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ヤマザキマザック美術館「はしもとみおの世界」展 [美術]

2018年、さぁ今年もたくさん美術展を見たい!!
でもパート先の人手不足で、1月は定休日の日曜以外の休みがないんですよねー。

ということで、1月の第一日曜日、意気込んで
(にしては家を出るのが昼過ぎになってしまったんですけど)
出かけた最初の展覧会は、

ヤマザキマザック美術館
「はしもとみおの世界
 木彫りどうぶつ美術館」
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はしもとみおさんの作品は、
「はしもとみお展」一宮市三岸節子記念美術館
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-02-17

で見て、すっかりファンになっていたんです。
ウェブサイトやブログ、ツイッターも見つけてフォローしてます。

私の大好きなヤマザキマザック美術館でどんな展示になっているのか、
楽しみに出かけました。
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ヤマザキマザック美術館は、地下鉄東山線「新栄町」のすぐ上にあります。
入館料一般1,000円が、大垣共立銀行のスマイル倶楽部カードで
100円引きの900円になりました。
他、ドニチエコきっぷやJAF会員証等でも割引きになります(併用不可)

まず4階から、ってことでエレベータを降りると、
ドームのシャンデリアの下、柴犬の《ドン》ちゃんがお出迎え。2018-1-7-(81).jpg

撮影可、そして「さわってみて!」と。
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今回の展示、さわれる作品もいくつかあって、日曜だったこともあり、
多くの子どもが来ていて、作品をさわったり、抱きついたりして、
それを親が写真に撮っていたりと、いつもの美術展とはちょっと違う
光景があちこちで展開されていたのでした。

ポール・アレクサンドロ・デュマのナナカマドのモチーフがちりばめられた
食堂用家具の部屋には、

ラブラドールレトリーバーの《リンゴ》ちゃん
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ボーダーコリーの《カブ》くん
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椅子やテーブルの上にも作品が
ミニサイズの彫刻もたくさん展示されていますし、
壁にはドローイングもかかっています。
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次の部屋は、はしもとみおさんがアラブ首長国連邦滞在時に
出合ったラクダや野生の動物、家畜などが
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羊の《ソーヴァ》と山羊の《チョコ》
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ラクダに猫が乗ってます(^▽^)
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ポール・アレクサンドル・デュマの婦人用机の
いつも閉まっている棚の扉が開いて、小さな作品が展示されています。
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ルイ・マジョレルの書斎机
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椅子の上には猫の《チビ》ちゃん。
後ろの小ぶりな頭部の彫刻はロダン《苦悩の頭部》
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黒柴の《シバ》くん
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ジャック・グリュベールの飾り棚には
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たくさんの小さな彫刻と飾り棚の絵とで大自然のジオラマのよう!
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ルイ・マジョレルの居間用家具の中央に置かれたオルゴール
2時から演奏がありました。
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ラブラドールレトリーバーの《りん》ちゃん
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ルイ・マジョレルの食堂用家具の部屋では、
猿たちがテーブルを囲んでいます。
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バカラのシャンデリアの下、マイセンの食器で豪華な食卓
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テーブルの正面がオランウータンの《キュー》さん
手前がチンパンジーの《マックス親子》
テーブルに載っているのが《テングザル》
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シロマユテナガザルの《ビジー》さん
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マンドリルの《マンジュウロウ》
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ドローイング(左がマックス親子、右がマンジュウロウ)
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《ミーアキャットの音楽隊》
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動物たちの《最後の晩餐》
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カメレオン
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亀たち 左がヘルマンリクガメの《亀吉》
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ドローイングも展示されています。
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右にいるのはツチノコ?
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カエル
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野良猫カード すごい!! 相島(あいのしま)の猫たちの
スケッチと、それぞれの特徴が書かれています!!
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藤の花をデザインしたルイ・マジョレルの寝室用家具の部屋は
猫たちが集まっています。猫好きにはたまりません!!
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貫禄のある《シナモン》くん さわれます!!
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ルイ・マジョレルの家具には猫の飾りがついているのですが、
その隣で威嚇のポーズをとるのは、
はしもとさんの実家で飼っていた《トム》くん
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相島のボス猫、黒猫の《ニンニ》くん。さわってもいいよ! と。
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ベッドの上でくつろぐ猫たち!!
大きなお腹を見せているのは相島の《チグリス》くん。
白黒の猫は《ぶっち》くん。
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本物の猫たちがベッドの上にいるような自然な光景に見えます!!

ジョルジュ・ド・フールの化粧台
引き出しの中にも小さな彫刻が
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天井から下がっていた《動物モビール》
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企画展の最後は、はしもとさんの愛犬・黒柴の月くんの彫刻が並ぶ部屋
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10歳の頃の《月》くん
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一歳頃の《月》くん
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エミール・ガレの蜻蛉のテーブルの上にも《月》くんが
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木材の象嵌で描かれた小鳥たちの装飾が施された
エミール・ガレの箪笥には
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はしもとみおさんの雀の彫刻《チヨ》が置かれています!!

14歳の頃の《月》くん
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月くんのデッサンをするはしもとみおさんの映像が流れていました。
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そして所蔵品のアール・ヌーヴォーのガラスの展示
ヤマザキマザック美術館は写真撮影可なんですよー!(一部例外あり)

エミール・ガレ《藤文花器》
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エミール・ガレ《アイリス文花器》
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エミール・ガレ《蘭文花器》
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エミール・ガレ《松文花器》
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エミール・ガレ《蜻蛉文脚付杯》
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5階へ。エレベーターを出ると、
ヤマザキマザック美術館の創立者である
故・山崎照幸氏の最初のコレクションだという
ピエール・ボナール《薔薇色のローブを着た女》
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豪華なシャンデリアと赤い壁布が素敵な展示室。
正面に見える絵は、ロココを代表する“雅宴画”の画家
ジャン・アントワーヌ ヴァトー《夏の木陰》
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絵の前には、工作機械メーカーらしい、ボタンを押すと、
拡大鏡が出てくる装置もあります。

この次の展示室には、ヤマザキマザック美術館を代表する絵、
フランソワ・ブーシェの大作《アウロラとケファロス》をはじめ、
ナティエや、ラルジエール、ルブランの絵が展示されていて、
私の大好きな場所なんですが、鑑賞者もいたので
今回は写真撮りませんでした。

1階のミュージアムショップで、
「はしもとみおの木のどうぶつ図鑑」1,512円を買いましたが、
入れてくれた袋のイラスト、ヤマザキマザック美術館だって
すぐわかりますね!!
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この本は、2017年4月22日(土)~6月25日(日)
おかざき世界子ども美術博物館でやった展覧会の時に作ったものかな?
この展覧会も行きたかったんだけどー
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過去記事
ヤマザキマザック美術館: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-01-24
「ロココの雅」展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-08-28
「エマイユの煌き」展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-08-09
「フランスの美しい風景」展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-05-29
「森の夢」展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-07-28
「動く絵」展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-02-06
「ポール・デルヴォーとベルギー近代絵画」展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-09-10
「名古屋ひつじ物語」: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-01-15
「世界に挑んだ明治の美: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-06-16
「聖なる風景」展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-01-30
「アイズピリ」展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-08

この後、「よそおいの200年」展に行っているんだけど、
ブログに感想が書けておりません。いい展覧会だったんだけどなー。
今年はブログの記事もちゃんと書きたい! って、この記事からして
やっと書けたんですけどねー(^^;)>





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岐阜県美術館「ディアスポラ・ナウ!」展 [美術]

12月14日(木)、岐阜県美術館へ行ってきました。

ディアスポラ・ナウ!
~故郷(ワタン)をめぐる現代美術
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という企画展をやっています。

 古代ギリシャ語に由来する「ディアスポラ」という言葉は、種などが「まき散らされたもの」を意味し、離れた地で芽吹きをもたらすことを含んでいましたが、第二次世界大戦で、ユダヤ人の「民族離散」の歴史を表現するようになりました。(チラシより)

‥‥うーーん、現代美術ってだけでも難しいイメージなのに、
中東情勢だの、難民だの‥‥政治的なコトには全く疎いので、
岐阜県美術館の後援会員で、全ての企画展を1回ずつ無料で見られる
ってことでなければ、行かなかったかもしれません。
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でも12月3日放送のNHK日曜美術館アートシーンで
取り上げられていたのを見て、ちょっと見直したというか、
地方の公共美術館にしてはなかなかトガった企画展ではないかと。

で、この展覧会の期間中、美術館のレストラン「Cafe Ruru―流々―」で、
「海を渡った故郷の味」って展覧会特別メニューがあるとのことで、
是非食べてみたいと思ったんですが、
ランチタイム11:00-13:30に間に合うように行こうと思うと、
朝の弱い私にはなかなかハードルが高かったです(^^)>
頑張って(?)私にしては早い時間に行きましたが、
1時過ぎていたので、まずはレストランから!

シガラボレイ(白チーズの春巻き)800円と
タピオカとサツマイモのデザート650円
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シガラボレイは、ヨーグルトをつけていただくそう。
濃厚なヨーグルトが美味しかった。
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タピオカとサツマイモのデザートは、
温かいココナッツミルクにタピオカと賽の目に切った
サツマイモが入っていて、優しい甘さでした。

どちらも珍しいし、美味しかったし、これだけでお腹も膨れたけど、
これなら、ランチタイム限定にしなくてもいいような気がしたけど。

展覧会場の入口で後援会会員証を提示して入ります。
撮影OKとのこと!(動画、フラッシュ撮影、自撮り棒等はNG)

まずは、パネルに文字(Eye、Nose、Mouth、Chin、Heart‥‥)のみが
プリントされて並んでいます。

いきなりのこの展示で、これをどう鑑賞していいか戸惑うんですが‥‥

もちろん、入口で作品紹介のリーフレットが貰えますし、
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それぞれの作家ごとに、詳しい作品の解説が、シートになっていて、
読めるように置かれていましたが。


アクラム・アル=ハラビ
Akram Al Halabi


《チーク(頬)》2015年
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シリアの現状をとらえた写真に、写っている一つひとつ
‥‥目、鼻、口、喉、心臓‥‥を文字にして重ねています。

掲載画像の縁には「私たちは決してあなたたちシリアの子どもたちのことを忘れない
2012年1月30日」と記されているそう。
スミマセン、私、シリアでどんなことが起こったのか、よくわかってないんですけど、
この子どもたちは‥‥死んだの??
写真に文字を重ねるのは、死んだ子どもの母親が子どもの顔や体を
撫でているような行為なんだろうか‥‥?


ランダ・マッダ
Randa Maddah


入口から突き当りに見える映像が《ライト・ホライズン》2012年
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壁に無数の銃弾の跡がある半ば破壊された家を掃除する女性。
1967年のイスラエルの侵攻によって破壊された、ゴラン高原の
シリア占領地域にあるアイン村
友人を招き入れるために掃除し部屋をしつらえるという当たり前の行為が、 この世界では、まるで儀式のような非現実的な行いになる。

壁にかかっていたモニタに映されていた映像は《グレイ》2017年
細かく砕かれた鏡に映る画像が万華鏡のようでもあり、
破壊された世界のようでもあり‥‥
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ブロンズや焼成粘土で作られた素朴なレリーフや彫刻が、
よく見たら拷問される人だったりするんだけど‥‥


ラリッサ・サンスール
Larissa Sansour


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宇宙飛行士の人形がたくさん置いてあって、可愛いって見たけど、
よく見たら、胸につけているのはパレスチナの国旗なんですね。
これは、隣で映写されていた映像の関連作品なんだそう。
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《スペース・エクソダス》2009年
月面着陸をパロって、月にパレスチナの国旗を立ててたり、
2001年宇宙の旅のパロディーのようでもあり‥‥
宇宙空間をさまようパレスチナ人?

