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岐阜県美術館一般展示室「それぞれの空間表現展」 [美術]

2月24日(金)に岐阜県美術館の一般展示室で開催されていた
「それぞれの空間表現展」を見に行ったことを。
(展示は2017年2月21日(火)~2月26日(日)なので終了しています)
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去年1月に見に行った
ぎふメディアコスモス「色即是芸」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-02-03
足立絵美さんの絵やパンタン(操り人形)がとてもいいなって見て、
その後、足立絵美さんのツイッターを見つけて
フォローさせていただきました
https://twitter.com/emi8282

そのツイッターで、この展示のことを知り、
日曜日はミニ同窓会の予定だったので、金曜日に行きました。

岐阜県美術館の一般展示室は、たいてい県内の美術団体などが、
県民の絵画や写真などを壁面にずら~っと並べて展示していることが多いのですが、
今回、その空間が贅沢に使われています。

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大野昌之さんの展示
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藤澤真実さんの展示
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大きな繭のよう。
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窓をバックにした透ける感じもいいですね。

戸部善晴さんの作品
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とても鮮やかなパネルが並んでいます。
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足立絵美さんのコーナー
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パンタン(操り人形)の作品や、レトロな人形や絵本など、
足立絵美さんの世界ですね。(クリックで少し拡大します)
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足立さんの部屋を覗いているような感じ。
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足立絵美《MILKY HOUSE》
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足立絵美《utopia no yoru》
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遠藤泉女さんのコーナー
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メビウスの帯状になった布(?)に、書が書かれています。
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オシミタダシさんのコーナー
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え? これは描いたの? 写真にペイントをしているのだとか。
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松井優幸さんのコーナー
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いろんな写真がロープに吊り下げられています。

佐藤仁美さんのコーナー
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松永賢さんのコーナー
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去年秋のギャラリー小さい家「あなたの中のわたし」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-10-30
で、なんとも雰囲気のある、引き込まれてしまいそうな
魅力のある絵だなって見た方ですね。
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男性も女性も中性っぽいミステリアスな雰囲気。
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長縄功太郎さんのコーナー
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絵画はもちろん、書、立体、写真とバラエティがある
10名のアーティストの方が、それぞれの広いスペースを使って
自分の世界を表現していて、面白く拝見させていただきました。

岐阜県美術館の企画展「岐阜の版画」はもう見ていたので、
(感想が書けておりませんが)
岐南町中央公民館でやっていた
「長縄士郎 日本画展」を見て帰りました。
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岐南町中央公民館 こんなきれいな建物ができていたんですね。
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日展参与の日本画家 長縄士郎氏は、1923年(大正12年)
岐南町(旧八剣村)で生誕。岐南町の名誉町民とのこと。
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足立絵美さんのブログ: http://blog.goo.ne.jp/kamikirimushiadachi
(この展示について、足立さんの展示はもちろん、
 他の方々の展示も、美しい写真がたくさんアップされています)

オシミタダシさんのブログ「金魚日和」: http://blog.goo.ne.jp/gooldfish

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じゅうろくてつめいギャラリー「手でみるアート展8」 [美術]

ちょっとバタバタしていて、なかなかブログも書けませんでした。
2月5日(日)に、じゅうろくてつめいギャラリーで開催されていた
「手でみるアート展8」 会期:2017年2月3日(金)~7日(火)
へ行ってきたことを。
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ギャラリー小さい家の小澤さんから案内をもらいまして。
NPO法人アートの駅でやっている展覧会だそう。

じゅうろくてつめいギャラリーに行くのは初めてです。
十六銀行が創立130周年を記念して、平成19年に旧徹明支店を改装し、
地域の文化活動発表の場として無料で貸し出しているそう。
じゅうろくてつめいギャラリーとは:
http://www.juroku.co.jp/aboutus/tetsumei_gallery/about_tetsumei_gallery.html

岐阜市の中心街にあり、専用駐車場はないので、
近くの市営の金公園地下駐車場に停めて行きました。
(30分毎150円、3時間まで600円)

北側の入口
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内部のレトロで重厚な雰囲気が素敵!!
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床にあるのは、二村元子さんと子どもたちの展示
「天使とおばけ」展にあったものですね!
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-12-05
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手前の作品は、2016年の
ぎふメディアコスモス「みんなのアート」展で、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-08-06
チラシ表面に使われていた廣田由里乃さんの作品ですね!
《愛犬の背中》
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その時も、この作品には触ることができました。

手前が地元で活躍されている彫刻家・菅原光則さんの作品《真理》
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柳原義達の彫刻《鳩》も触れちゃいます!
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岐阜盲学校の生徒さんの作品《みかん》
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木の板で作られた《いも虫》
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足が不揃いなので、触るとカタカタ動くのも愛らしい。
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《かぼちゃ》
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こちらは「ギャラリー小さい家」の小澤さんが最近注目している
チェコのガラス造形作家 イワナ・シュラムコヴァーの作品《天狗犬》
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素朴なガラスの質感とシンプルな形がとても魅力的です。
触らせてもらいましたが、すごく重かった!!
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作品集も見せてもらいましたが、大きな作品の存在感すごい!!

丹羽修《サンキュー》
陶の穴の中にプラスチックの球が3つ‥‥もしかして
三(さん)球(きゅう)? (笑)
触るとプラスチックの軽い玉がカタカタ音をたてます。
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丹羽修《すっぽり》 「付録」と書かれた紙に、
「Googleで「すっぽり」と呼びかけ、画像をタッチしてみてください」と。
‥‥私のiPhoneでやったら、猫の「すっぽり」画像が出てきて可愛かった。
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ギャラリー小さい家でも展示されたことがある
田代裕基さんがヨーロッパで集めたアンティークですね。
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手紙などの軽いものを量るための秤なので、少しの力で
複雑に動くのが面白いです。

小澤喜代美さんの作品《長いもの》(手前)と、
《長いものに巻かれる》
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手触りの違う白い布で作られています。
「体に巻き付けてみてもいいですよ」と。

《ハリセンボン》
作品名・作者名は点字でも書かれています。
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私には触ってみても、感触の違いが判らず、
とても読むことはできそうにありません。
点字を打つための道具などもありましたが、凸にするには、
裏側から打たねばならず、読むのと書く(打つ)のが反対に
なるわけで‥‥覚えるのも複雑で大変そうですね。

岐阜盲学校の生徒さんの作品。少しは見える子の作品だそう。
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視覚に頼りがちな現代社会の中で、忘れていた感覚を呼びさましましょう。
(案内はがきより)ってことでしたが、面白い展覧会でした。
レトロな会場もとても良かったです。

銀行時代の金庫が残っています。
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高い天井と中二階の木製手すりの回廊がいい雰囲気です。
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昭和12年に岐阜貯蓄銀行本店として建造された建物だそう。
建物東側より
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徹明通の向かいより見た建物北側の全景。アーケードがジャマですが。
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2月5日(日)の中日新聞の記事
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NPO法人アートの駅: http://www.art-station.org/
ギャラリー小さい家: http://gifulittlehouse.com/

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豊田市美術館「蜘蛛の糸」展 [美術]

今頃になってですが、昨年12月25日(日)、
豊田市美術館「蜘蛛の糸」展に行ってきたことを。
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「クモがつむぐ美の系譜―江戸から現代へ」
という副題がついています。

豊田市美術館の展覧会はいつもとてもいいことを知っていますし、
ツイッターで塩田千春のインスタレーション画像が
流れてきたりしていたので、いいなぁ、行きたいなーとは
思っていたのですが、ついついズルズルと‥‥で、
もうあきらめようかなぁとも思ったのですが、
最終日、翌週は元旦でやることもいっぱいある
(まだ年賀状も終わってなかった)っていうのに、
出かけちゃいました! 日曜だし、電車にした方がいいかなとも
思ったけど、Google Mapsで調べたら、我が家から豊田市美術館まで、
電車で2時間5分、車で1時間15分。これはやっぱり車かな。
ま、私の場合、高速道路の途中で休憩したりするので、
もう少しかかるんですが‥‥。

豊田市美術館は、いかにも車の街らしく、広い駐車場があります。
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6月23日(木)に「デトロイト美術館展」を見に来た時よりは空いているかな。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-06-27

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観覧券を買おうと、美術館のチケット売り場で財布を出したら、
まずクジをひいてくださいって言われて、ひいたら、
なんと観覧券が当たっちゃいました!!
観覧料一般1,000円だったんですが、ラッキー!!

