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京都の町家に泊まる同窓会旅行(4)竹カゴ作りとフレンチレストラン「エピス」 [旅行]

大学の同級生たちと、京都の町家に泊まって、

10月30日(月)は、皆で竹カゴ作りにチャレンジ!
横浜の友人たちの今回の京都旅行、目的の一つがこの竹籠作りだったんです。

興味なかったら、その間別行動でもいいよって
旅行の計画を立てるLINEで言われたんですが、
なかなかない体験ですものね、是非一緒にって申し込みました。

体験は、京都御所の少し西にある「有限会社 横山竹材店」にて
有限会社 横山竹材店: http://www.yokotake.co.jp/
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お店の前に置かれていた竹で編んだベンチ。
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体験教室は、隣のショールームで

事前にHPを見て、
竹カゴ製作体験教室: http://www.yokotake.co.jp/pages/kyoushitsu080515.htm

「四海波花カゴ」3,500円
「よろずカゴ」4,200円
「えびカゴ」4,200円

の、どれを作るかを選んで申し込みします。

私は「えびカゴ」を選びました。
あと2人が「えびカゴ」を、もう1人が「四海波花カゴ」を選びました。

えびカゴは時間がかかるので、ここまで作ってもらってました。
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何段か竹を編んだところ。
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それぞれ完成したカゴを持って!!
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やっぱり、自分の手で作ってみるっていいですね。面白かったです。

さて、この後、奈良に住む同級生と会うことになってたんです。
京都御所の乾御門で待ち合わせなので、ぶらぶらと歩いて向かいました。

町家を活かした美容室のよう
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マンションにも和風のテイストが
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普通のお家に見えるけど、「ゲストハウス御所西」ってありますね。
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町家の残るちょっとレトロな通りは歩いていても楽しいです。
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由緒ありそうな門構え。「弘道館」
皆川淇園が設立した学問所だそう。
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京都御所「乾御門」
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奈良の友人とはずっと(20年以上??)会ってなかったので
すっごく嬉しい!!

ランチを一緒にってことで、

広い御所を突っ切って‥‥
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連れてってもらったのがこちら

町家を改装したフレンチレストラン「エピス」
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「epice(エピス)」とはフランス語でスパイスの意味だそうですが
恵比寿さんの絵がついた赤い暖簾や看板がオシャレです。

ランチコースを予約してくれていました。

オードブル盛り合わせ
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野菜のピクルスとか、テリーヌとか、甘くないシュー(チーズ?入り)とか。
説明されたけど、よく覚えてなくてスミマセン。

滋賀県産の椎茸のスープ
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椎茸の味と香りがしっかりして美味しかったです。
見た目より量ありました。
器がユニークですね!「香蘭社」って入ってます。
岐阜県現代陶芸美術館「明治有田超絶の美」展に出ていた
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-09-07
多くの作品が香蘭社製だったなー。今も続いて、
こんなモダンな器も作っているんですね。

養老豚のソテーとかって説明されたような。
食材の産地までこだわっているんですね。
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パンはおかわり毎に、違ったのが出てきました。
どれも美味しかった。

デザートのケーキとアイスクリーム
季節らしい銀杏の形の器も豪華な雰囲気。
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中庭の向こうにある離れは、グループで利用できる座敷に
なっているようです。
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ランチコースに、飲み物(私は葡萄ジュースをいただきました)つけて、
1人3,500円
久しぶりの再会で、とっても楽しい時間を過ごしました。
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関連ランキング:フレンチ | 出町柳駅今出川駅



「エピス」を出て、
京都のお土産に菊一文字の爪切りを買いたいってことで、
ぶらぶらと鴨川沿いの道を下りました。

昨日までの雨でかなり増水しています。
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鴨川の鴨
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京の町へ。京都らしい細い路地
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さすが京都、あちこちに史跡が。
「池田屋騒動之址」
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「菊一文字」は三条通りにありました。
せっかくなので、私も我が家用に爪切りを1つ買いました。1,620円
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(ウチにある爪切りは粗品でもらったものばかりですが、
 最近爪切りどこだ??ってことも多くて)

観光客も多い商店街
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さすが京都、扇のお店!
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モダンな洋風建築も多いですね。
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イノダコーヒ三条店でコーヒータイム。
「アラビアの真珠」コーヒーと、私だけケーキもいただきました。
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奥ではカウンターの中で、まるで割烹料理人が調理するように
コーヒーを淹れていました。

あたりが暗くなるまで話し込んじゃいました。
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地下鉄で京都駅まで行き、別れました。素敵な旅をどうもありがとう!


菊一文字: http://www.kikuichimonji.co.jp/

イノダコーヒー: http://www.inoda-coffee.co.jp/

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京都の町家に泊まる同窓会旅行(3)錦市場と別邸・佛光寺東 [旅行]

10月29日(日)、大学の同級生たちと、京都・東福寺と光明院を回った後、

大山崎の聴竹居とアサヒビール大山崎山荘美術館へ行き、

いよいよ今回の旅行記(?)のタイトルにもした町家の宿のことを!!

今回の宿は食事はついていないので、錦市場にも近いことだし、
市場でいろいろ買いこんで夕食にしようって計画だったんです。

でもJRで京都駅に向かう途中で、錦市場って6時までみたいよ!!って。
この時点で5時半近く( ゚Д゚)ひぇ~~!!

京都駅のすぐ前にあるチェックインカウンターへ行き、
今朝預けた荷物を受け取って、タクシーで錦市場まで飛ばしたら、
5時40分くらいに着くことができました!
まだ観光客等でごった返していたので一安心。
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6時を過ぎると、閉店する店も出てきました。
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錦市場、シャッターや垂れ幕に、伊藤若冲の絵を使用しているんですね。
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買いこんだお惣菜などを持って、今日の宿「別邸 佛光寺東」へ。
錦市場から徒歩7分程でしたが、荷物もあったので結構長く感じました。

こんな、生活感あふれる通りに面しているんです。(翌朝撮った写真)
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看板も何もないので、知らないと、ここが宿泊施設とは気が付かないですよね。
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玄関
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今朝、京都駅前のチェックインカウンター
京都駅前徒歩1分、ONビル2階 i-Satellite
http://kyoto-stay.net/bukkouji/checkinout.html
で、チェックインを済ませ(9時~21時・宿の滞在は15時から)、
宿の暗証番号を教えてもらっていたので、ボタンを押して鍵を開けます。
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町家のくぐり戸って小さいんですよねー。
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レトロな町家なので、バリアフリーなんてのとは無縁!
玄関の土間から上がるのに、段差がかなりあります!!
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1階は2部屋(っても、3畳と4畳半くらい?)に、
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レトロなタイル貼りの流しと、
オーブントースターにもなる電子レンジと、湯沸かしポット、
冷蔵庫もありました。
湯呑やグラス、パックのお茶やコーヒーもありました。
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トイレはちゃんと改装されてシャワートイレです。
タオルや歯ブラシも用意されていました。(浴衣はありません)
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ユニットバスでないのが嬉しいお風呂!
信楽焼きの深い浴槽にゆったり浸かることができました。
ボタンひとつでお風呂がわきます。
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2階へ上がると(昔の階段なのでかなり急)
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布団が敷かれていた和室(翌朝、布団を畳んだところ)
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天井をあえてとって、梁などが見えるようにしてあるのも、
風情があっていいですね。裸電球風の照明もいい雰囲気。
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通り側の部屋にはベッドが。
(私たちは4人なので、ベッドになっていましたが、
3人以下の時は、ソファになるようです。)
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奥の抽象画風になった壁がいいカンジって見たけど、
押し入れの壁をそのまま生かして、透明な板を貼ってあるみたい!
ちょっと感心しちゃいました。
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すぐ下が通り。通りを歩く人の声などもよく聞こえました。
通行量はそんなに多くないですが。
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避難経路の案内
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二階から階段を見下ろします。あ、Wi-Fiルーターがある!
Wi-Fiつながります!!
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この、こじんまりした京都の町家の1棟貸しなので、
気兼ねなくくつろげるのがいいですね。
学生時代、誰かの下宿先に集まったみたいなカンジ。
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錦市場で買ったお惣菜やお酒で乾杯です!!
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ここ「別邸 佛光寺東」4人泊まって、1人5,500円
錦市場で買ったお惣菜など、4人で割って1人1,450円と、
結構お値打ちに泊まることができました。

まるで京都人になったみたいな、レトロな町家の宿、いいですね!!
空き家の有効利用としてもいいんじゃないでしょうか?
素敵な宿を予約してくれてありがとう!!

翌朝は買ってきたパンとコーヒーで朝食にしました。
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チェックアウトは鍵を閉めて出るだけです。


別邸 佛光寺東: http://kyoto-stay.net/bukkouji/top.html



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京都の町家に泊まる同窓会旅行(2)聴竹居と大山崎山荘美術館 [旅行]

10月29日(日)、大学の同級生たちと、京都・東福寺と光明院を回った後、

京都駅へ戻って、JRで山崎駅へ。220円
昼時なので、山崎駅に近い「三笑亭」へ。
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天丼をいただきました。
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関連ランキング:天ぷら | 山崎駅大山崎駅



JR山崎駅前にある「離宮八幡宮」
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油の神様だそうですね。「油祖像」
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今回の旅行、アサヒビール大山崎山荘美術館と、
その近くにある「聴竹居(ちょうちくきょ)」を提案してもらったんです。

私、「聴竹居」って知らなかったんですが、
建築家・藤井厚二(1888-1938)が、1928(昭和3)年に建てた、5つめの自邸。

この時代に、環境共生を考えた住宅なんだそうです。
今年7月に、昭和の住宅としては初の重要文化財に指定されたのだそう。

見学には予約が必要とのことで、ぜひこの機会にとお願いしました。

見学予約時間が2時からだったので、雨だったこともあり、駅前の
喫茶店で時間調整して、坂を上りました。

聴竹居の入口
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少し早く着いて、まだ前回の見学の方がいらしたのですが、
家に入れていただきました。
見学料1,000円を払い、リーフレットをいただきました。
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2時からの回は私たち4人と、建築を学んでいるらしい女性の5人。
ボランティアの方が丁寧な説明をしながら案内してくださいました。
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床下から地下へと伸びた土管(?)から、空気を取り込んでいるとか、
網代貼りの天井は通気性が良くて、室内に風の流れを作っているとか、

そして、大きなガラス窓がとても開放的でモダンな縁側。
ガラス戸の細かなところにまでこだわりがあることを説明してもらいました。

居室と食事室の間のアーチや、照明のデザインに至るまで、
とても素敵でした!!!

