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兵庫県立美術館「怖い絵 展」 [美術]

8月30日(水)、兵庫県立美術館まで行ってきました。
「怖い絵 展」をやっています。
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ドイツ文学者・中野京子氏が「恐怖」をキーワードに
名画を読み解き、ベストセラーにもなった『怖い絵』シリーズ。

私も図書館で借りて面白く読みましたし、ちょうど
NHK教育テレビ(Eテレ)で取り上げられたのを見ました。

怖い絵 マリー・アントワネット
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-02-03

この展覧会は『怖い絵』の第1巻が刊行されて10周年になるのを
記念して企画されたそう。

何と言っても目玉は、
ポール・ドラローシュ《レディ・ジェーン・グレイの処刑》ですよね!!

2017年の展覧会を紹介した雑誌の記事を読んで、
え?!!!この絵が来るの?!! って驚きました。

実際、展覧会の図録で中野京子さんが書いていますが、
担当者さんの、涙ぐましい大奮闘」があったようです。

私がこの絵を知ったのは、新聞の日曜版だったかなぁ?
一目見たら忘れられない絵ですよね。なんとむごい‥‥

純白のドレスを着たジェーン・グレイの清楚な姿と、
彼女をこれから襲う恐ろしい運命がわかるだけに戦慄させられます。

ロンドン留学中の夏目漱石もこの絵を見て『倫敦塔』を書いたとか。

夏目漱石『倫敦塔』 青空文庫で読むことができます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/1076_14974.html

実際は、彼女が処刑されたのは屋外で、着ていたのは白いドレスではなく、
目隠しもされていなかったそう。

政争に巻き込まれて「9日間の女王」となり、わずか16歳で処刑された
悲劇の女王・ジェーン・グレイ。展覧会場を出たところで流れていた
映像によると、メアリ女王はジェーンがカトリックに改宗すれば
命は助けようと言ったのだが、プロテスタントのジェーンは
それを拒み、斬首されたのだと。この絵のジェーンの表情が、
なんとも印象的なのは、そんな自分の運命を受け入れて
覚悟を決めているからなのかと。

さらに、音声ガイドで、ジェーンの首を置く台を探す左手の薬指に
はめられた結婚指輪について、夫とは短くも幸せな結婚生活だったらしい
ことを知って、細部にまで気を配って丁寧に描かれていることに感嘆し、
いろんな感情がわいて胸がつまるように感じました。

これだけチラシ等で絵が使われているんですが、それでも、
展覧会場で実物を見て、その大きさ(251.0×302.0cm)に圧倒されました。
人物がほぼ等身大にに描かれているせいで、まるで目の前で
これから行われる斬首を見ているような迫力なんですよね。
そして、細部まで筆跡も見当たらないような美しい画面に驚きました。
重々しい飾りがついた額縁も素敵!

図録に、ロンドン・ナショナル・ギャラリーのキュレーターが
この絵に魅入られてじっくりと見る人が多すぎて、その真ん前の床のワックスが すぐにはがれてしまうため、ギャラリーの管理スタッフが定期的にワックスを かけ直さなければならない。(中略) 2003年に巡回展に貸し出されたときには、 すぐに訪問者の不満の声がギャラリー職員に聞こえてきた。
って書いていたんですが、
ほんとうに、この絵がよく日本に来たなと。
(今頃、ナショナル・ギャラリーでは訪問者の苦情が殺到している?)

そんな《レディ・ジェーン・グレイの処刑》の絵は、
1833年に描かれ、1834年にパリのサロンで公開されて大評判となるが、
その後、ロシア貴族の手に渡り、フィレンツェの私邸に飾られたため、
人目につく機会が減って忘れられていきます。その後、
何人かのコレクターの手を渡ってロンドン・ナショナル・ギャラリーに
寄贈され、テート・ギャラリーにあったが、1928年のテムズ川の氾濫で
失われたと考えられていました。真剣に捜索されなかったのは、
印象派が全盛だった当時、こういうアカデミックな絵は時代遅れと
みなされていたこともあったのではと。そして
1973年に再発見されたという、数奇な運命をたどった絵だそう。

2017年の展覧会を紹介した雑誌の記事で、この展覧会が
東京だけでなく、兵庫県立美術館でも開催されることを知って、
嬉しくなりました。

兵庫県立美術館には、2012年9月5日(水)に
「バーン・ジョーンズ展」を見に行っているんですが、
岐阜からJRの在来線を乗り継いでも行けるんです。

兵庫県立美術館「バーン=ジョーンズ展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-09-08

兵庫県立美術館の展覧会の方が東京の上野の森美術館より
先に開催されるってことも、ちょっと嬉しい♡
実は東京は当初別の会場を検討していたが、
この大作の搬入が困難で、上野の森美術館になったとか。

「怖い絵」展の公式ホームページで、土日は大変な混雑なので、
平日の来場をお勧めとか、観覧券は館外で買うとスムーズとかって
あったので、パートが休みだった8月30日(水)、JR岐阜駅発9:39で
大垣、米原、芦屋で乗り換えて、灘駅に12:43に着きました。3,350円
JR灘駅から徒歩約8分で兵庫県立美術館に着きます。
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途中、観覧券売ってないかなって思ったんですが、
BBプラザ美術館は「一般売り切れ(大学生のみ)」って表示されていて、
わー、売り切れるほど人気なんだー。チケット売り場で並ばなきゃ
いけないかなーって心配して行くと‥‥

兵庫県立美術館エントランスの看板
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チケット売り場は思ったほど並んでなくて、5、6人待ちで買えたので、
せっかくなので(館外で買えたら使わないけど一応プリントアウトしていった)
兵庫県立美術館のHPにあった割引券を出して、
1,400円の観覧料が100円引きの1,300円になりました。

わりとスムーズに買えて良かったーって思ったけど、会場へ入ると
やっぱり混んでましたー。この展覧会は何が描かれているか
説明してもらった方がいいので、音声ガイドも借りました。550円

展覧会は6章に分かれていて、
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第1章は「神話と聖書」
ギリシャ・ローマ神話を題材にした怖い絵

この展覧会のもうひとつの目玉ともいえる
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
《オデュッセウスに杯を差し出すキルケー》

薄衣を着て玉座に座る美女は、酒を飲んだ男を動物に変えてしまう魔女。
彼女の足元に転がる豚は、先に犠牲になったオデュッセウスの部下たち。

ウォーターハウスは私の大好きな画家です。
男の運命を狂わせる妖艶な美女―ファム・ファタール(運命の女)と
ロマンチックな物語性―要するに少女マンガみたいなところが―私のツボなので。

この絵でも、キルケーの背後の鏡にオデュッセウスが映っているところが
洒落ているなぁと。

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これは兵庫県立美術館の1階にあった記念撮影スポット。
キルケーの背後の鏡に自分を写して撮影することができるのが洒落てます!!


ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー《オデュッセウスとセイレーン》

キルケーの島を離れたオデュッセウスらを待ち受ける次なる試練、
美しい歌声で船人たちを惑わせては遭難させる海の魔女セイレーンたちの棲む
島のそばを航行すること。オデュッセウスはキルケーに授けられた知恵で、
船を漕ぐ部下たちの耳に蜜蝋を詰めて歌声を聞こえなくしたが、自分は
歌声を聞いてみたいと、耳栓をせずに、マストに体を縛り付けた。

この絵では、セイレーンは海では人魚だが、船によじ登ってきた時には、
男を惑わすエロティックな美女となっています。耳栓をしていなかった
オデュッセウスは狂乱して、海へ飛び込もうと身をよじっている。

ドレイパーの絵というと、
愛知県美術館「黄金伝説」展で見た
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-04-05
《金の羊毛》も美しくも怖かったなぁ。ギリシャ神話の
追手から逃げるために、弟アプシュルトスを海に投げ込ませて
時間稼ぎしようとしている王女メディアを描いています。

同じセイレーンでも、ギュスターヴ=アドルフ・モッサの
《飽食のセイレーン》は伝承通りの怪鳥として描いていますが、
翼が豪華な毛皮のマントのようにも見えます。
なんか、現代のマンガかアニメの絵ようだなぁと。
第2章で展示されていたモッサ《彼女》は、
巨乳に幼顔で、さらに萌え絵ってカンジ。
どちらもモッサ(1883-1971)の22歳(1905年)の作。

人が並んで鑑賞している中に、見たことのある絵があって、
あれ? これって‥‥ってキャプションを見ると、やっぱり、
岐阜県美術館所蔵のルドン《オルフェウスの死》でした!
黒いリトグラフが有名なルドンですが、これは夢の中のような
幻想的な色づかいで、描かれているのがオルフェウスの生首だって
知らなければ、どこが怖いのかわからないかもしれませんね。

この展覧会、岐阜県美術館の所蔵作品が結構入っていて、
いつも薄暗くてわりと狭い展示室で独り占め状態で見ている作品に、
たくさんの人が鑑賞しているのを見るのは、なんか誇らしい(?)ような
気分(すっかり岐阜県美術館は私の美術館みたいに思ってるwww)

第2章は「悪魔、地獄、怪物」

ヘンリー・フューズリ《夢魔》
この絵(のヴァージョン)は本とかで見たことがあるんですが、
作者の名前まで覚えておりませんでした。

第1章で展示されていたこの作者の
《ミズガルズの大蛇を殴ろうとするトール》は、
愛知県美術館の「ロイヤル・アカデミー」展に出てた絵ですね!
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-04-16

オーブリー・ビアズリーによる『サロメ』のための挿絵も
展示されていました。いかにも世紀末のお耽美な世界!
ハイ、私も大好きでビアズリーの画集も持ってますが。

第3章が「異界と幻視

ジョセフ・ライト《老人と死》は、
ガイコツが老人に向かって歩いてくるというパッと見ると恐ろしい絵だけど、
音声ガイドを聴くと、重い柴を運ぶのに疲れた老人が「もう死にたい」
というと、死神(ガイコツ)が現れて「何か用か」と言ったという
イソップ寓話の場面で、自分で死にたいと言った老人は
「この重い荷物を運んでほしくて」と答えたという笑い話。


岐阜県美術館所蔵のブレスダン《死の喜劇》や、

岐阜県美術館も所蔵しているけど、ここに展示されていたのは
国立西洋美術館蔵のムンク《マドンナ》とか、
(東京展では、群馬県立近代美術館所蔵のものが展示されるそう)

岐阜県美術館を代表するようなルドンの《蜘蛛》や、目玉――
『エドガー・ポーに』より《(1)眼は奇妙な気球のように無限に向かう》――とか、

マックス・クリンガー《手袋》は、岐阜県美術館も所蔵しているけど、
ここに展示されていたのは兵庫県立美術館所蔵のものでした。
(東京展では町田市立国際版画美術館のものが展示されるそう)