ぐるりと回った反対側のスクリーンで上映されていたのが
《未来では、彼らは最高級磁器で食事していたことになる》2016年
ゾーレン・リンドとの共作
28分37秒って長~い映像。正直途中でウトウトしましたが、
不思議な形の飛行船が飛び立つシーンや、空から皿が無数に
降ってくるシーン、そして主人公の女性や、死んだ妹のイメージ、
ほとんどモノトーンの映像が美しくて印象的だった。
主人公は歴史を書き換えようと、「将来の考古学的発見によって、 民族の歴史が主張されるように、地中に皿を埋め」ているんだそう。

隣で展示されていた《歴史修正主義の皿》2015年
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《欠乏の考古学》2016年
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ムニール・ファトゥミ
mounir fatmi


国旗が並んでいます。3本だけ、ブラシ(箒)の棒が竿になっています。
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《失われた春》2011年
国旗はシリアを含むアラブ連盟の22の国旗だそう。旗竿がブラシに
なっている3つは、チュニジアとエジプトとリビアの旗だそう。
アラブ諸国に見られる長期独裁政権を失墜に導いた民衆蜂起を示している
箒はコミュニティを構成する家庭の象徴であり、独裁者の一掃を示唆している。
竿のない旗は、『箒=家事をする人』のいないことを意味」しているそう。

この作品が立てかけられている壁(?)の反対側には、
《アーケオロジー》2016年
(Archaeology 考古学)
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黒い旗が箒に掲げられていて、箒には人骨が掃き寄せられています。
もちろん骨は複製だそうですが、やっぱりドキッとします。
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そして《風はどこから吹いてくる?》2002-
海や船、港の映像の前に、青い床材にタイヤ、そして服が置かれています。
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‥‥海を渡る難民のこととか考えてしまいました。
タイトルが日本語でも出るんですね。


ミルナ・バーミア
Mirna Bamieh


日曜美術館アートシーンでも紹介されていた
《どの旗も風になびかない》2015年
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銀の紙でできた旗が壁に並び、2台の首を振る扇風機の風で
カサカサと音を立てて一斉にはためいています。
ざわめいてはまた静かになる旗の動きが繰り返されるのを
見ていると、こちらの心もなんかざわざわします。

《中断された伝記》2014年
今はもう会えなくなってしまった外国に住む親戚の映像と、
個人的な家族の写真や手紙‥‥ありふれた家族の写真だけど、
こんなささやかな幸せがもう戻ってはこない。
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《チュートリアル:どのように消えて、イメージとなるか》2015年
ネットで見られるようなメーキャップのハウツー映像のようで、
自分の顔に背景と同じ緑色の絵具を塗っていって、背景に
溶け込んでいく様子を映像にしています。
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キュンチョメ
KYUN-CHOME


ナブチ(1984年水戸生)とホンマエリ(1987年横浜生)の男女二人組の
アーティストユニット。2011年活動開始。

《ウソをつくった話》2015年
原発事故で道を封鎖しているバリケードの写真を、
フォトショップの画像処理(コピースタンプツール)を使い、
パソコンなど触ったこともないような住民(そこに住んでいた被災者)に
教えて消していきます。
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‥‥他の作品は、どこかで、遠い国のことみたいに思って見てたところが
あるけど、なんかこの作品はグッときてしまった。
画像処理のように簡単にバリケードなど消してしまえたらどんなにいいだろう。
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操作している住民たちが面白がって、「家も消して更地にしてしまえ」
みたいに軽い調子で言うのが‥‥重く響いてきた
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《星達は夜明けを目指す》2016年
口にライトを加えた人物が歩いてくるのが星座のようにも見えます。
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《ここで作る新しい顔》2016年
日本にある難民支援施設の協力で、自分たちの個展会場で、
難民と日本人来場者が一緒に福笑いを作っていく様子を撮影しています。
日本人来場者は毎回変わるのに、難民は何度もやるうちに
次第に上達して、来場者が作る歪んだ顔を修正していくようになっていったと。
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それぞれなかなか重いテーマの現代アートで、
解説を読んだり、映像も多いので(正直私はあまり映像作品は好きではない)
思ったより見るのに時間かかりました。
写真撮っていいのは嬉しかったけど、気軽にツイッターでつぶやくには
心の整理がつかないカンジで、ブログにしました。

アートに何ができるのか??
鑑賞後の疲労感のようなモヤモヤ‥‥でも私はこういう印象
嫌いではありません。なかなかトガった展覧会で刺激になりました。

平日だし、鑑賞者いるかなー? って心配(?)だったけど、
若い人とか、監視係の人よりは鑑賞者の方が多くて安心しました(笑)

この後、県民ギャラリーの「源流展」とか見て、
所蔵品展は前回来た時(感想が書けてないけど)とほぼ同じだったけど
こちらも楽しんで帰りました。(何回見てもいいものはいいし、実は
あれこれ前回も見たっけ? って忘れているのも多い)

この展覧会、2018年1月8日(月・祝)まで。
月曜と年末年始の12月25日(月)~1月2日(火)まで休みで、
新年は1月3日(水)から開館するとのこと。
お正月に見るには少々重い展覧会じゃないかとも思いますが、
1月3日(水)は午後2時より新春コンサートもあるそうなので、
(入場無料・事前申込不要) 地方ではなかなか見ることができない、
アラブの現代アートを鑑賞してはいかがでしょう。
観覧料:一般900円 大学生700円 高校生以下無料

ショップでは
岐阜県美術館の監視係の方が描いた4コマ漫画が本になった
「ミュージアムの女」だけでなく、

ミュージアムの女

ミュージアムの女

  • 作者: 宇佐江 みつこ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/09/27
  • メディア: 単行本


アメや、今回新しくミュージアムの女チョコレートも売ってましたよー。

「ミュージアムの女」電子書籍版もあるんですね。


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岐阜アートフォーラム「命ざわざわ」展 [美術]

なかなかブログが書けないので、ずいぶん前のことになりますが‥‥
上宮寺で10月28日(土)~11月5日(日)まで開催されていた
「第11回 岐阜アートフォーラム
 ~時空の住処(すみか)~
 命ざわざわ」
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最終日の11月5日(日)に行ってきたことを。

上宮寺で開催される岐阜アートフォーラムのイベントには、今まで

二村元子「Re∞Birth」展:
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-04-06

インドネシアのバティックとワヤンクリ(影絵芝居)
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-10-10

「絵本 林隆一展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-10-31

に行ったことがあります。今回は多くの作家さんが出品されているんですね。
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上宮寺
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門をくぐると
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大イチョウの下に立っている彫刻のインパクトがすごい!!
河西栄二さんの作品
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本堂の階段を上がったところには、
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堀祥子さんの彫刻作品
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森智之さんの作品
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アップで
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庫裡に上がると、
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佐藤昌宏さんの天井画
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大森美瑠さんのペイントと、
小林政志さんの植物(コケだとか?)による空間ディスプレイ《連理の枝》
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次の間には
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カラフルな招き猫は、カミヤ マサコさんの作品
左から、昨年秋の展覧会でも展示されていた林隆一さんのボールペン画
屏風の富士山は松原智子さん
その右の変形の画面が印象的なのが松井眞善さん
右のパネルは‥‥吉田侑記子さんかな?
(ごめんなさい、ちゃんとキャプション見てないのでちょっと自信ないです)

そして、写真ボケボケでスミマセン
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真ん中の羊の絵が奥村晃史さんの油絵。キンキラな布の額縁が面白かった。
近くに置いてあるキンキラな布の豪華なクッションは、
林紕さ子さんの作品かな?

床の間の白い布の造形が印象的でした。渡邊智子さんの作品。

渡邊智子さんは、願成寺古墳群美術展2017 に出品されていた方ですね。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-05-09
この吊り下げられていた布も渡邊智子さんの作品ですよね。
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佐部利典彦さんの立体作品
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縁側に展示されていた衣笠文彦さんの作品
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渡り廊下の先の
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茶室に展示されていたのが二村元子さんの作品《イレモノ》
ドングリで作られたうさぎ
うさぎのえさと糞で草の上にうさぎの形が作られています。
(人間が草を加工して作った)えさと糞のあいだ‥‥命について考えさせられますね。

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床の間には
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リボンをつけたうさぎの顔?が描かれた洋服がハンガーにかかっていますが、
動物の毛皮が巻かれていたり、ちょっと不気味な雰囲気です。
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隣の部屋は、障子にたくさんの絵が飾られています。
ずかんくん の作品。ずかんくんは、
「海の生き物を中心とした手作り図鑑『ぼくんちのおさかなずかん』を
SNSで毎日発信」されているそう。
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奥の障子は市松模様になっているのかと思ったら‥‥

反対側から見たら、全て魚のイラスト!!
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それぞれの魚について、マニアックな解説もついてます。
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こんなところにも魚のイラストが!!
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部屋の中には大きな絵本が置かれ、なんともユルい音楽が流れています。
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この大きな絵本は、「ラララさめのくに」の拡大版
ずかんくんがイラストを描き、
企画・構成を、あっちゃん こと藤田敦子さんが担当され、
奥深いサメの世界のことを、さめ先生 こと仲谷一宏さんの協力で
できた絵本。

藤田敦子さんは、岐阜のデザイン会社リトルクリエイティブセンターが運営する
出版社「さかだちブックス」から出版される不定期刊行物「百科」編集長。
この展示にもかかわっておられます。

床の間にはサメ(シロワニ)の頭蓋骨や絵本の原画が展示されていました。
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「ラララさめのくに」
この会場でも販売されていたので買ってしまいました。1,000円
(+消費税のハズですが、あ、消費税払ってない(^^;)
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著者のずかんくんがサインしてくれました!
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子供向けの本かって思ったら、サメについてのマニアックな知識が
わかりやすく紹介されています。
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シュモクザメの「シュモク」って、鐘たたきの木づちのことなんですってね。
(英語の hammerhead ハンマーヘッドの方がわかりやすいですよね)
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で、せっかくお寺なのでと、本物の撞木も展示されていました。

「ラララさめのくに」はamazonでも買えます。

ラララさめのくに

ラララさめのくに

  • 作者: 藤田敦子
  • 出版社/メーカー: さかだちブックス
  • 発売日: 2017
  • メディア: 大型本



流れているクセになるようなゆるい音楽は、
「さめ先生のサメの歌」
さめ研究50年の「さめ先生」が作詞し、ニューヨークで音楽を専攻した プロミュージシャンの「ネネッチ」が作曲して、歌っています。
さめ先生とネネッチはホントの父娘です。

(「ラララさめのくに」あとがきより)

YouTubeで聞くことができます!!
「2.ホホジロサメ」


YouTubeの「さめ先生のサメの歌」には、
まだまだたくさんのサメを紹介した曲がありますよ!
https://www.youtube.com/channel/UCYXj8THXe5cG5FR5incWiKg

本堂へ行くと、上宮寺のご住職で1984年の安井賞を受賞された画家
小笠原宣さんの絵で仏間が飾られています。

ここで、11月4日(土)に前岐阜県美術館館長の古川秀昭さんの
講演「宗教と美術・その歴史と課題」が行われたんですが、
私は残念ながら行くことができませんでした。

古川秀昭さんの作品は、OKBギャラリー「古川秀昭展」でも展示されていた
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-06-09
カラスウリの絵が庫裡に展示されていましたが、
写真撮りそこねちゃいました。

