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多治見駅北口「TREE by NAKED tajimi」 [グルメ]

6月10日(日)、多治見の岐阜県現代陶芸美術館へ行くつもりで、
“ついでに”とうしん美濃陶芸美術館へ行って
「喫茶文化美濃」展を見たことは前記事に。

ちよっと寄るくらいのつもりが、学芸員さんに説明してもらって、
しっかり時間過ごしたんです。
で、まだ“ついでに”行きたいところが‥‥

多治見駅北口にある「TREE by NAKED tajimi」

ここ、去年の5月に「SWEETS by NAKED」って、
「食べて・遊べるスイーツアート展」なんてことやってたので行ったんですね。

多治見駅北口「SWEETS by NAKED」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-06-03

プロジェクションマッピングで施設内の風景が変わったりしたりして、
オシャレではあったけど‥‥アイスクリームの味も悪くはなかったけど、
うーーん高いなぁ‥‥なんて。

リピートするつもりはなかったけど、そこが、去年秋に
“食×アート”の体験型レストランとして再オープンしたってことで、
ちょっと気になってたんです。
それで、カフェタイムは、土日祝の14:00~17:00 だけってことを知って、
ちょっと行ってみようかって。

今回も近くのコインパーキングに駐車しましたが、
TREE by NAKED tajimiのウェブサイト見たら、9台分の無料駐車場があるそう。

お店の前の虎渓用水広場より。左に多治見駅北口の階段が見えます。
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TREE by NAKED tajimi外観
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インスタ映えしそうな壁面
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お店の前のメニュー看板
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入口のディスプレイ。ホントにインスタに投稿しました。

#treebynakedtajimi

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受付前のプロジェクションマッピング
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さあ店内へ。床に店名ロゴが投影されていてオシャレ。
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席につくと、テーブル中央のモザイクタイルの上にあるロウソクに
火をつけてくれました。(先にコーヒーを持ってきてもらった時の写真)
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旬のくだものを使ったツリーパンケーキ 1,350円(税別)と
コーヒー(セットだと200円(税別)でつく)を注文。
パンケーキは生地から焼くのでお時間かかりますと言われたけど、
店内のプロジェクションマッピングとか見てれば退屈しません。

正面の壁には森のプロジェクションマッピング。
「手を触れると絵を描くことができる不思議な壁」ってあったけど、
それほど劇的な変化はわかりませんでした‥‥
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床には湖のプロジェクションマッピング。
魚が泳いでいたりします。こちらも歩くと水の波紋ができるって
ことでしたけど‥‥
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森は四季の変化があるようです。
子どもたちがはしゃいでました。
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さて、パンケーキ。インスタ映えしますね。
2018-6-10-(24).jpg

インスタへ投稿した画像


イチゴやチェリーも添えられた、フワしっとりのパンケーキ、
普通に美味しかったです。値段が少し高めなのは場所代ですね。

でも、このプロジェクションマッピング、そんなに
驚かなかったんですけどねー。

コインパーキング、ギリギリ1時間で200円でした。


TREE by NAKED tajimiのウェブサイト: http://tajimi.treebynaked.jp/

食べログ


関連ランキング:レストラン(その他) | 多治見駅




--オマケ--
多治見駅北口の虎渓用水広場に咲いていた半夏生(インスタ投稿画像)

#ハンゲショウ 多治見駅北口の広場の水辺に咲いていた半夏生

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とうしん美濃陶芸美術館「喫茶文化美濃」展 [美術]

6月10日(日)、多治見の「とうしん美濃陶芸美術館」へ行きました。
「喫茶文化美濃
 カップ&ソーサーの歴史」という企画展が7月1日まで開催されています。
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この日は、岐阜県現代陶芸美術館の「デンマーク・デザイン」展が
翌週までだったので、そちらへ行くつもりだったんですが、
前回、岐阜県現代陶芸美術館へ行った時にゲットしたこのチラシを
見て、ここもついでに見て来ようって思ってたんです。

とうしん美濃陶芸美術館は「とうしん学びの丘“エール”」内にあります。
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2016年7月3日(日)に、岐阜県現代陶芸美術館が主催する
魅力発信事業 講演会
「モダンデザインの時代から始まった、デザインに対する誤解」
講師: 佐藤卓 氏 が、ここのホールで開催されたんですね。

佐藤卓講演会「モダンデザインの時代から始まった、デザインに対する誤解。」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-07-14

とうしん学びの丘“エール”: http://www.shinkin.co.jp/tono/toshin/manabi/

その時に初めて行ったんですが、施設内に「とうしん美濃陶芸美術館」があって、
入場無料だったので、入ってみたんですが、

荒川豊蔵、鈴木藏、加藤卓男、加藤孝造という人間国宝の抹茶茶碗や、
とうしん(東濃信用金庫)が昭和61年から行っている
美濃陶芸作品永年保存事業で購入した作品の展示があって、
なかなか面白かったんです。

今回は「喫茶文化美濃」ということで、
明治・大正時代に作られ欧米に輸出された椀皿から、昭和の終戦後、 高度成長期から現在まで、国内向けとして作られた美濃焼の椀皿を 展示いたします。(チラシ裏面より)
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喫茶店文化の盛んな岐阜。棚に様々なカップ&ソーサーが並び、
好きなカップを選ばせてくれたり、マスターが見繕って
出してくれたりする喫茶店も多くありますね。

美術館棟は、自生の大王松を囲むように設計された円形の建物で、
通路の外側に今回のテーマのカップ&ソーサーが展示されています。

展示室内で話し声がして、グループで来館されている人がいるんだなーって、
思いながら見ていたのですが、一周回って、内側の抹茶茶碗の展示を
見ようとしたら、少し先で学芸員の方が来館者の方を案内していらして、
「よろしければどうぞ」と言われたので、もう一度説明を聞きながら、
カップ&ソーサーの展示を見ました。

明治期に輸出用に作られたと思われる、海外の人の日本イメージのカップや、
西浦焼のアール・ヌーヴォーの影響を受けているのではと思われる絵柄のカップ。
チラシ裏面上の「スナックセット」は、ソーサーにパンなども
載せられるようになっているんですが、絵柄がなんか中国っぽい??

戦後の、オキュパイド・ジャパン(Occupied Japan)と書かれたカップ。

そして「ウチにもこんなカップあったww」と他の方とも盛り上がった
ラスター彩のキラキラカップ。昭和の一時期流行りましたね!

ハナエモリや、ランセル、ジバンシィ等のブランドとコラボしたカップも、
「引出物で貰ったねww」(チラシ表面左上がランセルのロゴ入りカップ)

春田春山「上絵吹絵カップ&ソーサー」は吹き付けで描かれた絵が
柔らかな雰囲気。(チラシ裏面中段右)

内藤ルネのキュートなカップや、
楳図かずおの「まことちゃん」カップ(内側にビチグソも付いてるww)
なんてのもあって楽しかった。

そして内側の展示ケースの、美濃陶芸作家の抹茶茶碗は、
荒川豊蔵、鈴木藏、加藤卓男、加藤孝造という人間国宝の抹茶茶碗をはじめ、
「〇〇さんの息子さんですね」なんて(スミマセン私よくわからないですが)
新進の作家さんの抹茶茶碗も展示されています。

ここ、学芸員さんが案内してくださるようなんですね!!
たまたま一緒に見た他の方の感想を聞いたりするのも面白かったです。

これだけの展示が無料!!!!

学芸員さんのお話聞いたりしてて、ちょっと寄るくらいのつもりが、
しっかり時間過ごしてしまいましたが、楽しかったです。

展覧会スケジュールの三つ折りリーフ(クリックで拡大します)
ToshinMCAM.jpg

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豊田市美術館「コレクション:閉じる、開く、また閉じる。」他 [美術]

5月13日(日) 豊田市美術館「ブリューゲル展」を
見に行きました。とてもよかったです。そのことは前記事

豊田市美術館は常設展(っても毎回違った展示なんですけど)も
充実しているので楽しみなんです。

2階の展示室1から始まるのが、2018年度常設展第Ⅰ期
「コレクション:閉じる、開く、また閉じる。」

出品目録のリーフレット素敵!
toyota-collection2018-1.jpg

折り目の間に読める文は

世界が点からはじまるとしたら、
   点はいったいどのようにはじまるのだろう?


リーフレットを開くと
toyota-collection.jpg

       わたしが目を閉じると、世界はどうなるのだろうか?
開かれるのだろうか、それとも閉ざされるのだろうか?
        あなたが目を閉じたときには?

宇宙はどのように発生したのだろうか?
宇宙は収縮に転ずることはあるのだろうか?

世界が点からはじまるとしたら、
    点はいったいどのようにはじまるのだろう?

世界がつねに移ろうものだとしたら、
      移ろわないものは
どのようなかたちをしているのだろうか?

肯定と否定は、どちらが多いのだろうか?
        一日(一年、そして一生涯)のうちでは?
あるいは、きょう一日で、この世界に、
  肯定と否定のどちらが多くなされただろうか?