‥‥と、見ている絵も多かったので、人が多いこともあり、
わりと足早に進んでいきました。

第3章の最後に、チャールズ・シムズ(1873-1928)の絵が4点
展示されていました。
《ワインをたらふく飲む僕と君にこれらが何だというのだ》1895年
描かれている男はオーブリー・ビアズリーだと!!
退廃的な雰囲気の中に描かれている天使が幻想的。

《そして妖精たちは服を持って逃げた》1918-19頃 や
《小さな牧神》1905-06 に描かれる日常の中に現れる小さな妖精たち。

《クリオと子供たち》1913(1915加筆)になると、
一見穏やかで美しい絵なんですが‥‥
平和で美しい自然の中で、子どもたちが集まっています。
彼らの視線の先には、歴史を司る女神クリオが座っています。
女神が手にする巻物は血で染まっていますが、それは
1914年、第一次世界大戦によって長男を喪ったシムズが加筆したのだと。

シムズはその後徐々に精神を病んでゆき、
53歳で入水自殺したってことを知ると、
この絵がじわじわと怖く見えてきます。

第4章は「現実」

ゴヤの《戦争の惨禍》は、戦争という狂気の中での人間の蛮行を
描いていて、まさに酷い、怖い。正直見たくない残酷な絵で、
ゴヤの生前には発表されなかったそうですが、ゴヤが見た
戦争の実態、知っておかなければいけないと思います。

ここに展示されていた姫路市立美術館所蔵のゴヤの版画は、
岐阜県美術館「ゴヤの四大連作版画」展で見た中にありました。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2009-10-30

そして、男と女が、女性を押さえつけて今まさにナイフで刺そうとしている
という、怖い場面を描いた絵、タイトルも《殺人》
これを描いたのがあのセザンヌだってことに驚きます。

セザンヌは、20代後半~30代前半に、こういった暴力的でエロティックな
作品をかなり描いていたそう。

第5章が「崇高の風景」

愛知県美術館の「ロイヤル・アカデミー」展で見た
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-04-16
ターナー《ドルバダーン城》がありました。

音声ガイドで、ここに描かれたドルバダーン城は、
13世紀、兄弟での争いで勝利した弟が兄を20年以上幽閉した城で、
前景に描かれた人物は、兵士に引き立てられる兄オワインを幻影として
描いているのだろうと。

ロイヤル・アカデミー展で見た時は、荒涼とした谷に立つ廃墟の城の
風情ある風景‥‥くらいにしか見なくて
(その時は音声ガイドも借りてなかったし)
前景の人物には気が付かなかったのですが、そういう歴史を知って見ると、
絵がとてもドラマチックに見えてきます。

ギュスターヴ・モロー《ソドムの天使》が、幻想的な雰囲気で
とても素敵だなぁと見たんですが、音声ガイドを聞くと、
これは「硫黄と火」を雨のように降らせて滅ぼしたソドムの町を
見下ろす天使たちを描いているという、なかなか怖い絵です。
聖書における天使というのは、神の使いとして、ソドムを滅ぼせと
命じられれば、ジェノサイドも辞さない苛烈なものだと知って、
日本人が天使に抱く慈愛に満ちた優しい天使のイメージとちょっと違うなぁと。

第6章が「歴史」

ドラローシュ《レディ・ジェーン・グレイの処刑》をメインに、
その隣の、
フィリップ・ハモジェニーズ・コールドロン《何処へ?》1867年
16世紀風の衣装を身に着けた男女がつり橋を渡る姿。
不安そうな若い女性が、処刑の場所へ向かうようにも見えて、
これは特定の人物や事件を描いたものではないそうですが、
いろんな想像をかきたてられます。

フレデリック・グッドール《チャールズ1世の幸福だった日々》1853年頃
チャールズ1世と家族と廷臣たちが優雅に舟遊びをしています。
美しい王妃と愛らしい子どもたち。餌をもらう2羽の白鳥‥‥幸福そうな
穏やかな絵ですが、その後のチャールズ1世の運命を知ると
この完璧なまでの幸福そうな絵が―よく「怖いくらいの幸福」なんて
言いますけど―じわじわと怖く見えてきます。

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今、絵は「何が描かれているか」より「いかに描かれているか」が
重要とされていて、画家にスポットが当たっているように思いますが、
写真も映画もなかった時代には、人々は一枚の絵から、いろんなことを
読み取っていたんだろうなぁって。

絵を自分の感性だけで見るのもいいけど、いろんな背景を知って見ると、
また違った絵の面白さがわかって、深いなぁって思いますね。

この展覧会、見たことがある絵も多かったけど、また違って見えましたし、
やっぱり《レディ・ジェーン・グレイの処刑》は圧巻です!!
ロンドンのナショナル・ギャラリーまでは見に行けないので、
奇跡の機会ともいえるこの展覧会で見ることができて本当に良かったです。

兵庫県立美術館の会期は9月18日(月・祝)までで、
すごく混んでいるそうですね。私が行った8月30日(水)に来場者15万人突破、
9月9日(土)には20万人を突破したとか。

その後、東京・上野の森美術館へ10月7日(土)~12月17日(日)に巡回とのこと。

ショップで図録2,500円はもちろんですが、
クリアーファイルを2種類買いました。各600円。
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クリアーファイルは見開きでファイルすることができます。
1つ友人へのお土産で、どちらがいいか聞いたら、キルケーを
選んだので、私用にはレディ・ジェーンが残りました。
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怖い絵展: http://www.kowaie.com/
兵庫県立美術館: http://www.artm.pref.hyogo.jp/

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岐阜県現代陶芸美術館「明治有田超絶の美」展 [美術]

8月23日(水)、多治見市美濃焼ミュージアム「幻のナカヤマ」展を見た後、

岐阜県現代陶芸美術館へ行きました。
「有田焼創業四〇〇年記念
 明治有田 超絶の美
 万国博覧会の時代」展が8月27日(日)まで開催されていました。
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多治見市美濃焼ミュージアムから岐阜県現代陶芸美術館がある
セラミックパークMINOへは、車なら5分もかからずに行けます。
(歩くのはかなり高低差があるのでキツそうですけど)
イベントもない平日なので、閑散としています。

受付で岐阜県美術館の後援会会員証を見せて入ります。

近年、明治の工芸の超絶技巧が注目されていますね。
ここ(岐阜県現代陶芸美術館)で「超絶技巧! 明治工芸の粋」展を
見たのは、2015年11月22日(日)だったなぁーと。
(すごく良くて、図録まで買ったのに、ブログに感想が書けておりません)
清水三年坂美術館所蔵の七宝や金工、牙彫などが展示されていました。
図録を見たら、陶磁器では薩摩焼のキラキラ絢爛豪華な作品が出てました。

明治政府は殖産興業政策により、輸出品として、
国を挙げて技巧を凝らした工芸品を作らせ、
1873(明治6)年のウィーン万国博覧会をはじめ、
世界各地で開催された博覧会へ出品します。
そんな万博で大評判となった有田の陶磁器

江戸時代の藩による締め付けから解放され、西洋技術も導入して、
意匠にも工夫を凝らし、輸出した作品が大好評ということで、
世界を驚かせてやろうって職人たちの意気込みとエネルギーが伝わってくる
キラキラ絢爛豪華、これでもかって精緻な装飾過多の作品が並んでいました。

ま、ちょっと日本人の感覚とは外れてクドいかなって気もしますが、
こういうキラキラな磁器、私は少なくてもワビサビの抹茶茶碗より好き、
っていうか、まぁよくもここまで作った、作れたもんだ!!って、
超絶技巧を凝らした華麗な磁器に、ただただ感嘆しながら見ていきました。
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中でも一番のインパクトだったのが、この展覧会のメインビジュアルとして
チラシ表面左に半分使われている(チラシ裏面右下にも)
《染付蒔絵富士山御所車文大花瓶》1873(明治6)年 有田ポーセリンパーク蔵

ホントに『大花瓶』!! 見上げる大きさです。185cmだそう。
1973年のウィーン万国博覧会に、名古屋城の金のシャチホコと
向かい合うように展示された写真がありました。

そして、チラシ表面の右側に使われている
精磁会社《色絵鳳凰花唐草文透彫大香炉》1979(明治12)年~1897(明治30)年頃 個人蔵
大きな香炉に施された細かい模様、透かし彫り!! まさに超絶技巧って感じですね。

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で、この大香炉の隣に、台座の部分がなかったのですが、
大きな香炉が並んでいて、あれ? この2つ同じだよねーって見たら、
台座がない方は、特別出品された、岐阜県現代陶芸美術館所蔵の
精磁会社《染付上絵桐鳳凰文透彫大香炉》明治時代前期
(作品名が微妙に違ってますけど)
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鑑賞カードがあったのでもらってきました。裏の説明によると、

(前略)明治12年(1879年)、精磁会社は最高の技術陣による最高水準の製品づくりをめざし、 有田の香蘭社から分離独立して設立されました。そしてフランスのリモージュから最新式の 製陶機を購入し、設備の近代化によって大量生産を図ります。しかし、結果的にその機械の 運用に失敗し、コストを度外視した精巧な技術の製品化と経営の両立が困難となり、 さらに内外の不景気に加えて、会社首脳陣を相次いで失い、解散に向かいます。 明治16年のアムステルダム万国博覧会と明治20年のスペイン万国博覧会では 金牌を受賞するなど大きな功績を残していますが、その最盛期は短く設立時から 10年間ほどにすぎませんでした。(後略)

今回の展覧会、「香蘭社」と「精磁会社」の作品がほとんどを占めていました。
このあたりが超絶技巧を凝らした明治有田の陶磁器を作っていたんですね。

そして、最後の展示室にテーブルセッティングをされて展示されていた
香蘭社《染付藤文洋食器》1910(明治43)年頃 公益法人立花家資料館蔵
(チラシ裏面右上) とても素敵!!
元柳川藩主・立花家の家紋がデザインに上手く溶け込んでます。
洋食器だけど、日本的なあっさり爽やかな雰囲気も感じました。

あ、立花家って、福岡県柳川の「御花」なんですね。
湯布院、高千穂、阿蘇などを巡ったツアーで、
柳川の御花で食事して船に乗ってお堀めぐりをしたっけ
(15年前、2002年のことです)
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このあたりに展示されていた作品は、金キラキラ細密模様からちょっと違ってきて、
私個人的に、あっこれ素敵! って思ったのが、
香蘭社《釉下彩陽刻翡翠鯉文大花瓶》1890(明治23)年~1910年代 有田ポーセリンパーク蔵
釉下彩の透明感ある立体のカワセミと、壺にレリーフのようにかぶさった葉、
壺に描かれた鯉がとてもリアルに上品に描かれていてすごいなーーって。