写真は申請書を提出して撮れましたが、
ネットには上げないようにとのことでした。

聴竹居のウェブサイト: http://chochikukyo.com/
(見学申込みもこちらのウェブサイトから)

藤井厚二が設計した住宅
八木邸: http://www.yagiteiclub.com/

私たちの回がこの日の見学の最終だったので、
一通りの見学が終わった後に、ゆっくりボランティアさんのお話を
聞くこともできました。
近所に住む方々が聴竹居を守ろうと会を作ってきたこと、
そんな「聴竹居の守り人」のことが、地域の無料情報誌
「おとくにSanpo 2007 Autumn Vo.6」号に載っています。
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おとくにSanpo: http://www.otokuninet.com/

「重要文化財・聴竹居の守り人」のページ:
http://www.otokuninet.com/magazine/otokuni-sanpo-vol6/magazines-879-880/

聴竹居いる間が一番台風の影響による雨が激しかったです。
さて、時間もなくなってきたので、急いで
アサヒビール大山崎山荘美術館へ

聴竹居からは一度坂を下りて、もう一度上らないといけません。
私にはキツかったww 他の同級生がドンドン先に行ってしまうので、
つくづく自分の日頃の運動不足を反省しましたー。

途中のトンネル
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美術館本館
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入館料一般900円ですが、聴竹居で教えてもらったので、
JAFの会員証を出したら、100円割引の800円で入れました(4人全員OKでした!!)

9月16日(土)~12月10日(日)「有元利夫展」をやっています。
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有元利夫さん(1946-1985) 38歳で亡くなられたんですね。
私、生前に出た画集(昭和56(1981)年発行)を買ってしまったほど、
この方の絵、好きだったので、今回の展覧会とても楽しみにしてきました。
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そして、アサヒビール大山崎山荘美術館も、一度行ってみたいと思いつつも
まだ来たことがなかったので、重厚な建築やステンドグラスなど、
とてもよかったです。
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安藤忠雄設計による新棟、山手館「夢の箱」には、
有元利夫の安井賞選考委員会賞を受賞した《花降る日》(チラシ裏面上)や、
《室内楽》(裏面2番目)《7つの音》(チラシ表面)など、
代表作ともいえる作品が並んでいて見ごたえありましたし、
山手館へのガラス張りの廊下も素敵でした。

安藤忠雄設計の地中館「地中の宝石箱」は、
展示されているモネやモディリアーニなどの絵の豪華さと大きさに驚きました。

なんとか喫茶室の時間にも間に合いまして、
有元利夫展の期間中の限定ケーキ!!
「7つの音」と「花降る日」
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どちらも有元利夫の絵のタイトルですね。
ティラミス風の「7つの音」と、
リコッタチーズのケーキにレーズンが入った「花降る日」
私は「花降る日」を選びました。コーヒーとセットで950円でした。
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テラスからは雄大な景色を眺めることができました。
なんとか雨も上がったようです。
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このあたりは京都より少し紅葉が進んでいるようですね。
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私がトイレに立った間に虹が出ていたそうですー。
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美術館庭園入口(トンネル)前から、JR山崎駅、阪急大山崎駅へ行く
無料送迎バスがあるので、17:00のバスでJR山崎駅まで戻りました。

アサヒビール大山崎山荘美術館: http://www.asahibeer-oyamazaki.com/

京都の町家に泊まったことは次の記事で。

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京都の町家に泊まる同窓会旅行(1)東福寺と光明院 [旅行]

10月29日(日)、30日(月)と京都へ行ってきました。

今年2月に名古屋で会った大学の同級生から、
↓その時のことはこちらに↓
名古屋市科学館プラネタリウムと大須散策ミニ同窓会
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-03-07

10月か11月に、週末に加えて1日休みをとって、
大阪方面へ行きたいってLINEが入ったのが、9月の初め。

今回は、横浜からもう1人一緒に来れるってことだったので、
前回とても役に立ったLINEグループに招待して、皆で計画を立てました。
(っても、京都に詳しい友人がいろいろ調べて予約してくれて、
 私は皆の提案にいいね!って言ってたくらいですけど)

28日(土)に、横浜の友人2人が新幹線で新大阪着、
そこで大阪の友人と合流、三宮まで行き、そこでもう一人の同級生が
(この同級生は土曜日だけなので、今回私は会えなかったんですが)
車を出してくれるので、神戸で食事をして六甲、有馬温泉へ行き、
その晩は大阪の友人宅に泊めてもらうことに。
私は土曜日はパートが休めないので、日曜日の朝に合流することに。

29日(日)9時に京都駅の中央口で待ち合わせ。
まず、この日の宿のチェックイン手続きを、京都駅前にある
チェックインカウンターで済ませます。今回の京都旅行、
京都らしい町家に泊まろうってことになって、予約してくれたのが
「別邸 佛光寺東」
とても良かったです!! 宿のことはまた詳しく記事にしますが、
ここで荷物を預かってくれるってことで、身軽になって、
いざ、東福寺へ。4人いるので、タクシーを利用。
東福寺まで1,000円でおつりがきたので、お値打ちですよね。
この日は台風22号が南海上を進んでいて雨でしたし。

紅葉の名所として名高い東福寺。私はバスツアーで通天橋へは行ったことが
あるんですけど、ものすごい混雑だったことくらいしか覚えておりません(^^;)

方丈のお庭がおすすめってことで、庫裡で400円の拝観料を納めて入ります。
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この庭は「八相の庭」と呼ばれ、
四庭に配された『蓬莱』『方丈』『瀛洲(えいじゅう)』『壺梁(こりょう)』 『八海』『五山』『井田市松(せいでんいちまつ)』『北斗七星』の八つを、 『八相成道(釈迦の生涯の八つの重要な出来事)』に因んで命名されたものである。
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作庭家・重森三玲(1896-1975)によって昭和十四年(1939年)に完成されたもので、当時の創建年代にふさわしい鎌倉時代庭園の質実剛健な風格を基調に、現代芸術の抽象的構成を取り入れた近代禅宗庭園の白眉として、広く世界各国に紹介されている。」(リーフレットより)

庫裡から方丈への渡り廊下
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渡り廊下の東側の庭『北斗七星』
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円柱の石で北斗七星を構成しているそう
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円柱の石は、もと東司(重要文化財、旧便所)の柱石の余石を利用したもの。

重森三玲が作庭にあたって唯一の条件として提示されたのが、本坊内にあった材料は、
すべて廃棄することなく、もう一度再利用するということだった。
これは禅の教えである『一切の無駄をしてはならない』から提示されたそうですが、
その制約があったからこそ、こんな斬新な発想が出てきたのではないかと。

渡り廊下から方丈の南庭を望む
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南正面の向唐破風の表門は昭憲皇太后(明治天皇の皇后)の寄進と伝わる「恩賜門」
明治期唐門の代表作だと。
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『五山』になぞらえた築山の苔と、砂文とを区切る斜線がモダン。
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西庭は「井田市松(せいでんいちまつ)」
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紅葉の名所「通天橋」が見えます。
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北側に「通天台」という舞台が設けられ、眼下に渓谷「洗玉澗」を
望むことができます。まだ紅葉には少し早いですね。
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北庭は市松模様が西庭より小さくなって、それも消えていくような
配置になっています。
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とてもモダン!!
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溝に使われているのは瓦かな? 面白いですね。
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禅堂(重要文化財)
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本堂
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中には入れなかったですが、格子の間から写真撮っちゃいました。
天井の蒼龍図は堂本印象の作だそう。
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本堂から見た三門(国宝)
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この国宝の三門が、秋の特別公開期間(平成29年10月28日(土)~11月5日(日)
で、楼上に上ることができました!!
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拝観料 600円を納めて、階段を上ります。
三門には両側に屋根付きの階段があるものだそうですね(楼上の説明で聞きました)
なので(昔のもの‥‥この三門は1425年に建てられたものだそう)
かなりキツい階段です!!
これ以上足腰が弱ったら登れないねwwなんて話しながら。
楼上からは京都の町を見下ろすことができましたが、楼上での撮影は禁止でした。

中へ入ると、中央に宝冠釈迦如来像があり、左右に釈迦の主要な弟子である
十六羅漢が8体ずつ並んでいます。それぞれ個性豊かで、いろんなポーズを
していて、かなりリラックスしたお姿の羅漢さんもいました。
(むかって)右の角の羅漢さんはお釈迦様の子で、釈迦の方を向いているとか。
釈迦如来は普通、パンチパーマのような螺髪で、
飾り物はつけていらっしゃらないのですが、この像は、
悟りを開いた35歳の時のお姿なので、宝冠をつけているという珍しい像なのだそう。
(このあたり、ボランティア(?)の説明の方のお話を聞いて書いていますので、
 聞き間違い等あるかもしれません。
 とても丁寧に解説してくださってわかりやすかったです。)
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釈迦如来像の手前にある像は、
向かって右が善財童子(ぜんざいどうじ)、左が月蓋長者(がっかいちょうじゃ)

天井には、上半身が女性で下半身が鳥の迦陵頻伽(かりょうびんが)や、
顔が二つある共命鳥(きょうめいちょう? ぐみょうちょう?)が描かれています。
共命鳥の二つの顔は大変仲が悪くて、ある日、一人がもう一人を殺そうと
毒を飲ませるが、身は一つなので自分も死んでしまったと。
天井画は画僧の兆殿司(ちょうでんす)、寒殿司(かんでんす)によって
描かれたそうですが、当時の色がかなり残っていて、美しいです。
梁や柱も極彩色に描かれていたことがわかります。

上った階段とは反対側の階段で降りました。

三門(手前) 白いテントが特別拝観の受付所でした。
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勅使門から見た東福寺境内
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禅堂と、手前に見えるのが東司(とうす)日本最大最古のトイレ
どちらも重要文化財

台風の影響による雨なので、日曜にもかかわらす観光客も少ないよう。

まだ時間に余裕あるからって連れて行ってもらったのが、
勅使門から少し南へ行ったところにある

東福寺の塔頭(たっちゅう)「光明院」
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門をくぐり、玄関へ
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玄関で竹筒に300円程度の志納を入れて上がります。