2階から見てくださいって言われて行くと、
塩田千春のインスタレーション《夢のあと》
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ツイッターで画像も流れてきていましたが、
やはりこの大きさは迫力です!!!
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黒い糸が蜘蛛の巣のように張り巡らされた中に、
白いドレスが10着、吊り下げられています。
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インスタレーションを見ながら階段を上がり3階へ行くと、
まず、新宮晋の絵本《くも》の絵が並んでいます。

蜘蛛の生態や、あらためて蜘蛛の巣の形の美しさに気づかされます。
蜘蛛を嫌う人は多いですね。私は、そんなに嫌いでもないですが、
もちろん好きでもないです。
でも、蜘蛛や蜘蛛の巣をこんなに美しく描いたり、
工芸のデザインにした作品たちを見て、その魅力に驚かされました。
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熊谷守一《地蜘蛛》1963年 メナード美術館蔵
最初見た時、これってアリじゃないの?って思ったんですよ、
蜘蛛の巣も描いてないですし。でも、同じ部屋に展示してあった
猪瀬光の写真(チラシ裏面の熊谷守一の下の画像)を見て、
なるほど、これは蟻じゃなくて蜘蛛だわって。

江戸時代の《鍋島色絵蜘蛛之巣梅花散らし文八角》のモダンなデザイン!!

江戸時代の《槇に蜘蛛巣蒔絵螺鈿手箱》もスゴイ!!
気味が悪いと思われがちな蜘蛛の体が螺鈿で、
金で描かれた蜘蛛の巣のなんと豪華で美しいこと!!

チラシ裏面に載っている
明治時代の旭玉山《葛に蜘蛛の巣図文庫》清水三年坂美術館蔵
ホンモノが貼り付いているかのようなリアルな蜘蛛の巣は、
象牙(鯨ひげという説もあるそう)でできていると、
2015年11月に岐阜県現代陶芸美術館で見た
「超絶技巧! 明治工芸の粋」の図録で知りました。
(図録まで買ったのに、ブログに感想が書けておりません(^^;)

旭玉山(1843-1923)は、象牙の髑髏で知られた方ですね。
名古屋ボストン美術館「ダブル・インパクト」展で見た
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-08-30
ガイコツ《人体骨格》は鹿の角でできていましたが。

やはり岐阜県現代陶芸美術館「超絶技巧! 明治工芸の粋」展で見た
正阿弥勝義《古瓦鳩香炉》清水三年坂美術館蔵
瓦のように見えるけど鉄でできているんですね。

外の景色が見られるゆるやかなスロープを通って次の展示室へ行くと、

《ヤツデに蜘蛛の巣模様羽織》昭和初期 池田重子コレクション蔵
おぉー、このリアルな蜘蛛の巣を羽織のデザインにするのがスゴイ!

上村松園の嫉妬に狂う女を描いた《焔》の下絵が展示されていました。
残念ながら本画は図版でしたが、着物の蜘蛛の巣模様が
下絵では着物の裾に少しだけしか描かれていなくて、
本画で加えられたものだとわかります。そのため
女性の狂気がさらに増して凄絶な雰囲気になっているなと。
蜘蛛の巣のスケッチも展示されていました。
《焔》のためのスケッチかは不明だそうですが。

橘小夢《刺青》1923年 谷崎潤一郎の小説を題材にした木版画
おぉ、お耽美!! こういうアブナイ世界、私結構好きですけど、

森村泰昌《セルフポートレイト(女優)/ワカオアヤコとしての私》1996年
になると‥‥1966年の映画「刺青」の主演女優、若尾文子に扮した
セルフポートレイトってことですが‥‥ちょっと生々しすぎて。

月岡芳年《奥州安達がはらひとつ家の図》は怖くてアブナイ絵だけど、
どこか美しくてドキドキしちゃうところがあるけど、

荒木経惟の《緊縛シリーズ》の写真は、うーん‥‥
エロス? なんか生々しくてギャグのようにも見えちゃうんだけど。

岐阜県美術館が所蔵する山本芳翠《裸婦》1880年頃 が
展示されていたのにはちょっと驚きました。
日本人による油彩裸体画として最初期の、
重要文化財に指定されたこの作品、
岐阜県美術館の所蔵作品展でよく見ていますが、
豊田市美術館の明るい展示室で見るとまた違った印象!
今まで白い布と裸婦しか見てませんでしたが、バックの森や、
女性が見ている蜘蛛の巣や蜘蛛に気づくことができました!

愛知県美術館からは、
木村定三コレクションの英一蝶《王子喬図》や、
拾得が箒で蜘蛛の巣を掃っているというユニークな
曽我蕭白《寒山拾得図》が来てました。

工藤哲巳《無限の糸の中のマルセル・デュシャン。
プログラムされた未来と記録された記憶の間での瞑想》1977年
も、愛知県美術館のコレクション展「線の美学」で見て
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-12-17
なんかガラクタみたいって印象深かったヤツだ!

山口薫《孤独者のすまい》1955年 群馬県立近代美術館蔵
(チラシ裏面左中段)真ん中に描かれた蜘蛛がなんとも
愛嬌があるというか、カワイイというか‥‥

一見、街灯の写真かと思ってしまった小柳裕の作品が
2点並んでいました。カンヴァスに油彩で描かれているそう。
光っていると見えるところは、カンヴァス地が何も塗らずに
そのまま残してある部分だとわかると、
何も塗っていないカンヴァスが光っているように見える
絵の虚構?みたいなことに気づかされます。
《A Method/Source of Light 16-5》2016年の
街灯に照らされる蜘蛛の巣と蜘蛛がとてもリアル。

部屋で鑑賞していたら、隣の部屋のカラクリが始まりますよ
と教えてもらったので見に行くと、
ムットーニ《蜘蛛の糸》 本展覧会のために制作されたという作品
機械仕掛けのからくり時計の中で、蜘蛛の糸をよじ登るのは、
スーツ姿の男。なんか懐かしい見世物って雰囲気。
からくりをやっていない時の時計から漏れる光の演出も良かった。

展示室を出て、階段を降りると、そこに展示してあったのは
戸谷成雄の巨大な彫刻《雷神―09》 撮影可でした。
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1階の「蜘蛛の糸」展示室へ行く前に、
2階の常設展の展示室5を見ました。
2017年が酉年のためか、速水御舟の《鶏》1925年 や、
コンスタンティン・ブランクーシのブロンズ彫刻
《雄鶏》1924年(1972年鋳造)が展示されていました。
奥には豊田市美術館が誇る
クリムト《オイゲニア・プリマフェージの肖像》1913/14年や、
エゴン・シーレ《カール・グリュンヴァルトの肖像》1917年も、
展示されていました。

1階の展示室の前にあった
青木野枝《Untitled(NA84-1)》豊田市美術館蔵 撮影可でした。
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1階の「蜘蛛の糸」展示室ではまず
芥川龍之介の小説『蜘蛛の糸』が発表された
児童向け文芸雑誌『赤い鳥』の創刊号(1918年/大正7年)が
展示されていました。(但しこれは1986年の復刻版だそう)

壁では大藤信郎の白黒影絵アニメーション《蜘蛛の絲》が上映されており、

部屋の一角が藪内佐斗司《蜘蛛のいと》の展示になっていました。
カンダタや地獄の罪人たちが赤ん坊の姿で表現されていて、
この世へ生まれてくる場面のようにも見えました。

次の部屋には鴨居玲の《蜘蛛の糸》と題された絵が3点ありました。
どれもおどろおどろしい。カンダタはまだ地獄の血の池に浸かっていて、
蜘蛛の糸につかまった瞬間で、もう他の罪人たちも集まってきています。

でもこの部屋でものすごいインパクトだったのが
青木千絵の立体《BODY 08-2 ―昇華―》
足はリアルなのに、胴体が大木のようになって天井へ伸びています。
よく見ると、足は床スレスレに浮いているんです!!
漆でできているそう。

その隣の部屋は小泉明郎の映像
《悲劇の誕生(インスタレーション・ヴァージョン)》
男性が、ニーチェの『反キリスト者』を朗読していると、
たくさんの「腕」が彼にいたずらをしてきます。
顔をいじくったり、本をくしゃくしゃにしたり、
いたずらはだんだんエスカレートしていきます。