この「明治有田 超絶の美」展、
2016年9月5日(土)~そごう美術館で開催されたのを始めに、
佐賀県立九州陶磁文化館、兵庫陶芸美術館、
いわき市立美術館、泉屋博古館分館、
はつかいち美術ギャラリー、秋田市立千秋美術館と巡回し、
ここ、岐阜県現代陶芸美術館が最後だったそうです。

「明治有田 超絶の美」展が開催されているギャラリーⅠを出て、
所蔵品が展示されていることが多いギャラリーⅡでは、

「大地のこどもたち 2017」が開催されていました。
岐阜県内の小・中・特別支援学校等のやきもの作品展
44校の800点を上回る作品が展示されています。
(チラシに使われているのは2014年の出品作だそう)
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こどもたちのエネルギーが伝わってくるような作品が
これだけ並んでいると迫力でした。
ちょっと考えさせられてしまったのは、
学校やクラス単位で同じような作品になってるんですよね。
スニーカーを作っているところとか、お面を作っているところ、
粘土を板にして制作しているところ‥‥
制作の指導について考えてしまいました。

あまり制作について指示すると作業になって、みんな同じになっちゃうし、
自由に制作しなさいって言うと、こどもたちは何をどうしていいか
戸惑っちゃうんだろうなぁと。
誰かカッコイイものを作っていると、周囲がマネしちゃうってことも
あるかもしれませんね。
天野裕夫ばりの怪獣っぽいのを作っていた一帯が特に面白かった。

天野裕夫についての過去記事↓
JR名古屋タカシマヤ美術画廊の天野裕夫展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-09-15

美術館を出て、セラミックパークMINOのショップ内のギャラリーで
やっていた「安田ナオキ ガラス展」
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涼し気なガラスが素敵でした。私はやっぱり陶磁器よりガラスが好きみたい。
案内ハガキの写真の穴のあいたガラスより、透明感のあるお皿が
素敵で欲しいなって。でもお皿よりペンダントの方が使うかな?って、
奮発しちゃいました! 4,400円(税別)でした。
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安田ナオキさんは、土岐市にあるガラス工房
Studio Shine スタジオ シャイン」で制作に励んでいらっしゃるそう。
スタジオ シャイン: http://studio-shine.net

暑いことで有名な多治見ですが、この日は曇っていましたし、
ツクツクボウシも鳴いて、暑い中にも、少し秋の気配が感じられました。
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--オマケ--
2015年9月12日(土)~12月6日(日)に岐阜県現代陶芸美術館で開催された
「超絶技巧! 明治工芸の粋」展のチラシ
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光沢インクも使った豪華なチラシです!!

中面のイラストは、山口晃だそう!! (クリックで拡大します)
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安藤緑山の象牙彫はスゴかった!!

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岐阜県現代陶芸美術館: http://www.cpm-gifu.jp/museum/

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多治見市美濃焼ミュージアム「幻のナカヤマ」展 [美術]

8月23日(水)、多治見市美濃焼ミュージアムへ行きました。
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パートが休みのこの日、息子のバイトも休みで、車が使えたんですよね。
多治見のセラミックパークMINOの岐阜県現代陶芸美術館の
「明治有田 超絶の美」展が8月27日(日)までだったので、
せっかく岐阜県美術館の後援会会員証で無料で見られるのだから、
今日あたり行かなくちゃと、近くまで行った時に、そういえば、
多治見市美濃焼ミュージアム「幻のナカヤマ」展も27日までだったなって
気が付いたんですよ。前回、岐阜県現代陶芸美術館に来た時に、
(5月21日「コレクション×クロニクル」展に来てます)
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-06-02
このチラシを見て、華やかな洋食器の世界、見たいって思ったんですが、
その日は時間がなくて‥‥で、
岐阜県現代陶芸美術館は6時までやってるけど。
多治見市美濃焼ミュージアムは5時までなので、まずこちらへ。
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受付で観覧券を買おうとすると、JAFの会員証で50円割引になるとのことで、
観覧料一般310円が260円になりました(310円でも安いのに)! そして
8ページのカラー写真も美しいリーフレットまでもらえました!!
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最初の展示室が「幻のナカヤマ」
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なんとこの企画展の部屋のみ写真撮影可!!!ってことで!!
独り占め状態をいいことに、バチバチ撮ってきました。

入口の正面のガラスケースに展示されていたのが、
《菊花御紋章入り コーヒー椀皿》と磁器製ワイングラス

実は私、チラシの華麗な洋食器の写真見て素敵!!って思ったんですが、
「ナカヤマ」については何も知らなかったんですよね。

《菊花御紋章入り コーヒー椀皿》は、
平成2年、各国の国賓を招いて行われる新天皇即位式に用いるコーヒー椀皿。
明治以来百年ぶりという発注を受け、転写で用いた金も百年もつようにと、
通常の11パーセントをはるかに上回る35パーセントが施されているとのこと。
美濃で初めて宮内庁御用達に指名されたナカヤマ。

 「美濃の大倉陶園」と称されるほどの評価を一代で達成した中山保夫の 中山製陶所(多治見市平井町)が生み出した高品質の製品を紹介します。
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チラシにも使われているコーヒーセットは、
創業30周年記念の《プレジデント・アニバーサリー》コーヒーセット

その隣に展示されていた《ワインカントリー レ・フロール》素敵!!
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より手ハンドル石膏型と手書き元見本
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そして、盛り上がった金の豪華さに驚いた《金腐らし 茶器揃》
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金腐食(金くさらし)とは、
腐食技法を用いた陶磁器の金彩による加飾法」で、
陶磁器の加工目的部分に、アスファルトを油で溶いたものやパラフィンを使って絵柄を描く (転写を施す場合もある)。そして劇薬のフッ化水素水を掛けると、 絵柄が描いていないところは陶器面が侵されて凹む。次にアスファルトなどを洗い落として 金絵付けをして焼成すると、浸食されて凹んだ部分の金には艶がなく、 凹んでいないところの金は艶が出て豪華な装飾ができる。」そう。しかし
フッ化水素水を用いる作業は安全性と効率性に問題があり、 毒物指定のため使用や廃棄も容易には行えないことから、今ではサンド・プラストによる 加工に替わっている。」とのこと。

素敵~!! 私、抹茶茶碗のワビサビはよくわからないけど、
こういうキラキラは大好き!

手前の2つ、同じもののように見えるけど、左側が手書き元見本とのこと。
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日本の屏風の絵をデザインした十二か月のコーヒー椀皿
尾形光琳の紅白梅図屏風の絵柄もありますね。
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手書き元見本と製品
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《プレジデントゴールド葡萄》
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《ハレドール》
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《エランドール》デザインや転写紙も展示されています。
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《ポンパドール》
ポット、シュガー、コーヒー椀皿
ケーキ皿、サンドイッチトレー
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《ペルシャンフラワー》と《黒地百花》
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石膏型が展示されていました。
昭和62年、磁器では不可能とされていた継ぎ目のないステムウエアの開発に成功したと。
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優美な形ですね。
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鶴田一郎 資生堂プレゼン用《手描き女性図 コーヒー椀皿》
皿の形がモダンで洒落てます!
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レースのようになった皿が面白い。手間かかってるんだろうなぁー
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企画展のタイトルが『幻の』ってついているのは、
ナカヤマは、安価な海外製品の流入による経営難と中山自身高齢となったこともあり、
2003(平成15)年に製陶会社を解散したからだそう。
2015(平成27)年には販売会社(株)ナカヤマも解散するが、廃業を知った
陶磁器商社の社長 松田金之助がブランド再生を決意し、
(株)ナカヤマ販売を設立したとのこと。
中山保夫氏は、今年2017(平成29)年元旦に逝去されたそう。95歳。

展示には、一代で誇るべきブランドを築いた中山保夫を支えた
技術者の紹介もありました。開発費を惜しまなかった中山保夫には、
優秀な職人たちとの幸福な出会いがあったと。
寺野勝美 上絵付一級技能士
大堀高祥 金仕上げ技術者
大坪高明 アートハンドペインター
かつて中山を支えた技術者は、現在、(株)ナカヤマ販売で
ブランド再生に取り組んでいるとのことです。

いやー、この展示、見に行けてよかった!!
多治見にこんなすごい高級洋食器メーカーがあったなんて!!

(株)ナカヤマ販売のウェブサイト: http://nakayama-h.com/
オンラインショップの華麗なコーヒー椀皿などは、
見ているだけで素敵です。‥‥私にはちょっと買えないけど。
(もちろん値段もあるけど、私はすぐ壊しそうで)


多治見市美濃焼ミュージアムでは、
常設の美濃焼の歴史を展示した部屋や、

小企画展「受贈記念 日根野作三茶碗」展の部屋
皿の絵とか面白いなって見たら、日根野作三さん、陶磁器デザイナーとして
活躍された方なんですってね。(スミマセンお名前も知りませんでした)
並んでいた、素朴とも見える茶碗は私にはよくわかりませんが‥‥。

加藤孝造コレクションによる荒川豊蔵展示室もありました。
荒川豊蔵の志野茶碗とかは、岐阜県美術館とかでも見て、
すごいものなんだろうなぁーとは思いますが‥‥
展示されていた絵や書が面白かった。
立派なリーフレットがあってトクした気分。
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そして、多治見市美濃焼ミュージアムでは、人間国宝など美濃を代表する
作家の茶碗でお抹茶がいただけるんです!! 一服500円。
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今月のお茶碗9つのうち、私が選んだのは
人間国宝・加藤卓男のラスター彩茶碗
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やっぱ私は、渋いお茶碗より、こういうちょっとキラキラ茶碗が好きだなぁ。


ここに来るのは2回目。前回来た時のことはこちら↓
多治見市美濃焼ミュージアム「中田英寿、現代陶芸と出会う。」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-03-22


多治見市美濃焼ミュージアム:
http://www.tajimi-bunka.or.jp/minoyaki_museum/
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岐阜県美術館「日本画の逆襲」展 [美術]

8月13日(日)、岐阜県美術館へ行ってきました。
「日本画の逆襲
 かわるもの、かわらないもの、
 うけつがれるもの、あらたまるもの」という企画展をやっています。
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私は岐阜県美術館の後援会員なので、全ての企画展を1回ずつ
無料で見られるので、この展覧会ももちろん見に行くつもりでしたが、
正直、うーーん‥‥なんかジミな企画展、って印象だったんですよ。
知っている日本画家は神戸智行さんくらいだし‥‥
チラシ裏面に載っている絵も、ちょっと私の好みと違いましたしね。
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まぁ、そんなことと、この夏の時期は息子がバイトで車を使うので、
なかなか行けなかったんですよね。
(岐阜県美術館は公共交通機関ではちょっと不便)
会期が8月27日(日)までと短めなので、さすがにそろそろ行かなくてはと。