テキスト|鈴木俊晴
デザイン|岡田和奈佳

この「閉じる、開く、また閉じる。」ってタイトル
豊田市美術館が 2018年7月17(火)~2019年5月31日(金)
リニューアル工事のため休館するって聞いた時、
「え?! 2014-15年にも1年間リニューアルで休館してなかった??」って
思ったんですよ。そんなことも含めてのタイトルかな?って。

展示室の入口からも見える巨大な作品は、
ジュゼッペ・ペノーネ《まぶた》1989-91
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半円形の形は巨大な「まぶた」の形に見えるかな。

近寄って見ると、一つ一つの布に石膏の目がつけられています。
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持ち帰ることができる作品解説がありました
 表面に無数の線が描かれた布を組み合わせた子の作品は、 全体として一つの「まぶた」の形をしています。 そしてその一枚一枚がまぶたの写しなのです。閉じたまぶたの表面から、 皮膚に刻まれた皺の形状を半透明のフィルムに写し取り、それを映写機で 布の上に拡大投影してできた、皮膚の表面の無数に入り組んだ筋を なぞってできたものです。一つ一つの「まぶた」には、 石膏で象られた顔がつけられています。(後略)
toyota-collection-p.jpg

白くて広い部屋の中央の白い台にコロンと幼児の顔の彫刻が置かれています。
コンスタンティン・ブランクーシ《眠る幼児》1907(cast1960/62)
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以前の常設展で見たことがありますが、こんな広い、低い台に置かれていると
また違った印象です。
バックに見える黒い作品は、村上友晴《無題》1989-90

こちらの壁には、草間彌生《No.AB>》1959
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上手く写らないだろうって思って写真は撮りませんでしたが、
ピエロ・マンゾーニ《無色》1960
白いカンヴァスに襞がよっているんですが、
画面がとても美しいって見たのは、カオリン(白陶土)が
使われているからなんでしょうか。

この部屋はモノトーンで構成されているんですね。
階段を上がって3階へ向かいます。
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3階の展示室2への通路に置かれていたのが
野村仁《宇宙はきのこのように発生したか》1987(右) と
《宇宙は収縮に転ずるか?》1989(左)
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ハハハ、きのこ!! なんかユーモラスでもあり、宇宙という
雄大さや哲学的なことを感じるようなガラスの造形、いいな!!

野村仁は、2012年の愛知県美術館「魔術/美術」展 で、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-06-12
岐阜県美術館所蔵の野村仁《勃起する真空》が、
最初に展示されていて、とてもインパクトあったんですよね。
その時に、野村仁は作品としてソーラーカーを作ったこともあるって
ことだったんですね。豊田市美術館では野村仁の
《赤道上の太陽》1989年 って作品も所蔵してますね。
不思議な形のオブジェだと見てたら、赤道上から
太陽の一年間の軌跡を表したものなのだそう。

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後ろの窓から豊田市美術館のテラスにある
ダニエル・ビュレン《色の浮遊│3つの破裂した小屋》が
見えるのもいいですね。雨かなり降ってます。

小さな展示室2 には、杉戸洋《untitled》2007
‥‥うーん、私にはどうもこの人の作品よくわからないなぁ。
子どもの落書きを大きくしたような‥‥詩情みたいなものは感じるんですけど。

乳白色のガラスを通して光があふれる展示室3では、

白い球形が置かれています
ジェームズ・リー・バイヤーズ《球形の本("Q is Point")》1990
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球形の表面に「QIS」と彫られて、穴が開いています。‥‥うーーん??

この黒い絵は、
イミ・クネーベル《戦闘 No.1》1991
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黒い板に無数の削り跡が見えます。持ちかえった作品解説によれば、
クネーベルはこうした黒い作品を1991-92年の湾岸戦争をきっかけに手がけました。 テレビのなかの闇夜に飛び交うミサイルの軌跡。どこか現実味を欠いたその光景を、 色彩を塗り重ねるのではなく、闇を削るという通常の絵画とは逆のやり方で 手繰り寄せ、緊張感とエネルギーに満ちた物質として目の前に現そうとしています。


あ、高松次郎の絵があると見たら、手前の立体作品も高松次郎なんですね。
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《点(No.1)》1961年 と
《紐(黒No.1)、紐(黒)》1962
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「点」と「線」でなく、「紐」ってタイトルが面白い。

高松次郎といえば、影の絵ですよね。
《赤ん坊の影 No.122》
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地下鉄の名古屋駅にも高松次郎の作品がありますね。
名古屋市美術館コレクション展と高松次郎《名古屋駅の人々》
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-09-25

台風のような雨が降っている街を見下ろすことができた通路には、
ヨーゼフ・ボイスの
《はい、はい、はい、はい、はい、いや、いや、いや、いや、いや》1968(2001)
という音響作品(?)が流れていました。

展示室4の前の窓から、展示室1の
ジュゼッペ・ペノーネ《まぶた》を見下ろすことができます。
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展示室4からは、
「コレクション:豊田市美術館+愛知県美術館」

豊田市美術館は2019年6月まで改修工事のため休館します。
休館前の最後のコレクション展は、同じく目下改修工事で休館中の愛知県美術館から お預かりしている名品を加えた豪華ラインナップ。
(出品目録より)

ってことで、愛知県美術館の所蔵作品と豊田市美術館所蔵作品が
並んで展示されてます。 そしてっ!! 写真撮っていいんですよっ!!

愛知県美術館では写真撮れないので、この機会に名品を撮影しちゃいました!!
サム・フランシス《消失点に向かう地点の青》1958
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愛知県美術館の展示室5によく展示してあって見慣れた(?)のか、
最近なんかいいなって思えてきました。
サム・フランシスは、名古屋市美術館「モネそれからの100年」展でも
展示されていたし、(ブログにはサム・フランシスのことは書いてませんが)

名古屋市美術館「モネ それからの100年」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-05-25

岐阜県現代陶芸美術館「1964」展 では、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-01-28
サム・フランシスの陶芸作品が展示されてました。

おぉー、両館のミロの作品が並んでます!
左が愛知県美術館のジョアン・ミロ《絵画》1925
右が豊田市美術館のジョアン・ミロ《絵画》1933
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ミロはタイトルがそっけないんですね。
愛知県美術館のミロ、私個人的に、
「雲の中の太陽と雨」ってタイトルつけてます。
たまたま隣で見てた女の子の言葉からなんですけど。
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こちらはエルンストのコーナーができちゃってます。
左が豊田市美術館のマックス・エルンスト《子供、馬そして蛇》1927
真ん中の彫刻が豊田市美術館の《王妃とチェスをする王》1944(cast1954)
右が愛知県美術館のマックス・エルンスト《ポーランドの騎士》1954
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エルンストの彫刻いいなぁー!

展示室4を出て、階段を降り、
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展示室5へ入ると、両館が誇るクリムトの作品が並んでます!!
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左が豊田市美術館のグスタフ・クリムト
《オイゲニア・プリマフェージの肖像》1913/14
右が愛知県美術館の《人生は戦いなり(黄金の騎士)》1903

クリムト《オイゲニア・プリマフェージの肖像》の隣には、
エゴン・シーレ《カール・グリュンヴァルトの肖像》1917
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豊田市美術館を代表する名品ですね。

両館の藤田嗣治が並んでいます。
左が豊田市美術館の《美しいスペイン女》1949
右が愛知県美術館の《青衣の少女》1925
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でも今回驚いたのは、豊田市美術館、こんなにエゴン・シーレの作品
持ってたの?!!!ってこと。
《カール・グリュンヴァルトの肖像》はよく見るんですけど、

2016年6月に豊田市美術館「デトロイト美術館展」
行った時の 常設展で、えっこれもシーレの作品なの??って
男性の肖像画を見たんですよ。それが
《レオポルト・ツィハチェックの肖像》1907 (写真中央)
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そして素描や版画なども並んでます!!
椅子はヨーゼフ・ホフマン《リクライニングチェア(座るためのマシーン)》
製作1905年頃

豊田市美術館「デトロイト美術館展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-06-27

豊田市美術館「絵画凸凹」他
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-06-29

エゴン・シーレの《第49回分離派展のポスター》1918 と、
ヨーゼフ・ホフマン《サナトリウム・プルカースドルフの食堂の椅子》
製造/1904
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うわーー!! 世紀末ウィーン展ですねっ!!
(このあたりの退廃的な雰囲気、私的にはたまりません!!)

エゴン・シーレもクリムトも、1918年に亡くなったそう。
どちらも没後100年ですかー。

ということで、企画展も常設展もとても満足して、高橋節郎館へ。
豪華な漆の作品ももちろんいいですけど、私のお気に入りは
休憩室からの眺め! この日は雨に濡れた新緑がとてもきれいでした。
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インスタに投稿した画像


雨も小降りになったので、庭を歩きました。
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カキツバタが咲いています。
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インスタに投稿した画像

#カキツバタ #豊田市美術館 豊田市美術館のカキツバタの花

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私(shizukozb)のインスタのページ: https://www.instagram.com/shizukozb/

豊田市美術館は建物も素敵!
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豊田市美術館: https://www.museum.toyota.aichi.jp/
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豊田市美術館「ブリューゲル展」 [美術]

なかなかブログが書けないのですが、5月13日(日)に、
豊田市美術館へ行ってきたことを。

「画家一族 150年の系譜
 ブリューゲル展」をやっています。
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16世紀フランドルを代表する画家、ピーテル・ブリューゲル1世に始まり、 150年にわたって画家を生み出した、ブリューゲル一族。その系譜を 辿りながら、風景画、風俗画、花の静物画など、一族やその追随者たちが 手がけた作品を通して、16、17世紀フランドル絵画の魅力に光をあてます。
(チラシ中面より)
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チラシ中面のデザイン、家系図とからめていて、いいですね。
(クリックで拡大します)

《バベルの塔》や、農民の生活を描いた《農民の婚宴》《雪中の狩人》、
中野京子著『怖い絵』で取り上げられていた《ベツレヘムの嬰児虐殺》で
有名なブリューゲル(1世)ですが、彼には同名の息子(長男)がいて、
父親の作品を多く模写しているんですね。
次男ヤン・ブリューゲル(1世)も画家で、花の絵を多く描いたことから
「花のブリューゲル」と呼ばれるそう。
そしてその息子(ピーテル・ブリューゲル1世からいうと孫)
ヤン・ブリューゲル2世も画家、
その息子(ピーテル・ブリューゲル1世のひ孫)
アブラハム・ブリューゲルも画家、という画家一族。
(同じ名前の人がいてややこしいですが)

通常観ることのできない貴重なプライベート・コレクションで、
ほとんどが日本初出展だというこの展覧会、
チラシもA4二つ折りで力入ってます!
表面に使われているのが、ピーテル・ブリューゲル2世の
《野外での婚礼の踊り》(部分)1610年頃

裏面がヤン・ブリューゲル1世、ヤン・ブリューゲル2世
《机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇》(部分)1615-1620年頃
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ブリューゲルの絵見たかったので、この展覧会楽しみにしていました。
それに、豊田市美術館は、去年、奈良美智展に行った時に、
年間パスポート買っちゃったんですよ!!ジャコメッティ展もあるしって。
その後の「ビルディング・ロマンス」展は行けなかったんですが、
今回の展覧会へ行って、しっかりモト取れました!!
(奈良美智もジャコメッティもすごく良かったのに、ブログに感想が
書けておりません。あまりに素敵だと、力入れて書かなくちゃと
思っちゃうので、かえって書けないんですよねー。で、今回も
そうなりそうだったんですが、頑張って?書きます!)