仏間の裏の小部屋が映像コーナーになっていて、

寺島真希さんと柴田晃宏さんの映像作品が上映されていました。

寺島さんが撮影した、この上宮寺を舞台にしたダンス作品。
4日(土)には、寺島真希さん撮影で、ダンサー・あみこさんが
本堂の仏前で踊られたイベントもあったそうです。
(岐阜アートフォーラムのHPに写真があります)
https://gifuartforum.wordpress.com/

映像制作会社「東海制作」代表の柴田晃宏さんの、
岐阜県美術館を舞台にした「月見る夢」
そして、ものすごくカッコイイ‥‥ちょっと退廃美を感じさせるところが
私のツボであります‥‥男性が岐阜県美術館を舞台に踊っている作品。
この男性、岐阜県美術館のアーティスト・イン・ミュージアム AiM 2017で、
渡辺 泰幸さんの土の楽器の演奏とパフォーマンスで踊られた
正村暢崇さんですよね。
私はこのパフォーマンス見てないのですが、YouTubeに映像がありました。

(この映像を撮影されたのが柴田晃宏さんかどうかは私にはわかりませんが)

そして、岐阜県美術館の公式ツイッター等で発表されて話題になり、
今年9月27日にKADOKAWAから出版された「ミュージアムの女」
museumnohito.jpg
岐阜県美術館のショップで買いました1,200円+税96円
その4コマを実写化した映像もありましたー

ミュージアムの女

ミュージアムの女

  • 作者: 宇佐江 みつこ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/09/27
  • メディア: 単行本



多くの作家さんの作品を見ることができて楽しかったです。

岐阜アートフォーラム: https://gifuartforum.wordpress.com/

さかだちブックス: http://sakadachibooks.com/
さかだちブックス内の上宮寺のアートフォーラムの記事:
http://sakadachibooks.com/?p=20146





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岐阜県現代陶芸美術館「引き継がれるコレクター魂」展 [美術]

10月15日(日)、岐阜県現代陶芸美術館へ行きました。
「浦上父子コレクション展
 引き継がれるコレクター魂」という展覧会をやっていました。
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‥‥まぁ実は展覧会の内容についてイマイチよくわかってなかったんですよ。
チラシには浮世絵や古陶磁、銅鏡とかってあるんですけど。
でも、ま、私は岐阜県美術館の後援会員なので、岐阜県現代陶芸美術館の
企画展も1回ずつ見られるんですね。いつもいい展示やっているので、
そろそろ会期も終わりだし‥‥って出かけたんです。

岐阜県現代陶芸美術館のあるセラミックパークMINOでは、この期間、
3年に一度開催される「国際陶磁器フェスティバル美濃'17」が開催されていて、
国際的な陶磁器コンペティションの入賞作品が展示される
「第11回 国際陶磁器展美濃」もやっていて、
3年前に見た第10回、良かったので、
国際陶磁器フェスティバル美濃'14
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-10-17
どうせ多治見まで行くのなら、そっちも見たいなんて思ってたんですが、
まぁ、いつもの日曜日でダラダラしているうちに、
叔父の写真グループ展が各務原市の図書館で今日までだってことに
気が付いて、見に行ったりして、2時を回ってしまいました。
うーーん、来週にした方がいいかなぁ??なんて思ったけど、
まぁ、岐阜県現代陶芸美術館は6時までやってるから、
4時頃に着けばなんとか見られるよね、って。
(今回の展覧会では、それは甘かった!! んですけど)
 翌週は台風だったので、まぁ思い切って行っておいて結果的には良かったですけどね)

駐車場も結構混んでました(臨時駐車場の案内もありました)し、
駐車場からのギャラリーウォークには、
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こんなモノができていました!!
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伝統的な登り窯を見て、感じることができる通路だそう。
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外から見るとこんな感じになってます。
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続いて「産業振興コンペティション」の展示
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産業振興コンペティションとは
国内外の飲食店が“セラミックバレー美濃”の商社・窯元とタッグを組み、商社の提案力、窯元の技術力で、飲食店の料理が最高に引き立つ「理想の器」を創り上げました。
国際陶磁器フェスティバル美濃'17 のウェブサイト内の
産業振興コンペティションのページより
http://www.icfmino.com/mpc/
ってことで、創りあげられた「理想の器」23点が展示されていました。

「1964⇒2020年につなぐカップ&ソーサー」ってことで、
五輪をモチーフにした花模様がさりげなく入っているとのこと。
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「ぎやまん陶 墨ブラック てっさ皿」
ふぐの刺身を盛り付けるために作った皿だそう。
この作品が投票で銀賞に選ばれたそうです。
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「そらのkasanari」
シンプルだけど美しい器。重ねられるところもいいなって。
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そして岐阜県現代陶芸美術館のある2階へ行くと、
ショップのギャラリー(?)に、
明治の超絶技巧って雰囲気の美しい壺などが展示されていて、
あら素敵って見たんですが、近くに置いてあったパンフレットによると、
「西浦焼」
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国内向けの日用品が生産の中心だった美濃で、 陶器商を営んでいた西浦家の三代目・圓治は、美濃焼としての名声を高めようと、 当時、美濃焼の名工として知られていた市之倉の加藤五輔らを援助し、 染付などの器を作らせました。これが西浦焼と呼ばれるものとなります。
西浦焼は国内外に紹介され、明治22(1889)年には、パリ万国博覧会に製品を出品し銅賞を、 明治37(1904)年にはアメリカのセントルイス万国博覧会において金賞を受賞するなど、 世界においても認められています。
(西浦焼パンフレットより)

そうかー、道理で、前回の「明治有田超絶の美」展で見た陶磁器などと
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-09-07
似た雰囲気もあるんだなって。
《釉下彩鷺画皿》(パンフ2ページ左上)の釉下彩のトロンとした雰囲気素敵!!

屋外には、モザイクベンチ(制作中で触れません)もあったしー
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なーんて見ていたので(はー、ここまででブログの一記事になりそうですね)
美術館への入館がさらに遅くなっちゃいまして(^^;)>

さて、受付で岐阜県美術館の後援会員証を見せて、まずはギャラリーⅠへ

「浦上父子コレクション展 引き継がれるコレクター魂」は、
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 山口県萩市出身の実業家で美術品コレクターでもある浦上敏朗が、山口県立萩美術館・浦上記念館に寄贈した東洋美術と浮世絵、および長男で東京・日本橋の古美術商「浦上蒼穹堂」の店主である満氏がコレクションする『北斎漫画』や古鏡などの優品を一堂に紹介する展覧会(チラシ裏面より)

ギャラリーⅠは、敏朗氏のコレクション
 敏朗氏は、漢から唐時代の陶俑をはじめ、明の古染付そして高麗青磁や朝鮮陶磁などのやきもの、さらには歴代の代表的浮世絵師の名品を幅広く収集され、本展では体系的な陶磁器コレクションの全容に迫る一方で、浮世絵は師弟関係にあった歌川国芳、月岡芳年に焦点をあてていきます。
とのことで、最初に、新石器時代・大汶口文化(前2900-2600年)の《白陶鬹》
(チラシ裏面写真No.8)
あ、こんな3本足の壺、愛知県陶磁美術館でも見たなぁと。

家の中に人と犬がいる《灰陶家》前漢時代(前3-1世紀)は、
なんか小学生が作ったような素朴さだし、

西晋時代(3世紀)の《青磁神亭壺》、壺に貼り付けけられた蟹、上部の家や人、
鳥がこれでもか!ってカンジで盛ってあって、それぞれなんかカワイイ。

女性のやきもので、頭が小さくてすごくスタイルがいいなって、
現代の彫刻にでもありそうって見たのがありました。
《灰陶加彩婦人俑》隋-唐時代(7世紀)

チラシ裏面の画像No.1に使われている《青花虎文皿(古染付)》明時代(17世紀)
描かれた虎がなんともユーモラスだし、兎形の腕枕とか、動物が可愛いなって
見たけど、これは長男の浦上満氏に引き継がれているのかな?

朝鮮陶磁は、韓国のお土産品に、こんな感じの壺をよく見るけどなー
なんて、私では価値がイマイチわからないのが申し訳ないけど、
充実したコレクションなんでしょうね。

そして浮世絵では、歌川国芳と月岡芳年が、前期・後期で展示替えされて、
ずらりと並んでいましたが、ちょっと時間も押してきたので‥‥

そしてギャラリーⅡへ。こちらは浦上敏朗氏の長男で
東京・日本橋の古美術商「浦上蒼穹堂」の店主である満氏のコレクション。

満氏は葛飾北斎の代表作ともいえる絵手本『北斎漫画』や春画の世界的な収集家として 知られており、今回は『北斎漫画』・『富嶽百景』の全編、さらには古越磁の動物群や 漢代の青銅鏡などの特化したコレクションを紹介します。(チラシ裏面より)

入口に「蒼穹堂」の扁額(立原正秋氏の書だとか)と、
朝鮮時代(17世紀)の《白磁大壺》(チラシ裏面右上)が
でーーん!!と飾られています。

そしてジャスパー・ジョーンズから贈られたって作品が2点!!
浦上満氏夫妻とジャスパー・ジョーンズが並んだ写真もありました!!!

展示室に入ると、壁にびっしりと額が!! 
世界一という『北斎漫画』が出品リストによると140点!!
額に入れられて並んでいます。
そしてガラスケースに入った冊子状態のものも!!

続いて北斎『富嶽百景』全102点が!!!

展示室を区切って壁がいくつも立てられて、上下2段で展示されていますが、
それでも足りずに、なんと3階展示室へ上がる(展示室入口は2階)階段の
踊り場の壁にまで展示されていました。この展示点数、スゴイです!!!

見ているうちに閉館30分前のアナウンス、とても全部は見ていられません。
(時間があっても疲れて無理か??)

3階の展示室へ行くと、もう笑っちゃいます!!

蛙の形の焼き物《青磁蛙水盂・青磁蛙尊》呉(三国)-南朝(3-6世紀)がずらりwww
(「水盂」って、墨をする時の水差しだそうですね)
出品リストによるとこの蛙水盂だけで111点が並んでいます。

そして動物の形をした青磁も、よくもまぁこんなに集めたもんだって
あきれるほどです。どれもユーモラスで可愛い!!

わーー時間がもうない、ってアセって最後の部屋へ行くと、
銅鏡がズラリ88点!!!!!
一つ一つはもう見られないし、見ても私にはわからないけど、
すごく貴重なものなんだろうなぁってのはわかりました。

いやー、コレクションの質と量、スゴかった!!
ショップがもう閉まっていて、図録が買えなかったのが残念。
次に行ったら買ってこよう。


国際陶磁器フェスティバル美濃: http://www.icfmino.com/
セラミックパークMINO: http://www.cpm-gifu.jp/
岐阜県現代陶芸美術館: http://www.cpm-gifu.jp/museum/

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対話劇「生涯のライバル レオナルドとミケランジェロ」 [美術]

10月5日(木)、岐阜市歴史博物館へ行き、
この日開幕した「レオナルド×ミケランジェロ展」を見て、
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展覧会の関連イベント
ラ・コンパニア・デッレ・セッジョレ劇団(イタリア)による
対話劇「生涯のライバル レオナルドとミケランジェロ」を
見ました。

14時からの開演。展覧会を見終わって、まだ時間あったので、
2階の常設展示を見る?って友人に言ったけど、まぁ2人とも
何度か来たこともあるし、講堂前に並んでいる人もいたので、
私たちも行列に加わり、30分前の開場で入ったので、最前列に
座ることができました。(私たちの前の2列は使用禁止でした)
舞台では役者のメイクアップが行われています。撮影可ってことで。
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付け髭は、ヤクの毛でできているって説明がありました。

メイクアップをしているのは、
ゲーラルド・ブラッコ・フィリストルッキ氏
フィリストルッキ家は、1720年から続く9代目となる伝統舞台メイクと鬘工房である。
鬘の他にもひげ、仮面など演劇から映画、ショー、ファッションなど幅広く手掛けつつも、 伝統職人工芸を守り抜いている。
(もらったリーフより)
フィリストルッキのウェブサイト(イタリア語です):
https://www.filistrucchi.com/

セッジョレ劇団の「セッジョレ」とは、イタリア語で「椅子」って
意味で、舞台装置をほとんど使わずに演じる劇など、
多くのレパートリーがあるけど、今回上演された
「生涯のライバル レオナルドとミケランジェロ」は、
この展覧会にあわせて作られた演目なんだそう!!