次の部屋へ進むと、草間彌生《No.AB.》1959年 豊田市美術館蔵
の巨大な絵(210.3×414.4cm)の前に椅子が並べられていて、
チケットを受け取った時にも案内されたのですが、
月一回行われているという
「作品をゆっくり読みとくギャラリートーク」が始まるところ
だったので、せっかくだからと参加しました。
ガイドボランティアの方に言われて、この絵をよく見て、
どんな印象を持ったか発表し合うのですが、
「木の幹の表面のよう」とか「海のうねりのよう」とかって意見が出て、
そうかー、皆さんイメージが豊かだなぁ~と。うーん私は、
これはドットを描いていったんじゃなくて、白い網目を描いていったのね
みたいな即物的(?)なことしか浮かんできませんでした(^^;)>
この絵、最初に黒で塗りつぶして、それから薄い白を塗り、そして、
無数の白い網目を描いていったのだそう。
でも、そう言われても、私には黒には見えなくて、モスグリーン色に
見えるんですけどー。

この部屋には田中敦子《'94B》1994年 豊田市美術館蔵
巨大な(300.0×510.0)絵もあって、強烈な色彩が
草間彌生のモノクロの絵と対照的で、インパクトありました。

このあたりから、少し見るのが疲れてきたかな。

秋山陽の大きな陶の作品《Heterophony 4》と
壁に並んだ《交信》という作品は、
クモの巣を鉄粉で紙に定着させたというもので、
蜘蛛の糸の造形の美しさに驚きます。
《交信》というタイトルも、自然との交信、
陶の作品との共鳴みたいなものを感じていいなぁと。

浅野弥衛の作品、線が詩的な雰囲気でいいなぁってくらいで
見て行ってしまったんですが、後で図録で
これらは油彩だって知って驚いているところです。

雪原の轍(わだち)のようだなぁって見た狗巻賢二の作品たちは、
白い油絵具を何度も塗る行為によって描(?)かれているそう。

さかぎしよしおうの造形も、磁土をスポイトから1滴ずつ垂らして
積み上げていくという作業を繰り返して作られているそう。

額田宣彦の一見コンピュータで作ったパターンかと思うような
平面作品、全てフリーハンドで描かれているとのこと。うーん‥‥

小川信治の、一見写真を対象にしてプリントしたのかと思う作品は、
実は紙に鉛筆で描かれているのだと!!
かなり近寄って見ないと描かれているとわかりません。
写真のキズなども描いていて精緻な描写力すごいけど‥‥

このあたりの展示「第5章 蜘蛛の巣のように立ち現れるものたち」
というテーマで「蜘蛛の巧妙で精巧な網づくりを彷彿とさせる
アーティストたちの多様な表現」が紹介されているそう。
‥‥ご苦労様です‥‥みたいな印象を持ってしまった(^^;)>

そして最終章の「第6章 見えない糸、希望の糸」の展示では、
人工合成クモ糸繊維QMONOS(TM)を用いたジャケットのプロトタイプ
「MOON PARKA(TM)」とか、

加藤翼の、大勢の人がロープで建造物を引き起こしたりする
プロジェクトのヴィデオが展示されていましたが、
私あまり映像作品は好きでないので、
このあたりかなり素通りしてしまいましたm(__)m
盛りだくさんの展覧会でとても満足です。

1階の常設展の展示室では、小堀四郎、宮脇晴の油彩と、
宮脇綾子のアップリケが展示されていました。
小堀四郎という画家、私知りませんでしたが、
確かな描写力もすごいけど、どこか深くて静謐さを感じさせる絵で、
いいなぁと思いました。

常設展の展示室の横のコーナーには
小泉明郎《インド人よ来たれ/これは茶番だ》2012年 がありました。
パル判事が書いた『パル判決書』を読む男性を
ジャマするたくさんの腕。モニタの周囲に散らかった紙が、
まるで画面から放り投げられたようでもあります。
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本展にあった、本を読む男性をジャマするたくさんの腕の映像
《悲劇の誕生》の方ですね。

いつ来ても、豊田市美術館の建物、素敵だなぁと。
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高橋節郎館も行ってみました。「蜘蛛の糸」展の期間中は、
「琴線」というテーマで、高橋節郎の漆の作品の線に注目して、
併せて豊田市美術館蔵の線をイメージさせる現代美術が
展示してありました。
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16:30より、塩田千春のインスタレーションの特別ライトアップが
あるとのことで、もう一度撮影してきました。
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この展覧会良かったです。観覧料が無料になったこともあって、
図録買ってしまいました!  2,700円
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豊田市美術館のHP: http://www.museum.toyota.aichi.jp/

--オマケ--
赤い帽子をかぶったピカチュウ発見!!
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残念ながら逃げられてしまいましたー

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愛知県美術館 新野洋「日月の江(じつげつのかわ)」他 [美術]

12月15日(木)、愛知県美術館へ行き、
コレクション企画展「日本で洋画、どこまで洋画?」展
見たことは前記事

一度出てすぐ隣の入口から入ります。
前室には加藤昭男の彫刻《何処へ》

展示室4は、大沢鉦一郎と宮脇晴の展示。
大沢と宮脇は大正半ばに名古屋で「愛美社」を結成し、東京の岸田劉生らと同期した細密描写を行いましたが、 その後は形や色を簡略化しながら人物の生命感や物の本質をとらえる表現を追求しました。 このたび大沢の後半生の作品4点をご寄託いたたきましたことを機に、 二人の画業全体をご紹介します。」(出品リストの説明より)
それぞれの自画像から始まる展示。二人とも描写力すごいです!!
大沢鉦一郎《大曾根風景》や、山田睦三郎《樹間風景》1919年 の
力強くてリアルな風景画!
そして大沢鉦一郎《ジンベを着たる少女》1920年 の描写力!!
宮脇晴のペンによるスケッチ《母の像》《鉢巻の自画像》1925年
写実的な画力すごいなぁ!! って見て行きましたが、
大沢鉦一郎の晩年の《しべ》1966年 《つり》1972年頃 の
ゆるくてカワイイ絵がもう最高!!
宮脇晴の晩年の絵も、なんとも味がありますね。

続く展示室5は「19世紀末から20世紀末に至るまでの西洋美術のなかから、
具象的傾向のある作品を選び、ご紹介します。」ってことで、
久しぶりに、
エドワード・ジョン・ポインター《世界の若かりし頃》1891年
が展示されていました。最初に見た時ほどはいい絵だとは
思わなくなったかなぁ‥‥でも、水に浮かぶ花びらや金魚、
大理石の柱、薄衣をまとった少女たち‥‥美しい絵です。

愛知県美術館が誇るクリムト《人生は戦いなり(黄金の騎士)》1903年
ピカソの青い時代の名品《青い肩かけの女》1902年
デュフィ、キルヒナー、ボナール、エミール・ノルデ‥‥
常連(?)の西洋の絵画が並んでいました。

展示室5から見える薄暗い廊下(前室2)に
この作品が吊り下げられていて、気になっていたんです。
APMoA Project, ARCH(プロジェクト・アーチ)vol.19

新野洋(しんの ひろし)《形質の遺伝》2016年
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ほの暗い場所で、ぼうっと白く光っていて、とても美しいです。
材質は、FRP・白珪石・LED だそう。

「プロジェクト・アーチ」とは、愛知県美術館の学芸員と作家との
協同によって作られる展覧会。今回もう第19回になります。
若い作家さんの作品は、正直、ふーーん‥‥ってことも多いのですが、
今回の新野洋さんの作品はとても美しくて、すごくいいなって思いました。
企画された学芸員は、中野悠さんだそう。(愛知県美術館ウェブサイトより)
http://www-art.aac.pref.aichi.jp/

新野洋さんの作品は、
ヤマザキマザック美術館「森の夢」展 で見て、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-07-28
繊細な架空の虫たちの世界、素敵って見ましたが、
今回はさらに私の好みです!!

展示室6がプロジェクト・アーチのメイン展示室
新野洋《日月の江(じつげつのかわ)》2015年
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素敵です!!