5月13日(日)は大雨でした。でも館内はそこそこ混んでおりました。
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受付で年間パスポートを提示して、観覧券を受け取ります。
私は普段あまり音声ガイド借りないんですが、今回は
宗教や中世の風俗など説明してもらった方がいいかなと
奮発しちゃいました。520円
私は声優さんとか全く知らないのですが、ナレーターは石田彰さんだそう。
ブリューゲル一族の工房の一人って設定で、当時の工房で絵がどのように
制作されていたかなんてことも説明してくれて興味深かったです。


第一章「宗教と道徳」
ヒエロニムス・ボスが下絵を描いた版画と、
ピーテル・ブリューゲル1世が下絵を描いた版画が展示されていました。
なるほど、ブリューゲル1世が「第二のボス」と呼ばれたのも納得できます。
でも、ボスが社会を痛烈に批判したのに対して、
ブリューゲル1世はユーモアにつなげているようなところがあると。

第二章「自然へのまなざし」
ピーテル・ブリューゲル1世、ヤーコブ・グリンメル
《種をまく人のたとえがある風景》 1557年
手前に種をまく人が描かれています。種を道端にまけば鳥に食べられ、
石の上にまけば枯れ、イバラの間にまけば育たない。
良い土地にまけばたくさんの実を結ぶ。
つまりちゃんとキリストの言葉を聞きなさいという教えを描いているそう
なのですが、バックの雄大な山や大河の風景の方に目が行ってしまいます。

第三章「冬の風景」
ピーテル・ブリューゲル2世は、父の作品のコピーを多く制作したそう。
そんな作品《鳥罠》1601年(チラシ中面2段目左)
いかにもブリューゲル!って冬の風景
絵の中に鳥を捕るための鳥罠が描かれていたり、氷に穴が空いていたりと、
注意しないと人生は危ない、なんて寓意も含まれているのだそう。

第四章「旅の風景と物語」
ピーテル・ブリューゲル1世が下絵を描いた版画
《イカロスの墜落の状景を伴う3本マストの武装帆船》1561-1562年頃
当時の帆船がとても正確に描かれているそう。
そんな中に神話の一シーンが描き加えられています。

ヤン・ブリューゲル1世や2世が茶色のインクで描いたペン画、
なんかマンガの背景みたいwwなんて。

第五章「寓意と神話」
ヤン・ブリューゲル1世《ノアの箱舟への乗船》1615年頃(チラシ中面右上)
これ、私にはノアの箱舟がどこにあるのか、よくわからなかったんですよね。
横で見ていた人(全く知らない人だったんですけど)に
「ノアの箱舟がどこにあるかわかります?」なんてささやいてしまいました。
その人も「私もどれなんだろう?って見てたんですよ」と。

ペーテル・パウル・ルーベンスと工房、フランス・スナイデルス
《豊穣の角をもつ三人のニンフ》
並んでいる絵がどちらかというと小さめで、人物なども小さく描かれていて、
絵のあちこちを謎解きのように見て楽しんでいた中で、
この絵だけ見上げる大きさ(207×153cm)!
豊満な半裸の美女たちがバーンと描かれていて目立ってました。
さすが、ルーベンスの工房で描かれたんですね!

第六章「静物画の隆盛」
なんと!! 第六章と第七章は撮影可!!!だったんです。
5月31日まで、ってことでしたが、さっき豊田市美術館のHP見たら、
6月17日(日)まで延長されたそうです!!

花の絵を多く描いたことから「花のブリューゲル」と呼ばれる
ヤン・ブリューゲル1世(1568-1625)

ピーテル・ブリューゲル1世(1525/30-1569)の次男で、長男(ヤンの兄)の
ピーテル・ブリューゲル2世(1564-1637/38)が父親のコピーを多く制作したのに比べ、
ヤン・ブリューゲル1世は父親の模倣にとどまらず、独自の道を進みました。
その作品は貴族等に人気で、高値で売れたので、生活に困窮した兄とは
暮らしぶりもだいぶ違ったそう。ルーベンスとの交流もあったと。

そのヤン1世と息子が共作した花の絵。チラシにも使われています。
《机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇》1615-1620年頃
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珍重された縞模様のチューリップは、ウィルス性のモザイク病によるものだそう。
トンボや蝶や蜂などの昆虫も描き込まれています。
季節が違う花も一緒に描かれているので、そのまま写生したわけではないのですね。

ヤン・ブリューゲル2世(1901-1678)
《籠と陶器の花瓶に入った花束》1640-1645年頃
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描かれているコロンとしたオールドローズ、私の好みです!!

ヤン・ブリューゲル2世、フランス・フランケン2世
《彫刻と鍍金の施された花瓶に入った花束》1625-1630年頃
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花瓶も豪華だし、花も豪華!
この時代は共作で絵を仕上げることもよくあったみたいですね。

アンブロシウス・ブリューゲル(1917-1675)
ヤン・ブリューゲル1世の息子(ヤン2世とは母親が違う)
《花瓶に入ったチューリップとダリア》1645-1650年頃
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《ガラスの花瓶に入った花束》1650-1660年頃
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どちらも小品ですが、細かく描き込まれています。

ヤン・ブリューゲル2世の息子、ピーテル・ブリューゲル1世のひ孫となる
ヤン・ピーテル・ブリューゲル(1628-1664)
《花の静物》1661年
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同じくヤン・ブリューゲル2世の息子、ピーテル・ブリューゲル1世のひ孫
アブラハム・ブリューゲル(1631-1697)
《果物と東洋風の鳥》1670年
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《果物の静物がある風景》 1670年
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一族のブランドが受け継がれていますね。

そして、これスゴイ!!って見たのが、
ヤン・ブリューゲル1世の娘の子、ピーテル・ブリューゲル1世のひ孫となる
ヤン・ファン・ケッセル1世(1626-1679)
《蝶、カブトムシ、コウモリの習作》1659年
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《蝶、コウモリ、カマキリの習作》1659年
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大理石に油彩で描かれていて、まるでホンモノがそこにいるみたい!!

第七章「農民たちの踊り」
「農民のブリューゲル」と呼ばれたピーテル・ブリューゲル1世
農民の日常風景を描いた絵は一族に受け継がれていきました。

マールテン・ファン・クレーフェ
《農民の婚礼(6点連作)》1558-1560年頃

男たちが婚礼へ向かう行列。3番目の男が花婿かな。
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こちらは花嫁の行列。花嫁はすぐわかりますね。
二人の子どもがドレスの裾を持っています。
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婚礼のプレゼントを持ってきたところのよう。
ちゃんと記録している人がいますね。
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花嫁が座っているテーブルの手前で、
赤ちゃんにおしっこさせてるじゃないですかww!!
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宴もたけなわ
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初夜のベッドを祝福しているのかな。花嫁が初々しい。
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子どもも生まれたようですが、窓から出ていく男は‥‥間男??
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同じく マールテン・ファン・クレーフェ
《強盗に襲われる農民の夫婦》1570-1577年頃
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緊迫の場面ですね。なんか映画でも見ているよう。
命乞いをする妻、この後どうなったのか‥‥?
当時はこんな事件が農村のあちこちであったのでしょうか。
1570年頃っていうと、日本でも戦国時代ですが。

ピーテル・ブリューゲル1世が下絵を描き、
ピーテル・ファン・デル・ヘイデンが彫版した《春》1570年
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庭を作っているところを見に来た奥方でしょうか。

ピーテル・ブリューゲル2世《聖霊降臨祭の花嫁》 1616年以降
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この作品だけケースに入って展示されていました。

この展覧会、キャプションにブリューゲル一族には
子や孫って表示もつけられていてわかりやすかったです。
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そして最後に、チラシにも使われている
ピーテル・ブリューゲル2世《野外での婚礼の踊り》 1610年頃
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花嫁さん以外の女性は“慎ましく”頭巾を被っているのが
当時の風俗だそうですね。髪飾りをつけて髪をおろした花嫁さん、
あまり嬉しそうでないのがちょっと気になるところでもあります。
皆、小太りで、現代だったらメタボっぽいけど‥‥
あと、やっぱり男性の股間が気になる(笑)
手を取り合ってダンスをしたり、抱き合ったり、
おおらかに生を謳歌する農民たちのパワーを感じます。

CGでこの作品が動く映像もあって楽しかった。

ショップも充実していました。

図録は表紙が《野外での婚礼の踊り》と、
《机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇》と2種類ありました。
どちらも中身は同じで税込2,200円 迷ったけど購入しませんでした。

《野外での婚礼の踊り》が箱に描かれたゴディバのクッキーを
お土産に買いました。税込1,188円
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さすがゴディバだけあって美味しかったし、
金色のロゴも素敵な紙バッグに入れてくれました。

ショップの出口にガチャガチャが並んでいたので、
小銭があったらやってみようかと財布みたら、1回できたので(400円)

ヤン・ファン・ケッセル1世《蝶、コウモリ、カブトムシの習作》を
モチーフにしたキーホルダー
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カブトムシをゲットです!

150年にわたって受け継がれていったブリューゲル一族のこと
16-17世紀フランドル絵画の細かい描写で、画面のあちこちを見て
当時の風俗を知ったり、人々の様子にクスッと笑ったり、
おまけに写真撮影までできて、とっても満足wwな展覧会でした。

ブリューゲル展のチケットで、豊田市美術館の他の展示も見ることができて、
そちらもとても良かったので、それは次の記事で!