舞台のスクリーンにルネサンス時代のフィレンツェのイメージが映され、
ナレーション役の女性(摩耶クワットリーニ)が、当時の衣装で登場します。
絵の中から抜け出してきたようなドレスに、それだけで嬉しくなっちゃいます。

そして、レオナルド・ダ・ヴィンチ(ファビオ・バロンティ)と、
ミケランジェロ・ブオナローティ(ルカ・カルトッチ)が登場。

ナレーション役の女性がそれぞれの生い立ちを聞きます。

レオナルドが婚外子として生まれたこと、
「当時はよくあったことだよな」などと茶化すようなミケランジェロに対し、
孤独な子供時代を送ったことを告白するレオナルド
(あ、日本語字幕はついているんですが、時々ズレたりしたし、
 しっかり読んでいないので
 ここに書いていること、間違っているかもしれません)

レオナルドが《アンギアーリの戦い》の壁画について、
「《最後の晩餐》の失敗をうけて、油で描いたが、描いている途中で
 絵具が落ちてしまった」と、苦しそうに語ると、

ミケランジェロが「あなたは作品を完成されることができない」
などと言い、レオナルドがミケランジェロにつかみかかろうとするのを
ナレーション役の女性があわてて間に入る場面もありました。

でもミケランジェロは「あなたは私を半世紀も一人にした」と語ったり、
ナレーション役の女性がお互いの作品について質問をすると、
二人とも相手の作品についてよく知っていたりと、
お互いをとても意識している様子。

ミケランジェロの木彫彩色の十字架のキリスト像がスクリーンに映されると、
レオナルドが「頭が大きすぎるな」って言ったり。
ナレーション役の女性も言っていましたが、
「身体のくびれなど、女性的でもありますね」と。
確かに「筋肉フェチ」(「ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論」より)の
ミケランジェロの作品とは思えないなぁって見たけど、
家に帰って画集見たら、ちゃんと載ってました。
1492-93年頃に制作された初期の作品ですね。
(《ピエタ》が1948-1500年ってことですから、その前)

レオナルドとミケランジェロが目の前で対話をしているような、
この展覧会の理解がさらに深まった素敵なイベントでした。
友人とも話したんですが、このイベントが展覧会のチケットだけで
見られるのはすごく贅沢!! ふつう別料金を徴収するよねと。
(それだと200名の定員が埋まらない?
 私たちには嬉しかったけど、2日前でもまだ申し込みできたって、
 いくら平日だと言っても‥‥)
今回限りなんて、すごくもったいないんですけど。

1時間の対話劇が終わって、ロビーにいたら、
レオナルドとミケランジェロ役の方が出てらして、
「写真撮りますか?」って、向こうから声をかけてくださったので、
こんなチャンスを逃すはずはありません!!!

レオナルド・ダ・ヴィンチ様と!!
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ミケランジェロ様と!!
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ありがとうございましたww!!

--オマケ--
東京都美術館へボッティチェリ展を見に行った時に買った
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-03-18
『ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論』

【カラー版】ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論 (集英社新書)

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  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2015/12/22
  • メディア: Kindle版


ミケランジェロは「筋肉フェチ」
レオナルド・ダ・ヴィンチは「人嫌い」
そして、ラファエロは「いい人過ぎた」と評されていて、
とっても面白いです!!

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岐阜市歴史博物館「レオナルド×ミケランジェロ展」 [美術]

パートが休みだった10月5日(木)、岐阜公園内にある
岐阜市歴史博物館へ行ってきました。

織田信長公岐阜城入場・岐阜命名450年記念特別協賛事業
特別展 レオナルド×ミケランジェロ展
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の初日! そして、関連行事の
対話劇「生涯のライバル レオナルドとミケランジェロ」の
申し込みをしていたからです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ Leonardo da Vinci 1452-1519
ミケランジェロ・ブオナローティ Michelangelo 1475-1564

言うまでもないルネサンスの巨匠2人!!
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 15世紀イタリアで画家として才能を発揮し、建築、化学、解剖学の分野にまで関心を広げ「万能人」と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチ。
 10代から頭角を現し「神のごとき」と称された世紀の天才彫刻家ミケランジェロ・ブオナローティ。
 本展は、芸術家の力量を示すうえで最も重要とされ、巨匠の手の動きや対象を見つめるまなざしを直接感じることのできる自筆素描画作品を中心に、ライバルとも評される両者の芸術を対比する日本初の展覧会です。
(チラシ裏面・展覧会ウェブサイトより)

どちらか一人だけでもスゴイのに、二人を見比べることができる展覧会なんです!

この展覧会のこと、2015年12月22日(冬至)に行われた
こよみのよぶね」のイベントの挨拶で、細江岐阜市長が
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-12-24
「再来年、レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロの展覧会をします」
って、言ってたんですよ。その場には、岐阜県美術館長の日比野克彦氏も
いたので、てっきり岐阜県美術館でやるのかと思ってたら(岐阜県美術館には
ピエタやモーゼなどのミケランジェロの模刻もありますしね)
岐阜市歴史博物館でした。(岐阜市歴史博物館は岐阜市の施設だから)

へー、スゴイとは思いましたが、それほど期待はしていませんでした。
だって、まさか「モナリザ」やシスティーナ礼拝堂の壁画を持ってくるワケに
いかないじゃないですか。以前、福井県立美術館で「ミケランジェロ展」を
やるってんで、ダンナとドライブがてら見に行ったんですが、

福井県立美術館「ミケランジェロ展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-08-02

15歳のミケランジェロの「神のごとき」技量を示す《階段の聖母》とか、
貴重なデッサンなどが展示されていましたが、
ダンナと、なんかジミな展覧会だね‥‥って。

その展覧会の目玉の一つだった
《〈レダと白鳥〉の頭部のための習作》1530年頃

今回の展覧会にも出ていました。(最初のチラシの下部分に使われています)
女性を描くのに、男性のモデルを使っています。
左下には睫毛を長くして、女性らしさを出そうとした絵も描かれています。

この展覧会は、岐阜市歴史博物館に先立って、東京・三菱一号館美術館で、
2017年6月17日(土)~9月24日(日)に開催されました。

もちろん、せっかく岐阜で開催されるし、見に行くつもりでいました。
で、10月5日(木)のパート休み、どこの展覧会に行こうかなって考えていた時、
この日に、関連行事の対話劇があることを知ったんです。
見たいけど、こういうイベントってスグにいっぱいになっちゃうんだろうなって
岐阜歴史博物館のHPとか見てたら、まだ「受付終了」の表示がなかったので、
電話して聞いたら、受付可ってことだったので、2名で申し込みしました。
嬉しいけど、こんな素敵なイベントが2日前に定員200名に達していないって
どうなの?? って思いつつ‥‥それから、
大学の卒論でミケランジェロのピエタについて書いたって友人に
お誘いのメール出しました。最近ご両親の介護で忙しそうだからどうかなって
思ったけど、「行きた~い!!」って返事が来たので、
まだ前売り券が間に合うと、展覧会ウェブサイトからリンクされていた
e+(イープラス)で注文。

東京都庭園美術館「幻想絶佳:アール・デコと古典主義」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-02-08
へ行った時に、イープラスで前売り券を買っていました。
その時より、我が家の近くにセブンイレブンができたので、さらに
受け取りが便利になりました。手数料無料なので、前売り券の
値段1枚1,300円で買うことができました。

当日は友人と岐阜のモーニングを楽しみ、
岐阜公園の駐車場(1回300円)に停めて、岐阜市歴史博物館へ。
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受付でセブンイレブンで発券された前売り券を出すと、
本来(?)の前売り券の半券をくれました。
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新しい2つ折りの豪華チラシも置いてあったのでゲット!
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会場に入ると、挨拶などのパネルがあり、
フィレンツェの風景が布にプリントされて展示されています。
岐阜市とフィレンツェは姉妹都市提携をしていて、
最初に展示されていた絵は、そのフィレンツェ市からの特別出品作品
(東京では展示されなかった絵ですよー!!)

ジョルジョ・ヴァザーリ/ジョヴァン・パッティスタ・ナルディーニ
《闘う騎士たち》1567年頃
近年展覧会が開催されているので、チラシやポスター等で見ていた
《アンギアーリの戦い》に似ているなって見たら、
 シニョリーア宮殿(現ヴェッキオ宮殿)の五百人広間の西側の壁に描かれたフレスコ画のための素描。サン・ヴゥンチェンツォの征服(フィレンツェがピサを破る)を描く。この場所はは、レオナルドが〈アンギアーリの戦い〉を描いていた場所であったが未完のまま終わり、後に作品は喪失した。本作品はこの未完の壁画、またはその下絵などを参考に描かれた可能性がある。その後、16世紀後半に現在見る形の壁画が完成した。シニョリーア宮殿では、ミケランジェロも〈カッシナの戦い〉を描こうとしたが、こちらも未完に終わっている。
 本作はヴァザーリの手によるとされてきたが、近年では壁画共作者のナルディーニによると考えられている。ナルディーニは、フィレンツェの画家ポントルモに学び、シニョリーア宮殿の絵画装飾に重用された。日本初公開の作品。
(出品リストの説明)
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そして、マルチェッロ・ヴェヌスティ(帰属)《ミケランジェロの肖像》1535年以降 と、
レオナルド・ダ・ヴィンチの自画像のファクシミリ版が並んでいます。
「ファクシミリ版」というのは、研究などのために高品質に複製されたものだそう。

そして、「最も美しい」とされるレオナルドの素描
《少女の頭部/〈岩窟の聖母〉の天使のための習作》1483-1485年頃

左利きのレオナルドが左上から右下への斜線で描いた少女の素描は、
とても柔らかな雰囲気で素敵!!