廊下の突き当りにあったのが《生命の房(2016.9.23)》
窓の外の風景とも相まって、いい雰囲気です。
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展示室7は、「うえからながめる」というテーマで、
部屋の床に大きな《尾張国絵図(複製)》があり、絵図の上に
乗って見られるようになっていました。
原本は1701(元禄14)年 愛知県図書館蔵だそう。

外国の劇場かな? 上(客席)から眺めている舞台を描いた
川島理一郎《技場の図》1925年

須田剋太《甲子園高校野球》1988年 細かい色紙(?)が
貼り付けてあったりして楽しい。木村定三コレクション

香月泰男《サッカー》1970年 も、木村定三コレクション
小品だけどいいなぁ。さすが木村定三さん!

山水画や名所絵など、有人飛行以前からひとは上空から地上を見下ろす 視線をシミュレートし、眼下の遠大な景色を想像しながら 絵に描き起こしてきました。古今の俯瞰的な描写を比較しながら、その魅力をご紹介します。
とのことで、
青木蒲堂《養老山真景図》江戸時代後期 は、
あー養老の滝だとかって見たんですが、
田原氏博物館から重要文化財の渡辺崋山《千山万水図》が来てたんですね。
‥‥スミマセン、そんな重要なものとは気づかずに、
ジミな絵が続くなーってくらいで見てっちゃいました。
(この展示室あたりになるとだいぶ疲れが出てきちゃうんですよね)

展示室8は木村定三コレクションの熊谷守一の展示
今までもここや岐阜県美術館でも見てるし、閉館時間も迫ってきてたので、
一通り見て出ました。
岐阜県美術館「熊谷守一」展 の図録の表紙にもなっている
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-10-27
《雨滴》1961年 やっぱいいですね!!
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守一のいる場所 熊谷守一

守一のいる場所 熊谷守一

  • 作者: 熊谷 守一
  • 出版社/メーカー: 求龍堂
  • 発売日: 2014/09
  • メディア: 大型本



愛知県美術館のウエブサイト: http://www-art.aac.pref.aichi.jp/

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愛知県美術館「日本で洋画、どこまで洋画?」展 [美術]

12月15日(木)、愛知県美術館へ行きました。

「日本で洋画、どこまで洋画?
――高橋由一から現代画家まで――」という展覧会をやっています。
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11月18日(金)~12月18日(日)までの1か月間
という短めの期間で、最近は雑用も多く、なかなか行けなくて、
パートが休みだったこの日こそ行かなくてはって思ってたんですが、
午前中、用事もできて‥‥2時頃にやっと出かけることができました。
愛知県美術館に着いたのが3時過ぎ。愛知県美術館は午後6時まで
開いててくれるので助かるんですが、展示も多いので、
見るのに結構時間かかるんですよね。(私の場合、2時間では足りません)

会場入口で友の会の会員証を見せて入ります。
今回はコレクション企画なので、会員証にスタンプは押されません。
一般観覧料も500円という安さ!

でも愛知県美術館のコレクションはすごいので、
展示は充実しているんです。
コレクション展となると、愛知県美術館の学芸員さん頑張りますしね!
この展覧会の担当は、平瀬礼太 主任学芸員。
今年4月から愛知県美術館へいらした新しい学芸員さんで、
以前は姫路市立美術館に勤務されていたそうです。
(友の会会報「空中回廊」43号より)

こちらから「空中回廊」バックナンバーが読めます。
http://www-art.aac.pref.aichi.jp/japanese/friend/member/kaiho.html

最初や、所々に掲げられていた説明もとても興味深かったです。
「洋画」という言葉、もちろん知ってます。
でもあらためて言われると確かに不思議ですよね。

映画で洋画というと、外国の(それも西洋の)映画なのに、
美術で洋画というと日本人が描いた絵ですよね。

「日本画」が、「明治時代以降、近代国家としての体制を
確立していく過程で形成された一つの絵画制度」で、
江戸時代までの絵は「日本画」とは言わないってことを、
岐阜県美術館「ゆるり日本画 絵の中の旅」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-07-31
の講座で聞きました。
「洋画」は、その「日本画」と対になるようにして生まれたわけですね。

明治時代、西洋の文明が入ってきて、西洋絵画のリアルさに
まるで実物がそこにあるようだ! と、
日本人が驚いたことは想像がつきます。
まだ写真もそんなに普及していなかった時代ですしね。

西洋人は西洋人で、日本の美術の素晴らしさに驚いていたんですけど。

そんな双方の驚き(インパクト)をテーマにした展覧会が
名古屋ボストン美術館「ダブル・インパクト」展 でしたね。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-08-30

「日本で洋画‥‥」展では、まず最初に、
山本芳翠がシャルル・シャプランの絵を模した
《月下の裸婦》1882-86年頃 が展示されていました。

高橋由一《厨房具》1878-79年 や、野崎華年《武具》1895年 とかは、
うーん‥‥当時の人はリアルで驚いたのかなぁと。

もう少し後の解説で(あくまで私が覚えていることなので違っていたかも)
植民地絵画とか、優れた美術がある日本人が、なぜこんな低レベルの
模倣をするのかと、海外の人からも批判されたこともあるようです。
でも、頑なに自分たちの文化を守って、外国の文化を排斥するより
いいのではないかと。そういう柔軟な姿勢が、後の様々な表現に
つながっていったのではないかと。

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高橋由一《不忍池》1880年頃(チラシ裏面上左)
この絵はコレクション展で何回も見たことがありますが、
今回なんかすごくキレイに見えました。照明がいいのかな?
今年春、ボッティチェリ展で上京した時に、
不忍池の周囲を散歩したこととかも思い出したりして。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-03-13
うんうん、やっぱり浮世絵の風景画とは全く違うなぁと。

久米桂一郎《秋景》1892年 の、いかにも印象派!って
明るい積みわらの風景、いいなぁって。
そうか、影に紫色が使われているんですね。

海老原喜之助《ゲレンデ》1930年 白と水色のストライプのような
スキー場の風景、いいなぁ好きだなって思いました。

今までも見てますが、古賀春江《夏山》1927年
童画のようにも見えるけど、なんか笑っちゃうほどいい!!

ヴラマンクに師事して、フォーヴィスムの絵を描いた
里見勝蔵(1895-1981)の《裸婦》1928-29年頃
強烈な赤い色が迫力です。

満谷国四郎(みつたに くにしろう 1874-1936)の
ちょっと日本画のような、平面的で穏やかな《裸婦》1930年 と
対比させるように展示されていたのも面白かったです。

中野安次郎《樹氷》1936年 雪の白がとてもきれいに見えました。

伊藤廉《水牛の喧嘩》1937年 迫力!!

鬼頭鍋三郎《機銃分隊習作》1942年
戦争の時代だったんだなぁ‥‥と。

中沢弘光《春来る》1946年 は、
ショールを脱ぐ婦人に、戦争が終わって新しい時代が来たことを
象徴させているのだとか。

戦後すぐは、西洋の絵の複製を有料で見せる展覧会もあって、
人々がつめかけたって解説もあって、皆文化に飢えていたんだなって
興味深かった。

桂ゆき《人と魚》1954年
今年1月、日本のシュルレアリスムをテーマとしたコレクション展で、
とてもインパクトがあった作品。
こちらに感想を少し書いています
愛知県美術館プロジェクト・アーチ「水戸部七絵」展とコレクション展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-01-19
マンガのような人の顔とリアルな縄の対比も面白い。
アメリカの水爆実験で日本の漁船が被曝した事件を扱っているのだとか。

北川民次《砂の工場》1959年(チラシ裏面左下) あたりには、
社会問題的なテーマの大きな作品が並んでいて、
時代のようなものを感じました。

時代と言えば、昭和、戦後の一世を風靡したってカンジの
東郷青児《月夜》1958年 が展示されていて、
わっ、東郷青児だって。この人の絵、お店や個人の家の壁に飾るような
小さな絵のイメージだったので、展示されていた絵の大きさがちょっと意外。
まぁ通俗的で甘くロマンチックな絵ですが、
ツルンとした陶器のような肌の画面がきれいだなって見ました。

「どこまで洋画?」って展覧会のタイトルだけど、このあたりから、
洋画=油絵って区分けもなんか曖昧になってきているようで‥‥

出品リストの種別欄には「日本画」ってある
星野真吾《喪中の作品(昇天)》1965年 とか、

中村正義《ピエロ》1963年 も展示されていました。

そして、
愛知県美術館「あなたのリアル、わたしのリアル。」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-07-09
メインビジュアルに使われていた上田薫《なま玉子 G》1976年 とか、