豊田市美術館: https://www.museum.toyota.aichi.jp/
ブリューゲル展公式HP: http://www.ctv.co.jp/event/brueghel/


--過去記事--
2016年11月、ピーテル・ブリューゲル2世の絵を含む展覧会を見たこと
岡崎市美術博物館「ブリューゲルとバロックの巨匠」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-12-01

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名古屋市美術館「モネ それからの100年」展 [美術]

5月22日(火)、名古屋市美術館へ行ってきました。
「モネ それからの100年」という展覧会をやっています。
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この日は、パートの休みで、例年この季節に開催される
恩師のグループ展が名古屋市民ギャラリー栄で始まっていたので、
名古屋まで出かけて、ついでにチケットを買ってあった
この展覧会を見て来ようと出かけたのでした。まぁ私のことなので、
出かけたのが昼でしたし、市民ギャラリーでは先生にお会いすることも
できて、すっかり話し込んでしまいましたし、ついでに‥‥って
市民ギャラリーの他の展示室も見て回って、気が付いたら3時を回っていて、
急いで名古屋市美術館まで歩いたんですが、3時半を過ぎちゃってました。
名古屋市美術館は5時までなので、日を改めた方がいいかなとも
思ったんですけど。

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さすが人気のあるモネだけあって、「真島直子展」等では閉まっていた
外のチケット窓口が開いています!

展示室の入口のこのパネルは撮影可でした。
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でも、モネの絵目当てで行く人には、ちょっと
物足りないというか、不満のある展覧会かも‥‥なんて
思っちゃいました。

モネを印象派の巨匠を超えて、現代美術の創始者としてとらえ、
(確かに、モネの晩年の作品は抽象絵画のようにも見えますね)
モネに影響を受けた現代アートと共に展示されています。

私この頃やっとモネの良さってわかってきたんですが、
以前はモネの作品のタッチの荒さや、描きかけじゃない? なんてところが
どうも気になっちゃってダメだったんですよ。

モネの絵は今でこそ大人気だけど、初期の“印象派”って言葉は、
悪口だったんですよね。そしてチラシ裏面の文章にありますが、
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モネが現在パリのオランジュリー美術館の壁面を飾っている睡蓮の大作に取りかかるのは、 ちょうど100年ほど前のことです。画家が没した翌年の1927年にこの睡蓮の壁画が公開された時、 人々の反応は今では考えられないほど冷淡なものでした。それから20年余、あまりに時代に 先んじていたモネの斬新な絵画表現は次第に理解者を増やし(後略)」

なるほど、私の感覚ってやっと印象派を認めたあたりの古さ、
100年遅れているのかなーと。

ということで、この展覧会、モネの作品、現代アートとの
からみ(?)で展示されているので、その分モネの絵の点数が少ないのと、
(22日の名古屋市美術館では25点展示されていました)
展示されているモネの絵も、印象派の光キラキラの絵というより、
色とタッチがバラバラになったような、描きかけのような印象の絵とか‥‥

展覧会の公式サイト: http://www.chunichi.co.jp/event/monet/
見どころ」のページに http://www.chunichi.co.jp/event/monet/highlight.html
並んで紹介されていますが、
《ヴィレの風景》1883年 と
丸山直文《puddle in the woods 5》2010年
なるほど、なんか似てますね。

光や水、大気など、形のないものを描いた、なんだかぼんやりした絵‥‥
あ、でもこの展覧会で、
メナード美術館所蔵の《チャリング・クロス橋》1899年 と、
吉野石膏株式会社(山形美術館に寄託)所蔵の
《テームズ河のチャリング・クロス橋》1903年 が並んでいるのを見て、
この2つの絵いいなぁーって感じました。
(今までモネのこういうぼんやりした絵ってよくわからなかったんですけど)

この展覧会、ほとんどの作品が日本国内の美術館等のものなんですね。
いろんなところから借りて大変(?)だったろうなぁ、そして、
モネの作品を所蔵している美術館の多さ! 日本でのモネ人気がわかります。
(モネが多作で長命だったってこともあるんでしょうが)
でも、もっといい絵(?)あるんじゃない?と。

以前、ここでポーラ美術館の展覧会を見たけど、

名古屋市美術館「ポーラ美術館コレクション展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-01-23

目玉(?)になってたモネの睡蓮の絵、素敵でした。
(この時買ったこの絵を使ったチケットホルダー、まだ使ってます)
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今回、ポーラ美術館から2点モネの絵が出てるんですが、
その絵は来てないんです。来たのは、
チラシ裏面に載っている
《ヴァランジュヴィルの風景》1882年
葛飾北斎の浮世絵の構図から着想を得ていると説明がありました。

《セーヌ河の日没、冬》1880年
最初の妻カミーユが亡くなった後、悲しみに沈んでいたモネが
再び制作に向かう希望をこめて描いたものだとか、
モネの画歴の重要な絵なんでしょうが‥‥

やっぱりモネは睡蓮ですよね!!
で、その睡蓮の絵、チラシのメインビジュアルに使われているのは
吉野石膏株式会社(山形美術館に寄託)の《睡蓮》1906年
チラシでは、いかにもモネってイメージの絵で、素敵だなぁって見てましたが、
実物を見て、一瞬、え? この絵よね?? って思っちゃった。
なんだか印刷の方がよく見えたというか、実物のマットな画面が、
ちょっと白っぽく見えちゃったみたいな‥‥もう一度見て、
やっぱり素敵だと見直しましたけど。

うーん、ここに並んでいる睡蓮の絵もいいけど、
去年秋に行ったアサヒビール大山崎山荘美術館にあった
モネの睡蓮の絵、結構大きくて素敵だったなぁと。
京都の町家に泊まる同窓会旅行(2)聴竹居と大山崎山荘美術館
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-11-09

あ、でも私、モネの絵目当てってほどでもないので、
展示されていた現代アート、結構面白く見ましたよ。

ルイ・カーヌって作家は、名前も初めて知りましたが、
金網の上に置かれた絵具が影になって映っている絵とか、
絵具と投影された色とのイメージ、面白いなぁと。

岡崎乾二郎のものすごーく長いタイトルの絵の具の透明感もいいなと。
展示してあったのは、東京都現代美術館所蔵のものでしたが、
岡崎乾二郎のこんな絵、愛知県美術館のコレクション展で見て、
それらにも長~い詩のようなタイトルがつけられてて面白いと思ったっけ。

愛知県美術館コレクション展「蕪村・若冲と江戸時代絵画」他
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-04-09

2階の展示室に並んでいたリキテンスタインのモネの積みわらを
モチーフにした連作版画、複製技術が発達した今だったら、
誰でも作れそうwwなんて思いながらも、いいなって見ました。
所蔵が富士ゼロックス株式会社ってのも興味深かった。
アンディ・ウォーホル《花》も、富士ゼロックスの所蔵品なんですね。

現代アートには映像作品もあって、水野勝規のモネの池
(キャプションには岐阜の貯水池としか書いてなかったけど)
を素材にした映像とか、水の揺らぎの映像とか、見てて気持ちよかった。
(モネの池、ウチからわりと近いのに行ったことないんです。
 ものすごく混んでいるってことだけど、一度行って来なくてはww)

水野勝規の作品は、以前、愛知県美術館で見たことがあります。
2012年に愛知県美術館へポロック展を見に行った時に、
新進作家を取り上げている展示室6で《ライトスケープ》という
テーマ展をしていて、白い部屋に白っぽい映像が癒されるーと見ました。

そのことをこちらにちょっと書いてます
愛知県美術館「ジャクソン・ポロック展」の周辺
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-01-12

モネ大好き! モネの絵を見たい! って人には不満のある展覧会
かもしれませんが、現代美術へとつながっていくモネの影響の大きさ、
ちょっと新しい視点でモネや現代美術を見ることができる
面白い展覧会だと思いました。

子ども用にモネを紹介したリーフレットも良かったです。
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名古屋市美術館: http://www.art-museum.city.nagoya.jp/
展覧会公式サイト: http://www.chunichi.co.jp/event/monet/


企画展示室を出ると4時半を過ぎていて、地下の常設展は、
展示室3の「北川民次とメキシコの教え子たち」だけは
なんとか見ましたが、他は入場時間を過ぎていたので‥‥。
チケットに常設展の方が残っているので、ついでがあれば
行ってきたいとは思ってますが‥‥

名古屋市美術館の次の企画展は
「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」
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チケット買ってあるんです。楽しみー
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インスタ始めました!

今頃?‥‥ってカンジもしますが、インスタ、
正式にはインスタグラム instagram 始めてみました!!
instagram-logo.jpg
https://www.instagram.com/

2017年の新語・流行語大賞年間大賞に
「インスタ映え」という言葉が選ばれたくらい、
世間に浸透していますよね。

何をするのも遅い私のこと、最近はブログの記事も
なかなか書けないし、ブログより簡単に書けるかなって
始めたツイッターも、なかなかツイートできない状態です。

ツイッター始めたのっていつだったっけ? 確か記事も書いたハズと、
ブログ検索したらありました

ツイッター始めました
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-02-19

2011年かぁーー
でもツイッターは情報の収集等にはとても便利ですね。
今は世間で何が起こっているのか、新聞よりツイッターで
知ることが多くなりました。で、ついつい見ていて
気が付いたらずいぶん時間経ってたりするんですけど。

なので、インスタまで手を広げようとは思ってなかったんですが、
我が家のバラが咲く季節になりまして、バラの写真を撮ることも
多くなったんですよね。でも、最近はブログの記事、
美術展の感想とかが多くなって、一つの記事が長くなってきて、
なかなか書き終わらないんですよね。そんな中に、
バラの写真だけの記事って、なんか抵抗があって‥‥

たまたま他の方のインスタのページを見て、
こういうの、私にもいいかも! って思いまして。
でもそれまで、インスタのやり方って知らなかったので、
ちょっと驚いたのが、写真の投稿をスマホからやるんだってこと。
(裏ワザ的?なことをすれば、PCからでもできるそうですけど)