対するミケランジェロは、福井県立美術館でも見た
《〈レダと白鳥〉の頭部のための習作》

右利きのミケランジェロは、クロスハッチングと呼ばれる、
斜線を交差させる描き方で、あたかも「削り取るように」
描いていて、力強い感じがします。

新しいチラシ中面(クリックで拡大します)
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天井からは、レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロの
それぞれの言葉が書かれた垂れ幕が並んでいます。
レオナルド「画家は、まず優れた師匠の手になる素描を模写することに習熟しなければならない。」
ミケランジェロ「素描しなさい。アントニオ。素描しなさい。時間を無駄にしないで」

素描が主の展覧会ってジミじゃないかって心配してたんですけど、
こういった対の垂れ幕が展覧会の章を区切るように下がっていたり、
子ども向けの解説がとてもわかりやすくて良かったです!
(この展覧会、岐阜市内の小中学生は無料)

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《レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく聖アンナと聖母子》1501-1520年頃
(新しいチラシ裏面右上)
ルーブル美術館にあるレオナルド・ダ・ヴィンチ《聖アンナと聖母子》を模写した絵
ルーブルでレオナルドの絵を見たことがある友人によると、一回り小さいし、
(レオナルドの絵が168×112cm、こちらが99×72cm)
背景も違うと。展示でも、横にレオナルドの絵の写真がありましたが、
私は荒涼とした背景のレオナルドの絵より、緑豊かなこの絵の背景の方が
好きだなぁ。(私はルーブルには行ったことがありませんが)何より、
足元の野イチゴとか、ボッティチェリの《春》の足元に描かれた花とかを
思い起こさせるじゃないですか!
そして、子ども向けの解説を読んで、あらためて見ると、
この絵って、聖母マリアがその母の聖アンナの膝に腰かけているんですね!
なんか不思議な構図だなぁって。だから、聖アンナがずいぶん大きいし‥‥
ウフィツィ美術館所蔵のこの絵、優れた模写なんでしょうね。
優雅で素敵だって見ました。

当時、彫刻と絵画のどちらがより優れた芸術であるかを論じ合う
「比較芸術論争」が行われていたそうで、レオナルドとミケランジェロの見解が
それぞれ垂れ幕になっていました。

平らなものを立体に見せるという技量で、
彫刻より絵画が優れているというレオナルドに対して、
彫刻家であるミケランジェロは、絵画を劣っているとはみていなかったよう。

興味深かったのが、ミケランジェロ《イサクの犠牲》のための習作
イサクの頭の向きなど、いくつか描き直したり、裏面からも描いたり
しているのが、両面から見ることができる展示になっていました。
ミケランジェロのような大巨匠でも、裏面からなぞって描き直したり
しているんだ!って、ちょっと親近感がわいちゃいました。

第4章の 馬と建築 では、
それぞれが描いた馬の素描が出ていましたが、
レオナルドが描いた馬の前脚や後脚がすごい!!
筋肉の付き方など、ものすごく研究しているんだなって。

対するミケランジェロの馬の素描は、もちろんすごいけど、
レオナルドに比べると、それほどの情熱は感じられません。

そして「レダと白鳥」に見る2人の対比
どちらも「レダと白鳥」のテーマで絵を描いているが、それらは失われて、
追随者による模倣によつてオリジナルがしのばれる状況だそう。

《レオナルド・ダ・ヴィンチに基づくレダと白鳥》1505-1510年頃
レオナルドが生きた時代に描かれたもので、弟子の筆頭としてあげられる
メルツィの作品の可能性があるってことですが‥‥うーん、
なんか私はあまり好きじゃないなぁって。なんか気味が悪い‥‥
白鳥というより黒鳥が嫌らしい目をしているしー

《ミケランジェロに基づくレダと白鳥》1575年頃
は、オリジナルの下絵に基づいて、
後代の画家・フランチェスコ・ブリーナ(帰属)によって制作されたもの
福井県立美術館でも出てたんですが、その時も
えー? ミケランジェロの偉大さがこの絵ではわからないんじゃない??
って思ったんですけど。

展覧会の最後の部屋にドーーンってあるのが、
ミケランジェロ・ブオナローティ
(未完成作品、17世紀の彫刻家の手で完成)
《十字架を持つキリスト(ジュスティニアーニのキリスト)》
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なんと撮影可!!なんですよ!!!
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撮影もさせてくれるし、あまりに白くて美しいので、かえって
風格がないようにも感じてしまうんですが、
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この彫刻は、ミケランジェロが1514年に制作を始めたけど、
顔の部分に黒い疵が現れたために制作途中で放棄されてしまったんだそう。
で、長く行方不明だったけど、2000年になって、ローマ郊外の小都市
バッサーノ・ロマーノにある修道院に納められていたこのキリスト像が、
ミケランジェロによって手がけられた作品であったことが明らかとなったと。
日本初公開だそう!!

この像を制作放棄した後に、注文主の催促を受けて、新たな大理石で
制作したのが、現在ローマのサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会にある
《キリスト》1921年 像とのこと。

wikipediaに画像がありました。なるほど、よく似ています。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4e/Michelangelo-Christ.jpg

それから関連イベント
ラ・コンパニア・デッレ・セッジョレ劇団(イタリア)による
対話劇「生涯のライバル レオナルドとミケランジェロ」を見ましたが、
長くなったので、そのことは次の記事で書きます。

誰でも知っているルネサンスの巨匠2人を比べられる展覧会!!
開館時間が午前9時から午後7時まで!!!
11月23日(木・祝)までの会期中無休!!!!

東京で見逃した人も、是非、観光がてら岐阜に来て鑑賞されてはいかがでしょう。
都会の展覧会のように混むことはないと思う(初日でこれですものね)ので、
素描も間近でゆっくり見られますよ。
もちろん近郊の方はこの機会をお見逃しなく!

あと、新聞社の方に言いたいですが、この展覧会、
主催の新聞社が岐阜新聞なんですよ。で、中日新聞には記事も出ない。
開幕の記事くらい掲載してもいいと思うんですけどー。

「レオナルド×ミケランジェロ」展覧会ウェブサイト:
http://www.gifu-np.co.jp/leomiche/

岐阜歴史博物館のウェブサイト:
http://www.rekihaku.gifu.gifu.jp/
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京都「アジア回廊 現代美術展」二条城 [美術]

なかなかブログが書けないので、ずいぶん前のことになりますが‥‥
9月3日(日)、京都国際マンガミュージアムで「山岸凉子展」を見た後、
行ったのが、こちら

東アジア文化都市2017京都
「アジア回廊 現代美術展」
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ツイッターで画像が流れてくるまで、こんな現代美術展があるなんて
知りませんでした。世界遺産・二条城と現代美術、素敵だなぁって。
で、京都国際マンガミュージアムと二条城が地下鉄で1区、徒歩で15分
程度で行けるって知って、是非行ってみようと。(もちろん歩きました
御池通りは街路樹周りに緑がいっぱいでいいですね)

元離宮二条城 東大手門
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二条城への入場券600円と、
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アジア回廊現代美術展のチケット600円を買って入ります。
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まず、二条城内の通常非公開になっている「台所」へ。
こちらがアジア回廊現代美術展の有料展示エリアになっています。
受付でチケットを提示して入ります。
(この入口でもアジア現代美術展のチケットが買えます)

おぉ!! カラフルなフルーツが目を引く巨大なバルーン作品!!
チェ・ジョンファ《フルーツの木》2015
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歴史的な建物に囲まれた中にあるのも面白いww
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通常非公開だという「台所」の建物に入ると、
巨大な大根が横たわっています!!
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こちらもチェ・ジョンファの作品《涅槃》2017

「台所」だから大根??って思ったら、
《涅槃》ってタイトルは、伊藤若冲が描いた《野菜涅槃図》からのよう。
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靴を脱いで上がったとろこにあったこのキラキラ☆キッチュ感あふれる作品も
チェ・ジョンファ《アルケミー(錬金術)》2015
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古くて風格のある建物の中で目立ってます。
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あれ? この作品って??って思ったら、やっぱり草間彌生!!
《無限の網のうちに消滅するミロのビーナス》1998
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小部屋のようになった中に展示されていたのは
宮永愛子の作品
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天井から糸が、鏡に垂らされています。
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糸には、塩の結晶が結ばれているそうです。
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次の部屋は床が全面鏡張りになっています!!
キム・スージャ《遭遇―鏡の女》
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子どもが入るのを怖がっていましたが、なんか宙に浮かぶようなカンジ
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部屋には全面鏡張りの屏風(?)があって、風景が複雑に映り込みます。
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次の部屋は「西京人(サイキョウジン)」の展示
西京人とは「2007年に結成。小沢剛、チェン・シャオション、ギムホンソックの日本・中国・韓国を拠点とする3人のアーティストによるコラボレーション・チームであり、プロジェクトベースで作品を制作する。」(アジア回廊 現代美術展ウェブサイト http://asiacorridor.org/ より)

こちらが架空の国「西京」の大統領執務室。
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モニターに流れていた映像の中に、チラシのイメージビジュアルとして使われていた
スイカにナイフを入れていく映像もありました。
西京人が都市計画を話し合っている様子だそう。
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次の部屋が谷澤砂和子
広い畳の部屋に敷かれた白い発泡スチロール(?)には乗ってもいいみたいです。
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人が歩いた跡が凸凹して、ちょっと枯山水の庭のようにも見えますね。
この部屋の雰囲気と相まって素敵。
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陶のオブジェたちも、よく見ると恐ろしいようなユーモラスなような、
なんともいえない表情をしています。
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奥の部屋にあったのが、ヒスロムの作品
加藤至、星野文紀、吉田祐からなるアーティストグループ。2009年より活動をはじめる。
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もう一つの小部屋もヒスロムの作品
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ミニチュアの家が2つ並んでいる?って、よく見たら、一つはモニターで、
ミニチュアの家からは実際の二条城の中庭が見え、
モニターの方は映像の庭が見えています。(説明も置いてあったけど、よく読んでないので
どういう意向なのかちょっとわかりませんけど)

台所の大根の作品まで戻って、中庭へ出ると、

ツァイ・グォチャン(蔡國強)
《盆栽の舟:東アジア文化都市2017京都のためのプロジェクト》2017
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この《盆栽の舟》は、「東アジア文化都市2016奈良市で蔡國強が東大寺の境内の池に設置した木造船を二条城の庭に移築したもの。舟を鉢に見立て、そこに五本の松の木を植えた巨大な盆栽」(設置してあった看板より)
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迫力です!! 奈良・東大寺から着いた舟が京都・二条城で巨大な盆栽になったんですね。
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この中庭には、チェ・ジョンファの作品《エアー エアー》2017 もありました。
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カラフルなプラスチック製のザル―韓国のキムチ用のザルだそう―を1万個つなぎ合わせているそうです。
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チェ・ジョンファは、《フルーツの木》《涅槃》《アルケミー(錬金術)》、
さらに最後に《呼吸する花(808の漢字)》と、いろんな作品を展示しているんですね。

北側から見た二の丸御殿
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もう一つの「アジア回廊 現代美術展」有料エリアが、東南隅櫓
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東南隅櫓は、寛永期に建てられた隅櫓で重要文化財。
二条城の外から見ると、一番目立つところですね。普段は非公開だそう。
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久門剛史の作品がありました。
中に入ると、暗い中に、たくさんのライトが振り子のようにゆっくりと揺れています。
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時々、階上から、雷のような光と音が聞こえてきます。
時空を超えて、雷雨の中の城にいるような気分にもなってきます。
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久門剛史は、あいちトリエンナーレ2016の豊橋エリア開発ビル5階で
作品を展示していた人ですね。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-10-04

二条城と言えば!! ってカンジの唐門と二の丸御殿
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絢爛豪華な唐門
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今回は二の丸御殿の見学はパス。
二の丸御殿の前の庭では、イベントの準備が行われていました。
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二の丸庭園
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内堀を渡って
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本丸庭園と本丸御殿
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現在の本丸御殿は、「京都御苑今出川御門内にあった旧桂宮邸の御殿を,明治26年から27年にかけて本丸内に移築したもの」だそう。
本丸には五層の天守閣がそびえていましたが,寛延3年(1750年)落雷のため焼失,さらに天明8年(1788年)には市中の大火のため殿舎をも焼失してしまいました。
元離宮二条城公式ホームページより
http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/nijojo/