この日は息子をバイト先まで送迎することで車を確保しました。

暑い日差しの中、岐阜県美術館に着くと、庭の木に吊るされた風鈴が
涼しげな音を立てています。
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「アーティスト・イン・ミュージアム2017」で、
岐阜県美術館の実習棟で作品を制作・展示されている
渡辺泰幸さんの作品だそう。

夏空の下の美術館の庭
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本館へ行くと、ちょうどオルガン定期演奏会が始まるところでしたが、
まずは「日本画の逆襲」展へ。
後援会会員証を提示して展示室へ入ると

所蔵品展で日本画が展示されていることが多いガラスケースの中に、
最初に展示されていたのが

坂本一樹(さかもと いっき)1966-
幾何学的とも見えるけど、形の輪郭がぼかされて重なっていたり、
平面的に見えながら、それぞれの色面が何度も塗り重ねられて、
複雑に絡まり合い、見ていると画面が動き出すようにも感じられました。
作品のタイトルは「宙(SORA)」とつけられているのが多いです。
生命のとらえがたい本質を表現しているのだとか。

ただ私、チラシ裏面に使われている《宙―IN BLUE》は、うーーん、って
カンジ。チケットや(私は後援会会員証で入場しているので
チケットもらってないんですが)岐阜県美術館の「日本画の逆襲」展
ウェブサイトにイメージとして使われている《宙―I AM》が好き!
http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/page5289.php

そしてとにかく大きなパネルに圧倒されるのが
新恵美佐子(しんえ みさこ)1963-
海の中のようなブルーの大画面に、クラゲのような? 柔らかな形が
漂っている絵は、見てるとなんか癒されます。

《揺籃》または《海の揺籃》―揺籃(ようらん)とは「ゆりかご」のこと―と
題された絵は「生命の源としての海のイメージだろう(中略)ほの暗い中に、 光が鮮やかな痕跡を残しながら現れては消えるようなイメージは、原初の海を思わせる
(解説より)
大画面に圧倒されたし、良かったけど、これが日本画?って。
材質が「キャンヴァス、墨、顔料、アクリル」ってことだし。

陶器が展示されていることが多い展示室1-Dのガラスケースに展示されていたのが、
岡村智晴(おかむら ともはる)1984-
《木漏れ日》銀箔やアルミ箔も使った装飾的でデザイン的な画面は美しいし、
私の好みではあるけれど‥‥「日本画の逆襲」って過激なタイトルからしたら、
わりとありきたり(ってのは言い過ぎかな?)って気も。

月の白い部分を本美濃市の質感を活かして表し、影の部分は裏彩色で表現して、 満ち欠ける月を描いた『流転』シリーズ」って解説にあったけど、
展示されていた《流転》みんな満月では??

新しい(ってリニューアルして何年も経ってるけど)展示室2を区切って、
「日本画の逆襲」展の出品作家の作品が1点ずつ展示されていました。

少し戻って展示室3へ進むと、
加藤良造(かとう りょうぞう)1964-
《山水境》偏執狂的にも描かれた、これは山水画?
パネル3枚組が3つつながって、すごい迫力です。
ちょっと日本人の感性とは違うような‥‥
近年のテーマ「山水境」は、台北の故宮博物院で北宋山水画を見た折に、多視点構造の中に 精神表現を加味した風景画の可能性を見出したことから生まれた」(解説より)
あぁ、もともと山水画は、中国の風景を描いたもので、
様式化され再構成された景色を描いたものも多いんですよね。
見ていると、精緻に描かれた山々や木々がうごめいて、
なんか生命体のようにも見えてきちゃいました。
山水画だけど、点景の人物は描かれていないんですね。

チラシ表面に使われている
神戸智行(かんべ ともゆき)1975-
私は、2009年のクリスマスの日に行った
岐阜県美術館「Artのメリーゴーランド」展:
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-01-10
で、神戸智行さんの作品を見て、川辺の風景や小さな生き物たちが
様式・装飾的に精緻に描かれているのを見て、
すごくいいなって思ったんです。
夏の木曽川を描いた《いつもの時間》(岐阜県美術館所蔵)は良かった!!
でも今回の展示を見て、円形の台とか、積み上げた立方体とか、
そんな展示方法の工夫より、もっと絵をちゃんと見たい‥‥
みたいに思っちゃったんですけど。
パネル28枚組の《ハナカスミ》は、今までにも所蔵品展で見てて、
この大きさの空間は迫力だなぁとは思うんですけど‥‥。

林真(はやし しん)1972-
タコがカニを捕まえている《業(ごう)》
2013年の日展で特選の作品だそうですね。なんとも迫力の絵です。
白鳥の形をしたボートが、無機物でありながら『飛べない鳥』の存在としての悲哀を漂わせ、また老朽化して忘れられる『モノ』の無常も感じさせ、見る者の心をざわつかせる。」と解説されていた《スワン》は、
うーーん、私はこのピンク色が好きになれないけど、
確かに、なんか心がざわつく絵であります。

服部しほり(はっとり しほり)1988-
なんかおどろおどろしい浮世絵のような感じだなぁ‥‥と。
近づいて見ると、かなり大きな画面に描かれた勢いのある墨の線が
なんとも流麗で、すごい技術のある人だなぁと。
‥‥まぁ私の好みとは違うんですが。
解説にあった「そのユニークな世界観は近世の伊藤若冲や曽我蕭白、 さらに室町水墨画の雪村のような『奇想』の画家に連なるものである。
というのに、すごく納得。私は河鍋暁斎あたりとも似ているなって
思いましたが、近年こういう『奇想』の画家が人気がありますよね。
どうも私は感覚が古いのか、そういう『奇想』の画家より、
応挙とか琳派の穏やかで美しい絵が好きなんですが。
でも最後に展示されていた、眼鏡をかけて書類を読む《寒山拾得図》には
思わずニヤリとしてしまいました。

保守的(と思われている)な公立美術館で、
「いま活躍中の日本画家」の「現代の斬新な日本画」を紹介するという、
なかなかチャレンジ的な企画展だとは思いましたが、
(それぞれの作家の解説文もすごくわかりやすいし)
やっぱり私の好みとはちょっと違っておりまして‥‥

企画展の展示室を出て、その隣の展示室が
「前林明次
 場所をつくる旅」
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入口前のモニタには、岐阜県美術館が所蔵する
山本芳翠《琉球漁夫釣之図》が展示されるところなどが映されています。
この絵は、山本芳翠が1887-88(明治20-21)年に伊藤博文首相の沖縄視察に
随行したときに描いたとされる絵だそう。

「この絵が描かれた場所を訪れ、音を録り、その絵に重ねてみよう」との
ことで、《琉球漁夫釣之図》が飾られた展示室に海の音が響いています。
あぁ、なんかいいですね。今までも見ている絵なんだけど、
海の波が臨場感をもって‥‥なんか波が揺らいでいるようにも見えてきました。
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この絵が飾られた展示室の奥に、もうひとつ展示室があり、そこでは
沖縄の風景が映されていました。この絵が描かれたのは糸満ではないかと
いうことで、糸満の海岸や周辺の風景がゆっくりと映されていました。
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(この展示、撮影可だけど山本芳翠の絵はダメとのこと)
部屋の中央のソファで眠りそうになりました(^^;)

入口近くのメトロノームの音が6台のスピーカーから
流れてくる作品は、よく分かりませんでしたが‥‥

この企画展は、「IAMAS(情報科学芸術大学院大学)」と岐阜県美術館の
連携企画協力事業「IAMAS ARTIST FILE」の第5回目とのこと。
私は第3回目の「BEACON 2015 LOOK UP!」を見てます。
その展示となんか似た印象を持ちましたが、違う作家さんなんですね。
岐阜県美術館 所蔵品展・BEACON 2015・アートまるケット:
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-10-06

次は所蔵品展へ。
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おぉ!! いきなりのルドン!!
「ゴーギャンとナビ派」というテーマで、
いつもは暗い展示室1-C(私はルドン部屋って呼んでますが)に展示されている
(常設展示されているわけではない)
ルドンが画家たちの肖像を描いたリトグラフ
《エドゥアール・ヴュイヤール》
《ピエール・ボナール》
《ポール・セリュジエ》
《モーリス・ドニ》が、最初に展示されていました。
ついで(?)に《オリヴィエ・サンセールの屏風》まで置いてありました。

展示室中央のガラスケースにあった
エミール・ドゥゾネ(1854-1938) って画家、私知りませんでしたが、
(ネットで検索してもほとんど出てきませんね)
《民族衣装を着たポンタヴェンのブルターニュ娘》可愛い!!

ゴーギャンは版画がほとんどでしたが
《洗濯女たち》の可愛いヤギ、
今年はじめの愛知県美術館「ゴッホとゴーギャン」展で見た
《アルルの洗濯女》のヤギと同じですね!
(ゴッホとゴーギャン展、2回も見たし、講演会も聞いたのに、
 ブログに感想が書けておりませんー)

「ゴッホとゴーギャン」展に貸し出されていた
エミール・ベルナール《ポンタヴェンの市場》も展示されておりました。

モーリス・ドニ《なでしこを持つ若い女》1896年 と、
川崎小虎《うどんげの花を植える女》1912年 が並んでいたのが、
お互いの絵が響き合っているようで、いいなぁって思いました。。
どちらも何度も見た絵で、実は私、川崎小虎の絵って今まで
あまりいいと思ってなかったんですけど、ちょっと見直したっていうか。

日本の画家では他に北蓮蔵《藁打》1931年 が出てましたが、
ナビ派とどういう繋がりがあるのか、解説とかあるといいと思いました。

ゴーギャンの版画は、「自刷り」って表記されていて、
貴重なものなんだろうなぁとは思ったけど、
刷りの技術が上手くない(?) 絵がツブれちゃってるみたいなんですけど。

次の展示室が「開館35周年 熊谷守一襖絵展」
洋画家 熊谷守一の知られざる襖絵の世界を、没後40年を機に修復を終え公開します。
ってことだけど、もう、思わず笑っちゃうくらいにいい!!
獅子や蝦蟇(がま)のゆるゆるさ!! 可愛いー
ほとんど1946-47年頃に描かれたものでした。

ルドン部屋(展示室1-C)では、「ルドン ヲ カイボウスル」
岐阜県美術館で行われているルドン研究の最前線の一部を紹介します。」と、
中央に額と額から外された絵が展示してあり、キャンバスの布が木枠に
釘で張られているのを見て、なんか親近感感じちゃいました。

花の絵が精細に拡大されて大きなパネルになっていたのも興味深く見ました。

展示室2の半分では、
「開館35周年記念 岐阜県美術館と田口コレクション展」
(公財)田口福寿会寄贈による「田口コレクション」を、岐阜県美術館の歩みとともに紹介します。
とのこと。現代美術の作品も多いんですよね。
荒川修作の作品が壁の一面に並んでいました。
《最後の次に》1967-71年 ってシルクスクリーンの作品は、
レオナルド・ダ・ヴィンチの《最後の晩餐》の輪郭線ですね。
図形の意味とかわかるともっと面白いのかなぁ?