インスタのプロフィール写真を設定するところまではPCでできたんですが
(ブログと同じプロフィール画像使っちゃいました。
profile.jpg
もう13年前に作った画像なので、ここに描いた猫のうち、
まだいるのは一番後ろにいるタビだけですし。
そろそろブログも含めて変えた方がいいかなぁとか思いながらも)
写真の投稿はスマホからってことで、iPhoneでアプリをダウンロードしました。

アプリで写真を選ぶのに、写真は新しいものから表示されるので、
インスタに載せたい写真を選ぶのに迷いました。
同じ写真をアップしてしまい、気付いて削除したり‥‥
撮ってスグにアップするようになればいいんでしょうけど。

とりあえずこんなカンジで私のインスタのページができました。
insta-s1.jpg
insta-s2.jpg

私のインスタのページ: https://www.instagram.com/shizukozb/

他の方の写真を見たりしているうちに、
ハッシュタグ(#)をつけることも覚えました! (←常識ですよね)

そうしたら、「〇〇さんがあなたの投稿に『いいね!』しました。」って
お知らせがポツポツ入ったりしてくるようになって、
へーー結構反応あるんだーって。
人付き合いの悪い私には、フォローとかまだよくわからないですけど。


ハッシュタグで検索すると、オシャレな写真がずらっと並んでいいですね!!
私はスマホのアプリより画像が大きいPCで見る方が好きなんですが。

#バラ で検索すると‥‥(以下、あくまで私が検索した時点の画像ですが)
insta-rose.jpg

#パパメイアン
insta-papameilland.jpg

#ピエールドゥロンサール
insta-PierredeRonsard.jpg

#ペッシュボンボン
insta-pechebonbons.jpg

#デルバール
insta-delbard.jpg

#イングリッシュローズ
insta-englishrose.jpg

#豊田市美術館
insta-toyotamuseum.jpg

昔、マンガやイラストの資料にしようと、
画像を図書館や本屋で苦労して探したり、
雑誌などから素敵な写真を切り抜いて保存していたことを思うと、
すごい時代になったものだ‥‥なんて感慨にふけってしまいます。

インスタ、意外と私にはあってるかなーなんて気がします。
去年の秋に買ったデジタル一眼( CANON EOS M6 )
もう少し使えそうかなぁとか。

そういえば、2005年にこのブログ始めた時には、
猫や花の写真をネットにアップできたらいいな、
「続くかな?」なんて、軽い気持ちで始めたんでした。

よろしければ、私のインスタのページも見てくださいね。
https://www.instagram.com/shizukozb/

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市之倉さかづき美術館のランチと天光の湯の福祉風呂 [旅行]

ゴールデンウィークも終わりましたね。いかがお過ごしでしたか?
私はGW中も、普段と変わりなく、パートは定休日の日曜が休みで、
途中にシフトで5月1日(火)が休みでした。

例年、大型連休中は母のディケアが休みになって、
お風呂の間隔が開いてしまうので、
海津温泉ふくしの湯へ行っているんですが、
今回はちょっと変化をつけてみようかと、ネットで検索して、
多治見の天光の湯に福祉風呂があることを知り、
5月6日(日)の予約の電話をかけました。

昼1時か2時を希望したのですが、もう埋まっていて
3時なら予約できるってことで。

ということで、天光の湯の食事処でお昼を食べると、
風呂の時間まで持て余すかなぁと、ランチのお店を探してネットを
見ていて、天光の湯の近くに「市之倉さかづき美術館」があり、
敷地内に石釜ピッツァのレストランがあることを知って、
なんとなく、こういうところならバリアフリーっぽいかな?
なんてカンジで、特に予約もせずに出かけました。

道は多治見ICの交差点を南へ直進(国道248号線)
バロー多治見南店の信号を左折すれば天光の湯。

そのまま道なりに進んで山を越えると、左手に
市之倉さかづき美術館があります。
交通標識などもしっかりあるのでわかりやすいです。

市之倉は多くの窯元がある陶の里。
日本最大級の生産量を誇る美濃焼陶産地の中でも山間の小さな集落で、交通の便が悪く良質の原料に乏しかったので、少量の土で作ることができ、運びやすい盃や煎茶器の産地となりました。
(市之倉さかづき美術館HPより)
その産業観光の拠点となるべく2002年に開館したのが
「市之倉さかづき美術館」とのこと。
私は、岐阜県現代陶芸美術館へは何度も行ってますが、
ここは初めてです。

GWだし、混雑が心配でしたが、えっ?今日休館日だった? って
思ってしまったほど駐車場も閑散としておりまして‥‥
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こちらが敷地内にあるレストラン「石窯ピッツァ moon」
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12時半頃だったんですが、待っている人もなく、スムーズに
テーブル席につけました。

天井の高い、蔵を思わせるような造り。
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ピッツァを焼く石釜
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ランチは、
4種類のピッツァと3種類のパスタの中から1種類を選び、
それにサラダ&デザートバー・ドリンクバー付きで1,500円

和風のごぼう入りピッツァと、きのこの和風パスタを選びました。

サラダを盛ってきました。
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あ、パスタの写真を撮らずに分けて食べてしまってた(^^;)
和風のごぼう入りピッツァは、
薄いパリパリの生地に、ごぼうが美味しかった。
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サラダ&デザートバーで、フルーツや、コーヒーゼリーと林檎のゼリーを
いただきました。
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ドリンクバー
「デトックスウォーター」と表示されていたレモンやオレンジ入りの
ドリンクが優しい味で美味しかった。
ホットコーヒーやアイスコーヒーもいただきました。
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まだ時間があったので、身障者用トイレもある美術館棟へ。

入館料のかかる美術館まではいいかなと。

ミュージアムショップだけでもかなり広くて、
棚ごとに、作家さんの作品がプロフィールと共に並んでいたりしました。

値段も、作家さんの作品にしては手頃な‥‥
マグカップ2,160円(税込)なんてのには、ちょっと心が動きましたが
これだけたくさんあると、かえって目移りして迷ってしまうというか‥‥

デイケアで絵手紙を始めた母は、自分の名一文字の落款印を買ってました。

東濃が舞台になっているNHK朝ドラ「半分、青い。」のクッキー
(正確には「青い、岐阜」クッキー)も売っていて、お土産に買おうかって
なったんですが、温泉でも買えるんじゃない?って
(天光の湯にはなかったので、ここで買っておかなかったこと後悔しましたー)

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市之倉さかづき美術館の駐車場には、花や菓子などの出店も出てたんですが、
この人出では気の毒というか‥‥ これは連休最終日だから??
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さて、天光の湯へ。
福祉風呂の予約は3時でしたが、30分以上前に着いてしまいました。
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とりあえずフロントで受付を。
入館料は大人1人800円と、福祉風呂は別途1,000円(1室1回)の利用料が
かかります。(2人で計2,600円)

他の日帰り温泉に比べると少し高めかな。
(海津温泉は、大人520円がJAの割引で420円で入れてもらってましたから)

でも、大きな花瓶に花が生けてあったりと、高級感が感じられる
新しくてキレイな設備でした。
入館料が高めなせいか? 連休最終日のせいか? あまり混んでなくて、
(駐車場には結構車停まってたんですけど)
贅沢な気分になれました。

3時15分前くらいに「福祉風呂空きましたが入られますか?」と。
もちろん! と、案内してもらいました。

福祉風呂は1室のみのよう。利用は1時間以内で。
トイレも付いているのがいいですね。
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ただ、脱衣所から洗い場まで結構距離あって、手すりがないんですよね。
車椅子を貸してもらってるからいいんですが。
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シャンプー・コンディショナー・ボディソープは2種類備え付けてありました。

お湯は無色透明のさらっとした湯
大きな窓から新緑の木々を見ながら、贅沢な気分になりました。
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出る時は内線電話でフロントに連絡します。

天光の湯、高級感ある施設なんですが、売店というほどの場所はなくて‥‥
(市之倉さかづき美術館のショップで「青い、岐阜」クッキーを買っておかなかったことを後悔)

「からすみ」があったのでお土産に買いました。
東濃地方で「からすみ」というと、ボラの卵巣を塩漬にした珍味ではなく、
米粉を練り上げて蒸したお菓子のこと。
名古屋の「ういろう」みたいな味ですかね。
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そして、多治見のキャラクター「うながっぱ」まんじゅうがあったので
買っちゃいました。

中身はよくあるまんじゅうなんですが、やっぱりキャラクターが
ついていると買っちゃいますよね。
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今回の母とのお出かけはランチも温泉もちょっと贅沢しちゃいました。
(全部母持ちですが(^^;>
GWとは思えないゆったりとした時を過ごさせてもらいました。

市之倉さかづき美術館: http://www.sakazuki.or.jp/
石窯ピッツァ moon: http://www.moon-t-f.com/
天光の湯: http://www.tenko-spa.jp/



母と出かけた過去記事です
今年1月3日に、母と海津温泉へ行き、
木曽三川公園センターの展望台に上ったことを書いてます。
2018年あけましておめでとうございます
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-01-03

昨年のゴールデンウィークは、
海津温泉へ行く途中の羽島で食事して、
竹鼻別院の藤を見ました。
れんこんカツ丼と竹鼻別院の藤
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-05-13

最初に海津温泉に行った時のことはこちらに
車椅子の母と海津温泉へ
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-01-05

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岐阜県美術館「曝涼展」 [美術]

4月22日(日)、岐阜県美術館へ行ってきました。

「曝涼(ばくりょう)展」をやっています。
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「曝涼(ばくりょう)」とは、
天気のよい日に図書や衣類、道具などを日に曝して風をとおす
「虫干し」のこと。

岐阜県美術館は2018年11月4日から1年間、建物のリノベーション期間に入ります。 その間、作品を安全な場所に移動するにあたって、作品を「虫干し」します。 タイトルの「曝涼」とは、天気のよい日に図書や衣類、道具などを日に曝して 風をとおす「虫干し」のこと。収蔵庫から作品を順次「虫干し」のように展示して いきます。中には普段お目にかける機会の少ない作品もあるかもしれません。 何がでるかはお楽しみです。他にも、作品の採寸・点検など作品の 「知られざる日常生活」を合わせてご紹介します。(チラシ裏面の文より)
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‥‥ってことで、まぁこの展覧会、私も岐阜県美術館の後援会員で、
全ての企画展が一度ずつ無料で見られるってことでなければ、
行かなかったかもしれません。この日は岐阜でついでもあったので。
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展示室入口で後援会員証を見せると、
「今回の展示は作品にキャプションがついてないので」と、
出品作品の目録がもらえました。