おぉ!! こちらのお庭も素敵!!
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光明寺のお庭も、東福寺方丈の庭と同じ重森三玲作
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眺める場所を変えるとお庭の表情も変わります。
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苔と白砂、岩が素敵!
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3枚の画像をつなげてみました。
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部屋から眺めると、窓が額縁のように庭の景色を切り取るので、
また違った趣がありますね。
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丸い窓と四角い窓
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外から見ると
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本堂から見た庭
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この後、東福寺へ戻り、ちょうど来たタクシーに乗って京都駅へ。

‥‥はー、こんな調子で書いていったら、いつになったせブログ記事が
書き終わるやら。まだまだ盛りだくさんの旅行だったんですよ!!
ナイス!!な旅行計画、どうもありがとうございました。
続きます~~


東福寺のホームページ: http://www.tofukuji.jp/

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岐阜県現代陶芸美術館「引き継がれるコレクター魂」展 [美術]

10月15日(日)、岐阜県現代陶芸美術館へ行きました。
「浦上父子コレクション展
 引き継がれるコレクター魂」という展覧会をやっていました。
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‥‥まぁ実は展覧会の内容についてイマイチよくわかってなかったんですよ。
チラシには浮世絵や古陶磁、銅鏡とかってあるんですけど。
でも、ま、私は岐阜県美術館の後援会員なので、岐阜県現代陶芸美術館の
企画展も1回ずつ見られるんですね。いつもいい展示やっているので、
そろそろ会期も終わりだし‥‥って出かけたんです。

岐阜県現代陶芸美術館のあるセラミックパークMINOでは、この期間、
3年に一度開催される「国際陶磁器フェスティバル美濃'17」が開催されていて、
国際的な陶磁器コンペティションの入賞作品が展示される
「第11回 国際陶磁器展美濃」もやっていて、
3年前に見た第10回、良かったので、
国際陶磁器フェスティバル美濃'14
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-10-17
どうせ多治見まで行くのなら、そっちも見たいなんて思ってたんですが、
まぁ、いつもの日曜日でダラダラしているうちに、
叔父の写真グループ展が各務原市の図書館で今日までだってことに
気が付いて、見に行ったりして、2時を回ってしまいました。
うーーん、来週にした方がいいかなぁ??なんて思ったけど、
まぁ、岐阜県現代陶芸美術館は6時までやってるから、
4時頃に着けばなんとか見られるよね、って。
(今回の展覧会では、それは甘かった!! んですけど)
 翌週は台風だったので、まぁ思い切って行っておいて結果的には良かったですけどね)

駐車場も結構混んでました(臨時駐車場の案内もありました)し、
駐車場からのギャラリーウォークには、
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こんなモノができていました!!
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伝統的な登り窯を見て、感じることができる通路だそう。
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外から見るとこんな感じになってます。
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続いて「産業振興コンペティション」の展示
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産業振興コンペティションとは
国内外の飲食店が“セラミックバレー美濃”の商社・窯元とタッグを組み、商社の提案力、窯元の技術力で、飲食店の料理が最高に引き立つ「理想の器」を創り上げました。
国際陶磁器フェスティバル美濃'17 のウェブサイト内の
産業振興コンペティションのページより
http://www.icfmino.com/mpc/
ってことで、創りあげられた「理想の器」23点が展示されていました。

「1964⇒2020年につなぐカップ&ソーサー」ってことで、
五輪をモチーフにした花模様がさりげなく入っているとのこと。
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「ぎやまん陶 墨ブラック てっさ皿」
ふぐの刺身を盛り付けるために作った皿だそう。
この作品が投票で銀賞に選ばれたそうです。
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「そらのkasanari」
シンプルだけど美しい器。重ねられるところもいいなって。
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そして岐阜県現代陶芸美術館のある2階へ行くと、
ショップのギャラリー(?)に、
明治の超絶技巧って雰囲気の美しい壺などが展示されていて、
あら素敵って見たんですが、近くに置いてあったパンフレットによると、
「西浦焼」
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国内向けの日用品が生産の中心だった美濃で、 陶器商を営んでいた西浦家の三代目・圓治は、美濃焼としての名声を高めようと、 当時、美濃焼の名工として知られていた市之倉の加藤五輔らを援助し、 染付などの器を作らせました。これが西浦焼と呼ばれるものとなります。
西浦焼は国内外に紹介され、明治22(1889)年には、パリ万国博覧会に製品を出品し銅賞を、 明治37(1904)年にはアメリカのセントルイス万国博覧会において金賞を受賞するなど、 世界においても認められています。
(西浦焼パンフレットより)

そうかー、道理で、前回の「明治有田超絶の美」展で見た陶磁器などと
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-09-07
似た雰囲気もあるんだなって。
《釉下彩鷺画皿》(パンフ2ページ左上)の釉下彩のトロンとした雰囲気素敵!!

屋外には、モザイクベンチ(制作中で触れません)もあったしー
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なーんて見ていたので(はー、ここまででブログの一記事になりそうですね)
美術館への入館がさらに遅くなっちゃいまして(^^;)>

さて、受付で岐阜県美術館の後援会員証を見せて、まずはギャラリーⅠへ

「浦上父子コレクション展 引き継がれるコレクター魂」は、
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 山口県萩市出身の実業家で美術品コレクターでもある浦上敏朗が、山口県立萩美術館・浦上記念館に寄贈した東洋美術と浮世絵、および長男で東京・日本橋の古美術商「浦上蒼穹堂」の店主である満氏がコレクションする『北斎漫画』や古鏡などの優品を一堂に紹介する展覧会(チラシ裏面より)

ギャラリーⅠは、敏朗氏のコレクション
 敏朗氏は、漢から唐時代の陶俑をはじめ、明の古染付そして高麗青磁や朝鮮陶磁などのやきもの、さらには歴代の代表的浮世絵師の名品を幅広く収集され、本展では体系的な陶磁器コレクションの全容に迫る一方で、浮世絵は師弟関係にあった歌川国芳、月岡芳年に焦点をあてていきます。
とのことで、最初に、新石器時代・大汶口文化(前2900-2600年)の《白陶鬹》
(チラシ裏面写真No.8)
あ、こんな3本足の壺、愛知県陶磁美術館でも見たなぁと。

家の中に人と犬がいる《灰陶家》前漢時代(前3-1世紀)は、
なんか小学生が作ったような素朴さだし、

西晋時代(3世紀)の《青磁神亭壺》、壺に貼り付けけられた蟹、上部の家や人、
鳥がこれでもか!ってカンジで盛ってあって、それぞれなんかカワイイ。

女性のやきもので、頭が小さくてすごくスタイルがいいなって、
現代の彫刻にでもありそうって見たのがありました。
《灰陶加彩婦人俑》隋-唐時代(7世紀)

チラシ裏面の画像No.1に使われている《青花虎文皿(古染付)》明時代(17世紀)
描かれた虎がなんともユーモラスだし、兎形の腕枕とか、動物が可愛いなって
見たけど、これは長男の浦上満氏に引き継がれているのかな?

朝鮮陶磁は、韓国のお土産品に、こんな感じの壺をよく見るけどなー
なんて、私では価値がイマイチわからないのが申し訳ないけど、
充実したコレクションなんでしょうね。

そして浮世絵では、歌川国芳と月岡芳年が、前期・後期で展示替えされて、
ずらりと並んでいましたが、ちょっと時間も押してきたので‥‥

そしてギャラリーⅡへ。こちらは浦上敏朗氏の長男で
東京・日本橋の古美術商「浦上蒼穹堂」の店主である満氏のコレクション。

満氏は葛飾北斎の代表作ともいえる絵手本『北斎漫画』や春画の世界的な収集家として 知られており、今回は『北斎漫画』・『富嶽百景』の全編、さらには古越磁の動物群や 漢代の青銅鏡などの特化したコレクションを紹介します。(チラシ裏面より)

入口に「蒼穹堂」の扁額(立原正秋氏の書だとか)と、
朝鮮時代(17世紀)の《白磁大壺》(チラシ裏面右上)が
でーーん!!と飾られています。

そしてジャスパー・ジョーンズから贈られたって作品が2点!!
浦上満氏夫妻とジャスパー・ジョーンズが並んだ写真もありました!!!

展示室に入ると、壁にびっしりと額が!! 
世界一という『北斎漫画』が出品リストによると140点!!
額に入れられて並んでいます。
そしてガラスケースに入った冊子状態のものも!!

続いて北斎『富嶽百景』全102点が!!!

展示室を区切って壁がいくつも立てられて、上下2段で展示されていますが、
それでも足りずに、なんと3階展示室へ上がる(展示室入口は2階)階段の
踊り場の壁にまで展示されていました。この展示点数、スゴイです!!!

見ているうちに閉館30分前のアナウンス、とても全部は見ていられません。
(時間があっても疲れて無理か??)

3階の展示室へ行くと、もう笑っちゃいます!!

蛙の形の焼き物《青磁蛙水盂・青磁蛙尊》呉(三国)-南朝(3-6世紀)がずらりwww
(「水盂」って、墨をする時の水差しだそうですね)
出品リストによるとこの蛙水盂だけで111点が並んでいます。

そして動物の形をした青磁も、よくもまぁこんなに集めたもんだって
あきれるほどです。どれもユーモラスで可愛い!!

わーー時間がもうない、ってアセって最後の部屋へ行くと、
銅鏡がズラリ88点!!!!!
一つ一つはもう見られないし、見ても私にはわからないけど、
すごく貴重なものなんだろうなぁってのはわかりました。

いやー、コレクションの質と量、スゴかった!!
ショップがもう閉まっていて、図録が買えなかったのが残念。
次に行ったら買ってこよう。


国際陶磁器フェスティバル美濃: http://www.icfmino.com/
セラミックパークMINO: http://www.cpm-gifu.jp/
岐阜県現代陶芸美術館: http://www.cpm-gifu.jp/museum/

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対話劇「生涯のライバル レオナルドとミケランジェロ」 [美術]

10月5日(木)、岐阜市歴史博物館へ行き、
この日開幕した「レオナルド×ミケランジェロ展」を見て、
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展覧会の関連イベント
ラ・コンパニア・デッレ・セッジョレ劇団(イタリア)による
対話劇「生涯のライバル レオナルドとミケランジェロ」を
見ました。

14時からの開演。展覧会を見終わって、まだ時間あったので、
2階の常設展示を見る?って友人に言ったけど、まぁ2人とも
何度か来たこともあるし、講堂前に並んでいる人もいたので、
私たちも行列に加わり、30分前の開場で入ったので、最前列に
座ることができました。(私たちの前の2列は使用禁止でした)
舞台では役者のメイクアップが行われています。撮影可ってことで。
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付け髭は、ヤクの毛でできているって説明がありました。

メイクアップをしているのは、
ゲーラルド・ブラッコ・フィリストルッキ氏
フィリストルッキ家は、1720年から続く9代目となる伝統舞台メイクと鬘工房である。
鬘の他にもひげ、仮面など演劇から映画、ショー、ファッションなど幅広く手掛けつつも、 伝統職人工芸を守り抜いている。
(もらったリーフより)
フィリストルッキのウェブサイト(イタリア語です):
https://www.filistrucchi.com/

セッジョレ劇団の「セッジョレ」とは、イタリア語で「椅子」って
意味で、舞台装置をほとんど使わずに演じる劇など、
多くのレパートリーがあるけど、今回上演された
「生涯のライバル レオナルドとミケランジェロ」は、
この展覧会にあわせて作られた演目なんだそう!!