変形パネルにアクリル絵具をエアブラシで吹き付けて描いた
三尾公三《FICTION SPACE (X)》1974年
いろんな表現が出てきて面白いなぁと。

吉本作次《中断された眠りⅡ》1985年 では布も使われていました。
岐阜県美術館「Artのメリーゴーランド」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-01-10
吉本作次の作品を見た時は、なんか装飾的で漫画チック‥‥って、
見たんですが、この作品はそのマンガチックな人物と暗い画面、
そして布がマッチしてて、この雰囲気いいなって見ました。
浜田知明《初年兵哀歌》を思い出したりして。

そして、いつ見ても、
斎藤吾朗《描けば描くほど》2002年 は新たな発見があって迫力です。
今回の説明パネルで、真ん中にラスコー洞窟の壁画の絵があって、
上半分が日本の画家で、下半分に外国の画家が描かれているってことが
わかりました。

最後の部屋には、
「アイチのチカラ!」展「あなたのリアル、わたしのリアル。」展でも見た
小林孝亘《Stairs》2008年 (チラシ裏面上右)や、

「アイチのチカラ!」展 のメインビジュアルだった
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-02-03
安藤正子《おへその庭》2010年

女の子の目が月と地球で、何かのキャラクターのようでカワイイ
藤城凡子《Capter5 そして月と地球》2006年

最後に、チラシ表面に使われている
奈良美智《Girl From the North Country》2014年
があり、「洋画」というジャンルにとらわれないような
若手作家たちの作品の展示、楽しかったです。

愛知県美術館の展示はまだ続きますが、とりあえずここでアップします。
出品リスト見てると、この作品も良かった、書いておきたいって、
どんどん長くなってしまうんですよね。(そして時間もかかります)
でも、こうやってブログに書いておくと、後で検索した時に
思い出すことができて便利だって気がついて、忘備録として
書いています。もし読んでくださった方がありましたら、
どうもありがとうございます。お疲れ様でした。

愛知県美術館のウエブサイト: http://www-art.aac.pref.aichi.jp/
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岐阜県現代陶芸美術館「ふりそそぐ白の世界」展 [美術]

12月4日(日)、多治見のセラミックパークMINOにある
岐阜県現代陶芸美術館へ行き
「人間国宝 石黒宗麿のすべて」展を見たことは前記事に書きました。

岐阜県現代陶芸美術館のギャラリーⅡでは、
「ふりそそぐ白の世界」という展示をやっています。
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岐阜県現代陶芸美術館のチラシやポスターはいつも素敵なんですが、
このチラシも銀色の文字で、とても美しいです!

今回は、岐阜県現代陶芸美術館と岐阜県美術館の
コラボレーションによる展覧会。両館のコレクションから
白い作品が選ばれて展示されています。

最初の部屋(A室)には、チラシ表面上に一部が使われている
大巻伸嗣《ECHO-Crystallization》2005年
修正液とクリスタル・パウダーで大画面の白いアクリル面に
白い植物の絵が描かれています。岐阜県美術館蔵の作品。

岐阜県美術館「Artのメリーゴーランド」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-01-10
で、この作品が展示されていて、多目的ホールでは
インスタレーションも行われていて印象深かったです。

ここでも、白いお花のシールを美術館入口のガラス面に貼る
イベントが行われていました。

チラシ表面下のフクロウの作品は
アルベルト・ヨナサン《Watchers》2014年

2015年3月に見た
岐阜県現代陶芸美術館「世界とつながる本当の方法」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-03-20
で展示されていました。蛾を並べた作品もあったなぁ。
アルベルト・ヨナサン
1983年インドネシア バンドン生まれ
2012年より京都精華大学陶芸コース研修生、2014年より大学院在籍
(世界とつながる本当の方法図録より)

「世界とつながる本当の方法」で展示されていた
出和 絵理(1983年 石川県生まれ)の、まるで紙でできているかの
ように薄い磁器の造形《Forest》2011年もありました。

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アルネ・オーセ(1940- ノルウェー)の《白い器》1998年
この薄い器すごいなと。かなり大きいのもすごい。
(チラシ裏面下段右から2番目)
ただ、ちょっと実用はできそうにないですね。

階段を上がったB室では、もう少し実用的な‥‥まぁ、
作家さんのモノとか貴重過ぎて使えないでしょうが‥‥陶磁器が
展示されていました。

荒川豊蔵《志野水指》とか。志野は白い釉薬をかけますね。

白磁・青白磁の技術により重要無形文化財保持者(人間国宝)である
塚本快示《白瓷輪花鉢》の白磁が美しかった。
(私、抹茶茶碗のワビサビより、こういうツルンとした磁器が好きだなぁ)

そして、これは量産品で森正洋はデザイナーなのかな。
森正洋《パーティトレイ“セラベスク”》1994年(チラシ裏面下段中央)
いかにも「モダンデザイン」ってカンジの、シンプルで機能的な
白い皿。いろんな使い方ができそう。
展示では並べ方が変えてあって、白い器が華やかに見えました。

森正洋(1927-2005)、
第1回グッドデザイン賞を受賞した《G型しょうゆさし》や、
無印良品の白い器などもデザインされている方なんですね。

同じ森正洋の《ファンシーカップ》1969年 は、
白くてシンプルな中にも遊び心があっていいなぁ。
こんな器を使ったら、日常がアートになりそう。

チラシ裏面下段右端の
アラビア、デザイン:カティ・トゥオミネン=ニイットゥラ
《“ストーリーバード”ピッチャー》1993年 もシンプルで機能的だけど、
アートっぽくていいなぁと思いました。

「アラビア」って、フィンランドの陶器ブランドなんですね。
同じアラビア社の、デザイン:クリスティーナ・リスカ
《花器“ゾーン”》1997年 も展示されていました。

最後のD室は、またアートっぽく(?) 岐阜県美術館所蔵の
伊藤公象《多軟面体シリーズ―白い群生物―》1986年(チラシ裏面上左)

そして、「世界とつながる本当の方法」展で見た
板橋廣美《白の連想》1987年(チラシ裏面上右)や、

「きになるかたち」展で見た、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-06-27
鉄板が並んだ上に置かれた白い陶磁器が柔らかいモチのように垂れている
板橋廣美《白の連想1990》も展示されていました。

「きになるかたち」展でカワイイ!って見た
斎木俊秀《三つ足(フラワーベース)》1995年 も展示されていて、
白い陶磁器のツルツル感がいいなぁと見ました。

白い陶磁器っていいですねぇ。
♪まっ白な陶磁器を ながめては飽きもせず かといって触れもせず‥‥
(小椋佳「白い一日」)
岐阜県現代陶芸美術館(そして岐阜県美術館も)いい作品を持っているので、
所蔵品展も楽しみです。

周辺の紅葉もまぁそれなりに楽しめました。
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ポケモンもいましたし(笑)
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さて、ちょっとお腹も空いていたし、何か食べたいって思ったんですが、
ここ、閉店したレストランのあとに、カフェもオープンしたのですが、
営業時間が16時までなんですよね。で、もう時間もないし‥‥と、
どこへ行こうかなって考えて、土岐プレミアム・アウトレットを
思いついて調べたら、ここから8分って出たので、飲食店もいくつか
あるだろうし‥‥って、初めて行ってみることにしました。

が、日曜日だったのを忘れてましたww
すごい混雑しているじゃないですかー。
え~?! こんな田舎に、皆、買い物に来てるんですか?!!!
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サンドイッチとコーヒーをいただきました。600円
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捕まえられまかったポケモン‥‥
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ここ、ポケモンGOのモンスターいっぱいいますね!
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これも逃げられたポケモン(笑)
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とても広くてお店もいっぱいあったけど、買うものも
思いつかなかったので、早々に退散しました。

土岐プレミアム・アウトレットのHP: http://www.premiumoutlets.co.jp/toki/

岐阜県現代陶芸美術館: http://www.cpm-gifu.jp/museum/
岐阜県美術館: http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/
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岐阜県現代陶芸美術館「石黒宗麿」展 [美術]

12月4日(日)、多治見のセラミックパークMINOにある
岐阜県現代陶芸美術館へ行きました。

「人間国宝 石黒宗麿のすべて」
という展覧会をやっています。
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‥‥実は私、石黒宗麿って陶芸家知りませんでした。

でも、私は岐阜県美術館の後援会員なので、
岐阜県現代陶芸美術館の企画展も一度ずつ無料で見られるんですよね。
まぁ、せっかくだから見に行ってみようか‥‥ってくらいで。

