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岐阜県現代陶芸美術館「石黒宗麿」展 [美術]

12月4日(日)、多治見のセラミックパークMINOにある
岐阜県現代陶芸美術館へ行きました。

「人間国宝 石黒宗麿のすべて」
という展覧会をやっています。
IshiguroMunemaro-(1).jpg

‥‥実は私、石黒宗麿って陶芸家知りませんでした。

でも、私は岐阜県美術館の後援会員なので、
岐阜県現代陶芸美術館の企画展も一度ずつ無料で見られるんですよね。
まぁ、せっかくだから見に行ってみようか‥‥ってくらいで。

ここ、展覧会中の毎週日曜日13:30より学芸員による
ギャラリートークがあるんですね。
石黒宗麿について何も知らないので、できたらそれを聞こうと。

13時過ぎに到着、岐阜県美術館の後援会会員証を見せて
チケットを受け取りました。
今年度になってから、
岐阜県現代陶芸美術館「セラミックス・ジャパン」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-06-16

岐阜県現代陶芸美術館「土の冒険のぼうけん」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-26

に来て、今回が3回目。スタンプが3つたまったので、
特典のポストカードセットをゲット!!
cpm-gifu-stamp.jpg

会場入口前には、
石黒宗麿さんのパネルと一緒に写真を撮れるコーナーもありました。
2016-12-4-(7).jpg

展示会場内にいらした方も集まってみえて、
学芸員の方の説明を聞きました。
(以下、私が聞いたことなので、聞き間違い等あるかもしれませんが‥‥)

石黒宗麿(いしぐろ むねまろ)1893-1968 は、
人間国宝の制度が始まった昭和30年(1955年)に、陶芸界から
富本憲吉、濱田庄司、荒川豊蔵とともに最初に認定された陶芸家だと。

でも、他の3人はそれぞれ陶芸の教育を受けているけど、
石黒宗麿は特定の師を持たなかったと。
富山県で、いわゆる私生児として生まれて、生母は彼を連れて結婚
するんだけど、離婚して彼を婚家に置いて出て行ってしまったとか、
素行が悪くて中学校を退学になったりとか、かなりドラマチックな
生い立ちであったようです。

ではどのように陶芸の道を進んでいったかというと、
中国の古陶磁の研究をしながら技法を体得していったそう。

この展覧会、技法別になっていて、最初の
1.三彩釉
では、参考作品として、唐時代の三彩杯が2つ展示されていて、
その横に並んでいるのは、内側は唐時代の三彩のようだけど、
外側に「先ず見込み立つ」とメモ書きが。
いろいろ試行錯誤して、やっとできた! みたいな試作品だったのかな。

青い藍彩や緑の緑釉の壺もよかったけど、
白地に藍のドットを散らしたような壺が気に入りました。

2.鈞窯(きんよう)
鈞窯鉢(1928年頃 射水市新湊博物館蔵)のブルーがとても美しかった!

IshiguroMunemaro-(2).jpg

3.磁州窯(じしゅうよう)
(チラシ裏面上段右から2番目)白地鉄絵魚文 壺
同じような壺が2つ並んでいて、型を使って作ったのではないかと。
魚の模様は面白いけど、参考作品として展示されていた
12-13世紀の白地鉄絵魚藻文深鉢(出光美術館蔵)の方がいいなって思ったり。

「千点文(せんてんもん)」って、黒地に白く短い線が無数に入った
茶碗がいいなと。轆轤(ろくろ)で回しながら、弾力のあるゼンマイで
削って模様をつけているそう。

4.刷毛目

5.柿釉
柿釉コーヒー椀セット(1940年頃 東京国立近代美術館蔵)
(チラシ裏面下右から2番目) へー、こんなモダンな陶器も
作っていたんだと。

6.金彩
柿釉の鉢に金彩で描いた作品(チラシ裏面下段右)ともう1点が
展示されていました。

7.黒釉
参考作品として12-13世紀南宋の木葉天目椀(このはてんもくわん)
大阪市立東洋陶磁美術館(卯里欣侍コレクション)蔵が展示されていて、
それに挑戦した黒釉葉文茶碗がいくつか並んでいましたが、
解説を聞かなければ、え~?! なんか地味ww これが木の葉なの?
くらいで見ていっちゃったかも。
実際の木の葉を置いて焼くのに、木の葉は炎で飛んでしまうので、
いろいろ試行錯誤して苦労したとのこと。
現在ではもっと簡単にできる方法もあるらしいんですが。

8.唐津
中国の古陶磁だけでなく、日本の唐津にも学んだと。

9.宋赤絵
赤い色の絵がすごく自由でカワイイなって。

10.チョーク描
宗麿の技法の中でもユニークなものだそう。
チラシ裏面上段右の《白地チョーク描薔薇文鉢》1949-50年 とか、
とても自由に描いていていいなと。そして
《白地チョーク描舞人図壺》1947年頃 の絵がすごくいい!!
サラサラっと描いたように見えて、見ていてとても楽しくなってきます。

11.彩瓷(さいじ)
チラシ表面に使われている《彩瓷柿文壺》1959-61年 東京国立近代美術館
思ったより小ぶりの壺でした。あ、この模様(?)は
干し柿なんですね!! 面白いなぁ!
同じような壺があって、そちらは柿の色が少し赤黒っぽくて、
《彩瓷柿文壺 銘 晩秋》京都国立近代美術館蔵でした。

そして、芋版(!!)を使った絵付けの作品もありました。
なんでもアリ、みたいな自由な人だったんだなぁと。

12.楽

13.その他 辰砂・織部・志野
いろんな技法に取り組んだんだなぁと。
まぁ、志野の作品は、これが志野なの??って思いましたけど。

14.線刻
チョーク描もいいけど、地に釘で線を彫る線刻もすごく自由闊達な
雰囲気でいいなと。ピカソやマティスの素描にも通じるように
感じました。

15.型の使用

そして、16.書画は、陶芸作品のところどころに展示してありましたが、
絵付けでもこんなに自由に描かれるのですから、
書画はもちろん、とてものびやかな雰囲気でした。
書画は前期・後期で展示替があったそうです。

一人の陶芸家の展示とは思えない程、いろんな作品が並んでいて
充実した展覧会でした。
人間国宝って聞くと、技を極めたってイメージなんだけど、
そんな威圧的なところは全くなく、
晩年の作品(の方が?)自由でなんかカワイイところが魅力かなぁと。

この展覧会、
2015年12月8日(火)~2016年1月31日(日) 渋谷区立松濤美術館
2016年2月10日(水)~3月27日(日) 富山県水墨美術館
2016年4月16日(土)~6月19日(日) 茨城県陶芸美術館
2016年7月2日(土)~8月28日(日) 山口県立萩美術館・浦上記念館
と、巡回してきて、
2016年9月17日(土)~12月11日(日) 岐阜県現代陶芸美術館
で終了だそう。

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