藤田嗣治の
《夢》もいいけど、《猫》の可愛らしさにはいつも微笑んでしまいます。

庭園にあるルノワールのブロンズ彫刻《勝利のヴィーナス》や、
マイヨール《地中海》も田口福寿会の寄贈なんですね。すごい!!

所蔵品展の部屋を出て、県民ギャラリーも覗いてから、
アーティスト・イン・ミュージアム AiM 2017 が行われている
実習棟へ。
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こちらの木々にも白い陶の風鈴が涼し気な音を奏でています。
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実習棟の床には、陶でできた作品が置かれ、バチでたたいて音を出すことができます。
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あっ!! これ、
岐阜県現代陶芸美術館「世界とつながる本当の方法」展:
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-03-20
で見た、《土の音》だ!! あの展覧会、おケチな私が図録を買ってしまうほど
良くて、中でも《土の音》は良かったんですが、
作家さんの名前まで記憶しておりませんでした。

渡辺 泰幸(WATANABE Yasuyuki)1969年 美濃加茂市生まれ

こちらにいらっしゃって、音を出してくださいました。
もう終わってしまいましたが、パフォーマンス(公開演奏)や、
トークイベントなどもあるそうです。
詳しくは岐阜県美術館のウェブサイト
http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/page5396.php

8月11日に行われた土の音パフォーマンス映像がありました。
永田砂知子さんの演奏と正村暢崇さんのダンス、素敵!!


大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ等でも
作品を発表していらっしゃるんですね。
(チラシ表面の写真は、
 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2003 だそう)

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岐阜県現代陶芸美術館の展示では丸い形のものばかりでしたが、
ここでは平べったいもの、筒状になったもの、奥にはカマボコのような形のもの、
そして白い器のようなものも置かれていました。
この白い器が思わぬ澄んだ美しい音が出て驚きました。
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そして白い陶の鈴がたくさん吊り下げられていて、
触って音を出すこともできました。可愛らしい鈴の音が響き合います。

すっかり気に入って、閉館も迫った本館のショップへ駆け込み、
土鈴を2つ買いました。1つ324円(税込)
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実はこの展示を見るまでは、ショップの店頭にあるのは見たんですが、
こんなに可愛い音がするとは思ってなかったので)

企画展以外にもいろいろ楽しめた岐阜県美術館でした。

岐阜県美術館: http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/
渡辺泰幸ホームページ: https://tutinooto.jimdo.com/

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北アルプス国際芸術祭(3)東山エリア [美術]

7月23日(日)、信濃大町周辺で開催されている
北アルプス国際芸術祭を見に行きました。

大町の市街地エリアをまず見て回ったことはこちらの記事に

北アルプス国際芸術祭(1) はじまりの庭、たゆたゆの家他:
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-07-30

北アルプス国際芸術祭(2)セルフ屋敷2、だいいち黒部ダム他:
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-08-03

この日、信濃大町では「若一王子祭り」が行われていて、
可愛い子どもたちの流鏑馬を見ることができて良かったですが‥‥
時刻も2時を回っていたので、
今日中に全ての作品を見られないことは分かっていましたが、
テレビで見て、わー素敵って思った作品だけは見たいと思い、
駅前(お祭りの影響でバス停が少し変更になっていましたが)から
出発する「東山タクシー(ワンボックスタイプの乗り合いタクシー)の
北まわりに乗りました。( 1回500円、1日券が1,500円だったので、
2ヶ所は降りるだろうから‥‥って1日券買ったんですけど、
もうそんなに便数なかったし、500円ずつ払った方がトクだった。
ま、後から思えば‥‥ですけど。その時は時刻表すらあまり見てなくて(^^;)

東山タクシーの北まわりは、信濃大町駅を発車して、山の中の細い道を上り、
最初に霊松寺に停まりますが、もうあまり時間がないことにやっと気が付いて、
ここはパスして、次の鷹狩山のバス停で降りました。

看板の後ろの階段を上ってくたさいねって言われて行くと
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え?!! この階段を上るの?!!!!
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運動不足の還暦の身にはツラいwww
アートに引かれて山登りwww

かなり階段を上った途中の横道を進んだ山の中にあったのが
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作品【32】リー・クーチェ《風のはじまり》

木の枝が渦巻き状に組まれています。
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周囲の自然と一体化しているような作品ですね。
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スタンプは自分で押して
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足元に気を付けて降りると、
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かなり大きな作品です。
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自然の木の枝を組んで作られています。
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全て手作業で組んだそう。
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ぐるりとトンネル状になった作品の中に入ることができます。
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前からあった木やシダなどが作品の一部になっているのもいい感じ。
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自然により親しむことができたような作品でした。
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これも作品? 近くの森の中に、木の枝が渦巻き状に置かれていました。
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階段に戻り、少し上ると、簡素な門があり、
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塀の中の道を通っていくと、
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作品【30】目《信濃大町実景舎》

受付でスタンプを押してもらい、靴を袋に入れて入ると
わーー!! すっごくイイ感じ!!!
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この白くてゆるやかな曲線(雪洞とか繭の中のような)の空間、
なんか癒されるー。ぼーっと座っていたいような。
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何より、窓からの眺めが素晴らしい!!
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晴れていれば北アルプスの雄大な山々が見えてもっとすごいんでしょうが、
眼下に広がる信濃大町の風景だけでも充分満足しました。

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ところどころに見えている梁や柱が、元の古民家をしのばせます。
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山側の窓は、森の風景がトリミングされた感じで、
緑の木々が一層鮮やかに見えます。
(反射光の中に私の影が映ってますね)
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穴に気が付いて入ってみると、上り坂になっていて、
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なんだか三次元的迷路のような洞窟に入ったみたい。
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非日常に迷い込んだようで楽しかった。
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出口側から見た建物。
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その近くにあった建物の2階に展示されていたのが
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作品【31】布施知子《無限折りによる枯山水 鷹狩》

撮影禁止でした。
信濃大町在住の折り紙作家・布施知子が、大きな白い紙の折り紙で
円錐形の山や、川の流れを構成していて、幾何学的で複雑な
折り目に感心しました。

ついでなので、先ほどの石段を一番上まで上ると、

「金毘羅神社」がありました。御神馬のお堂もあります。
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印象的な建物「大展望台」無料で入れるようです。
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「大町市 鷹狩山展望公園」からの眺め
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「恋人の聖地」だそうです。
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「エコーハウス たかがり」営業時間11:00~14:00 木曜日定休
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この眺望の素晴らしさ!! この芸術祭がなければ知らなかったですが、
いいところですね。

上った階段は降りなければなりませんー。でも、アート目当て(?)で、
子ども連れの家族とかも頑張って上っていましたよ。
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さて、東山タクシー乗り場で時刻表を見てショック!!
この後は、無料で乗れる「八坂地区振興バス」と最終9便しかなくて、
その差8分‥‥作品は見られるだろうか?

振興バスの運転手さんに聞くと、
《集落のための楕円》がある「押の田」バス停から
鑑賞ポイントまで少し下りなくてはならないので、帰りがつらいけど頑張ってと。

作品【34】フェリーチェ・ヴァリーニ《集落のための楕円》
「押の田」バス停で降りて、集落へと続く道を下ると
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受付のテントで、スタンプを押してもらい進みます。
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ここは3世帯しか住んでいない小さな集落だそう。
建物のあちこちに鮮やかな黄色いラインが描かれています。
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鑑賞ポイントは人が集まっていたのですぐわかりました。
この地点から見ると
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バラバラのラインがつながって、楕円の図形が現れます。
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時間がないので、駆け足で写真撮って、息せき切って、
バス停までの上り坂を急ぎ、最終便に間に合いました。

東山タクシー最終便ということで、作品を見ていない人のために、
集落が見えるところで少し停めてくれました。
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東山タクシー「八坂支所」バス停の下に
作品【33】ニコライ・ポリスキー《バンブーウェーブ》があるんですが
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もう降りてみることはできません。

信濃大町駅へ着くと、ほぼ5時で、市街地エリアの作品の鑑賞時間も
終わるので、まぁ‥‥アテもなかったので帰ることにしました。

帰りの列車の車窓から‥‥田んぼと山の風景、いいなぁ。
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北アルプス国際芸術祭: http://shinano-omachi.jp/
もう一度行きたかったけど、7月30日(日)で終わってしまいました(ToT)

結局、38作品のうち、見られたのは12作品。
(38作品のうち、4作品は1日のみのイベント)
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もう少し事前に計画を立てていれば、もっと要領よく回れたかなぁとも
思うのですが、まぁ、思わぬお祭りも見られたし、
トラベルは、ちょっとしたトラブルがあってこそ面白いですしね。

近年はこういう芸術祭、瀬戸内とか、越後妻有、そして横浜とか、
あちこちで開かれているそうですが、
私はあいちトリエンナーレ以外は行ったことがありません。

特にこういう地方で行われる芸術祭は、旅行とアートが楽しめていいですね。

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北アルプス国際芸術祭(2)セルフ屋敷2、だいいち黒部ダム他 [美術]

7月23日(日)、信濃大町周辺で開催されている
北アルプス国際芸術祭を見に行きました。

大町の市街地エリアの途中までアップましたが、
その続きを。

駅からちょっと離れた商店街の空き店舗にあったのが
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作品【10】コタケマン《セルフ屋敷2》
入口を入ると‥‥うわー、なんかおどろおどろしい雰囲気
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空き店舗の部屋、廊下、台所など、家のすべての空間を
「命の誕生」をテーマに加工・創作した作品とのこと。

うーーん、インパクトはありますが‥‥
なんかちょっと生理的嫌悪感(?)も‥‥
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トイレも「ミ゛ミ゛」って作品だそう。
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「イケ」って作品。
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あいちトリエンナーレがダメだった友人が見たら
「現代美術なんてゴミじゃん」って言うかなぁー。

「ハハ」って作品。命の誕生かー。
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60年代アングラって雰囲気?