舞台のスクリーンにルネサンス時代のフィレンツェのイメージが映され、
ナレーション役の女性(摩耶クワットリーニ)が、当時の衣装で登場します。
絵の中から抜け出してきたようなドレスに、それだけで嬉しくなっちゃいます。

そして、レオナルド・ダ・ヴィンチ(ファビオ・バロンティ)と、
ミケランジェロ・ブオナローティ(ルカ・カルトッチ)が登場。

ナレーション役の女性がそれぞれの生い立ちを聞きます。

レオナルドが婚外子として生まれたこと、
「当時はよくあったことだよな」などと茶化すようなミケランジェロに対し、
孤独な子供時代を送ったことを告白するレオナルド
(あ、日本語字幕はついているんですが、時々ズレたりしたし、
 しっかり読んでいないので
 ここに書いていること、間違っているかもしれません)

レオナルドが《アンギアーリの戦い》の壁画について、
「《最後の晩餐》の失敗をうけて、油で描いたが、描いている途中で
 絵具が落ちてしまった」と、苦しそうに語ると、

ミケランジェロが「あなたは作品を完成されることができない」
などと言い、レオナルドがミケランジェロにつかみかかろうとするのを
ナレーション役の女性があわてて間に入る場面もありました。

でもミケランジェロは「あなたは私を半世紀も一人にした」と語ったり、
ナレーション役の女性がお互いの作品について質問をすると、
二人とも相手の作品についてよく知っていたりと、
お互いをとても意識している様子。

ミケランジェロの木彫彩色の十字架のキリスト像がスクリーンに映されると、
レオナルドが「頭が大きすぎるな」って言ったり。
ナレーション役の女性も言っていましたが、
「身体のくびれなど、女性的でもありますね」と。
確かに「筋肉フェチ」(「ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論」より)の
ミケランジェロの作品とは思えないなぁって見たけど、
家に帰って画集見たら、ちゃんと載ってました。
1492-93年頃に制作された初期の作品ですね。
(《ピエタ》が1948-1500年ってことですから、その前)

レオナルドとミケランジェロが目の前で対話をしているような、
この展覧会の理解がさらに深まった素敵なイベントでした。
友人とも話したんですが、このイベントが展覧会のチケットだけで
見られるのはすごく贅沢!! ふつう別料金を徴収するよねと。
(それだと200名の定員が埋まらない?
 私たちには嬉しかったけど、2日前でもまだ申し込みできたって、
 いくら平日だと言っても‥‥)
今回限りなんて、すごくもったいないんですけど。

1時間の対話劇が終わって、ロビーにいたら、
レオナルドとミケランジェロ役の方が出てらして、
「写真撮りますか?」って、向こうから声をかけてくださったので、
こんなチャンスを逃すはずはありません!!!

レオナルド・ダ・ヴィンチ様と!!
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ミケランジェロ様と!!
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ありがとうございましたww!!

--オマケ--
東京都美術館へボッティチェリ展を見に行った時に買った
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-03-18
『ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論』

【カラー版】ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論 (集英社新書)

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  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2015/12/22
  • メディア: Kindle版


ミケランジェロは「筋肉フェチ」
レオナルド・ダ・ヴィンチは「人嫌い」
そして、ラファエロは「いい人過ぎた」と評されていて、
とっても面白いです!!

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岐阜市歴史博物館「レオナルド×ミケランジェロ展」 [美術]

パートが休みだった10月5日(木)、岐阜公園内にある
岐阜市歴史博物館へ行ってきました。

織田信長公岐阜城入場・岐阜命名450年記念特別協賛事業
特別展 レオナルド×ミケランジェロ展
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の初日! そして、関連行事の
対話劇「生涯のライバル レオナルドとミケランジェロ」の
申し込みをしていたからです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ Leonardo da Vinci 1452-1519
ミケランジェロ・ブオナローティ Michelangelo 1475-1564

言うまでもないルネサンスの巨匠2人!!
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 15世紀イタリアで画家として才能を発揮し、建築、化学、解剖学の分野にまで関心を広げ「万能人」と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチ。
 10代から頭角を現し「神のごとき」と称された世紀の天才彫刻家ミケランジェロ・ブオナローティ。
 本展は、芸術家の力量を示すうえで最も重要とされ、巨匠の手の動きや対象を見つめるまなざしを直接感じることのできる自筆素描画作品を中心に、ライバルとも評される両者の芸術を対比する日本初の展覧会です。
(チラシ裏面・展覧会ウェブサイトより)

どちらか一人だけでもスゴイのに、二人を見比べることができる展覧会なんです!

この展覧会のこと、2015年12月22日(冬至)に行われた
こよみのよぶね」のイベントの挨拶で、細江岐阜市長が
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-12-24
「再来年、レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロの展覧会をします」
って、言ってたんですよ。その場には、岐阜県美術館長の日比野克彦氏も
いたので、てっきり岐阜県美術館でやるのかと思ってたら(岐阜県美術館には
ピエタやモーゼなどのミケランジェロの模刻もありますしね)
岐阜市歴史博物館でした。(岐阜市歴史博物館は岐阜市の施設だから)

へー、スゴイとは思いましたが、それほど期待はしていませんでした。
だって、まさか「モナリザ」やシスティーナ礼拝堂の壁画を持ってくるワケに
いかないじゃないですか。以前、福井県立美術館で「ミケランジェロ展」を
やるってんで、ダンナとドライブがてら見に行ったんですが、

福井県立美術館「ミケランジェロ展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-08-02

15歳のミケランジェロの「神のごとき」技量を示す《階段の聖母》とか、
貴重なデッサンなどが展示されていましたが、
ダンナと、なんかジミな展覧会だね‥‥って。

その展覧会の目玉の一つだった
《〈レダと白鳥〉の頭部のための習作》1530年頃

今回の展覧会にも出ていました。(最初のチラシの下部分に使われています)
女性を描くのに、男性のモデルを使っています。
左下には睫毛を長くして、女性らしさを出そうとした絵も描かれています。

この展覧会は、岐阜市歴史博物館に先立って、東京・三菱一号館美術館で、
2017年6月17日(土)~9月24日(日)に開催されました。

もちろん、せっかく岐阜で開催されるし、見に行くつもりでいました。
で、10月5日(木)のパート休み、どこの展覧会に行こうかなって考えていた時、
この日に、関連行事の対話劇があることを知ったんです。
見たいけど、こういうイベントってスグにいっぱいになっちゃうんだろうなって
岐阜歴史博物館のHPとか見てたら、まだ「受付終了」の表示がなかったので、
電話して聞いたら、受付可ってことだったので、2名で申し込みしました。
嬉しいけど、こんな素敵なイベントが2日前に定員200名に達していないって
どうなの?? って思いつつ‥‥それから、
大学の卒論でミケランジェロのピエタについて書いたって友人に
お誘いのメール出しました。最近ご両親の介護で忙しそうだからどうかなって
思ったけど、「行きた~い!!」って返事が来たので、
まだ前売り券が間に合うと、展覧会ウェブサイトからリンクされていた
e+(イープラス)で注文。

東京都庭園美術館「幻想絶佳:アール・デコと古典主義」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-02-08
へ行った時に、イープラスで前売り券を買っていました。
その時より、我が家の近くにセブンイレブンができたので、さらに
受け取りが便利になりました。手数料無料なので、前売り券の
値段1枚1,300円で買うことができました。

当日は友人と岐阜のモーニングを楽しみ、
岐阜公園の駐車場(1回300円)に停めて、岐阜市歴史博物館へ。
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受付でセブンイレブンで発券された前売り券を出すと、
本来(?)の前売り券の半券をくれました。
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新しい2つ折りの豪華チラシも置いてあったのでゲット!
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会場に入ると、挨拶などのパネルがあり、
フィレンツェの風景が布にプリントされて展示されています。
岐阜市とフィレンツェは姉妹都市提携をしていて、
最初に展示されていた絵は、そのフィレンツェ市からの特別出品作品
(東京では展示されなかった絵ですよー!!)

ジョルジョ・ヴァザーリ/ジョヴァン・パッティスタ・ナルディーニ
《闘う騎士たち》1567年頃
近年展覧会が開催されているので、チラシやポスター等で見ていた
《アンギアーリの戦い》に似ているなって見たら、
 シニョリーア宮殿(現ヴェッキオ宮殿)の五百人広間の西側の壁に描かれたフレスコ画のための素描。サン・ヴゥンチェンツォの征服(フィレンツェがピサを破る)を描く。この場所はは、レオナルドが〈アンギアーリの戦い〉を描いていた場所であったが未完のまま終わり、後に作品は喪失した。本作品はこの未完の壁画、またはその下絵などを参考に描かれた可能性がある。その後、16世紀後半に現在見る形の壁画が完成した。シニョリーア宮殿では、ミケランジェロも〈カッシナの戦い〉を描こうとしたが、こちらも未完に終わっている。
 本作はヴァザーリの手によるとされてきたが、近年では壁画共作者のナルディーニによると考えられている。ナルディーニは、フィレンツェの画家ポントルモに学び、シニョリーア宮殿の絵画装飾に重用された。日本初公開の作品。
(出品リストの説明)
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そして、マルチェッロ・ヴェヌスティ(帰属)《ミケランジェロの肖像》1535年以降 と、
レオナルド・ダ・ヴィンチの自画像のファクシミリ版が並んでいます。
「ファクシミリ版」というのは、研究などのために高品質に複製されたものだそう。

そして、「最も美しい」とされるレオナルドの素描
《少女の頭部/〈岩窟の聖母〉の天使のための習作》1483-1485年頃

左利きのレオナルドが左上から右下への斜線で描いた少女の素描は、
とても柔らかな雰囲気で素敵!!