ここ、展覧会中の毎週日曜日13:30より学芸員による
ギャラリートークがあるんですね。
石黒宗麿について何も知らないので、できたらそれを聞こうと。

13時過ぎに到着、岐阜県美術館の後援会会員証を見せて
チケットを受け取りました。
今年度になってから、
岐阜県現代陶芸美術館「セラミックス・ジャパン」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-06-16

岐阜県現代陶芸美術館「土の冒険のぼうけん」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-26

に来て、今回が3回目。スタンプが3つたまったので、
特典のポストカードセットをゲット!!
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会場入口前には、
石黒宗麿さんのパネルと一緒に写真を撮れるコーナーもありました。
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展示会場内にいらした方も集まってみえて、
学芸員の方の説明を聞きました。
(以下、私が聞いたことなので、聞き間違い等あるかもしれませんが‥‥)

石黒宗麿(いしぐろ むねまろ)1893-1968 は、
人間国宝の制度が始まった昭和30年(1955年)に、陶芸界から
富本憲吉、濱田庄司、荒川豊蔵とともに最初に認定された陶芸家だと。

でも、他の3人はそれぞれ陶芸の教育を受けているけど、
石黒宗麿は特定の師を持たなかったと。
富山県で、いわゆる私生児として生まれて、生母は彼を連れて結婚
するんだけど、離婚して彼を婚家に置いて出て行ってしまったとか、
素行が悪くて中学校を退学になったりとか、かなりドラマチックな
生い立ちであったようです。

ではどのように陶芸の道を進んでいったかというと、
中国の古陶磁の研究をしながら技法を体得していったそう。

この展覧会、技法別になっていて、最初の
1.三彩釉
では、参考作品として、唐時代の三彩杯が2つ展示されていて、
その横に並んでいるのは、内側は唐時代の三彩のようだけど、
外側に「先ず見込み立つ」とメモ書きが。
いろいろ試行錯誤して、やっとできた! みたいな試作品だったのかな。

青い藍彩や緑の緑釉の壺もよかったけど、
白地に藍のドットを散らしたような壺が気に入りました。

2.鈞窯(きんよう)
鈞窯鉢(1928年頃 射水市新湊博物館蔵)のブルーがとても美しかった!

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3.磁州窯(じしゅうよう)
(チラシ裏面上段右から2番目)白地鉄絵魚文 壺
同じような壺が2つ並んでいて、型を使って作ったのではないかと。
魚の模様は面白いけど、参考作品として展示されていた
12-13世紀の白地鉄絵魚藻文深鉢(出光美術館蔵)の方がいいなって思ったり。

「千点文(せんてんもん)」って、黒地に白く短い線が無数に入った
茶碗がいいなと。轆轤(ろくろ)で回しながら、弾力のあるゼンマイで
削って模様をつけているそう。

4.刷毛目

5.柿釉
柿釉コーヒー椀セット(1940年頃 東京国立近代美術館蔵)
(チラシ裏面下右から2番目) へー、こんなモダンな陶器も
作っていたんだと。

6.金彩
柿釉の鉢に金彩で描いた作品(チラシ裏面下段右)ともう1点が
展示されていました。

7.黒釉
参考作品として12-13世紀南宋の木葉天目椀(このはてんもくわん)
大阪市立東洋陶磁美術館(卯里欣侍コレクション)蔵が展示されていて、
それに挑戦した黒釉葉文茶碗がいくつか並んでいましたが、
解説を聞かなければ、え~?! なんか地味ww これが木の葉なの?
くらいで見ていっちゃったかも。
実際の木の葉を置いて焼くのに、木の葉は炎で飛んでしまうので、
いろいろ試行錯誤して苦労したとのこと。
現在ではもっと簡単にできる方法もあるらしいんですが。

8.唐津
中国の古陶磁だけでなく、日本の唐津にも学んだと。

9.宋赤絵
赤い色の絵がすごく自由でカワイイなって。

10.チョーク描
宗麿の技法の中でもユニークなものだそう。
チラシ裏面上段右の《白地チョーク描薔薇文鉢》1949-50年 とか、
とても自由に描いていていいなと。そして
《白地チョーク描舞人図壺》1947年頃 の絵がすごくいい!!
サラサラっと描いたように見えて、見ていてとても楽しくなってきます。

11.彩瓷(さいじ)
チラシ表面に使われている《彩瓷柿文壺》1959-61年 東京国立近代美術館
思ったより小ぶりの壺でした。あ、この模様(?)は
干し柿なんですね!! 面白いなぁ!
同じような壺があって、そちらは柿の色が少し赤黒っぽくて、
《彩瓷柿文壺 銘 晩秋》京都国立近代美術館蔵でした。

そして、芋版(!!)を使った絵付けの作品もありました。
なんでもアリ、みたいな自由な人だったんだなぁと。

12.楽

13.その他 辰砂・織部・志野
いろんな技法に取り組んだんだなぁと。
まぁ、志野の作品は、これが志野なの??って思いましたけど。

14.線刻
チョーク描もいいけど、地に釘で線を彫る線刻もすごく自由闊達な
雰囲気でいいなと。ピカソやマティスの素描にも通じるように
感じました。

15.型の使用

そして、16.書画は、陶芸作品のところどころに展示してありましたが、
絵付けでもこんなに自由に描かれるのですから、
書画はもちろん、とてものびやかな雰囲気でした。
書画は前期・後期で展示替があったそうです。

一人の陶芸家の展示とは思えない程、いろんな作品が並んでいて
充実した展覧会でした。
人間国宝って聞くと、技を極めたってイメージなんだけど、
そんな威圧的なところは全くなく、
晩年の作品(の方が?)自由でなんかカワイイところが魅力かなぁと。

この展覧会、
2015年12月8日(火)~2016年1月31日(日) 渋谷区立松濤美術館
2016年2月10日(水)~3月27日(日) 富山県水墨美術館
2016年4月16日(土)~6月19日(日) 茨城県陶芸美術館
2016年7月2日(土)~8月28日(日) 山口県立萩美術館・浦上記念館
と、巡回してきて、
2016年9月17日(土)~12月11日(日) 岐阜県現代陶芸美術館
で終了だそう。

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ギャラリー小さい家「ゲストハウス小さい家」展 [美術]

もうずいぶん前、11月13日(日)のことになりますが、
岐阜の古い街並みにある町家をリノベーションした
ギャラリー「小さい家」へ行きました。
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「ゲストハウス小さい家」という企画展をやっていました。

4人のアーティスト(荒井克典・大野昌之・馬場真哉・駒宮優子)が、
「小さい家」をアートにあふれた宿に変身させるとのこと。

近年、町家を生かしたゲストハウスやアートな宿泊施設が話題と
なっています。そこで、この展覧会で、
「町家のゲストハウス的活用」と
「ホテルや旅館にアートな部屋を」という提案をしたいと。

小さい家に入ると、いつもは紙製品のショップになっている土間が、
庭になっています!! 庭師の馬場真哉さんの作品。
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2階にも作品がありますってことで。
この暗い階段を上ることも作品の一部なんだそうです。
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「闇の間」馬場真哉さんの作品
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奥へ進むと、いつもの中庭がちょっと変わっています!!
これも馬場真哉さんの作品。
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1階の和室には荒井克典さんの作品が。
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水墨画家の荒井さんは、今までにも小さい家で
インスタレーションを発表されてきました。

過去記事: 小さい家「-円相- 荒井克典」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-06-12

揺れる風車。畳の上に落ちた風車も作品の一部なんだそう。
床の間には駒宮優子さんの絵が。

いつもは入れない奥の部屋にも、今回特別に、
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各地の「泊まれるアート」の例が展示してありました。
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2階は、白い部屋の天井に白い紙を用いたインスタレーション。
大野昌之さんの展示。
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2014年秋に、
岐阜の町家でアートに出会う「月をめぐる九つの物語」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-10-03
で、町家を改装したお花屋さんの2階の座敷に
紙の作品で大きなインスタレーションを展開されていた方ですね。

今回は、光の変化で印象が違う繊細な作品。
室内の照明をつけるとまた違った雰囲気でした。
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こんなアートなゲストハウスがあるといいですね。
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窓からの風景も素敵。ベッドに寝転がって、
金華山の上の岐阜城も眺められるんですよ。
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テーブルに駒宮優子さんのドローイングが。
ここでお茶をいただきました。
(ただ、アクリル板の強度が足りないので、
 よりかからないでってことでしたけど)
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帰る時には、土間の庭に格子からの陽が差して、
また素敵な雰囲気になっていました。
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小さい家のHP: http://gifulittlehouse.com/