2階にも作品がありますが、梯子が危ないので気を付けてと言われました。
卵の殻が散乱しています。
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木材が組んである下を通っていくと、
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「ウミ」って題された、蚊帳が吊ってある部屋に出ます。
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こちらは1階の「マル」って部屋。
祭壇(?)っぽいところには卵の殻もたくさんありました。
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「グングン」の部屋。おーー!! なんかわからないけど迫力です。
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原色の絵に圧倒されていたら‥‥
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扉が開いて人が出てきたのにはちょっと驚きました。
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扉の奥が「カミサマ」って部屋。
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いろんなモノがあふれかえって、猥雑な雰囲気が迫力。

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「セルフみくじ」なんてのがあったので、100円入れて引いてみました。
「努力し、考え続けよう」だそうです。

商店街を駅へ戻る途中にあったのが、
作品【9】栗林 隆《だいいち黒部ダム》
商店街の空き店舗の中に巨大な壁ができています。
約1/40スケールに再現した黒部ダムだそう。
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壁のむこうがわへは、ぐるりと家々を回らなくては行けないとのことで

風格のある蔵などを回って
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こちらが入口
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2階へ上がると、山とダム湖がつくられています。
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ダム湖の水は足湯にもなっているので、当然浸かってきました。
でも‥‥この作品、壮大だし、信濃大町ならではの作品だと思うけど、
空き店舗の中に作っているので、鑑賞するには狭くて低いところを
這うようにして通ったりしなくてはならず、
足湯もなんだか窮屈な場所でゆったりできなかったなぁ‥‥
(お湯はかなり熱かったです)
ダムの全体の姿もイマイチよくつかめなかった。
(写真も水に天井が映りこんで上手く写ってないです)
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もっと広々した会場で作ったら迫力だったのではないかなぁ?
時々ダム湖に霧が流れてくるのが美しかった。

通りへ出ると、今日は信濃大町の「若一王子祭り」ってことで
あいにくの小雨の中でしたが、舞台(山車)が曳かれていました。
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商店街には、子どもがのった馬があちこちに(なんと10騎あるそうです!)
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こちらのレトロな洋服店、「お祭り年番で留守にします」って貼紙が。
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駅前へ向かう途中の空き店舗にあったのが
作品【4】ニキータ・アレクセーエフ《ちかく・とおく・ちかく》
「ちかい」「とおい」って書かれたドローイングが並んでいます。
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奥のモニターでは、作者がドローイングを街のあちこちに貼っていく様子が
映されています。

商店街を歩くと、ニキータ・アレクセーエフのドローイングが
貼られているのに気が付きます。
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若一王子祭りの行列が商店街を駅方向へ次々に通ります。
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馬に乗った子ども、きれいに化粧して可愛い。
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信濃大町の駅前で、馬に乗った子どもは、的に向かって矢を射る
流鏑馬を行います。(っても、止まっている馬の上から、
ほんの近い的に向かって射るんですが)
「鎌倉の鶴岡八幡宮、京都の加茂神社と並ぶ日本3大流鏑馬の1つで、
全国でも珍しい子ども(ボボ)が射手を務める」お祭りだそう。
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駅前での奉射を終え、この後町内での奉射、そして若一王子神社へ
向かうとのこと。
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お祭りを見ていたら、北アルプス国際芸術祭、市街地エリアにある作品のうち、
【3】と【5】を見落としていたことに気が付きましたが、東山エリアの作品も
見たかったので、駅前から出るところだった東山タクシーに乗りました。

北アルプス国際芸術祭のレポート、続きますー。

北アルプス国際芸術祭: http://shinano-omachi.jp/
もう一度行きたかったけど、7月30日(日)で終わってしまいました(ToT)


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北アルプス国際芸術祭(1) はじまりの庭、たゆたゆの家他 [美術]

7月23日(日)、信濃大町周辺で開催されている
北アルプス国際芸術祭を見に行きました。

7月2日放送の日曜美術館のアートシーンで取り上げられていて、
それで私は初めて知ったんですが(雑誌とかに載ってたけど見逃していた)
うわー面白そう!! と。それからネットで調べたり、
北アルプス国際芸術祭: http://shinano-omachi.jp/
乗換案内で信濃大町までの行き方を調べたりして、
行きたいなとは思っていたんですが、なかなか都合がつかず‥‥

7月23日(日)、早起きして、始発電車で名古屋へ行き、
7時発の特急しなので、松本で大糸線に乗り換え、
信濃大町10:20着のつもりだったんですが、
遅くなってしまい、もうあきらめようかなとも思ったんですが、
8時の特急しなので、松本で特急あずさに乗り換えれば、
信濃大町11:01に着くってことで。

名古屋駅8時発のワイドビューしなの3号(長野行)
指定席が満席だってことで心配したんですが、
(もちろん最初から自由席に乗るつもりでしたが)
自由席は空いていました。
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満席だった指定席は登山の団体だったらしく、
大きな荷物を背負った方が大勢、塩尻駅で降りていきました。

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松本駅で降りて、乗換は同じホームなので便利。
雨のせいなのか涼しくて、列車内の冷房を心配して
上着を着てきたけど、正解。着てなきゃ寒いくらいだった。
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特急あずさ3号(南小谷行)
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あずさの車内はオシャレですね。
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信濃大町駅
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まずは駅の正面にあるインフォメーションセンターへ。
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ここで、チケット(作品鑑賞パスポート)一般2,500円を購入
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ついでに公式ガイドブック1,000円も購入。
缶バッジがサービスで付いてきました。

インフォメーションセンターの前では、
ダムエリア→源流エリア→仁科三湖エリアを巡るアルプバスや、
東山エリアを巡る東山タクシーが出発するところだったんですけど‥‥

イマイチ事前の準備不足っていうか‥‥見たい作品がどこにあるのか
すぐにわからず、それに、インフォメーションセンター内の
作品【1】原倫太郎+原遊《はじまりの庭》
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天井近くに張り巡らされた2本の線の上を白いボールが
ゆっくりと転がっていくのを見てるのが面白くて‥‥
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眺めてゆったりしているうちに、バス等は出発してしまったので
駅前のエリアを散策することにしました。

インフォメーションセンターの隣の「豚のさんぽ」って食堂。
店頭の黒豚クンがカワイイ。
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ちょっと行った商店街にあったこちら「リノプロ」って
「大町リノベーションプロジェクト」の建物だそう。
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(写真は後から撮りました)

作品【2】原倫太郎+原遊《たゆたゆの家》
中に入ると、部屋の真ん中に鏡のような池(水も少し入っているみたい。
時々水滴が落ちていた‥‥え?どこから??)
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上に吊り下げられたモビール(?)の影が部屋の壁に投影されて、
ゆっくり巡るのがいい雰囲気。
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子どもたちも楽しそうに見ていました。

2階へ上がると、顔などが描かれた袋があちこちに下げられて、
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子どもたちに大人気だったのがこの巨大なシャボン玉装置(?)
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ひもをゆっくりと引くと
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下からシャボン液に浸された大きなネットが上がってきて
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後ろの扇風機からの風で、巨大なシャボン玉ができます
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私も見ていて飽きませんでした。

外から見えるウインドウには民話をモチーフにした狸が。
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商店街を少し歩くと、
印刷物が積み上げられた中に本がディスプレイされています。
作品【6】ジミー・リャオ(幾米)《私は大町で一冊の本に出逢った》
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ジミー・リャオは、1958年生まれ。台湾のベストセラー絵本作家。
商店街のあちこちに、本が入ったカート「移動図書館」もありました。

ここを入った通りが
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なんとも昭和な雰囲気の「大町名店街」
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道に描かれた白いモザイクのような絵は、
作品【7】淺井裕介《全ては美しく繋がり還る》
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これは3年前の『信濃大町2014―食とアートの廻廊―』で
制作されたものなんだそう。
今も絵が残って人々の生活に溶け込んでいるんですね。
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「大町名店街」の東側の入口。
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角に作品【6】ジミー・リャオの展示スペース
ジミー・リャオが描いたブックカバーをかけた本が並んでいました。

大町名店街の協力店で食事・買い物をして2つスタンプがたまると、
ジミー・リャオのブックカバーがもらえるってことだったので、
お腹も空いたことだし‥‥と、名店街でひときわ目立っていた
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ネパールレストラン「ヒマラヤン シェルパ」へ
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夏祭りカレーセット
3種のカレーに、サラダ、ナンは食べ放題で、飲み物付きで950円を注文
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飲み物はチャイを選択しました。

店内の雰囲気もヒマラヤwwって感じ。
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関連ランキング:ネパール料理 | 信濃大町駅北大町駅南大町駅



そして共同作業所のパンを買って、スタンプ2つたまり、
ジミー・リャオのブックカバーをゲットです!
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何種類かの中で迷ったけど、緑の森の絵を選びました。

商店街の大通りへ出ると、あちこちに馬がいます!
今日は信濃大町「若一王子祭」の日だそう。
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商店街から趣のある路地を入った古い蔵にあったのが、
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作品【9】湊茉莉《みずかるしなの》
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蔵の薄暗い中の一角が、銀色の上にペイントされています。
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外からの光がおぼろに反射して、さっと描かれた線とで、
水の流れのようなイメージも持ちました。
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別の蔵の中には、床下を流れる水路がありました。
こちらの壁にもペイント作品がありました。
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蔵の床下を通った水は、塀の外へと流れていきます。
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あたりは風格ある蔵などが並んでいます。
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まだまだ続きます(そんなに作品見られなかったんですけど、
写真200枚以上撮影してますから!)が、とりあえずここまででアップします。


北アルプス国際芸術祭: http://shinano-omachi.jp/
もう一度行きたかったけど、7月30日(日)で終わってしまいました(ToT)
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守屋多々志美術館と大垣城 [美術]

5月28日(日)、大垣駅前のOKBギャラリーおおがき「古川秀昭展」
最終日に駆け込んだ後、駅前通りを散策していたら、

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大垣市守屋多々志美術館がありました。
大垣駅から近いところにあるってことは知っていましたが、
今まで入ったことがありませんでした。
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大垣出身の日本画家・守屋多々志(1912-2003)
歴史画の第一人者として活躍されました。

2017年5月20日(土)~7月9日(日)は、第66回企画展として
「武士―つわものどもが夢の跡―」というテーマで
作品が展示されています。
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チラシ右上に使われている作品は、
《星と武者》1968年 第53回院展出品作

入館料300円を払って入ります。
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展示室は1階だけでなく2階にもあり、
今回、90点の作品が展示されていました。
‥‥スミマセン、実は私ちょっと見くびっておりました。
結構見ごたえありました。
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《竹千代出陣》1978年 第33回春の院展出品作で、個人蔵
(チラシ裏面上左)
良かったです。あの家康がこんなに可愛かったのか?って
ツッコミもあるけど、きりりとした初々しさ、微笑ましく見ました。
鎧や兜が細かく描かれていてよかった。

本画ももちろんよかったですが、大下図や小下図など、
制作の過程がわかる作品、とても興味深かったです。

《大下図 継信忠信》1941年 第28回院展に初入選した絵の大下図

《小下図 蒙古襲来(東郷神社海軍館)》1942年
海軍館の壁画として描かれた絵は戦禍で焼失とのこと

《小下図 乱世に生きる(信長・日吉・竹千代)》1983年
あ、これ岐阜県美術館で見た絵だ!!