まず、池田虹影(1892-1956)《家鴨》1912年
飼われている鴨たちが精細に穏やかに描かれていて素敵。
こういう絵、私の好みです。

そして、今村紫紅(1880-1916)《蟠龍》1915頃

垣内右嶙(1825-1891)《楊柳観音》と《山水》
どちらも制作年不詳
このあたりの掛け軸、箱も一緒に展示してあって、
《山水》は箱に書かれているタイトルと違うけど、
収蔵した時――次の展示の垣内雲嶙との作品と共に、高山の
飛騨・世界生活文化センター所蔵だったものが移管された――から
この状態だったとか、各作品に詳しい説明があって良かったです。
学芸員の方の熱意を感じました。
(あ、うろ覚えで書いてますので、間違って記憶しているかもです)

垣内雲嶙(1845-1919)《鍾馗》《水墨山水》《雛図》
雲嶙は右嶙の息子なんだそうですね。飛騨高山の出身で、四条派を学んだと。

狩野伊川院栄信(1775-1828)《松樹棲鶴》《南極壽星》《竹間遊鶴》
三幅対になった掛け軸。
川合玉堂の小学校の同級生で支援者でもあった杉山半次郎氏の息子
杉山勝三氏からの寄贈だそう。

で、次のなんとも上品な中国の人物の絵が、
川合玉堂(1873-1957)《杜子美図》1905
「杜子美」とは杜甫のことなんですね!
次に並んでいた《鍾馗図》1902 も川合玉堂で、共に杉山勝三氏の寄贈。

上品な《杜子美図》とはちょっと違った勢いのある筆の線で描かれた
《鍾馗図》は、杉山氏の息子誕生のお祝いとして描かれたと。
あ、この絵と、川合玉堂が杉山半次郎宛に書いた手紙、
岐阜県美術館で2013年(平成25年)に開催された
「素顔の玉堂~川合玉堂と彼を支えた人びと~」展で見たなと。
(出品リスト見たら、その展覧会に《杜子美図》も出てました)
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2013年の「素顔の玉堂~川合玉堂と彼を支えた人びと~」展のチラシ
Gyokudo2013-(2).jpg

所蔵品展の方でも杉山半次郎氏が収集して勝三氏から寄贈された
杉山半次郎コレクションが展示されていて、
玉堂の《藍川漁火図》1893 《晩帰》1899頃 などや、
松尾芭蕉の真跡《山かげや》1688 も展示されていました。

杉山半次郎氏(1873・明治6-1960・昭和35)は、
岐阜市の杉山半七(はんしち)の長男として生まれ、 後に半七が金華山(きんかざん)のふもとで営む料亭旅館「萬松館」(ばんしょうかん)を継ぎました。 長良川の鵜飼を見るために岐阜に訪れて萬松館に滞在した文化人は数多く、 風流を好んだ半次郎は玄中庵(げんちゅうあん)と号して、それらの美術家や文学者と 交友しました。特に川合玉堂とは、岐阜尋常高等小学校(現・岐阜市立岐阜小学校)の 同級生でもあり、親しい付き合いでした。その後、杉山家は萬松館の経営から 離れましたが、半次郎氏と玉堂との交友関係は晩年まで続いていたことが 書簡から確認できます。
(所蔵品展の出品リストより)

ついでに‥‥2013年「素顔の玉堂」展と同時期に、
玉堂の生誕地に建つ「一宮市立玉堂記念木曽川図書館」でやっていた
「川合玉堂 ふるさとの風景」展
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今は閉館した大松美術館所蔵の玉堂作品なども多く来ていました。
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玉舎春輝(1880-1948)《磯辺》1933 四曲の低い屏風
海がリアルだけど、詩情が感じられるように描かれていていいなと。
玉舎春輝の《貴妃追夢》1925 は所蔵品展でよく見るけど、
この《磯辺》は初めて?かな。新しく作られたという
収蔵する箱も展示されていました。

そして熊谷守一(1880-1977)の墨画淡彩の掛け軸が5点!!
いいなぁ、守一。3羽の鵜が木にとまっている《鵜》1950年代 なんて、
思わず笑っちゃう。

川崎小虎(1886-1977)の房州や水郷でのスケッチシリーズが並んでいました。
‥‥うーん、私はどうも川崎小虎の絵はそんなにいいと思わないんですけどね。

そして展示室のコーナーには大きなビニール袋のテントがありました。
作品の燻蒸をするための装置。
今は昔のように有害な薬剤は使わず、窒素ガスで害虫を駆除するのだそう。

次の部屋には
土屋禮一(1946- )のわりと大きめの日本画が6点展示されていました。
土屋禮一氏の絵は《時》《輝》《水たまり》《映河》というタイトルからも
わかりますが、水に映る空とか、どこか普遍的な風景(の一部)、
茫洋とした‥‥ちょっと抽象画にも見えてしまうような、そんな雰囲気が
いいですね。

李禹煥(リ ウーファン)(1936- ) の3枚組の大きな作品《風と共に》1987
ブルーの線が並んだ《線より》は所蔵品展でわりと見るけど、
こんな大きな作品も持ってたのねーって。

白髪一雄(1924-2008)《地魔星雲裏金剛》1960
足で描く画家の迫力のある絵。赤い絵の具が強烈です。
(公財)岐阜県美術振興会・安藤基金より寄贈された作品
岐阜県美術館には安藤基金から寄贈された現代美術の作品が多くあります。

傍島幹司(1960- )《赤と白の時間》2003 赤い画面に白い人物
人物に頭がない? 足も3本ある?? みたいにも見えて印象的な作品だった。

チラシ裏面の右2段目に使われている変形キャンバスの作品
奥村晃史(1972- )《地上の食卓》2009 

岐阜県美術館「Artのメリーゴーランド」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-01-10
奥村晃史さんが紹介されて、この絵も展示されていたので、
展覧会の後で美術館が購入したのかと思っていたら、
目録の寄贈者の欄に藤原洋氏ってありました。

奥村晃史さんは各務原市生まれ・在住の方なので、
各務原市中央図書館で展示されたこともあります。
奥村晃史展「すごいどうぶつ」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-02-22

そして展示室のコーナーに大きな机や箱などがあり、
日比野克彦(1958- )の作品が無造作に置かれていたりします。

作品の採寸・点検など、普段バックヤードで行われている作業を
紹介するコーナー。

ブログに記事が書けてないのですが、去年9月8日(金)~10月29日(日)に
岐阜県美術館で開催された「BY 80s FOR 20s」展で、
日比野克彦の《SWEATY JACKET》1982 が展示されていて、
2017-10-17-(24).jpg

作品のバックのパネルで保存と修復について説明がありました。
段ボールでできているこの作品、経年劣化が進み修復が必要なんですが、
作者である館長の日比野克彦氏が修復するのはダメなんだそうです。
それは「再制作」になってしまうからと。
でも作家がどうやって制作したか、詳しいことが聞き取りできるのは
修復にはすごくいいことだと。

(この展覧会、日比野克彦の作品等が撮影可でしたし、
 日比野克彦氏の解説も聞いたし、ブログ記事にしたかったんですけどねー)

その時、「日本には海外の美術館のように専門スタッフを配置している美術館は少ない。 その中で、岐阜県美術館は保存を専門とする者と修復を専門とする者がいる、 全国的に見ても稀な美術館」だと知って、へーって感心したんですが。
そして監視係の方が書いた『ミュージアムの女』で、
岐阜県美術館では「監視業務の専門職になるには『学芸員資格』という 資格を有することが条件のひとつとして求められています。」って知って
ますますすごいって感心しました。

ミュージアムの女

ミュージアムの女

  • 作者: 宇佐江 みつこ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/09/27
  • メディア: 単行本



チラシ裏面に使われている幸野楳嶺(1844-1895)《四季草花図屏風》明治期
竹内栖鳳や上村松園、川合玉堂の師として有名な人ですね。

正直、古い小さな屏風‥‥くらいにしか見なかったんですが。
対になった片方が箱に入れられた状態で展示してあって、
へーこうやって保管してるのねと。

宗廣力三(1914-1989)の絣の着物が展示してあり、

荒川豊蔵(1844-1895)の茶碗が箱などと共にいくつか並んでいました。
地震の多い日本で、古くからの陶器が守られてきたのは、
箱文化によるところが大きいと。

並んでいる茶碗の箱を包む布が同じで、それに茶碗の写真の
カードがつけられていて、すごく大切に扱われていたんだなぁと、
感心しました。このあたりの荒川豊蔵の陶器、目録に
寄贈・高井備克氏とありました。

小山冨士夫(1900-1975)や林景正(1891-1988)の茶碗も
高井備克氏寄贈ってなってました。

山田喆(やまだ てつ)(1898-1971)の茶椀は寄贈・山田光氏
息子なんだ。

この展覧会「収蔵庫から作品を順次『虫干し』のように展示していきます。
なにがでるかはおたのしみ」ってことで、ここにレポートした作品も
展示替えされているかもしれません。
「あの作品が見たい」という目的を持って行く展覧会ではないですが、
岐阜県美術館の多彩な作品を、へーこんな作品も持ってるのね。
この作家いいなぁーなんて、掘り出し物を見つけるようなカンジで
ふらっと行ってみるのも楽しいですよね。なにより、
GW中も混雑とは無縁だと思われますし(笑)

ということで展示室を出て所蔵品展(「曝涼展」も所蔵品展なんですけど)へ。
展示室1-A室とB室を使って、坂倉新平の作品がずらりと並びます。

岐阜県美術館で2003年に開催された「クロスアート展」で、
天野裕夫と坂倉新平が紹介されていて、私、この展覧会で天野裕夫を知って、
すっかりファンになったんですよね。