対するミケランジェロは、福井県立美術館でも見た
《〈レダと白鳥〉の頭部のための習作》

右利きのミケランジェロは、クロスハッチングと呼ばれる、
斜線を交差させる描き方で、あたかも「削り取るように」
描いていて、力強い感じがします。

新しいチラシ中面(クリックで拡大します)
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天井からは、レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロの
それぞれの言葉が書かれた垂れ幕が並んでいます。
レオナルド「画家は、まず優れた師匠の手になる素描を模写することに習熟しなければならない。」
ミケランジェロ「素描しなさい。アントニオ。素描しなさい。時間を無駄にしないで」

素描が主の展覧会ってジミじゃないかって心配してたんですけど、
こういった対の垂れ幕が展覧会の章を区切るように下がっていたり、
子ども向けの解説がとてもわかりやすくて良かったです!
(この展覧会、岐阜市内の小中学生は無料)

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《レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく聖アンナと聖母子》1501-1520年頃
(新しいチラシ裏面右上)
ルーブル美術館にあるレオナルド・ダ・ヴィンチ《聖アンナと聖母子》を模写した絵
ルーブルでレオナルドの絵を見たことがある友人によると、一回り小さいし、
(レオナルドの絵が168×112cm、こちらが99×72cm)
背景も違うと。展示でも、横にレオナルドの絵の写真がありましたが、
私は荒涼とした背景のレオナルドの絵より、緑豊かなこの絵の背景の方が
好きだなぁ。(私はルーブルには行ったことがありませんが)何より、
足元の野イチゴとか、ボッティチェリの《春》の足元に描かれた花とかを
思い起こさせるじゃないですか!
そして、子ども向けの解説を読んで、あらためて見ると、
この絵って、聖母マリアがその母の聖アンナの膝に腰かけているんですね!
なんか不思議な構図だなぁって。だから、聖アンナがずいぶん大きいし‥‥
ウフィツィ美術館所蔵のこの絵、優れた模写なんでしょうね。
優雅で素敵だって見ました。

当時、彫刻と絵画のどちらがより優れた芸術であるかを論じ合う
「比較芸術論争」が行われていたそうで、レオナルドとミケランジェロの見解が
それぞれ垂れ幕になっていました。

平らなものを立体に見せるという技量で、
彫刻より絵画が優れているというレオナルドに対して、
彫刻家であるミケランジェロは、絵画を劣っているとはみていなかったよう。

興味深かったのが、ミケランジェロ《イサクの犠牲》のための習作
イサクの頭の向きなど、いくつか描き直したり、裏面からも描いたり
しているのが、両面から見ることができる展示になっていました。
ミケランジェロのような大巨匠でも、裏面からなぞって描き直したり
しているんだ!って、ちょっと親近感がわいちゃいました。

第4章の 馬と建築 では、
それぞれが描いた馬の素描が出ていましたが、
レオナルドが描いた馬の前脚や後脚がすごい!!
筋肉の付き方など、ものすごく研究しているんだなって。

対するミケランジェロの馬の素描は、もちろんすごいけど、
レオナルドに比べると、それほどの情熱は感じられません。

そして「レダと白鳥」に見る2人の対比
どちらも「レダと白鳥」のテーマで絵を描いているが、それらは失われて、
追随者による模倣によつてオリジナルがしのばれる状況だそう。

《レオナルド・ダ・ヴィンチに基づくレダと白鳥》1505-1510年頃
レオナルドが生きた時代に描かれたもので、弟子の筆頭としてあげられる
メルツィの作品の可能性があるってことですが‥‥うーん、
なんか私はあまり好きじゃないなぁって。なんか気味が悪い‥‥
白鳥というより黒鳥が嫌らしい目をしているしー

《ミケランジェロに基づくレダと白鳥》1575年頃
は、オリジナルの下絵に基づいて、
後代の画家・フランチェスコ・ブリーナ(帰属)によって制作されたもの
福井県立美術館でも出てたんですが、その時も
えー? ミケランジェロの偉大さがこの絵ではわからないんじゃない??
って思ったんですけど。

展覧会の最後の部屋にドーーンってあるのが、
ミケランジェロ・ブオナローティ
(未完成作品、17世紀の彫刻家の手で完成)
《十字架を持つキリスト(ジュスティニアーニのキリスト)》
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なんと撮影可!!なんですよ!!!
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撮影もさせてくれるし、あまりに白くて美しいので、かえって
風格がないようにも感じてしまうんですが、
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この彫刻は、ミケランジェロが1514年に制作を始めたけど、
顔の部分に黒い疵が現れたために制作途中で放棄されてしまったんだそう。
で、長く行方不明だったけど、2000年になって、ローマ郊外の小都市
バッサーノ・ロマーノにある修道院に納められていたこのキリスト像が、
ミケランジェロによって手がけられた作品であったことが明らかとなったと。
日本初公開だそう!!

この像を制作放棄した後に、注文主の催促を受けて、新たな大理石で
制作したのが、現在ローマのサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会にある
《キリスト》1921年 像とのこと。

wikipediaに画像がありました。なるほど、よく似ています。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4e/Michelangelo-Christ.jpg

それから関連イベント
ラ・コンパニア・デッレ・セッジョレ劇団(イタリア)による
対話劇「生涯のライバル レオナルドとミケランジェロ」を見ましたが、
長くなったので、そのことは次の記事で書きます。

誰でも知っているルネサンスの巨匠2人を比べられる展覧会!!
開館時間が午前9時から午後7時まで!!!
11月23日(木・祝)までの会期中無休!!!!

東京で見逃した人も、是非、観光がてら岐阜に来て鑑賞されてはいかがでしょう。
都会の展覧会のように混むことはないと思う(初日でこれですものね)ので、
素描も間近でゆっくり見られますよ。
もちろん近郊の方はこの機会をお見逃しなく!

あと、新聞社の方に言いたいですが、この展覧会、
主催の新聞社が岐阜新聞なんですよ。で、中日新聞には記事も出ない。
開幕の記事くらい掲載してもいいと思うんですけどー。

「レオナルド×ミケランジェロ」展覧会ウェブサイト:
http://www.gifu-np.co.jp/leomiche/

岐阜歴史博物館のウェブサイト:
http://www.rekihaku.gifu.gifu.jp/
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京都「アジア回廊 現代美術展」二条城 [美術]

なかなかブログが書けないので、ずいぶん前のことになりますが‥‥
9月3日(日)、京都国際マンガミュージアムで「山岸凉子展」を見た後、
行ったのが、こちら

東アジア文化都市2017京都
「アジア回廊 現代美術展」
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ツイッターで画像が流れてくるまで、こんな現代美術展があるなんて
知りませんでした。世界遺産・二条城と現代美術、素敵だなぁって。
で、京都国際マンガミュージアムと二条城が地下鉄で1区、徒歩で15分
程度で行けるって知って、是非行ってみようと。(もちろん歩きました
御池通りは街路樹周りに緑がいっぱいでいいですね)

元離宮二条城 東大手門
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二条城への入場券600円と、
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アジア回廊現代美術展のチケット600円を買って入ります。
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まず、二条城内の通常非公開になっている「台所」へ。
こちらがアジア回廊現代美術展の有料展示エリアになっています。
受付でチケットを提示して入ります。
(この入口でもアジア現代美術展のチケットが買えます)

おぉ!! カラフルなフルーツが目を引く巨大なバルーン作品!!
チェ・ジョンファ《フルーツの木》2015
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歴史的な建物に囲まれた中にあるのも面白いww
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通常非公開だという「台所」の建物に入ると、
巨大な大根が横たわっています!!
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こちらもチェ・ジョンファの作品《涅槃》2017

「台所」だから大根??って思ったら、
《涅槃》ってタイトルは、伊藤若冲が描いた《野菜涅槃図》からのよう。
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靴を脱いで上がったとろこにあったこのキラキラ☆キッチュ感あふれる作品も
チェ・ジョンファ《アルケミー(錬金術)》2015
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古くて風格のある建物の中で目立ってます。
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あれ? この作品って??って思ったら、やっぱり草間彌生!!
《無限の網のうちに消滅するミロのビーナス》1998
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小部屋のようになった中に展示されていたのは
宮永愛子の作品
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天井から糸が、鏡に垂らされています。
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糸には、塩の結晶が結ばれているそうです。
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次の部屋は床が全面鏡張りになっています!!
キム・スージャ《遭遇―鏡の女》
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子どもが入るのを怖がっていましたが、なんか宙に浮かぶようなカンジ
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部屋には全面鏡張りの屏風(?)があって、風景が複雑に映り込みます。
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次の部屋は「西京人(サイキョウジン)」の展示
西京人とは「2007年に結成。小沢剛、チェン・シャオション、ギムホンソックの日本・中国・韓国を拠点とする3人のアーティストによるコラボレーション・チームであり、プロジェクトベースで作品を制作する。」(アジア回廊 現代美術展ウェブサイト http://asiacorridor.org/ より)

こちらが架空の国「西京」の大統領執務室。
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モニターに流れていた映像の中に、チラシのイメージビジュアルとして使われていた
スイカにナイフを入れていく映像もありました。
西京人が都市計画を話し合っている様子だそう。
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次の部屋が谷澤砂和子
広い畳の部屋に敷かれた白い発泡スチロール(?)には乗ってもいいみたいです。
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人が歩いた跡が凸凹して、ちょっと枯山水の庭のようにも見えますね。
この部屋の雰囲気と相まって素敵。
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陶のオブジェたちも、よく見ると恐ろしいようなユーモラスなような、
なんともいえない表情をしています。
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奥の部屋にあったのが、ヒスロムの作品
加藤至、星野文紀、吉田祐からなるアーティストグループ。2009年より活動をはじめる。
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もう一つの小部屋もヒスロムの作品
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ミニチュアの家が2つ並んでいる?って、よく見たら、一つはモニターで、
ミニチュアの家からは実際の二条城の中庭が見え、
モニターの方は映像の庭が見えています。(説明も置いてあったけど、よく読んでないので
どういう意向なのかちょっとわかりませんけど)