岐阜県美術館「時代を創った日本画家たち」展 で本画が展示されていました。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2009-07-30

若い信長と日吉と名乗っていた頃の秀吉、幼い竹千代(家康)が
海辺に並んでいる絵。実際にこんな場面があったかもしれませんね。
岐阜県美術館所蔵の絵だそう。
岐阜県美術館のHPのコレクション検索をしたら、
今回とてもいいなって見た《竹千代出陣》の大下図は
岐阜県美術館の所蔵品だそう。

小学校4年時の作品だという兜の絵(1923年)が展示されていましたが、
すごい!! 上手いです!! 「星石」という雅号で絵を描いていたそう。

守屋多々志は、
1912(大正元)年 8月10日、岐阜県大垣市船町の味噌たまり製造元「四代目孫八」の 四男として生まれる。本名は正。 生後100日目に分家守屋貞吉(桐ヶ崎町の米穀商)の養子となる。
(守屋多々志美術館リーフレットより)そうですが、
養父が趣味の人だったよう。

歴史画の第一人者といわれた守屋多々志、兜や鎧のスケッチも多く展示されていました。
《平清盛大鎧兜(安田靫彦先生蔵)》1941年 は、守屋多々志の師である
前田青邨と並ぶ歴史画の大家・安田靫彦の所蔵する兜を借りて、
スケッチをしていて、夢中になって返却が遅くなり、電話があって
恐縮する守屋に対して、安田靫彦先生は、しっかりスケッチできたかと
優しい声をかけてくださったとか(説明うろ覚えです)

そして、鎧をただスケッチするだけでなく、モデルに着てもらい、
いろんなポーズでのスケッチもあって、研究熱心さに感心しました。

「新平家物語」の挿絵や、芭蕉の句を扇形の絵に表現した《扇面芭蕉》なども
展示されていました。

今回の第66回企画展「武士―つわものどもが夢の跡―」は、
5月20日(土)~7月9日(日)の展示で、

7月20日(木)~9月24日(日)には、
第67回企画展「子どもの世界」というテーマで展示されます。
桃太郎や金太郎、源氏物語の幼い皇子や姫君など子どもを描いた作品や、
夢あふれる絵本の挿絵などを展示します。とのこと。

その後の展示予定は、
10月7日(土)~12月10日(日) 特別展「守屋の青春・朱夏」
学生時代~イタリア留学時代及び近代を描いた歴史画などを展示。

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大垣市守屋多々志美術館の三つ折りリーフにも使われている
《ウィーンに六段の調(ブラームスと戸田伯爵極子夫人)》1992年
戸田伯爵極子(きわこ)夫人は、岩倉具視の娘で、
11代大垣藩主で明治20年からオーストリア・ハンガリー全権公使としてウィーンに赴任した
戸田氏共(うじたか)の夫人。筝の名手として知られた女性だったそうで、
ブラームスが極子の演奏を聴いている場面(実際にブラームスは極子の演奏を聴いたそう)
この特別展に展示されるとのこと。

2018年1月6日(土)~3月11日(日) 第68回企画展「西域の美」

3月17日(土)~5月13日(日) 第69回企画展「花の宴」

大垣市守屋多々志美術館のホームページによると、
 作品保存の難しい日本画作品のため、常設展示は行っておりませんが、3,300点の作品と資料を整理しつつ、2ヶ月ごとに入れ替えて展示し、多くの作品をご覧いただけるように企画展や特別展でご紹介しています。
とのこと。3,300点の作品と資料!! すごいですね。
予想はしていましたが、ほぼ独り占め状態でゆったりと
鑑賞ができまして、私としては良かったんですけど。

会期中の休館日が火曜日なので注意してくださいね。
(大垣の文化施設は火曜休みが多い)
年末年始や展示入替のための休館日もあります。

守屋多々志美術館の近くには大垣城があります。
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昭和11年(1936)に国宝に指定されるも、昭和20年(1945)7月29日戦災で焼失。
現在の天守は、昭和34年(1959)4月に再建されたものだそう。

大垣城と「戸田氏鉄公騎馬像」
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1635年(寛永12年)戸田氏鉄(とだ うじかね)が大垣戸田藩10万石の
初代藩主となって入城、以降明治維新まで、11代230年続いたそう。
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実は戸田氏鉄のこと何も知らなかったんです(だいたい読めなかったし)
写真のキャプションをつけようと、ネットで検索してやっと知ったんですが。
10万石って意外とすごいんですよね。
あの岡崎が「五万石でも岡崎さまは‥‥」って5万石でしたものね。
(あいちトリエンナーレで岡崎へ行って、昔の船着き場の碑で知りました)
11代目、最後の大垣藩主が、守屋多々志が描いた
《ウィーンに六段の調(ブラームスと戸田伯爵極子夫人)》の、
極子夫人の夫・戸田氏共なんですね。

白い壁が優美な城です。
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時間も遅かったので、中には入りませんでした。
開館時間午前9時~午後5時 入場料100円
大垣城と守屋多々志美術館、郷土館、奥の細道むすびの地記念館の
四館共通券 600円

大垣市守屋多々志美術館のホームページ: http://www.city.ogaki.lg.jp/0000002019.html
公益財団法人 大垣市文化事業団の大垣城のページ:
http://www2.og-bunka.or.jp/bunka/manage/oogakijo.html
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岐阜県現代陶芸美術館「コレクション×クロニクル」展 [美術]

5月21日(日)、多治見のセラミックパークMINOにある
岐阜県現代陶芸美術館へ行きました。

「開館15周年記念
 コレクション×クロニクル
 -制作年からみる岐阜県現代陶芸美術館コレクション」
という展覧会をやっています。2017年4月18日(火)~6月18日(日)
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私は岐阜県美術館の後援会員なので、岐阜県現代陶芸美術館の
企画展も一度ずつ無料で見られるんです。
が、前回の「伊万里 染付の美」は行くことができなかったので、
今回こそは行かなくてはと。
(でも企画展の内容についてよくわかってなかったんですけど(^^;)>

前回行ったのは、2016年12月4日(日)
岐阜県現代陶芸美術館「石黒宗麿」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-12-11
岐阜県現代陶芸美術館「ふりそそぐ白の世界」展 をやっていました。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-12-13

今回の展覧会も、毎週日曜日13:45より学芸員による
ギャラリートークがあるってことだったので、できたらそれに
間に合うように行きたかったんですけど、私のことなので‥‥
美術館に着いたのが14時近かったんです。
でも、展示室に入ったら、ちょっと先で、学芸員の方と
2人の鑑賞者の方が話していらっしゃったので、私も聞くことができました。
ま、私のことなので、あんまり真面目に聞いておりませんが(^^;)>

今回の企画展は、岐阜県現代陶芸美術館が2002年に開館以来、
国内外を問わず近現代の陶磁器作品を収集してきた
コレクションを、作品の制作年順に展示するってことだそう。
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まず19世紀末~1910sの作品として、
宮川香山《浮彫蓮子白鷺翡翠図花瓶》や、
エミール・ガレの陶器の作品《木の実に蜻蛉図皿》とか、
‥‥でもやっぱりガレはガラスの作品がいいなぁと。
(展示室にあった鑑賞カード)
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そしてマイセンのクロッカス文コーヒーサーヴィス
(チラシ内面上左)や、

ビング・オー・グレンダールの鷺のカップ&ソーサーなどは、
「アール・ヌーヴォーの装飾磁器」展 で展示されていた
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-04-28
鷺のセンターピースを思い出しました。

1920s~1930s
アールデコの時代ですね。
ローゼンタール《白磁アールデコ女性像付フロアランプ》とか、
カジミール・セヴェリノヴィチ=マレーヴィチ/
ロモノーソフ国立磁器工場《ティーセット》デザイン1923年、制作1962年 の、
ブッとんだモダンなデザインは、
さすがロシア・アヴァンギャルドのマレーヴィチだと。

1940s
荒川豊蔵《志野水指》と、富本憲吉《白磁大壺》が並んでいました。
色絵金銀彩の華やかな壺が1960sのコーナーに展示されている
富本憲吉ですが、この、何の装飾もないシンプルな白い壺、
すごく美しくていいなって見ました。

1950s
八木一夫、鈴木治らと「走泥社」を結成した山田光の《作品(1955)》は、
壺の口を塞ぎ、実用性を否定したところが新しかったそう。
そんな作家の作品と、森正洋/白山陶器株式会社の《G型しょうゆさし》が
並んで展示されているのも、年代順の展示の面白いところ。

ピーター・ヴォーコス《歩く女》1956年 が大きくて迫力がありました。
それと対峙するように展示されていた大きな作品が、

ジョン・メイソン《直立する彫刻》1962年(チラシ内面左下)
土の荒々しい迫力!!

1960sのコーナーには、
チラシ表面に使われている八木一夫《曲》1964年 と
富本憲吉《色絵金銀彩四弁花模様飾壺》1960年

加守田章二《灰釉大鉢》1966年頃 が、
大きな鉢なのに、とても薄く、シャープな形がすごかった。

1970s
ハンス・コパー《ポット(ティッスルフォーム)》1972年頃
なんとユニークな形!!

ルーシー・リー《鉢》1975年頃(チラシ表面下) などの作品と並んで、

田尻誠《平底ポット》1972年 があって、これは量産品なのかな。
シンプルな形がとても美しいって見ました。

カルロ・ザウリ《耕地》1976年 ああ、土だ‥‥って。
(展示室にあった鑑賞カード)
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鈴木治《馬形》1978年
八木一夫、山田光らと「走泥社」を結成した鈴木治
素朴な土の素材感とおおらかなフォルムがいいカンジ

1980s になると、さらに大きな造形作品が並んでいて、
雑誌や新聞を陶で表現した作品などで知られる
三島喜美代の、チラシなどが貼り付けられた電柱が3本立っていました。
《Electric poles》1984-85年

秋山陽《準平原872》1987年 黒い大きな円筒形の作品の迫力すごい!

フェデリコ・ボナルディ《母さん》1985年 なんかユニークでユーモラス。

大きい作品だけでなく、
周邦玲《思想の毒に盲いたもの》1987年 って、台湾の作家の作品は、
陶だけでなく金属なども使っていて面白かった。
タイトルが文学的でいいですね!