今回、作品を展示されている庭師の馬場真哉さんのことが、
「岐阜まちなか再発見フリーマガジン a un(あ うん)」
2016年AUTUMN号に取り上げられています。
ウェブ版のページはこちら: http://aun-web.com/art/17261.html
素敵なインスタレーション作品の写真はここ、小さい家で撮影されたそう。
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岡崎市美術博物館「ブリューゲルとバロックの巨匠」展 [美術]

11月27日(日)、岡崎市美術博物館へ行ってきました。
ここのところ、パートの予定していた休みがツブれたり、
頼まれた年賀状のデザインがなかなかできなかったりして、
ブログも書けてないし、美術展も行けてなくて、
ストレスが溜まっていまして。で、やっとメドがついたので、
久しぶりに展覧会行きたいな、どれに行こうかって調べたら、
この展覧会が最終日だったので。

「岡崎市制100周年・会館20周年記念
 ブリューゲルとバロックの巨匠
 ルーベンス、レンブラント、ベラスケス、光と影の天才たち」
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へー、ブリューゲルが見られるの?って。
(ただ、チラシにも使われているブリューゲルの絵、息子の方なんですが)
それに、この美術館、まだ行ったことがなくて、一度行ってみたかったんです。

ま、私のことなので、朝はだらだらして、出かけたのは11時頃。
車で小牧ICから東名高速で。岡崎インターからは10分程。
車で行くには便利な場所ですね。

駐車場はいくつもあって広いです。雨なので外は閑散としています。
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こちらは2階のエントランス
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屋外彫刻 ゼロ・ヒガシダ《メセイア》1999年
大きなイノシシのように私には見えたんですが
‥‥《Messaiah(メセイア)》‥‥救世主??
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1階で、観覧料一般1,000円でチケットを買って展示室へ。
展示室はそこそこ混雑していました。

最初の部屋(というか通路のような展示室)はイタリア絵画。

グレー系の落ち着いた色調の、ふかふかのじゅうたんが豪華な雰囲気で、
展覧会の第一印象はとても良くて期待したんですが‥‥

最初に展示してあった
ジョヴァンニ・フランチェスコ・ロマネッリ《受胎告知の天使》は、
少女マンガのような雰囲気のロマンチックな絵で私好みでしたが、

その後のティツィアーノ、ティントレットは‥‥うーん‥‥
すごい有名な画家の絵なのに、なんだか‥‥

その後のティツィアーノの追随者による《ルクレティアの死》1527年 
あれ?この絵見たことがある??
まぁ、西洋絵画の主題が神話や聖書の話だから似たような絵が
あるのかなとも思いましたが、
所蔵の「ヨハネ・パウロ2世美術館」って名前を見て思い出しました。

豊橋市美術博物館「カンヴァスに描かれた女性たち」展が、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-07-08
ヨハネ・パウロ2世美術館の所蔵品からの展覧会だったんですよね。

帰ってから出品リストを照らし合わせたら、今回の出品作44点
(+岡崎市美術博物館蔵のフランス・フランケン(子)の作品が1点)
のうち、ヨハネ・パウロ2世美術館所蔵のものが34点、
そのうち15点が豊橋市美術博物館の展覧会に出てました。
(あくまで私がチェックした限りですが)
ふーーん、って思ったティントレット
《ウリヤの死を知らされるダヴィデ王》も、
豊橋で展示されてるじゃないですかww全く記憶に残ってなかった('◇')ゞ

この展覧会、タイトルが「ブリューゲルとバロックの巨匠」
ってことですが、バロックと言えば、今年の春に見た
国立西洋美術館「カラヴァッジョ展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-04-02

光と影をドラマチックに描き、バロック絵画の創始者と言われる
カラヴァッジョと、彼の影響を受けた「ガラヴァジェスキ」の作品が
展示されていて、西洋美術史におけるカラヴァッジョの影響力の大きさを
知ったんですが、この展覧会にもカラヴァッジョ派の画家による
《アブラハムの犠牲》1597年が展示されていました。

ドラマチックな絵です。
(主題もドラマチックだけど。イサクの犠牲ともいいますね。)
バロック絵画は、理性よりも感情に訴えてカトリックの信仰心を高揚させ、 視覚イメージによって聖書の言葉を身近にするために多用されました。」(チラシ裏面より)
ま、カラヴァッジョ展でも思ったんですが、私の好みとはちょっと違う
‥‥ってカンジなんですけど。
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コーナーの最後に展示してあった
パオロ・ヴェロネーゼ(本名:パオロ・カリアーリ)《女性の肖像》1565年
が良かったです。

次の展示室がオランダ絵画。プロテスタントとなったオランダでは、
絵画のパトロンが教会から裕福な市民階級になったので、
肖像画や風俗画が盛んに描かれたとか。

豊橋でも見た、いかにもレンブラントって《襞襟を着けた女性の肖像》1644年
に加えて、《髭のある男の肖像》1643年も展示されていました。
どちらもヨハネ・パウロ2世美術館蔵

17世紀ユトレヒト派の画家《お針子》(シャルトル会修道院美術館、ドゥエ蔵)
の、お針子の手がすごくリアルだなぁって見ました。

それからフランドル絵画のコーナー。
楽しみにしていたブリューゲルですが‥‥
有名な父親の方ではなくて、息子の方なんですね。父親の作品を多く模写したとか。

そのせいなのか? チラシに使われている絵も意外に小さくて、
板に油彩ってことだけど、なんだかあっさりして、水彩で描いた
絵本の原画のようにも見えてしまった。中世の街を描いた絵かと
見たら、《東方三博士の礼拝》(プラハ国立美術館蔵)で、
左端の小屋の中に聖母子がいます!! 雪の中、水を汲んだり、
当時の風俗の街の人々を見るのが楽しいですけど。

やはりピーテル・ブリューゲル(子)《フランドルの村》も、
田舎の村での様々な人物を見て行くのが、絵本を見ているようで楽しい。

フランドル絵画って細かいんだなぁって。
確か青池保子が絶賛していましたね。
特別出品されていた岡崎市美術博物館蔵の
フランス・フランケン(子)《聖イーヴ》など、
青池保子がパロって描きそうだな、なんて思ったり。

17世紀初期フランドル派の画家《バベルの塔》も、
絵のサイズは小さいですが、細部を見ていくのが楽しいです。

豊橋でも見たアンソニー・ヴァン・ダイク《エジプトへの避難途上の休息》
この絵好きです。

やはり豊橋でも展示されていたクラーナハ(子)の聖母子と、
ムリーリョの聖母子をまた見比べることもできましたし。

アンリ・ガスカール《マリー・ド・セヴィニエ(推定)》の精緻で優美な
肖像画も私は好きです。

ま、この展覧会、「バロック絵画を代表する名品が一堂に集結します。
ってチラシの文にはちょっと疑問もありましたし、
ヤマザキマザック美術館「聖なる風景」展の時
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-01-30
岡崎市美術博物館、いい所蔵品持ってるんだ!!って驚いたんですが、
そんな所蔵品の常設展示もないのは、ちょっと残念。
(1点だけ特別に出品されていましたが)

買うつもりはなかったですが、図録見ていたら、この展覧会、
ここ、岡崎市美術博物館をはじめに、何か所か巡回するそう。
岡崎、姫路、山梨、佐賀、鹿児島とか。
次の巡回先の姫路市立美術館は 2017年2月8日(水)~3月28日(火)だそう。
(図録には詳しい巡回先と日程も載ってましたが、
 ネットでは今これくらいしか見つかりませんでした。)

でも、この自然の中の美術館の建物、いい雰囲気ですね。
設計は栗生明+栗生総合計画事務所で、1995年11月に完成。
2015年4月1日から2016年4月8日まで改修工事のため休館していたそう。