台所の大根の作品まで戻って、中庭へ出ると、

ツァイ・グォチャン(蔡國強)
《盆栽の舟:東アジア文化都市2017京都のためのプロジェクト》2017
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この《盆栽の舟》は、「東アジア文化都市2016奈良市で蔡國強が東大寺の境内の池に設置した木造船を二条城の庭に移築したもの。舟を鉢に見立て、そこに五本の松の木を植えた巨大な盆栽」(設置してあった看板より)
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迫力です!! 奈良・東大寺から着いた舟が京都・二条城で巨大な盆栽になったんですね。
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この中庭には、チェ・ジョンファの作品《エアー エアー》2017 もありました。
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カラフルなプラスチック製のザル―韓国のキムチ用のザルだそう―を1万個つなぎ合わせているそうです。
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チェ・ジョンファは、《フルーツの木》《涅槃》《アルケミー(錬金術)》、
さらに最後に《呼吸する花(808の漢字)》と、いろんな作品を展示しているんですね。

北側から見た二の丸御殿
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もう一つの「アジア回廊 現代美術展」有料エリアが、東南隅櫓
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東南隅櫓は、寛永期に建てられた隅櫓で重要文化財。
二条城の外から見ると、一番目立つところですね。普段は非公開だそう。
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久門剛史の作品がありました。
中に入ると、暗い中に、たくさんのライトが振り子のようにゆっくりと揺れています。
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時々、階上から、雷のような光と音が聞こえてきます。
時空を超えて、雷雨の中の城にいるような気分にもなってきます。
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久門剛史は、あいちトリエンナーレ2016の豊橋エリア開発ビル5階で
作品を展示していた人ですね。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-10-04

二条城と言えば!! ってカンジの唐門と二の丸御殿
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絢爛豪華な唐門
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今回は二の丸御殿の見学はパス。
二の丸御殿の前の庭では、イベントの準備が行われていました。
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二の丸庭園
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内堀を渡って
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本丸庭園と本丸御殿
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現在の本丸御殿は、「京都御苑今出川御門内にあった旧桂宮邸の御殿を,明治26年から27年にかけて本丸内に移築したもの」だそう。
本丸には五層の天守閣がそびえていましたが,寛延3年(1750年)落雷のため焼失,さらに天明8年(1788年)には市中の大火のため殿舎をも焼失してしまいました。
元離宮二条城公式ホームページより
http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/nijojo/

西側の内堀には、三嶋りつ惠《光はいつでもそこにある》2017 がありました。
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三嶋りつ惠の無数のガラス作品が内堀に浮かんでいます。
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ただ、ガラスというより、金属のようにも見えてしまったんですが。
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ここは「アジア回廊 現代美術展」のチケットがなくても入れるところなので、
美術展のことを知らない人が「何?あれ」って不思議そうに見てたりしました。

木々の間にあったのが、伊藤存《そとに出てわかること》2017
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この作品、布に刺繍なんですって?
通常室内に展示される刺繍作品を屋外用に新たに制作。」されたそう。
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あれ? この作品だけ、刺繍じゃなくて蟻が布に来てるみたいなんですけど??
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南中仕切門をくぐって、桜の園にあったのが、
花岡伸宏の作品
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木彫や既製品を組み合わせた立体作品を制作している。」方だそう。
《無題(頭部、雑誌、畳)》2017 ブロンズ、木、鉄、アクリル絵具、鉛筆
《未完の積み上げ》2017 木、衣服、アクリル絵具、鉛筆
《無題(石垣、鉛筆、詰め込み)》2017 カンヴァス、鉛筆
《無題(その他)》2017 木、布、雑誌、紐、その他
は「いずれも展示会場となった二条城の桜の園に合わせて制作された新作のシリーズ
なんだそうですが、

石垣とコラボしているようなのが‥‥《未完の積み上げ》かな??
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反対側から見るとこんなカンジ
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あれ?? よく見たら、この石垣の隙間に布とか詰め込んであるようなんですけど??
これって作品????
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ハム・キョンア《アン・カモフラージュ シリーズ 01-05》2016
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なんとも不思議な形です。
迷彩柄を3Dに起こしたという有機的な造形」だそう。
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鑑賞していたら、二条城の閉門30分前のアナウンスが流れてきたので、
次へと急ぎました。

北側の庭園の散策路にあったのが、へ・シャンユ(何翔宇)の作品《城》2017
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えー?! なんかウ〇チみたいな形wwって思ったら、ホントに
排泄物とそれを不意に踏んでしまった足跡という、人間の身体から生ずる予測不可能な形、 あるいは形の無いものを、質量のあるブロンズ鋳造で制作することにより、観者に先入観や 身体的感覚とのズレを生じさせるとで、視角の優位性を問う。
なーーんて、小難しいことが書いてあったんですけど、

このカップルみたいに楽しんだらいいんじゃないでしょうかね? ハハハ!!
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最後にまたチェ・ジョンファの作品《呼吸する花(808の漢字)》
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真っ赤で大きな作品で目立つし、さらに動くんですよ!!
花には漢字が書いてあって、ころどころ知っている漢字もあります。
そういや東アジアの中国・韓国・日本って、漢字を使う国だなぁって。
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無料エリアにあるので、この現代美術展のことを知らない人が、
え? これは何??って驚いていましたね。

「アジア回廊 現代美術展」は、二条城と京都芸術センターが会場になっていて、
二条城が8:45~17:00で、京都芸術センターは10:00~20:00 だそう。
なので、京都芸術センター会場はまだ見ることもできたけど、
(京都芸術センター会場は無料!!)
ちょっと疲れたので、二条城前駅から地下鉄で山科まで直通で行けたので、
山科からJR在来線で帰りました。

いかにも京都って雰囲気の中での現代アート、よかったです。
10月15日(日)までだそう。


東アジア文化都市2017京都「アジア回廊 現代美術展」:
http://asiacorridor.org/
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京都国際マンガミュージアム「山岸涼子」展 [マンガ]

なかなかブログの記事が書けませんが‥‥
9月3日(日)、京都国際マンガミュージアムへ行ってきました。

「山岸凉子 展『光-てらす-』
 ―メタモルフォーゼの世界―」 の最終日
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友人からこのチラシもらって、行きたいなーって
思ってたんですが‥‥会期わりとあるのに気が付けば終了間近。

ホントは兵庫県立美術館「怖い絵 展」へ行った8月30日(水)に
ここへ行こうって列車とか調べてたんですよね。でも
京都国際マンガミュージアムは水曜日が休みだって知って、
「怖い絵」へ行ったんです(それはすごく良かったんですが)
で、兵庫まで行ったばかりだし、ちょっと自制しないといけないかなーって、
一度はこの展覧会あきらめようかとも思ったんですが、
やっぱり、あきらめきれずに出かけてしまいました。

乗換案内で調べてたんですが、名鉄岐阜駅からJR岐阜駅への
乗換9分はちょっと無理で、JR岐阜9:51の米原行きに乗りました。
今日は、京都で他も行きたかったので、米原から新幹線を奮発しちゃいました!

京都駅に11:11着。地下鉄烏丸線で3駅目の「烏丸御池」で降りて徒歩2分。
建物の時計が11時35分を指していますね。
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入口にあった記念撮影スポット
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麗しの厩戸王子サマww

販売機で入場券800円を買って入館。

京都国際マンガミュージアムには、2015年1月4日に
青池保子原画展を見に来たのが最初で、今回2回目。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-01-09

なので(?)常設展示のメインギャラリーは素通りして、
企画展が開催されているギャラリー1・2・3へ。

撮影OKだった入口のパネル
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作者の自画像(?)も撮影OKでした。
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1969年にデビューしたマンガ家・山岸凉子は「アラベスク」や「日出処の天子」などの大ヒット作を生み出し、巧みな心理描写と画面構成で読者を魅了し続けています。 (チラシ裏面より)
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少女マンガ花の24年組の一人ですね!!(山岸凉子は昭和22年生まれですが)
もちろん私も夢中になりました。

このブログでも記事を書いています
山岸凉子『アラベスク』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-09-10

山岸凉子『ゆうれい談』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-08-13

山岸凉子『パエトーン』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-05-16

過去記事『アラベスク』にも使いましたが、私のお宝コレクションの
アラベスク連載第10回目のページ、このバレエのポーズと背景が
別々に描かれていたのを知りました。
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この頃の雑誌のカラーって3色刷り(CMY)なので、
セリフはシアン(青)で印刷されています。

この絵の背景を描いたのは萩尾望都ですって?!!
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『アラベスク』は「りぼん」1971年10月号~1973年4月号に連載されました。
最終回の扉ページ
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『アラベスク第二部』は「花とゆめ」1974年6月号~1975年22号に連載(Wikiより)
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セリフの色が黒になってますね。カラー印刷も4色(CMYK)になったのは、
雑誌のせい? 時代のせい?
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『日出処の天子』は衝撃でしたね。
当時は聖徳太子って言ったら、万札のことだったんですよ!!
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それがこの美少年で、超能力者で、同性愛者!!!!
「LaLa」での連載は1980年4月号からだそうですが、その当時、私は
大学を卒業した頃で、少女マンガからは遠ざかっていたはずなんですが、
この作品だけは、雑誌を立ち読みしたりして読んでいたのを覚えています。
大学の友人たちと、このマンガについて熱く語っていたように記憶して
いるんですけど、大学を卒業した後で会った時に話していたんだと。

山岸凉子の絵はカラーが美しいんですよね。
着物の文様や背景の植物とかもすごく細かく描いているし。
日本画やミュシャをすごく研究したんだろうなって。
私はこの人は、努力して絵を描く人だと見てたんですが、やはり
今回買った画集の最後に載っていたインタビューに、
当時“原稿料はすべて資料に注ぎ込む”と決めていたので
ってありました。
モノクロもビアズリーの画集を参考にしたそうですが、とても美しいです。
ま、力が抜けた自画像のような絵も、それなりに和むんですけど。

そして、「一番好きな作品は『星のたてごと』です。」ってあったのには、
やっぱり!! って、嬉しくなりました。

水野英子『星のたてごと』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2009-02-25

そのお凉サマが90年代に深刻なスランプだったって話は
初めて知りました。
(その頃は私はマンガ、特に少女マンガから遠ざかっていたし‥‥)
でも、その頃に描かれたという『鬼』古本で手に入れて読みましたが、
悲惨な話だけど最後に“救い”があって私はいいなって思いましたけど。