リチャード・ノトキン《冷却炉》1989年 は、小さなキノコ雲(?)の
形もあって、シニカルな社会的メッセージを込めているのかなと。

1990s
岐阜県現代陶芸美術館「きになるかたち」展 で、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-06-27
面白い形!!って見た重松あゆみ《骨の耳'92-14》1992年

鯉江良二《ブラボール》1993年 は、
焼いている途中で壊れてしまったのか?ってカンジの、
ひび割れた陶の玉と、周囲には破片が散乱してまして。
うーーん??って見てたら、ギャラリートークの学芸員さん
「鯉江先生、こういう前衛的なものだけでなく、
ちゃんとした(?)器も作っていらっしゃるんですよ」と。

2000s
岐阜県現代陶芸美術館は、2002年の開館から、
「国際陶磁器展美濃」入賞・入選作品の主要な作品を収蔵してきたので、
コレクションのバラエティが広がったとか。

「きになるかたち」展 とかでも見た
宇宙服を着た赤ちゃんが3体並んでいる 林茂樹《Q.P》2006年
やっぱりインパクトありますね。

あいちトリエンナーレ2016岡崎エリア・石原邸の蔵での展示が
とても素敵だった柴田眞理子の作品もありました。《華の生物》2007年

森正洋《無印良品の器》2004年 もありました。
シンプルな美しさ!!

最後の部屋では、とても大きくて、装飾過多でキラキラの
植葉香澄《キメラ》2009年 が存在感を放っていました。
江南のギャラリー数寄の展覧会へ行ってきたことはこちらに:
ギャラリー数寄「植葉香澄展」「デレック・ラーセン展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-06-13

2010s
酒井博司《藍色志野花器》2010年
私この人の作品、端正な雰囲気で好きです。
ショップで欲しいなって思った作家さんです。
(もちろん、ちょっと無理をすれば私にも手が届きそうな値段って
こともあるんですけど。)

吉田喜彦《白化粧しのぎ手鉢》2013年
ブログに感想が書けてませんけど、2015年8月8日(土)~2016年2月14日(日)
ギャラリーⅡで、3期に分けて展示された
「吉田喜彦とうつくしいものたち」展 で、この方の作品、
素朴で、あたたかい雰囲気がいいなぁって見ました。
一緒に展示されていた吉田喜彦氏の民芸品などのコレクションが
とても私の好みでした。

この展覧会のチラシが素敵なんですよ!!
(岐阜県現代陶芸美術館、いつもチラシ素敵だなぁって感心してるんですが)
ブログに感想とともにアップしたかったんですけど、
せめてチラシだけでもここにアップしておきます。
表面は4種類あって、
YoshidaYoshihiko-1.jpg
このチラシ中央に使われている作品が、吉田喜彦《白化粧しのぎ鉢》
(今回の展覧会で展示されていたのとはちょっと違いますが)

YoshidaYoshihiko-2.jpgYoshidaYoshihiko-3.jpg
YoshidaYoshihiko-4.jpg

4枚並べても素敵
YoshidaYoshihiko.jpg

裏面は同じです。
YoshidaYoshihiko-5.jpg

ギャラリーⅠの「コレクション×クロニクル」展を出て、

ギャラリーⅡへ。

「国際陶磁器フェスティバル美濃」の歩み
1986-2014
陶磁器の未来に向かって
cpm-gifu2017-5-(2).jpg
という展覧会が開催されています。2017年4月25日(火)~7月2日(日)
今回のチラシは、ギャラリーⅠとⅡの展覧会が一緒になって、

中面左がギャラリーⅡ
cpm-gifu2017-5-(4).jpg

見開きでつながったデザインになっています。
cpm-gifu2017-5.jpg

「国際陶磁器フェスティバル美濃」は、1986年から、
3年に一度開催されてきたそうで、私は、
2014年の第10回をここ、セラミックパークMINOで見ました。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-10-17
岐阜県現代陶芸美術館では「大織部展」が開催されていたっけ‥‥。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-10-15

そうかー、あれからもう3年かー。今年は
「第11回国際陶磁器フェスティバル美濃」が開催される年なんですね!!

国際陶磁器フェスティバル美濃2017は、9月15日(金)~10月22日(日)
だそうです。ウェブサイトはこちら: http://www.icfmino.com/

今までのフェスティバルの入賞作品から展示されていました。

中島晴美《苦闘する形態》1995年(チラシ中面上左)は、
第4回展(1995年)陶芸部門金賞なんですね。

第7回展(2005年)陶磁器デザイン部門審査員特別賞の
ユン・ジュチョル《花器》(チラシ中面左下)の
鮮やかな色とトゲトゲがとてもユニークで印象に残りました。

そして、屋外にも展示ありますってことで行くと
2017-5-21-(13).jpg
この、手入れがされていないプランターかと思ってしまうのは、
岐阜県現代陶芸美術館「土の冒険のぼうけん」展 でも書きましたが、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-26
鯉江良二《雨/陶←→土》

池に巨大なチラシや新聞が
三島喜美代《WORK03》
2017-5-21-(14).jpg

浮いているのは、FRP(繊維強化プラスチック)と火山灰で作られていて、
沈んでいるのは陶製だそう。
2017-5-21-(17).jpg
2017-5-21-(15).jpg
階段を上って、上から見てみました。
2017-5-21-(20).jpg
2017-5-21-(21).jpg

磯崎新氏設計のセラミックパークMINOの建物はカッコイイですね。2017-5-21-(9).jpg
2017-5-21-(10).jpg

池に浮かぶように茶室と能舞台があります。
茶室への入口
2017-5-21-(11).jpg

2017-5-21-(12).jpg
美術館部分は、「より大きい架構体から、全面的 に吊られている。約5メートルの吊られた構造体は完全な免震構造となる。すなわち、地震の振動周期と、この吊られた構造の周期が異なるため、本体の架構が 大きくゆれても、ここでは、定点を保持している。(セラミックパークMINOウェブサイト http://www.cpm-gifu.jp/wp/?page_id=109 より)」という免震構造になっているそう。

セラミックパークMINO: http://www.cpm-gifu.jp/wp/
岐阜県現代陶芸美術館: http://www.cpm-gifu.jp/museum/
国際陶磁器フェスティバル美濃: http://www.icfmino.com/
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岐阜県美術館のヒトツバタゴと所蔵品展 [美術]

5月14日(日)、岐阜県美術館へ行き、
清流の国ぎふ芸術祭」を見ました。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-05-18

岐阜県美術館の庭のヒトツバタゴが白い花を咲かせています。2017-5-14-(65).jpg

別名「ナンジャモンジャ」ともいう
「ヒトツバタゴ」の木の下にあるのは、
鯉江良二《森ヲ歩ク》
2017-5-14-(67).jpg
岐阜県美術館「ながれミながら」と所蔵品展 でも書きましたが、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-08-04
岐阜文美術館のリニューアルで、新しい展示室ができる前、
展示室から見える裏庭にあった作品で、
あの作品どうしたのかなー?って気になっていたんですが、
昨年、作者の鯉江良二氏の監督のもと、ここに設置されたことは
岐阜県美術館のブログ記事に詳しいです。
新年度、始動!―美術館の花と《森ヲ歩ク》
http://gifukenbi.blogspot.jp/2016/05/blog-post.html

岐阜県美術館では「清流の国ぎふ芸術祭(AAIC)」だけでなく、
所蔵品展も開催されています。
gifuart2017-5.jpg
今回、所蔵品展のチラシがありました!
「清流の国ぎふ芸術祭(AAIC)」は無料ですが、所蔵品展は
一般320円(大学生220円、高校生以下無料)の観覧料がかかります。
私は岐阜県美術館の後援会員なので無料で入ることができるんですが。

所蔵品展はあまり鑑賞者がいないので、
ゆったり見ることができて私にはいいんだけど、
美術館側からすればどうなんでしょうね。
いつもいい展示やってるし、私は結構見てる方だと思うけど、
毎回、へーこんないい作品持ってたんだ!って驚きます。

最初の部屋が、坪内節太郎と石川勇展

坪内節太郎(1905-1979)は各務原市生まれの画家で、
各務原市も作品をいくつか持っているようですが、
岐阜県美術館にも多くの作品があります。

《松かさ鮒》1976年 は、前回の「岐阜の版画」展を
見に来た時(ブログに感想が書けてないけど、2月12日(日)
所蔵品展の最初に展示してあって、盆にのった鮒が描かれている
シンプルな絵なんだけど、なんか味があっていいなと印象に残った絵だ。

能や歌舞伎を描いた絵も多くて、油彩だけでなく、
サラリと描いた墨彩の絵もいいなと。

石川勇(1922-1989)美濃市生まれの画家
なんか面白い絵! デザイン性と装飾性、
後で展示してあったアボリジニの美術にも通じるような印象を持ちました。
絵本の原画なども描いているんですね。

次の展示室は「NOIR」というテーマで、
ルドン、靉光等の作品の中から、黒の世界に焦点をあてて紹介します。」って
ことなんですが、光(照明)の使い方がドラマチック!!
暗い展示室に、三尾公三《北の旅(B)》が浮かび上がるように展示されている
ところがとても素敵でした。

新しい展示室では「ドリームタイム アボリジニの美術」
「体感アート@県美.com」展 で、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-02-19
アボリジニの美術も紹介されていましたが、
岐阜県美術館、こんなにたくさんのアボリジニの作品を持ってたんだと。

そして「岐阜県ゆかりの日本画家たち」の部屋では、
大橋翠石《虎図》二曲一双の金地屏風に描かれた虎、さすがです。
岐阜県美術館HPのコレクションに画像あります。
http://gifu-art.info/details.php?id=2750
http://gifu-art.info/details.php?id=2751

前田青邨《張果老》中国の仙人だという張果老が、瓢箪から駒を出したところが
洒脱な水墨の線で描かれていて、ユーモラスなところが気に入りました。

川合玉堂《晩帰》1899年 水墨のしっとりした風景が落ち着きます。
チラシも画像ありますし、HPにも画像ありました。
http://gifu-art.info/details.php?id=4654

池田虹影(いけだ こうえい 1892-1956)《鵞鳥》
3羽のガチョウのリアルさがすごい!!

と、今回も岐阜県美術館の所蔵品展楽しみました。

さて、岐阜県美術館、最近注目されているのが、
「ミュージアムの女」って4コマ漫画!!

岐阜県美術館の監視係をされている方が描かれた4コマ漫画で、
ツイッターで流れてきて(岐阜県美術館公式アカウントで発表されてました)
美術館のウラ的なことも分かって楽しく読んでいました。
新聞やテレビなどでも取り上げられたそうですが、
50話を区切りに無料マンガサイトのジーンピクシブへと移行します。また今秋にはKADOKAWAから書籍化が決まりました。」ってことで、楽しみです!!
こちらで無料で読めます
https://comic.pixiv.net/works/3405

岐阜県美術館HP: http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/
岐阜県美術館公式アカウント: https://twitter.com/gifukenbi

過去記事
岐阜県美術館のヒトツバタゴ:
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-04-30
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