今年2月に、瑞浪市陶磁資料館へ行った時、隣の市之瀬廣太記念美術館へ
行ったら、天野裕夫の彫刻がたくさん置いてあって、おまけに撮影可で
狂喜したことはこちらの記事に:
瑞浪市市之瀬廣太記念美術館の天野裕夫彫刻
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-02-20

坂倉新平(1934-2004)の方は‥‥正直よくわからなかったんですが、
図録は自動的に2人がセットになっていたので。
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今回の展示見ても、ブルーが気持ちのいい絵だなってのもありましたが、
SakakuraShinpei-(2).jpg
この《ブルーの根源-2》1998 とか、いいなって見ましたが、
やっぱり、よくわからないーって作品もありました。

ルドン部屋(って私が呼んでいる)展示室1-Cは、
ルドン(1840-1916)の絵やリトグラフをはじめ、
ピカソ、ブラック、ミロなども並んでました。
ルドンの油絵《アポロンの戦車》1906-07頃 の前にiPadが置かれていて、
タッチして絵にかざすと、絵の解説や絵の裏側の画像を見ることができました。
部屋の反対側の油絵の前に置かれたiPadでは、紫外線や赤外線撮影した
絵を見ることができたりと、ハイテク(って死語?)を使った試みも面白かった。

展示室1-Dは「杉山半次郎コレクション」上にも書きましたが、
川合玉堂の小学校の同級生で支援者でもあった杉山半次郎がコレクションして
岐阜県美術館に寄贈された作品が展示されていました。

展示室1-E 「志野三昧」
荒川豊蔵をはじめとする、志野の作家の作品が並ぶ、まさに「志野三昧」展
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 昭和5年(1930年)、荒川豊蔵が、岐阜県可児市の久々利大萱牟田洞で 志野の陶片を発見しました。これを機に、志野や黄瀬戸、瀬戸黒、織部と いった桃山から江戸初期のやきものが、美濃の地で焼かれたことが実証されました。
(志野三昧リーフレットより)
ってことは、岐阜県美術館の所蔵品展で
荒川豊蔵の茶碗と共に紹介されてたので知っていました。

リーフレット左が荒川豊蔵《志野茶碗 銘早春》1978-79
志野っていうと、こういう茶碗をイメージしますよね。
私もこういう茶碗好きだけど、あまりにありふれているというか、
茶道の体験などでよく使われているフツー(?)の志野茶碗と
どう違うのかなぁとか。(多分お値段はゼロが2つか3つくらい違いますよね?)

そして、へーこういうのも志野なの??って(私やきものは詳しくないんです)見た
上段の 鈴木藏(1934- )《志野花器》1985 とか、
下段の 加藤孝造(1935- )《志野陶筥》1985 なんて面白いって見ましたし、

私が岐阜県現代陶芸美術館のショップで、この人の作品欲しいなぁーって見てた
酒井博司(1960- )の《藍志野花器》2012 が出てました。

リーフレットで、酒井博司は志野の第三世代って知りました。
荒川豊蔵に始まる、加藤景秋、加藤清三、奥磯栄麓といった第一世代、 現代の美濃焼を支える鈴木藏、若尾利貞、加藤孝造、安藤日出武、吉田喜彦、 豊場惺也ら第二世代、そして21世紀に新たな志野を模索する酒井博司、 安藤工、加藤亮太郎の第三世代まで、当館の所蔵品を中心に新作も含め、約50点を ご紹介します。」

と、岐阜県美術館の多彩な所蔵品楽しみました。これだけの展覧会が
「曝涼展」の観覧料一般500円で見れちゃいます。大学生400円、高校生以下無料。
(「曝涼展」を見なかったら一般320円、大学生220円、高校生以下無料)

--オマケ--
岐阜県美術館の後はいつもの敷島珈琲店へ。
ここのホットケーキ大好きなんですが、今日は
季節限定メニューの「苺のパフェ」760円を。
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これにコーヒーを付けて1,000円でした。


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こども陶器博物館「たじまゆきひこ展」 [美術]

うーーん、なかなかブログ書けませんが‥‥
4月8日(日)、岐阜県現代陶芸美術館で
「コレクション×キュレーター」展を見た後、

こども陶器博物館でやっている
「―ファンタジーを染める―
 たじまゆきひこ展
 型絵染と絵本原画」へ行きました。
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各務原市の図書館にこのチラシが置いてあって、
(あ、今頃気が付いたけど、裏面に50円割引券ついてたし、
 JAF会員証でも割引あったみたい)
時間があったら‥‥って思ってたんです。
で、3時半を過ぎた頃だったし、iPhoneの
Google Mapsで検索したら、16分とかって出たので。

でもっ!! それが間違いのモトでしたー
まず、19号線が渋滞していたので、早めに曲がるコースで行こうと
したんですが、曲がる交差点を間違えたりしてウロウロ、そして、
あれ?地図ではここだけど?? って場所で周りを見回すと、
どうやら崖の上に建っている建物がそれっぽい‥‥

子ども陶器博物館のHPの交通アクセスのページに注意がありましたが、
※お車でお越しのお客様へ
『多治見カントリークラブ』への道は当館へはつながっていません。ご注意ください。
当館は「美濃焼卸団地(センター)」というエリアの一角にございます。
この団地へ入る際に曲がる信号は「旭ヶ丘公園前」ですのでおまちがいの無いようお気をつけください。

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あらためてチラシを見て、多治見美濃焼卸センターを検索して
なんとかたどり着きましたが‥‥4時半になってました(T.T;)
まぁせっかく来たんだからと、大人500円の入館料を払って入りました。
(500円は「たじまゆきひこ展」開催中の大人(中学生以上)料金で、
通常の入館料は300円。小学生以下無料)
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たじまゆきひこ(田島征彦)さん、なんか私、田島征三と
ごっちゃになってたんですけど、双子の兄弟なんですね。
今回の展示でも田島征三と共作の絵本『ふたりはふたご』の原画もありました。



日本の土着的なパワーある絵、いいなと思ってましたが、
型絵染めの技法で作られていたって、改めて知りました。

(チラシの裏面の紹介にもちゃんと書いてありますが)
 田島の絵本の特徴は、染色の技法のひとつである「型絵染」が用いられていることです。絵本のテーマに対して数年がかりで取材をし、型を彫り、染の工程を繰り返すことにより、これまでにおよそ30冊の絵本を制作してきました。

え?! それってすごく手間かかってるんですよね?!!
下絵と、それをもとに切って作られた型も展示されていたり、
制作の様子が映像で紹介されていたんですが、
なんとまぁ、手間と時間のかかること‥‥って。

でも、絵本の原画としてはなんかもったいない気もしたなぁ。
チラシ表面上段に使われている劇団・京芸の舞台ドロップ
「陽気な地獄やぶり」1985年 くらいの大きさだと迫力だし、
やっぱり布って素材がいいなって見たけど、絵本くらいの大きさだと、
なんかそこまでの手間かけて‥‥なんて思いながら見てました。

たじまゆきひこの本(楽天市場)







時間がなかったので、あまりゆっくり見られなかったけど、
こども陶器博物館、
いろんなキャラクターを使ったこども茶碗などの展示もありますし、
絵付けを体験できる工房もありましたよ。

こども陶器博物館: http://museum.kanesho.co.jp/

楽天市場にショップがあります。


--オマケ--
展覧会後の楽しみ(え?私だけ)スイーツは、
キャッツカフェのスイートポテトとコーヒー
2018-4-8-(11).jpg
セットで788円でした。


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岐阜県現代陶芸美術館「コレクション×キュレーター」展 [美術]

4月8日(日)、岐阜県現代陶芸美術館へ行きました。
「コレクション×キュレーター
 7人の学芸員が紹介するコレクションの魅力」展の最終日。
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岐阜県現代陶芸美術館のチラシはいつも、とても素敵で豪華
なんですが、今回は予算がなかったのか?
もちろんデザイン素敵ですが、裏面はモノクロだし、紙も薄いww
(なので、スキャンしたら裏が透けちゃってますー)
curator-2.jpg

以下、裏面の文章より
「美術館の活動」と聞いて、多くの人々が思い浮かべるのは、企画展ではないでしょうか。

ハイ、「ミュシャ展」に66万人入場したとか、
「国宝」展は62万人だとかって話題になりますよね。

もちろん企画展は重要ですが、例えばルーブル美術館にある 「モナ・リザ」のことを思えば、所蔵作品が美術館の性格を表し、 美術館活動の基本にあることに思い至ることができるでしょう。 美術館の基本的な使命は、美術作品を体系的に収集し、保存し、 来館者に公開し、教育普及活動を行っていくことにあります。
こうした美術館活動は、学芸員(キュレーター)と呼ばれる職員たちの 地道な仕事によって支えられています。 当館にも、館長を含め、学芸員が7名います。 それぞれ専門としてきた分野も異なり、 興味や研究の対象も少しずつ異なっています。

という、岐阜県現代陶芸美術館の7人の学芸員が、
コレクションの中から、それぞれの視点で作品を選んで
展示する展覧会。

会期中の毎週日曜日14:00~学芸員による展示解説があり、
最終日の4月8日は館長の高橋秀治氏が担当されました。

あちこちで春祭りが開催されている日で、
多治見でも陶器まつりが開催されているとのことでしたので、
セラミックパークMINOも混んでいるかな?
って思ったら、いつもに増して閑散としていまして‥‥
(陶器まつりは多治見の街中―本町オリベストリート一帯―でやってます)

高橋秀治氏の解説に集まったのは4名だけという、
なんとも申し訳ないような‥‥

最初の展示室が館長・高橋秀治氏が担当された、
第1章 新収蔵品を通して美術館の活動を知る=美術館の魅力は所蔵品から
ここに展示されている作品はすべて、平成28年度に
岐阜県現代陶芸美術館の収蔵品となったものだそう。

(以下、あくまで私の記憶で書いてますので、
聞き違い等もあるかもしれません)
美術館が作品を収集するには、購入、寄贈、そして
他団体からの移管という方法があるそう。
他に期間限定での寄託ということもあるとか。