近年、友人とコミックカフェに行くようになって、
『テレプシコーラ-舞姫-』を読みました。
(コミックカフェには第1部しかなかったので、第2部はまだ読んでないのですが)
現代のバレエマンガはこうなるのか‥‥って、
なかなかハードな話でしたが、さすが、お凉サマの世界です。

コミックカフェには最近『レベレーション 啓示』も入ったので、
ジャンヌ・ダルクがどのように描かれるのか、これから楽しみです。
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京都国際マンガミュージアムは、館内の至るところが「マンガの壁」
書架に約5万冊のマンガ単行本が自由に読めるようになっていて、
レアなマンガ本もあるんですが、山岸凉子展の開催期間中は、
特別に1階の書架に山岸凉子の本が並べられていたので、

山岸凉子のデビュー作「レフトアンドライト」と、初期の
女性同士の愛を描いたという「白い部屋のふたり」を読みました。
まだ読んでいない作品もたくさんあったので、心残りではありましたが、
京都でもう一か所回ろうと思っていたので、ショップで画集を買い、
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山岸凉子画集3,240円

壁に漫画家の直筆サインが描かれたカフェで、
「唐マヨ丼」650円とコーラ210円を食べて、次へ向かいました。
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京都国際マンガミュージアムの庭でも、マンガ本を読むことができます。
日陰の芝生でマンガを読みふけっている人がたくさんいますね。
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京都国際マンガミュージアム: https://www.kyotomm.jp/


--オマケ--私のお宝コレクションから

『アラベスク』の連載が始まる前の号(「りぼん」1971年9月号)に載った
『ネジの叫び』
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それまでの絵からずいぶん変わった雰囲気で、ホラーなストーリーと
共に、私が山岸凉子を見直した作品でした。
過去記事『アラベスク』でも書きましたが、『アラベスク』の
連載が始まるまで、私は山岸凉子をあまり評価していなかったのです。
なにより絵が好きでなかったので。なので、
この大人っぽい絵とストーリーはいいなって思ったんですけど、

画集に載っていたインタビューで、その前号の作品『雨とコスモス』で
デビュー当時の丸い絵から、元の自分の絵に戻したのですが、 読者からものすごい反発がありました。
ってことでした。(私は『雨とコスモス』は読んでないです)

画集のインタビューで(170ページ)
 怪談物第一作『ネジの叫び』(1971年)も「何を描かせたらいいか困った編集部に “怪談でも描いたら”って言われて。当時は怪談物は、期待できない人が穴埋めのために 描く色物という感じで、イヤだなとガッカリしながら、でも言われたからには描いてみせると思い、無理やり描いたのです」と。

『月の落葉』りぼん 1972年4月号増刊
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そして、衝撃作『ゲッシング・ゲーム』!!
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山岸凉子のWikipediaに書かれています
1972年の『ゲッシング・ゲーム』は、少女漫画雑誌初の男性同性愛の話である。

このセブンティーン・コミックスに収められているのは、
『ミシェル・デュトワの物語(Story of Michel Duthoit)』4部作
Part: 1 『ゲッシング・ゲーム』月刊セブンティーン1972年11月号
Part: 2 『バロッコ・コンチェルト』ファニー1973年9月号
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Part: 3 『ル・コック』ティーニー1974年5月号
Part: 4 『グリーン・カーネーション』月刊セブンティーン1976年1月号
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「グリーン・カーネーション」とはソドミーって意味なんですって?
このベッドがきしむ「ギシ」って音が、ものすごくリアルだと、
当時の友人たちと盛り上がりましたねー。
今なら「腐女子」って言われる?

『三色すみれ』りぼん1973年5月号
『アラベスク』(第一部)の連載が終わった次の号に掲載された作品
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フォン・ルフェビュール家ゆかりの3人の女性たちの話
今年8月にヤマザキマザック美術館で「よそおいの200年」という、
フランスのファッションや髪形の歴史を絵画などから紹介する
展覧会を見て(感想が書けておりませんが)、あらためて
この作品に登場する女性たちのドレスや髪形の時代考証が
きちんと描かれているのに感心したんですよね。
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『ティンカー・ベル』デラックスマーガレット1973年秋の号
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サンコミックスには『ティンカー・ベル』の他に、
『ラプンツェル・ラプンツェル』
『かぼちゃの馬車』
『わたしの人魚姫』
『ねむれる森の』が収録されています。

『シュリンクス・パーン』プリンセス1976年5月号
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掲載された雑誌等については山岸凉子のWikipediaを参考にさせてもらいました。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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兵庫県立美術館「怖い絵 展」 [美術]

8月30日(水)、兵庫県立美術館まで行ってきました。
「怖い絵 展」をやっています。
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ドイツ文学者・中野京子氏が「恐怖」をキーワードに
名画を読み解き、ベストセラーにもなった『怖い絵』シリーズ。

私も図書館で借りて面白く読みましたし、ちょうど
NHK教育テレビ(Eテレ)で取り上げられたのを見ました。

怖い絵 マリー・アントワネット
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-02-03

この展覧会は『怖い絵』の第1巻が刊行されて10周年になるのを
記念して企画されたそう。

何と言っても目玉は、
ポール・ドラローシュ《レディ・ジェーン・グレイの処刑》ですよね!!

2017年の展覧会を紹介した雑誌の記事を読んで、
え?!!!この絵が来るの?!! って驚きました。

実際、展覧会の図録で中野京子さんが書いていますが、
担当者さんの、涙ぐましい大奮闘」があったようです。

私がこの絵を知ったのは、新聞の日曜版だったかなぁ?
一目見たら忘れられない絵ですよね。なんとむごい‥‥

純白のドレスを着たジェーン・グレイの清楚な姿と、
彼女をこれから襲う恐ろしい運命がわかるだけに戦慄させられます。

ロンドン留学中の夏目漱石もこの絵を見て『倫敦塔』を書いたとか。

夏目漱石『倫敦塔』 青空文庫で読むことができます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/1076_14974.html

実際は、彼女が処刑されたのは屋外で、着ていたのは白いドレスではなく、
目隠しもされていなかったそう。

政争に巻き込まれて「9日間の女王」となり、わずか16歳で処刑された
悲劇の女王・ジェーン・グレイ。展覧会場を出たところで流れていた
映像によると、メアリ女王はジェーンがカトリックに改宗すれば
命は助けようと言ったのだが、プロテスタントのジェーンは
それを拒み、斬首されたのだと。この絵のジェーンの表情が、
なんとも印象的なのは、そんな自分の運命を受け入れて
覚悟を決めているからなのかと。

さらに、音声ガイドで、ジェーンの首を置く台を探す左手の薬指に
はめられた結婚指輪について、夫とは短くも幸せな結婚生活だったらしい
ことを知って、細部にまで気を配って丁寧に描かれていることに感嘆し、
いろんな感情がわいて胸がつまるように感じました。

これだけチラシ等で絵が使われているんですが、それでも、
展覧会場で実物を見て、その大きさ(251.0×302.0cm)に圧倒されました。
人物がほぼ等身大にに描かれているせいで、まるで目の前で
これから行われる斬首を見ているような迫力なんですよね。
そして、細部まで筆跡も見当たらないような美しい画面に驚きました。
重々しい飾りがついた額縁も素敵!

図録に、ロンドン・ナショナル・ギャラリーのキュレーターが
この絵に魅入られてじっくりと見る人が多すぎて、その真ん前の床のワックスが すぐにはがれてしまうため、ギャラリーの管理スタッフが定期的にワックスを かけ直さなければならない。(中略) 2003年に巡回展に貸し出されたときには、 すぐに訪問者の不満の声がギャラリー職員に聞こえてきた。
って書いていたんですが、
ほんとうに、この絵がよく日本に来たなと。
(今頃、ナショナル・ギャラリーでは訪問者の苦情が殺到している?)

そんな《レディ・ジェーン・グレイの処刑》の絵は、
1833年に描かれ、1834年にパリのサロンで公開されて大評判となるが、
その後、ロシア貴族の手に渡り、フィレンツェの私邸に飾られたため、
人目につく機会が減って忘れられていきます。その後、
何人かのコレクターの手を渡ってロンドン・ナショナル・ギャラリーに
寄贈され、テート・ギャラリーにあったが、1928年のテムズ川の氾濫で
失われたと考えられていました。真剣に捜索されなかったのは、
印象派が全盛だった当時、こういうアカデミックな絵は時代遅れと
みなされていたこともあったのではと。そして
1973年に再発見されたという、数奇な運命をたどった絵だそう。

2017年の展覧会を紹介した雑誌の記事で、この展覧会が
東京だけでなく、兵庫県立美術館でも開催されることを知って、
嬉しくなりました。

兵庫県立美術館には、2012年9月5日(水)に
「バーン・ジョーンズ展」を見に行っているんですが、
岐阜からJRの在来線を乗り継いでも行けるんです。

兵庫県立美術館「バーン=ジョーンズ展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-09-08

兵庫県立美術館の展覧会の方が東京の上野の森美術館より
先に開催されるってことも、ちょっと嬉しい♡
実は東京は当初別の会場を検討していたが、
この大作の搬入が困難で、上野の森美術館になったとか。

「怖い絵」展の公式ホームページで、土日は大変な混雑なので、
平日の来場をお勧めとか、観覧券は館外で買うとスムーズとかって
あったので、パートが休みだった8月30日(水)、JR岐阜駅発9:39で
大垣、米原、芦屋で乗り換えて、灘駅に12:43に着きました。3,350円
JR灘駅から徒歩約8分で兵庫県立美術館に着きます。
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途中、観覧券売ってないかなって思ったんですが、
BBプラザ美術館は「一般売り切れ(大学生のみ)」って表示されていて、
わー、売り切れるほど人気なんだー。チケット売り場で並ばなきゃ
いけないかなーって心配して行くと‥‥

兵庫県立美術館エントランスの看板
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チケット売り場は思ったほど並んでなくて、5、6人待ちで買えたので、
せっかくなので(館外で買えたら使わないけど一応プリントアウトしていった)
兵庫県立美術館のHPにあった割引券を出して、
1,400円の観覧料が100円引きの1,300円になりました。

わりとスムーズに買えて良かったーって思ったけど、会場へ入ると
やっぱり混んでましたー。この展覧会は何が描かれているか
説明してもらった方がいいので、音声ガイドも借りました。550円

展覧会は6章に分かれていて、
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第1章は「神話と聖書」
ギリシャ・ローマ神話を題材にした怖い絵

この展覧会のもうひとつの目玉ともいえる
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
《オデュッセウスに杯を差し出すキルケー》

薄衣を着て玉座に座る美女は、酒を飲んだ男を動物に変えてしまう魔女。
彼女の足元に転がる豚は、先に犠牲になったオデュッセウスの部下たち。

ウォーターハウスは私の大好きな画家です。
男の運命を狂わせる妖艶な美女―ファム・ファタール(運命の女)と
ロマンチックな物語性―要するに少女マンガみたいなところが―私のツボなので。

この絵でも、キルケーの背後の鏡にオデュッセウスが映っているところが
洒落ているなぁと。

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これは兵庫県立美術館の1階にあった記念撮影スポット。
キルケーの背後の鏡に自分を写して撮影することができるのが洒落てます!!


ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー《オデュッセウスとセイレーン》

キルケーの島を離れたオデュッセウスらを待ち受ける次なる試練、
美しい歌声で船人たちを惑わせては遭難させる海の魔女セイレーンたちの棲む
島のそばを航行すること。オデュッセウスはキルケーに授けられた知恵で、
船を漕ぐ部下たちの耳に蜜蝋を詰めて歌声を聞こえなくしたが、自分は
歌声を聞いてみたいと、耳栓をせずに、マストに体を縛り付けた。

この絵では、セイレーンは海では人魚だが、船によじ登ってきた時には、
男を惑わすエロティックな美女となっています。耳栓をしていなかった
オデュッセウスは狂乱して、海へ飛び込もうと身をよじっている。

ドレイパーの絵というと、
愛知県美術館「黄金伝説」展で見た
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-04-05
《金の羊毛》も美しくも怖かったなぁ。ギリシャ神話の
追手から逃げるために、弟アプシュルトスを海に投げ込ませて
時間稼ぎしようとしている王女メディアを描いています。

同じセイレーンでも、ギュスターヴ=アドルフ・モッサの
《飽食のセイレーン》は伝承通りの怪鳥として描いていますが、
翼が豪華な毛皮のマントのようにも見えます。
なんか、現代のマンガかアニメの絵ようだなぁと。
第2章で展示されていたモッサ《彼女》は、
巨乳に幼顔で、さらに萌え絵ってカンジ。
どちらもモッサ(1883-1971)の22歳(1905年)の作。

人が並んで鑑賞している中に、見たことのある絵があって、
あれ? これって‥‥ってキャプションを見ると、やっぱり、
岐阜県美術館所蔵のルドン《オルフェウスの死》でした!
黒いリトグラフが有名なルドンですが、これは夢の中のような
幻想的な色づかいで、描かれているのがオルフェウスの生首だって
知らなければ、どこが怖いのかわからないかもしれませんね。

この展覧会、岐阜県美術館の所蔵作品が結構入っていて、
いつも薄暗くてわりと狭い展示室で独り占め状態で見ている作品に、
たくさんの人が鑑賞しているのを見るのは、なんか誇らしい(?)ような
気分(すっかり岐阜県美術館は私の美術館みたいに思ってるwww)

第2章は「悪魔、地獄、怪物」

ヘンリー・フューズリ《夢魔》
この絵(のヴァージョン)は本とかで見たことがあるんですが、
作者の名前まで覚えておりませんでした。

第1章で展示されていたこの作者の
《ミズガルズの大蛇を殴ろうとするトール》は、
愛知県美術館の「ロイヤル・アカデミー」展に出てた絵ですね!
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-04-16

オーブリー・ビアズリーによる『サロメ』のための挿絵も
展示されていました。いかにも世紀末のお耽美な世界!
ハイ、私も大好きでビアズリーの画集も持ってますが。

第3章が「異界と幻視

ジョセフ・ライト《老人と死》は、
ガイコツが老人に向かって歩いてくるというパッと見ると恐ろしい絵だけど、
音声ガイドを聴くと、重い柴を運ぶのに疲れた老人が「もう死にたい」
というと、死神(ガイコツ)が現れて「何か用か」と言ったという
イソップ寓話の場面で、自分で死にたいと言った老人は
「この重い荷物を運んでほしくて」と答えたという笑い話。


岐阜県美術館所蔵のブレスダン《死の喜劇》や、

岐阜県美術館も所蔵しているけど、ここに展示されていたのは
国立西洋美術館蔵のムンク《マドンナ》とか、
(東京展では、群馬県立近代美術館所蔵のものが展示されるそう)

岐阜県美術館を代表するようなルドンの《蜘蛛》や、目玉――
『エドガー・ポーに』より《(1)眼は奇妙な気球のように無限に向かう》――とか、

マックス・クリンガー《手袋》は、岐阜県美術館も所蔵しているけど、
ここに展示されていたのは兵庫県立美術館所蔵のものでした。
(東京展では町田市立国際版画美術館のものが展示されるそう)

‥‥と、見ている絵も多かったので、人が多いこともあり、
わりと足早に進んでいきました。

第3章の最後に、チャールズ・シムズ(1873-1928)の絵が4点
展示されていました。
《ワインをたらふく飲む僕と君にこれらが何だというのだ》1895年
描かれている男はオーブリー・ビアズリーだと!!
退廃的な雰囲気の中に描かれている天使が幻想的。

《そして妖精たちは服を持って逃げた》1918-19頃 や
《小さな牧神》1905-06 に描かれる日常の中に現れる小さな妖精たち。

《クリオと子供たち》1913(1915加筆)になると、
一見穏やかで美しい絵なんですが‥‥
平和で美しい自然の中で、子どもたちが集まっています。
彼らの視線の先には、歴史を司る女神クリオが座っています。
女神が手にする巻物は血で染まっていますが、それは
1914年、第一次世界大戦によって長男を喪ったシムズが加筆したのだと。

シムズはその後徐々に精神を病んでゆき、
53歳で入水自殺したってことを知ると、
この絵がじわじわと怖く見えてきます。

第4章は「現実」

ゴヤの《戦争の惨禍》は、戦争という狂気の中での人間の蛮行を
描いていて、まさに酷い、怖い。正直見たくない残酷な絵で、
ゴヤの生前には発表されなかったそうですが、ゴヤが見た
戦争の実態、知っておかなければいけないと思います。

ここに展示されていた姫路市立美術館所蔵のゴヤの版画は、
岐阜県美術館「ゴヤの四大連作版画」展で見た中にありました。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2009-10-30

そして、男と女が、女性を押さえつけて今まさにナイフで刺そうとしている
という、怖い場面を描いた絵、タイトルも《殺人》
これを描いたのがあのセザンヌだってことに驚きます。

セザンヌは、20代後半~30代前半に、こういった暴力的でエロティックな
作品をかなり描いていたそう。

第5章が「崇高の風景」

愛知県美術館の「ロイヤル・アカデミー」展で見た
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-04-16
ターナー《ドルバダーン城》がありました。

音声ガイドで、ここに描かれたドルバダーン城は、
13世紀、兄弟での争いで勝利した弟が兄を20年以上幽閉した城で、
前景に描かれた人物は、兵士に引き立てられる兄オワインを幻影として
描いているのだろうと。

ロイヤル・アカデミー展で見た時は、荒涼とした谷に立つ廃墟の城の
風情ある風景‥‥くらいにしか見なくて
(その時は音声ガイドも借りてなかったし)
前景の人物には気が付かなかったのですが、そういう歴史を知って見ると、
絵がとてもドラマチックに見えてきます。

ギュスターヴ・モロー《ソドムの天使》が、幻想的な雰囲気で
とても素敵だなぁと見たんですが、音声ガイドを聞くと、
これは「硫黄と火」を雨のように降らせて滅ぼしたソドムの町を
見下ろす天使たちを描いているという、なかなか怖い絵です。
聖書における天使というのは、神の使いとして、ソドムを滅ぼせと
命じられれば、ジェノサイドも辞さない苛烈なものだと知って、
日本人が天使に抱く慈愛に満ちた優しい天使のイメージとちょっと違うなぁと。

第6章が「歴史」

ドラローシュ《レディ・ジェーン・グレイの処刑》をメインに、
その隣の、
フィリップ・ハモジェニーズ・コールドロン《何処へ?》1867年
16世紀風の衣装を身に着けた男女がつり橋を渡る姿。
不安そうな若い女性が、処刑の場所へ向かうようにも見えて、
これは特定の人物や事件を描いたものではないそうですが、
いろんな想像をかきたてられます。

フレデリック・グッドール《チャールズ1世の幸福だった日々》1853年頃
チャールズ1世と家族と廷臣たちが優雅に舟遊びをしています。
美しい王妃と愛らしい子どもたち。餌をもらう2羽の白鳥‥‥幸福そうな
穏やかな絵ですが、その後のチャールズ1世の運命を知ると
この完璧なまでの幸福そうな絵が―よく「怖いくらいの幸福」なんて
言いますけど―じわじわと怖く見えてきます。

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今、絵は「何が描かれているか」より「いかに描かれているか」が
重要とされていて、画家にスポットが当たっているように思いますが、
写真も映画もなかった時代には、人々は一枚の絵から、いろんなことを
読み取っていたんだろうなぁって。

絵を自分の感性だけで見るのもいいけど、いろんな背景を知って見ると、
また違った絵の面白さがわかって、深いなぁって思いますね。

この展覧会、見たことがある絵も多かったけど、また違って見えましたし、
やっぱり《レディ・ジェーン・グレイの処刑》は圧巻です!!
ロンドンのナショナル・ギャラリーまでは見に行けないので、
奇跡の機会ともいえるこの展覧会で見ることができて本当に良かったです。

兵庫県立美術館の会期は9月18日(月・祝)までで、
すごく混んでいるそうですね。私が行った8月30日(水)に来場者15万人突破、
9月9日(土)には20万人を突破したとか。

その後、東京・上野の森美術館へ10月7日(土)~12月17日(日)に巡回とのこと。

ショップで図録2,500円はもちろんですが、
クリアーファイルを2種類買いました。各600円。
kowaie-g.jpg

クリアーファイルは見開きでファイルすることができます。
1つ友人へのお土産で、どちらがいいか聞いたら、キルケーを
選んだので、私用にはレディ・ジェーンが残りました。
kowaie-c.jpg

怖い絵展: http://www.kowaie.com/
兵庫県立美術館: http://www.artm.pref.hyogo.jp/

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