西側の内堀には、三嶋りつ惠《光はいつでもそこにある》2017 がありました。
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三嶋りつ惠の無数のガラス作品が内堀に浮かんでいます。
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ただ、ガラスというより、金属のようにも見えてしまったんですが。
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ここは「アジア回廊 現代美術展」のチケットがなくても入れるところなので、
美術展のことを知らない人が「何?あれ」って不思議そうに見てたりしました。

木々の間にあったのが、伊藤存《そとに出てわかること》2017
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この作品、布に刺繍なんですって?
通常室内に展示される刺繍作品を屋外用に新たに制作。」されたそう。
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あれ? この作品だけ、刺繍じゃなくて蟻が布に来てるみたいなんですけど??
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南中仕切門をくぐって、桜の園にあったのが、
花岡伸宏の作品
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木彫や既製品を組み合わせた立体作品を制作している。」方だそう。
《無題(頭部、雑誌、畳)》2017 ブロンズ、木、鉄、アクリル絵具、鉛筆
《未完の積み上げ》2017 木、衣服、アクリル絵具、鉛筆
《無題(石垣、鉛筆、詰め込み)》2017 カンヴァス、鉛筆
《無題(その他)》2017 木、布、雑誌、紐、その他
は「いずれも展示会場となった二条城の桜の園に合わせて制作された新作のシリーズ
なんだそうですが、

石垣とコラボしているようなのが‥‥《未完の積み上げ》かな??
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反対側から見るとこんなカンジ
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あれ?? よく見たら、この石垣の隙間に布とか詰め込んであるようなんですけど??
これって作品????
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ハム・キョンア《アン・カモフラージュ シリーズ 01-05》2016
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なんとも不思議な形です。
迷彩柄を3Dに起こしたという有機的な造形」だそう。
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鑑賞していたら、二条城の閉門30分前のアナウンスが流れてきたので、
次へと急ぎました。

北側の庭園の散策路にあったのが、へ・シャンユ(何翔宇)の作品《城》2017
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えー?! なんかウ〇チみたいな形wwって思ったら、ホントに
排泄物とそれを不意に踏んでしまった足跡という、人間の身体から生ずる予測不可能な形、 あるいは形の無いものを、質量のあるブロンズ鋳造で制作することにより、観者に先入観や 身体的感覚とのズレを生じさせるとで、視角の優位性を問う。
なーーんて、小難しいことが書いてあったんですけど、

このカップルみたいに楽しんだらいいんじゃないでしょうかね? ハハハ!!
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最後にまたチェ・ジョンファの作品《呼吸する花(808の漢字)》
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真っ赤で大きな作品で目立つし、さらに動くんですよ!!
花には漢字が書いてあって、ころどころ知っている漢字もあります。
そういや東アジアの中国・韓国・日本って、漢字を使う国だなぁって。
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無料エリアにあるので、この現代美術展のことを知らない人が、
え? これは何??って驚いていましたね。

「アジア回廊 現代美術展」は、二条城と京都芸術センターが会場になっていて、
二条城が8:45~17:00で、京都芸術センターは10:00~20:00 だそう。
なので、京都芸術センター会場はまだ見ることもできたけど、
(京都芸術センター会場は無料!!)
ちょっと疲れたので、二条城前駅から地下鉄で山科まで直通で行けたので、
山科からJR在来線で帰りました。

いかにも京都って雰囲気の中での現代アート、よかったです。
10月15日(日)までだそう。


東アジア文化都市2017京都「アジア回廊 現代美術展」:
http://asiacorridor.org/
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兵庫県立美術館「怖い絵 展」 [美術]

8月30日(水)、兵庫県立美術館まで行ってきました。
「怖い絵 展」をやっています。
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ドイツ文学者・中野京子氏が「恐怖」をキーワードに
名画を読み解き、ベストセラーにもなった『怖い絵』シリーズ。

私も図書館で借りて面白く読みましたし、ちょうど
NHK教育テレビ(Eテレ)で取り上げられたのを見ました。

怖い絵 マリー・アントワネット
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-02-03

この展覧会は『怖い絵』の第1巻が刊行されて10周年になるのを
記念して企画されたそう。

何と言っても目玉は、
ポール・ドラローシュ《レディ・ジェーン・グレイの処刑》ですよね!!

2017年の展覧会を紹介した雑誌の記事を読んで、
え?!!!この絵が来るの?!! って驚きました。

実際、展覧会の図録で中野京子さんが書いていますが、
担当者さんの、涙ぐましい大奮闘」があったようです。

私がこの絵を知ったのは、新聞の日曜版だったかなぁ?
一目見たら忘れられない絵ですよね。なんとむごい‥‥

純白のドレスを着たジェーン・グレイの清楚な姿と、
彼女をこれから襲う恐ろしい運命がわかるだけに戦慄させられます。

ロンドン留学中の夏目漱石もこの絵を見て『倫敦塔』を書いたとか。

夏目漱石『倫敦塔』 青空文庫で読むことができます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/1076_14974.html

実際は、彼女が処刑されたのは屋外で、着ていたのは白いドレスではなく、
目隠しもされていなかったそう。

政争に巻き込まれて「9日間の女王」となり、わずか16歳で処刑された
悲劇の女王・ジェーン・グレイ。展覧会場を出たところで流れていた
映像によると、メアリ女王はジェーンがカトリックに改宗すれば
命は助けようと言ったのだが、プロテスタントのジェーンは
それを拒み、斬首されたのだと。この絵のジェーンの表情が、
なんとも印象的なのは、そんな自分の運命を受け入れて
覚悟を決めているからなのかと。

さらに、音声ガイドで、ジェーンの首を置く台を探す左手の薬指に
はめられた結婚指輪について、夫とは短くも幸せな結婚生活だったらしい
ことを知って、細部にまで気を配って丁寧に描かれていることに感嘆し、
いろんな感情がわいて胸がつまるように感じました。

これだけチラシ等で絵が使われているんですが、それでも、
展覧会場で実物を見て、その大きさ(251.0×302.0cm)に圧倒されました。
人物がほぼ等身大にに描かれているせいで、まるで目の前で
これから行われる斬首を見ているような迫力なんですよね。
そして、細部まで筆跡も見当たらないような美しい画面に驚きました。
重々しい飾りがついた額縁も素敵!

図録に、ロンドン・ナショナル・ギャラリーのキュレーターが
この絵に魅入られてじっくりと見る人が多すぎて、その真ん前の床のワックスが すぐにはがれてしまうため、ギャラリーの管理スタッフが定期的にワックスを かけ直さなければならない。(中略) 2003年に巡回展に貸し出されたときには、 すぐに訪問者の不満の声がギャラリー職員に聞こえてきた。
って書いていたんですが、
ほんとうに、この絵がよく日本に来たなと。
(今頃、ナショナル・ギャラリーでは訪問者の苦情が殺到している?)

そんな《レディ・ジェーン・グレイの処刑》の絵は、
1833年に描かれ、1834年にパリのサロンで公開されて大評判となるが、
その後、ロシア貴族の手に渡り、フィレンツェの私邸に飾られたため、
人目につく機会が減って忘れられていきます。その後、
何人かのコレクターの手を渡ってロンドン・ナショナル・ギャラリーに
寄贈され、テート・ギャラリーにあったが、1928年のテムズ川の氾濫で
失われたと考えられていました。真剣に捜索されなかったのは、
印象派が全盛だった当時、こういうアカデミックな絵は時代遅れと
みなされていたこともあったのではと。そして
1973年に再発見されたという、数奇な運命をたどった絵だそう。

2017年の展覧会を紹介した雑誌の記事で、この展覧会が
東京だけでなく、兵庫県立美術館でも開催されることを知って、
嬉しくなりました。

兵庫県立美術館には、2012年9月5日(水)に
「バーン・ジョーンズ展」を見に行っているんですが、
岐阜からJRの在来線を乗り継いでも行けるんです。

兵庫県立美術館「バーン=ジョーンズ展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-09-08

兵庫県立美術館の展覧会の方が東京の上野の森美術館より
先に開催されるってことも、ちょっと嬉しい♡
実は東京は当初別の会場を検討していたが、
この大作の搬入が困難で、上野の森美術館になったとか。

「怖い絵」展の公式ホームページで、土日は大変な混雑なので、
平日の来場をお勧めとか、観覧券は館外で買うとスムーズとかって
あったので、パートが休みだった8月30日(水)、JR岐阜駅発9:39で
大垣、米原、芦屋で乗り換えて、灘駅に12:43に着きました。3,350円
JR灘駅から徒歩約8分で兵庫県立美術館に着きます。
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途中、観覧券売ってないかなって思ったんですが、
BBプラザ美術館は「一般売り切れ(大学生のみ)」って表示されていて、
わー、売り切れるほど人気なんだー。チケット売り場で並ばなきゃ
いけないかなーって心配して行くと‥‥

兵庫県立美術館エントランスの看板
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チケット売り場は思ったほど並んでなくて、5、6人待ちで買えたので、
せっかくなので(館外で買えたら使わないけど一応プリントアウトしていった)
兵庫県立美術館のHPにあった割引券を出して、
1,400円の観覧料が100円引きの1,300円になりました。

わりとスムーズに買えて良かったーって思ったけど、会場へ入ると
やっぱり混んでましたー。この展覧会は何が描かれているか
説明してもらった方がいいので、音声ガイドも借りました。550円

展覧会は6章に分かれていて、
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第1章は「神話と聖書」
ギリシャ・ローマ神話を題材にした怖い絵

この展覧会のもうひとつの目玉ともいえる
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
《オデュッセウスに杯を差し出すキルケー》

薄衣を着て玉座に座る美女は、酒を飲んだ男を動物に変えてしまう魔女。
彼女の足元に転がる豚は、先に犠牲になったオデュッセウスの部下たち。

ウォーターハウスは私の大好きな画家です。
男の運命を狂わせる妖艶な美女―ファム・ファタール(運命の女)と
ロマンチックな物語性―要するに少女マンガみたいなところが―私のツボなので。

この絵でも、キルケーの背後の鏡にオデュッセウスが映っているところが
洒落ているなぁと。

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これは兵庫県立美術館の1階にあった記念撮影スポット。
キルケーの背後の鏡に自分を写して撮影することができるのが洒落てます!!


ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー《オデュッセウスとセイレーン》

キルケーの島を離れたオデュッセウスらを待ち受ける次なる試練、
美しい歌声で船人たちを惑わせては遭難させる海の魔女セイレーンたちの棲む
島のそばを航行すること。オデュッセウスはキルケーに授けられた知恵で、
船を漕ぐ部下たちの耳に蜜蝋を詰めて歌声を聞こえなくしたが、自分は
歌声を聞いてみたいと、耳栓をせずに、マストに体を縛り付けた。

この絵では、セイレーンは海では人魚だが、船によじ登ってきた時には、
男を惑わすエロティックな美女となっています。耳栓をしていなかった
オデュッセウスは狂乱して、海へ飛び込もうと身をよじっている。

ドレイパーの絵というと、
愛知県美術館「黄金伝説」展で見た
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-04-05
《金の羊毛》も美しくも怖かったなぁ。ギリシャ神話の
追手から逃げるために、弟アプシュルトスを海に投げ込ませて
時間稼ぎしようとしている王女メディアを描いています。

同じセイレーンでも、ギュスターヴ=アドルフ・モッサの
《飽食のセイレーン》は伝承通りの怪鳥として描いていますが、
翼が豪華な毛皮のマントのようにも見えます。
なんか、現代のマンガかアニメの絵ようだなぁと。
第2章で展示されていたモッサ《彼女》は、
巨乳に幼顔で、さらに萌え絵ってカンジ。
どちらもモッサ(1883-1971)の22歳(1905年)の作。

人が並んで鑑賞している中に、見たことのある絵があって、
あれ? これって‥‥ってキャプションを見ると、やっぱり、
岐阜県美術館所蔵のルドン《オルフェウスの死》でした!
黒いリトグラフが有名なルドンですが、これは夢の中のような
幻想的な色づかいで、描かれているのがオルフェウスの生首だって
知らなければ、どこが怖いのかわからないかもしれませんね。

この展覧会、岐阜県美術館の所蔵作品が結構入っていて、
いつも薄暗くてわりと狭い展示室で独り占め状態で見ている作品に、
たくさんの人が鑑賞しているのを見るのは、なんか誇らしい(?)ような
気分(すっかり岐阜県美術館は私の美術館みたいに思ってるwww)

第2章は「悪魔、地獄、怪物」

ヘンリー・フューズリ《夢魔》
この絵(のヴァージョン)は本とかで見たことがあるんですが、
作者の名前まで覚えておりませんでした。

第1章で展示されていたこの作者の
《ミズガルズの大蛇を殴ろうとするトール》は、
愛知県美術館の「ロイヤル・アカデミー」展に出てた絵ですね!
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-04-16

オーブリー・ビアズリーによる『サロメ』のための挿絵も
展示されていました。いかにも世紀末のお耽美な世界!
ハイ、私も大好きでビアズリーの画集も持ってますが。

第3章が「異界と幻視

ジョセフ・ライト《老人と死》は、
ガイコツが老人に向かって歩いてくるというパッと見ると恐ろしい絵だけど、
音声ガイドを聴くと、重い柴を運ぶのに疲れた老人が「もう死にたい」
というと、死神(ガイコツ)が現れて「何か用か」と言ったという
イソップ寓話の場面で、自分で死にたいと言った老人は
「この重い荷物を運んでほしくて」と答えたという笑い話。


岐阜県美術館所蔵のブレスダン《死の喜劇》や、

岐阜県美術館も所蔵しているけど、ここに展示されていたのは
国立西洋美術館蔵のムンク《マドンナ》とか、
(東京展では、群馬県立近代美術館所蔵のものが展示されるそう)

岐阜県美術館を代表するようなルドンの《蜘蛛》や、目玉――
『エドガー・ポーに』より《(1)眼は奇妙な気球のように無限に向かう》――とか、

マックス・クリンガー《手袋》は、岐阜県美術館も所蔵しているけど、
ここに展示されていたのは兵庫県立美術館所蔵のものでした。
(東京展では町田市立国際版画美術館のものが展示されるそう)

‥‥と、見ている絵も多かったので、人が多いこともあり、
わりと足早に進んでいきました。

第3章の最後に、チャールズ・シムズ(1873-1928)の絵が4点
展示されていました。
《ワインをたらふく飲む僕と君にこれらが何だというのだ》1895年
描かれている男はオーブリー・ビアズリーだと!!
退廃的な雰囲気の中に描かれている天使が幻想的。

《そして妖精たちは服を持って逃げた》1918-19頃 や
《小さな牧神》1905-06 に描かれる日常の中に現れる小さな妖精たち。

《クリオと子供たち》1913(1915加筆)になると、
一見穏やかで美しい絵なんですが‥‥
平和で美しい自然の中で、子どもたちが集まっています。
彼らの視線の先には、歴史を司る女神クリオが座っています。
女神が手にする巻物は血で染まっていますが、それは
1914年、第一次世界大戦によって長男を喪ったシムズが加筆したのだと。

シムズはその後徐々に精神を病んでゆき、
53歳で入水自殺したってことを知ると、
この絵がじわじわと怖く見えてきます。

第4章は「現実」

ゴヤの《戦争の惨禍》は、戦争という狂気の中での人間の蛮行を
描いていて、まさに酷い、怖い。正直見たくない残酷な絵で、
ゴヤの生前には発表されなかったそうですが、ゴヤが見た
戦争の実態、知っておかなければいけないと思います。

ここに展示されていた姫路市立美術館所蔵のゴヤの版画は、
岐阜県美術館「ゴヤの四大連作版画」展で見た中にありました。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2009-10-30

そして、男と女が、女性を押さえつけて今まさにナイフで刺そうとしている
という、怖い場面を描いた絵、タイトルも《殺人》
これを描いたのがあのセザンヌだってことに驚きます。

セザンヌは、20代後半~30代前半に、こういった暴力的でエロティックな
作品をかなり描いていたそう。

第5章が「崇高の風景」

愛知県美術館の「ロイヤル・アカデミー」展で見た
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-04-16
ターナー《ドルバダーン城》がありました。

音声ガイドで、ここに描かれたドルバダーン城は、
13世紀、兄弟での争いで勝利した弟が兄を20年以上幽閉した城で、
前景に描かれた人物は、兵士に引き立てられる兄オワインを幻影として
描いているのだろうと。

ロイヤル・アカデミー展で見た時は、荒涼とした谷に立つ廃墟の城の
風情ある風景‥‥くらいにしか見なくて
(その時は音声ガイドも借りてなかったし)
前景の人物には気が付かなかったのですが、そういう歴史を知って見ると、
絵がとてもドラマチックに見えてきます。

ギュスターヴ・モロー《ソドムの天使》が、幻想的な雰囲気で
とても素敵だなぁと見たんですが、音声ガイドを聞くと、
これは「硫黄と火」を雨のように降らせて滅ぼしたソドムの町を
見下ろす天使たちを描いているという、なかなか怖い絵です。
聖書における天使というのは、神の使いとして、ソドムを滅ぼせと
命じられれば、ジェノサイドも辞さない苛烈なものだと知って、
日本人が天使に抱く慈愛に満ちた優しい天使のイメージとちょっと違うなぁと。

第6章が「歴史」

ドラローシュ《レディ・ジェーン・グレイの処刑》をメインに、
その隣の、
フィリップ・ハモジェニーズ・コールドロン《何処へ?》1867年
16世紀風の衣装を身に着けた男女がつり橋を渡る姿。
不安そうな若い女性が、処刑の場所へ向かうようにも見えて、
これは特定の人物や事件を描いたものではないそうですが、
いろんな想像をかきたてられます。

フレデリック・グッドール《チャールズ1世の幸福だった日々》1853年頃
チャールズ1世と家族と廷臣たちが優雅に舟遊びをしています。
美しい王妃と愛らしい子どもたち。餌をもらう2羽の白鳥‥‥幸福そうな
穏やかな絵ですが、その後のチャールズ1世の運命を知ると
この完璧なまでの幸福そうな絵が―よく「怖いくらいの幸福」なんて
言いますけど―じわじわと怖く見えてきます。

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今、絵は「何が描かれているか」より「いかに描かれているか」が
重要とされていて、画家にスポットが当たっているように思いますが、
写真も映画もなかった時代には、人々は一枚の絵から、いろんなことを
読み取っていたんだろうなぁって。

絵を自分の感性だけで見るのもいいけど、いろんな背景を知って見ると、
また違った絵の面白さがわかって、深いなぁって思いますね。

この展覧会、見たことがある絵も多かったけど、また違って見えましたし、
やっぱり《レディ・ジェーン・グレイの処刑》は圧巻です!!
ロンドンのナショナル・ギャラリーまでは見に行けないので、
奇跡の機会ともいえるこの展覧会で見ることができて本当に良かったです。

兵庫県立美術館の会期は9月18日(月・祝)までで、
すごく混んでいるそうですね。私が行った8月30日(水)に来場者15万人突破、
9月9日(土)には20万人を突破したとか。

その後、東京・上野の森美術館へ10月7日(土)~12月17日(日)に巡回とのこと。

ショップで図録2,500円はもちろんですが、
クリアーファイルを2種類買いました。各600円。
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クリアーファイルは見開きでファイルすることができます。
1つ友人へのお土産で、どちらがいいか聞いたら、キルケーを
選んだので、私用にはレディ・ジェーンが残りました。
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怖い絵展: http://www.kowaie.com/
兵庫県立美術館: http://www.artm.pref.hyogo.jp/

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岐阜県現代陶芸美術館「明治有田超絶の美」展 [美術]

8月23日(水)、多治見市美濃焼ミュージアム「幻のナカヤマ」展を見た後、

岐阜県現代陶芸美術館へ行きました。
「有田焼創業四〇〇年記念
 明治有田 超絶の美
 万国博覧会の時代」展が8月27日(日)まで開催されていました。
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多治見市美濃焼ミュージアムから岐阜県現代陶芸美術館がある
セラミックパークMINOへは、車なら5分もかからずに行けます。
(歩くのはかなり高低差があるのでキツそうですけど)
イベントもない平日なので、閑散としています。

受付で岐阜県美術館の後援会会員証を見せて入ります。

近年、明治の工芸の超絶技巧が注目されていますね。
ここ(岐阜県現代陶芸美術館)で「超絶技巧! 明治工芸の粋」展を
見たのは、2015年11月22日(日)だったなぁーと。
(すごく良くて、図録まで買ったのに、ブログに感想が書けておりません)
清水三年坂美術館所蔵の七宝や金工、牙彫などが展示されていました。
図録を見たら、陶磁器では薩摩焼のキラキラ絢爛豪華な作品が出てました。

明治政府は殖産興業政策により、輸出品として、
国を挙げて技巧を凝らした工芸品を作らせ、
1873(明治6)年のウィーン万国博覧会をはじめ、
世界各地で開催された博覧会へ出品します。
そんな万博で大評判となった有田の陶磁器

江戸時代の藩による締め付けから解放され、西洋技術も導入して、
意匠にも工夫を凝らし、輸出した作品が大好評ということで、
世界を驚かせてやろうって職人たちの意気込みとエネルギーが伝わってくる
キラキラ絢爛豪華、これでもかって精緻な装飾過多の作品が並んでいました。

ま、ちょっと日本人の感覚とは外れてクドいかなって気もしますが、
こういうキラキラな磁器、私は少なくてもワビサビの抹茶茶碗より好き、
っていうか、まぁよくもここまで作った、作れたもんだ!!って、
超絶技巧を凝らした華麗な磁器に、ただただ感嘆しながら見ていきました。
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中でも一番のインパクトだったのが、この展覧会のメインビジュアルとして
チラシ表面左に半分使われている(チラシ裏面右下にも)
《染付蒔絵富士山御所車文大花瓶》1873(明治6)年 有田ポーセリンパーク蔵

ホントに『大花瓶』!! 見上げる大きさです。185cmだそう。
1973年のウィーン万国博覧会に、名古屋城の金のシャチホコと
向かい合うように展示された写真がありました。

そして、チラシ表面の右側に使われている
精磁会社《色絵鳳凰花唐草文透彫大香炉》1979(明治12)年~1897(明治30)年頃 個人蔵
大きな香炉に施された細かい模様、透かし彫り!! まさに超絶技巧って感じですね。

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で、この大香炉の隣に、台座の部分がなかったのですが、
大きな香炉が並んでいて、あれ? この2つ同じだよねーって見たら、
台座がない方は、特別出品された、岐阜県現代陶芸美術館所蔵の
精磁会社《染付上絵桐鳳凰文透彫大香炉》明治時代前期
(作品名が微妙に違ってますけど)
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鑑賞カードがあったのでもらってきました。裏の説明によると、