ということで、まず購入した作品
フィンランド・アラビア社の
ルート・ブルックの陶板付きデスクや、鉢など。
ちょっと素朴な詩情を感じる作風の方だなぁと見ました。

そして、私が素敵!!って見たのは、
ミントン《金彩透し彫りボーダー パツィオパット天使図飾皿》1898/1905
イギリスの今はもうない陶磁器メーカー・ミントンの
縁は透かし彫りに金がキラキラで、中央に、パツィオパットという
カメオのようなブルーに半透明の陶土を盛り上げる方法で
天使が描かれている皿が並んでいまして、なんとも豪華でした。

ロイヤルコペンハーゲン《結晶釉北極熊トレイ》1925
氷の海に飛び込もうとしている北極熊。
結晶釉で表現されている氷の質感がとてもきれいです。

そして、寄贈
人間国宝の加藤孝造氏から寄贈された《志野白帯文壺》1962頃と、
チラシ裏面の中央に使われている《赤絵輪連文壺》1958頃
写真がモノクロなので残念なんですが、へー加藤孝造さん
こんな鮮やかな壺も作っているの?ってちょっと驚き。
(抹茶茶碗のワビサビがイマイチわからない私はこういうキレイな壺の方が好き)

加藤孝造氏からは自作の作品だけでなく、師にあたる
荒川豊蔵の作品も寄贈いただいたとのことで、3点並んでいました。

名古屋のギャラリー「ハセガワアート」より寄贈されたという
人間国宝・鈴木藏《志野花器》1980 などや

岐阜県文化振興課より移管という形で収蔵された
鯉江良二《ミザル・キカザル・イワザル》2002
鯉江良二の作品にしてはフツーの直方体の壺っぽい?と見たら、
やっぱり、なんか不思議でしたー

第2章 やきものってなんだ? 陶芸ってなんだ?
~やきものに広がる世界を楽しむ 花井素子


前回の「1964」展の担当学芸員だった花井素子さん
この美術館で一番長い学芸員の方だとか。
部屋の左側に並ぶのが、河井寛次郎、三輪壽雪、塚本快示、小山冨士夫
といった作家の鉢や壺

右側の壁に並ぶのが、森正洋デザインの無印良品の器や、
アラビア社のカティ・トゥオミネン=ニイットゥラ デザインの
プロトタイプ(ストーリーバード)と製品という量産品のやきもの

そして、中央のガラスケースに、
富本憲吉《色絵金銀彩四弁花模様飾壺》1960(チラシ表面3段目)
このキラキラの作品はここでよく展示されていて、
ボランティアスタッフによるギャラリートークで、
当館きってのお宝って話は聞いたことがありましたが、
この美術館で一番高い作品で、購入にあたって議会の承認も受けていると。
5,000万円以上は議会の承認が必要だそうですが、この壺は8,000万円。
議会では壺一つに‥‥って意見もあったそうです。

富本憲吉は奈良のお金持ちの家に生まれて、私費でロンドンへ留学。
ウィリアム・モリスの工芸運動に影響を受けたんだそう。
‥‥あ、そういわれれば、この壺の模様、モリスのデザインと
通じるものがありますね!

第3章 明治陶芸とは何か 立花昭

明治期の超絶技巧って大きな作品が並んでいます。
去年見た「明治有田超絶の美」展のよう。
輸出用、万国博覧会用に、技巧を凝らしたものが作られたのだと。

宮川香山(初代)《浮彫蓮子白鷺翡翠図花瓶》明治時代前期 は、
それまでの輸出用の金をたくさん使ったものは、材料費が高くつくので、
こういった浮き彫りにしたそうなんだけど、
やっぱり手間がかかって高くなったとか。

西浦焼というのを、昨年秋「引き継がれるコレクター魂」展
見に来た時に、ショップのギャラリーで展示してあったのを見て
知ったんですが、今回いくつか展示してありました。
西浦圓治(五代)《上絵金彩染付四季図大長頸壺》明治時代前期-中期
(チラシ表面左上)
写真では大きさがわからないんですけど、大きさにまず驚きます。
武士や鷹などが描かれているのも日本趣味っぽさを狙ったのかなとか。

第4章 新たな美の生まれるところ 山口敦子

「アール・ヌーヴォーの装飾磁器」展 でも見た
ローゼンブルフのティーポット(チラシ表面右上)や、
コーヒーポット、花器やカップ&ソーサーがとても素敵!!

そして、「フランス印象派の陶磁器」展 で知った
北斎漫画から図柄をとった
フェリックス・ブラックモン
《セルヴィス・ルソー》の皿や脚付鉢もありました。
French-ceramics-3.jpg
(その展覧会でアンケートに答えてもらったポストカード)

第5章 現代アートと陶芸 岡田潔

用を離れた、アートとしての陶芸
2015年の「きになるかたち」展 で展示されていた
(この展示も全て所蔵品で構成されていて、
コレクションの質と量に驚いたんですけど)
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中島晴美《反転しながら増殖する形態》2009
(「きになるかたち」展のチラシで使われているのは
《苦闘する形態》1995 の方ですが)
重松あゆみ《骨の耳'92-14》1992(チラシでは一部切れてます)
斎木俊秀《三つ足(フラワーベース)》1995
そして、宇宙服を着た赤ちゃんが3体並んでいる
林茂樹《Q.P》2006
などが展示されていました。
陶芸の技術(土とか釉薬とか)的なことにはあまり興味のない
(わからない)私には、こういう現代アート的な陶芸、面白いです。

第6章 種と大地 林いづみ

一番若い学芸員の方だとか。

杉浦康益のひまわり3部作―ひまわりの花と種ができたところと、
朽ちた殻の姿の大きな陶の作品や、
自然を感じる素焼きの風合いと、ちょっとユーモラスな形の
ユン-ドン・ナム《種》1989
カルロ・ザウリ《耕地》1976 (チラシ表面左下)など、
陶芸って土からできてるんだなーなんて感じる作品が
展示されていました。

第7章 加守田章二の陶芸 顧問 榎本徹

前館長の榎本徹氏が担当した、最後の部屋は、
加守田章二の作品が4点並んでいました。
《灰釉大鉢》1966頃
《曲線文扁壷》1970(チラシ裏面左上)
《彩色角壷》1972年
《壷》1980年
これ一人の作家が作ったの? ってほど違う作品。

陶芸の大家も知らなかった私ですが、
「コレクション×クロニクル」展 で《灰釉大鉢》を見て、
大きな鉢なのに、シャープですごいなーって迫力は感じました。
《曲線文扁壷》もスゴイ‥‥って(語彙が貧しくてスミマセン)
それが《彩色角壷》になると、なんかカワイイ?って感じがして、
最後の《壷》は模様がデザイン的で洗練された雰囲気も。

加守田章二は若くして亡くなられたそうなんですが、
作風の変遷がわかるそれぞれの時代の代表作が
コレクションに入っているのは美術館として誇れることだと。

岐阜県現代陶芸美術館へはもう何度も来てますから、
見たことがある作品も多かったんですが、
やっぱり、コレクションの質と量、すごいです。

そして今回、それぞれの学芸員の興味や研究対象について、
知ることができて、展覧会を見る楽しみが一つ増えた気がします。


今年は桜が早く咲いて、我が家の周辺ではほとんど散ってしまった
状態だったんですが、ここではまだ残っていました。
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山も新緑になりつつありますね。
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駐車場からのギャラリーウォークから見る渓には
ミツバツツジが鮮やかに咲いていました。
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岐阜県現代陶芸美術館の展覧会の過去記事:

岐阜県現代陶芸美術館「1964」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-01-28

岐阜県現代陶芸美術館「引き継がれるコレクター魂」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-10-29

岐阜県現代陶芸美術館「明治有田超絶の美」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-09-07

岐阜県現代陶芸美術館「コレクション×クロニクル」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-06-02

岐阜県現代陶芸美術館「ふりそそぐ白の世界」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-12-13

岐阜県現代陶芸美術館「石黒宗麿」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-12-11

岐阜県現代陶芸美術館「土の冒険のぼうけん」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-26

岐阜県現代陶芸美術館が主催する魅力発信事業の講演会
佐藤卓講演会「モダンデザインの時代から始まった、デザインに対する誤解。」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-07-14

岐阜県現代陶芸美術館「リフレクション」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-06-17

岐阜県現代陶芸美術館「セラミックス・ジャパン」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-06-16

岐阜県現代陶芸美術館「山田光」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-04-30

岐阜県現代陶芸美術館「アール・ヌーヴォーの装飾磁器」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-04-28

感想が書けておりませんが、
「超絶技巧! 明治工芸の粋」と、
同時開催されていた「吉田喜彦とうつくしいものたち」見てます。

岐阜県現代陶芸美術館「きになるかたち」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-06-27
同時期に開催されていた「リトルガーデン」展のことも書いてます

岐阜県現代陶芸美術館「世界とつながる本当の方法」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-03-20

岐阜県現代陶芸美術館「大織部展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-10-15

大織部展と同時にセラミックパークMINOで開催されていた
国際陶磁器フェスティバル美濃'14
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-10-17

岐阜県現代陶芸美術館「フランス印象派の陶磁器」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-08-30

岐阜県現代陶芸美術館「ラテン!」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-06-18-1

岐阜県現代陶芸美術館「デミタス コスモス」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-06-18

岐阜県現代陶芸美術館「陶芸の魅力×アートのドキドキ」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-07-09

ただ、申し訳ないですが、これらの展覧会、私は岐阜県美術館の
後援会員証で見せてもらっているので、観覧料を払ったことがありません(^^;>
岐阜県美術館後援会の年会費3,000円はなんておトクなんでしょう!!
(岐阜県現代陶芸美術館友の会(一般会員年会費3,000円)に入会されても、
岐阜県美術館の展覧会を各1回ずつ無料で見られますよ!!
どちらも、どなたでも入会できます)

岐阜県現代陶芸美術館: http://www.cpm-gifu.jp/museum/

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