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愛知県美術館「タイムスケープ展」 [美術]

9月12日(金)仕事で名古屋まで行ったついでに、愛知県美術館に行ったことを書きます。

せっかく名古屋まで行くのでと、あちこちの美術館のチラシやウェブで研究(?)の結果、
交通の便利さと、観覧料の安さ、そして、チラシが面白かったことで、
ここにしようかなぁなんてカンジで選びました。
「タイムスケープ もうひとつの時間」というテーマで、所蔵作品展をやっている。

timescape1.jpg
チラシの表面の作品は
竹村京の≪There and Now, kimi shini tamou koto nakare 2≫の一部
とにかく大きな作品。テロがあった現場の写真(?)の上に、薄い布がかぶせられ、
テロで失われてしまったナツメヤシの木が刺繍してある。
(記憶で書いているので間違っているかもしれません)

timescape3.jpg
チラシ中面

去年、伊藤若冲の展覧会に行った時 http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2007-05-29-1 を思うと、
「‥‥やってるのよね?」と思うくらい人がいない。
窓口で観覧料を払うとチケットと一緒に「TRUMP OF ART アートの切り札」をくれた。
timescape7.gif

中には、カードが何枚かあって、展示してある作品を取り上げて、
表面にQuestion、裏面にAnswerが書いてある。

timescape5.jpg timescape6.jpg


例えば、澤田知子の《ID400(#201-300)》
Q「写真はだれでも撮れるのに、どうしてアートなの?」
A「アーティストのアイデアが秘訣です。
 アーティストの創造力によって、普通の証明写真が、
 『私』が果てしなく増幅する場になっています。」

現代美術だけでなく、時が止まったような静謐な不思議な空間を描く
ポール・デルヴォーの《こだま(あるいは「街路の神秘)》
シュール・レアリズムではこの人が一番好き。というか、他はあまり好きではない。

エドワード・ジョン・ポインターの《世界の若かりし頃》という1891年の作品は、
とにかく美しい絵だった。
水や大理石の柱の質感など、筆で描いたということが信じられないような、
絵に詳しくない人でも、この絵なら「写真みたいにすごい」と素直に驚くだろう。
三人の女性たちが何を示しているのかと考えるのも楽しい。
イギリスの画家。ネットで調べたら、ラファエル前派としている記事もあったが、
ロマンティックではあるが、耽美ではなく、女性たちは健康的に美しく、非常にアカデミック。
ヴィクトリアン古典主義(という流派があるのを初めて知ったが)の画家とのこと。

古い時代のものと、現代のものとを並べて展示したりしているのも面白かった。
古い時代の木彫の獅子がとてもポップで驚いたり‥‥
この獅子については、
愛知県美術館のホームページ http://www-art.aac.pref.aichi.jp/ に、
9月2日から開設された愛知県美術館の公式ブログの
9月5日の記事「タイムスケープ展 学芸員の教える見どころ」に、写真が載ってます。
http://blog.aac.pref.aichi.jp/art/2008/09/000015.html
学芸員もこう書いてます。
>《木造獅子座》と言いまして、室町時代生まれなのですが、
>くりっとした目とむちっとしたお尻が何ともかわいい!家で飼いたいほどです。

メナード美術館が今改装中で閉館しているので、メナード美術館の作品がこちらに
結構来てました。船越桂の《長い休止符》も、ここで見るとだいぶ印象が違う。
大きな展示室に他の作品と並べられていて、この展覧会についても言えるけど、
なんか雑然としたカンジ‥‥メナード美術館では専用スペースに展示してあって、
初めて見た時、すごく感動して、思わずポストカードまで買ってしまったんだけど‥‥
その時の記事はこちら http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2007-04-17

timescape2.jpg
そして、同時開催の特集展示として、片岡球子展をやっている。
今年1月に103歳で亡くなった女流日本画家。
しかし、日本画という伝統的なイメージとは全く違う。
あらためて、すごい人だと思った。とにかく迫力!!はじけてる!!
広い展示室に《面構(つらがまえ)》シリーズがずらりと並んでいる。
足利尊氏、義満、義政や、徳川家康、豊太閤と黒田如水、日蓮、白隠、
写楽、北斎、歌麿と鳥居清長、安藤広重‥‥と、歴史上の人物が
大画面に強烈な色彩で、力強くデフォルメされている。
片岡球子の代名詞ともなった作品群とのことだが、すごい!!
愛知県芸大の日本画家主任教授でもあり、その教授ぶりを書いた
文章があったが、やはり、こんな強烈な絵を描く人は個性も強い。
若い頃は「落選の神様」と呼ばれたこともあったとか。
さすが、103歳まで生きたのも、その気迫というか強さのおかげだろう。

いくつもある展示室の一つでは、木村定三コレクションとして熊谷守一の作品を
展示していた。この人の絵には癒されるけど、書はまたいいなぁ。

‥‥と、ここの美術館は展示作品が非常に多いし、今回の企画展が所蔵作品展と
いうことで、見終わった印象が散漫なカンジでありましたが、色々な作品が見られて
楽しい時を過ごしました。
ただ、愛知県美術館の目玉作品、クリムトの《人生は戦いなり(黄金の騎士)》は、
貸し出し中(海外とのこと)で今回は見られません。好きな画家の好きな絵ではありますが、
何回か見てますし、多くの人に見てもらえるのはいいことですよね。

ついでに‥‥オアシス21とテレビ塔
2008.9.12-013.jpg

オアシス21の屋上「水の宇宙船」へも行ってみました。
2008.9.12-019.jpg

水を通して下を望む
2008.9.12-025.jpg
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NO NAME

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by NO NAME (2009-10-05 23:05) 

be-sun

愛知県美術館ですか 企画がとても面白そうですね 今度行ってみます
by be-sun (2010-03-17 06:55) 

しーちゃん

be-sun さん、コメントありがとうございます。この企画展はもう終わっていますが、愛知県美術館、HPも充実してますし、学芸員が頑張っているみたいです。
by しーちゃん (2010-03-22 23:18) 

NO NAME

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