(前略)明治12年(1879年)、精磁会社は最高の技術陣による最高水準の製品づくりをめざし、 有田の香蘭社から分離独立して設立されました。そしてフランスのリモージュから最新式の 製陶機を購入し、設備の近代化によって大量生産を図ります。しかし、結果的にその機械の 運用に失敗し、コストを度外視した精巧な技術の製品化と経営の両立が困難となり、 さらに内外の不景気に加えて、会社首脳陣を相次いで失い、解散に向かいます。 明治16年のアムステルダム万国博覧会と明治20年のスペイン万国博覧会では 金牌を受賞するなど大きな功績を残していますが、その最盛期は短く設立時から 10年間ほどにすぎませんでした。(後略)

今回の展覧会、「香蘭社」と「精磁会社」の作品がほとんどを占めていました。
このあたりが超絶技巧を凝らした明治有田の陶磁器を作っていたんですね。

そして、最後の展示室にテーブルセッティングをされて展示されていた
香蘭社《染付藤文洋食器》1910(明治43)年頃 公益法人立花家資料館蔵
(チラシ裏面右上) とても素敵!!
元柳川藩主・立花家の家紋がデザインに上手く溶け込んでます。
洋食器だけど、日本的なあっさり爽やかな雰囲気も感じました。

あ、立花家って、福岡県柳川の「御花」なんですね。
湯布院、高千穂、阿蘇などを巡ったツアーで、
柳川の御花で食事して船に乗ってお堀めぐりをしたっけ
(15年前、2002年のことです)
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このあたりに展示されていた作品は、金キラキラ細密模様からちょっと違ってきて、
私個人的に、あっこれ素敵! って思ったのが、
香蘭社《釉下彩陽刻翡翠鯉文大花瓶》1890(明治23)年~1910年代 有田ポーセリンパーク蔵
釉下彩の透明感ある立体のカワセミと、壺にレリーフのようにかぶさった葉、
壺に描かれた鯉がとてもリアルに上品に描かれていてすごいなーーって。

この「明治有田 超絶の美」展、
2016年9月5日(土)~そごう美術館で開催されたのを始めに、
佐賀県立九州陶磁文化館、兵庫陶芸美術館、
いわき市立美術館、泉屋博古館分館、
はつかいち美術ギャラリー、秋田市立千秋美術館と巡回し、
ここ、岐阜県現代陶芸美術館が最後だったそうです。

「明治有田 超絶の美」展が開催されているギャラリーⅠを出て、
所蔵品が展示されていることが多いギャラリーⅡでは、

「大地のこどもたち 2017」が開催されていました。
岐阜県内の小・中・特別支援学校等のやきもの作品展
44校の800点を上回る作品が展示されています。
(チラシに使われているのは2014年の出品作だそう)
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こどもたちのエネルギーが伝わってくるような作品が
これだけ並んでいると迫力でした。
ちょっと考えさせられてしまったのは、
学校やクラス単位で同じような作品になってるんですよね。
スニーカーを作っているところとか、お面を作っているところ、
粘土を板にして制作しているところ‥‥
制作の指導について考えてしまいました。

あまり制作について指示すると作業になって、みんな同じになっちゃうし、
自由に制作しなさいって言うと、こどもたちは何をどうしていいか
戸惑っちゃうんだろうなぁと。
誰かカッコイイものを作っていると、周囲がマネしちゃうってことも
あるかもしれませんね。
天野裕夫ばりの怪獣っぽいのを作っていた一帯が特に面白かった。

天野裕夫についての過去記事↓
JR名古屋タカシマヤ美術画廊の天野裕夫展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-09-15

美術館を出て、セラミックパークMINOのショップ内のギャラリーで
やっていた「安田ナオキ ガラス展」
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涼し気なガラスが素敵でした。私はやっぱり陶磁器よりガラスが好きみたい。
案内ハガキの写真の穴のあいたガラスより、透明感のあるお皿が
素敵で欲しいなって。でもお皿よりペンダントの方が使うかな?って、
奮発しちゃいました! 4,400円(税別)でした。
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安田ナオキさんは、土岐市にあるガラス工房
Studio Shine スタジオ シャイン」で制作に励んでいらっしゃるそう。
スタジオ シャイン: http://studio-shine.net

暑いことで有名な多治見ですが、この日は曇っていましたし、
ツクツクボウシも鳴いて、暑い中にも、少し秋の気配が感じられました。
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--オマケ--
2015年9月12日(土)~12月6日(日)に岐阜県現代陶芸美術館で開催された
「超絶技巧! 明治工芸の粋」展のチラシ
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光沢インクも使った豪華なチラシです!!

中面のイラストは、山口晃だそう!! (クリックで拡大します)
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安藤緑山の象牙彫はスゴかった!!

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岐阜県現代陶芸美術館: http://www.cpm-gifu.jp/museum/

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多治見市美濃焼ミュージアム「幻のナカヤマ」展 [美術]

8月23日(水)、多治見市美濃焼ミュージアムへ行きました。
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パートが休みのこの日、息子のバイトも休みで、車が使えたんですよね。
多治見のセラミックパークMINOの岐阜県現代陶芸美術館の
「明治有田 超絶の美」展が8月27日(日)までだったので、
せっかく岐阜県美術館の後援会会員証で無料で見られるのだから、
今日あたり行かなくちゃと、近くまで行った時に、そういえば、
多治見市美濃焼ミュージアム「幻のナカヤマ」展も27日までだったなって
気が付いたんですよ。前回、岐阜県現代陶芸美術館に来た時に、
(5月21日「コレクション×クロニクル」展に来てます)
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-06-02
このチラシを見て、華やかな洋食器の世界、見たいって思ったんですが、
その日は時間がなくて‥‥で、
岐阜県現代陶芸美術館は6時までやってるけど。
多治見市美濃焼ミュージアムは5時までなので、まずこちらへ。
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受付で観覧券を買おうとすると、JAFの会員証で50円割引になるとのことで、
観覧料一般310円が260円になりました(310円でも安いのに)! そして
8ページのカラー写真も美しいリーフレットまでもらえました!!
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最初の展示室が「幻のナカヤマ」
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なんとこの企画展の部屋のみ写真撮影可!!!ってことで!!
独り占め状態をいいことに、バチバチ撮ってきました。

入口の正面のガラスケースに展示されていたのが、
《菊花御紋章入り コーヒー椀皿》と磁器製ワイングラス

実は私、チラシの華麗な洋食器の写真見て素敵!!って思ったんですが、
「ナカヤマ」については何も知らなかったんですよね。

《菊花御紋章入り コーヒー椀皿》は、
平成2年、各国の国賓を招いて行われる新天皇即位式に用いるコーヒー椀皿。
明治以来百年ぶりという発注を受け、転写で用いた金も百年もつようにと、
通常の11パーセントをはるかに上回る35パーセントが施されているとのこと。
美濃で初めて宮内庁御用達に指名されたナカヤマ。

 「美濃の大倉陶園」と称されるほどの評価を一代で達成した中山保夫の 中山製陶所(多治見市平井町)が生み出した高品質の製品を紹介します。
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チラシにも使われているコーヒーセットは、
創業30周年記念の《プレジデント・アニバーサリー》コーヒーセット

その隣に展示されていた《ワインカントリー レ・フロール》素敵!!
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より手ハンドル石膏型と手書き元見本
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そして、盛り上がった金の豪華さに驚いた《金腐らし 茶器揃》
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金腐食(金くさらし)とは、
腐食技法を用いた陶磁器の金彩による加飾法」で、
陶磁器の加工目的部分に、アスファルトを油で溶いたものやパラフィンを使って絵柄を描く (転写を施す場合もある)。そして劇薬のフッ化水素水を掛けると、 絵柄が描いていないところは陶器面が侵されて凹む。次にアスファルトなどを洗い落として 金絵付けをして焼成すると、浸食されて凹んだ部分の金には艶がなく、 凹んでいないところの金は艶が出て豪華な装飾ができる。」そう。しかし
フッ化水素水を用いる作業は安全性と効率性に問題があり、 毒物指定のため使用や廃棄も容易には行えないことから、今ではサンド・プラストによる 加工に替わっている。」とのこと。

素敵~!! 私、抹茶茶碗のワビサビはよくわからないけど、
こういうキラキラは大好き!

手前の2つ、同じもののように見えるけど、左側が手書き元見本とのこと。
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日本の屏風の絵をデザインした十二か月のコーヒー椀皿
尾形光琳の紅白梅図屏風の絵柄もありますね。
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手書き元見本と製品
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《プレジデントゴールド葡萄》
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《ハレドール》
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《エランドール》デザインや転写紙も展示されています。
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《ポンパドール》
ポット、シュガー、コーヒー椀皿
ケーキ皿、サンドイッチトレー
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《ペルシャンフラワー》と《黒地百花》
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石膏型が展示されていました。
昭和62年、磁器では不可能とされていた継ぎ目のないステムウエアの開発に成功したと。
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優美な形ですね。
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鶴田一郎 資生堂プレゼン用《手描き女性図 コーヒー椀皿》
皿の形がモダンで洒落てます!
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レースのようになった皿が面白い。手間かかってるんだろうなぁー
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企画展のタイトルが『幻の』ってついているのは、
ナカヤマは、安価な海外製品の流入による経営難と中山自身高齢となったこともあり、
2003(平成15)年に製陶会社を解散したからだそう。
2015(平成27)年には販売会社(株)ナカヤマも解散するが、廃業を知った
陶磁器商社の社長 松田金之助がブランド再生を決意し、
(株)ナカヤマ販売を設立したとのこと。
中山保夫氏は、今年2017(平成29)年元旦に逝去されたそう。95歳。

展示には、一代で誇るべきブランドを築いた中山保夫を支えた
技術者の紹介もありました。開発費を惜しまなかった中山保夫には、
優秀な職人たちとの幸福な出会いがあったと。
寺野勝美 上絵付一級技能士
大堀高祥 金仕上げ技術者
大坪高明 アートハンドペインター
かつて中山を支えた技術者は、現在、(株)ナカヤマ販売で
ブランド再生に取り組んでいるとのことです。

いやー、この展示、見に行けてよかった!!
多治見にこんなすごい高級洋食器メーカーがあったなんて!!

(株)ナカヤマ販売のウェブサイト: http://nakayama-h.com/
オンラインショップの華麗なコーヒー椀皿などは、
見ているだけで素敵です。‥‥私にはちょっと買えないけど。
(もちろん値段もあるけど、私はすぐ壊しそうで)


多治見市美濃焼ミュージアムでは、
常設の美濃焼の歴史を展示した部屋や、

小企画展「受贈記念 日根野作三茶碗」展の部屋
皿の絵とか面白いなって見たら、日根野作三さん、陶磁器デザイナーとして
活躍された方なんですってね。(スミマセンお名前も知りませんでした)
並んでいた、素朴とも見える茶碗は私にはよくわかりませんが‥‥。

加藤孝造コレクションによる荒川豊蔵展示室もありました。
荒川豊蔵の志野茶碗とかは、岐阜県美術館とかでも見て、
すごいものなんだろうなぁーとは思いますが‥‥
展示されていた絵や書が面白かった。
立派なリーフレットがあってトクした気分。
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そして、多治見市美濃焼ミュージアムでは、人間国宝など美濃を代表する
作家の茶碗でお抹茶がいただけるんです!! 一服500円。
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今月のお茶碗9つのうち、私が選んだのは
人間国宝・加藤卓男のラスター彩茶碗
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やっぱ私は、渋いお茶碗より、こういうちょっとキラキラ茶碗が好きだなぁ。


ここに来るのは2回目。前回来た時のことはこちら↓
多治見市美濃焼ミュージアム「中田英寿、現代陶芸と出会う。」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-03-22


多治見市美濃焼ミュージアム:
http://www.tajimi-bunka.or.jp/minoyaki_museum/
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