紅葉狩りもできちゃいました。
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美術館の前の池を望む
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スロープを下っていくと
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1階入口から建物を見上げる。
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1階の入口前の屋外彫刻
川島猛《Unity VS Tension》
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池のそばまで降りてみました。対岸の木々が色づいていますね。
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ふり返ると‥‥
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池を渡って、回遊式日本庭園恩賜苑や、健康の森の散策もできるようです。
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冬桜も咲いていました。
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美術館の建物全景
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さて、眼福の後の口福は欠かせませんね。
眺めも素敵なレストラン「YOUR TABLE」にて、
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バナナとキャラメルのパンケーキとコーヒーをいただきました。
1,350円
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レストランには展示室のある美術館1階からも来ることができます。
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風車やユリノキが東西の風をキャッチする「風の道」だそう。
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雨だし日暮れが早い季節なので‥‥天気のいい日にまた来てみたいですね。
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遠目にも、なんか不思議なカタチの屋外彫刻だなーって目立ってました。
安田侃(やすだ かん)《天光散》1993年
イタリア産白大理石でできているそう。
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青野正《天をめざす街》2010年
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岡崎市美術博物館のHP: http://www.city.okazaki.aichi.jp/museum/


オマケ: ポケモンGOの画像(^◇^)v
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刈谷市美術館「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」 [美術]

10月23日(日)、刈谷市美術館へ行きました。
「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」をやっています。
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刈谷市美術館は、長新太や宮西達也、イエラ・マリ、及川正通など、
絵本やイラストの展覧会も多く開催されていて、中部地区にあって
なかなかユニークな美術館だなと思っていました。

私は2011年5月29日(日)に「蕗谷虹児展」を見に初めて行き、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-06-10
2013年10月27日(日)に「中原淳一展」を見に行ったことがあります。
(私好みの展覧会だったのに、感想が書けてない‥‥)

でも、この「しりあがり寿の回転展」が中部地区で見られるとは!
さすが刈谷市美術館だと、ちょっと驚きました。
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この『回・転・展』、
東京・練馬区立美術館で2016年7月3日(日)~9月4日(日)に
開催された後に、ここ
刈谷市美術館で9月17日(土)~11月6日(日)に回ってきて、次は、
兵庫・伊丹市立美術館2017年1月14日(土)~3月5日(日)に巡回します。

『回・転・展』特設サイト: http://www.saruhage.com/kaiten/

刈谷市美術館へは、JR・名鉄三河線「刈谷駅」下車、徒歩約10分。
美術館前の看板
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刈谷市美術館入口
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受付で、チケット一般900円で買いましたが、
「あいちトリエンナーレ」のチケットで、
200円割引になったことを忘れてました!!
(トリエンナーレのチケット持っていたのに~~)
そして、会場内での写真撮影についての注意がありました。

なんと、会場内での写真撮影可なんです!!
(但し動画はNG。一部写真撮影NGの部屋もありました。)

展示会場入口の文字「転」も、横の赤いネジも回っています!
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最初の部屋はマンガ原画の展示
しりあがり寿が朝日新聞の4コマ漫画や、多くの批評精神に満ちた
ギャグマンガを描いていることはもちろん知っていますが、
私、そんなに読んでいないので、知らないマンガも多いです。
この「アラベスク」をパロったマンガには笑いましたww
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「悲劇のプリマ」初出『MOMO4』1986年5月

次の部屋には、「地球防衛家のヒトビト」の4コマ漫画原画が
台に並べられ、壁には墨絵のなんかゆるくてカワイイ掛け軸とか、
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左が《月に向かう》 右が《その街》

そして、テキトーに描いたようにも見えるけど、とにかくデカく、
《崩》ってタイトルを知って見ると、また深い意味を感じたりする
迫力の墨絵インスタレーション作品。
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1階の別の部屋では、ゆるいアニメーション
「ゆるめ~しょん」が並んでいます。
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北斎がゆるいダンスをしながら(!!)
富嶽三十六景の有名な絵も登場する
《Voyage de HOKUSAI(北斎の旅)》
なんというシュールな!!

しりあがり寿のブログで見ることができます
http://www.saruhage.com/blog/20141024-743.html

《赤いスリッパ》とか《バナナ》も面白かったなぁー。
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2階に上がると『回転宣言』ってのが最初に掲げられていて、
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ヤカンが回っています。
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《回るヤカン》2016年新作

ヤカンの上の電光掲示板には、
「このヤカンは回転している間だけ芸術になります」
という文章が流れ、ヤカンが回りだすと、
赤い文字で「芸術」と点滅して、
「芸術です。芸術です」って音声が流れます。
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ハハハハwwww。これって現代美術に対するものすごい皮肉じゃない?

続いて《回転派のアトリエ》
ラボルトの石膏像も石膏デッサンも、すべての物が回転していますww
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まわる歴史の部屋では、
タンスの上の江戸城会場のジオラマでは勝海舟も西郷隆盛も回っています。
ついでにタンスの横の監視員さんのイスまで回っていますww
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部屋の真ん中にある前方後円墳も回っていますし、
縄文人の頭の土器も回っています。
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レトロなショーケースの中には、しりあがり寿さん個人の思い出の品や、
刈谷市郷土資料館の資料などが回っています。
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が、装置の不具合?なのか、回っていないものに立てられていた
お詫びの立札。ハハハ、カワイイ!
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そして、「搬入のあと、片付け忘れた段ボール」まで回っていますwww
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「まわる歴史」ってアニメーションが面白かったww
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「おおきな塔をつくりましょう」って、聖徳太子らや、
法隆寺の塔(?)も各階ごとに違う方向に回転していたり、
源義経の鵯越(ひよどりごえ)で人馬が回っていたり、
「大政を奉還する」「ははーっ」と回っていたり、
とにかくシュールで、ぐーるぐーるぐるぐる‥‥って歌が
頭から離れないww

次の部屋が《回る白昼夢》
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真っ白な部屋に、日常の様々なモノたちが回っています。
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トイレットペーパーもCDも、スリッパも、弁当のカラも、コップも
領収書も、洗剤のボトルも、空き箱も‥‥
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ゴミも回転すれば芸術になる??ハハハ
(あいちトリエンナーレの長者町会場の大木裕之の展示、
 私にはゴミ部屋としか見えなかったけど、
 こうやって回せば芸術になったのに)
あいちトリエンナーレ2016 (5) 名古屋市美術館・長者町
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-19

回る白昼夢の白い部屋を抜けると、次の部屋では
赤いダルマたちが回っています。
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《回転体は行進するダルマの夢を視る》

最後に、撮影不可だった《回転道場》って映像
しりあがり寿扮する老師と“回転”の極意を学ぼうとする弟子たち
毎回弟子が差し出す回転するモノだけが違っていて、
その他のやりとりは同じなのでありました。
20分の作品ってことだけど、エンドレスで繰り返しされるようで、
そこがまたオカシイwww

部屋の奥へぐるりと進むと、最後の薄暗い場所で、
巨大な黒い碁石のようなものが静かに回っていました。
《ピリオド》ってタイトルでした。

しりあがり寿のマンガが読めるコーナーもありました。
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吹き抜けから見下ろすと、こんなところにも赤いネジが回っています!!
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気が付くと3時を過ぎていて、お茶室でお抹茶がいただけるのが
午後1時~3時半までなので、あわてて受付で呈茶券を300円で買い、

美術館の隣の茶室「佐喜知庵」へ
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お茶室の入口。なんとも味のあるしりあがり寿さんの字です。
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案内に従い廊下を進み、和室へ。
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おぉ!! すごい空間!!!! 障子がコマ漫画です!!
それも「弥次喜多in刈谷」というご当地モノ
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「池鯉鮒」とは現在の知立市。東海道五十三次の39番目の宿場だそう。
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襖も衝立の絵もスゴイというか‥‥
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お菓子が運ばれてきました。回転台の上で回っていますwwww!!!
懐紙ごとお取りくださいとのこと。
しりあがり寿のキャラクターが描かれた
本展オリジナル饅頭「ぐるぐる」
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床の間の掛け軸も回っていますww

そして奥の小間にも作品があるってことで行くと、
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もう笑うしかないですね!!!
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回るエビフライwww
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しりあがり寿がこれらを刈谷市美術館で制作する様子が見られます。
メイキング『回転流茶室』『弥次喜多障子墨絵』:しりあがり寿の現代美術 回・転・展in刈谷市美術館


いやー、もっのすご~く楽しい展覧会でした!!
特にお茶室がブッ飛んでましたね!! コマ漫画の障子の部屋は、
お茶がいただける午後1時~3時半のみ。観覧には300円の呈茶券が必要です。
刈谷市美術館での会期もいよいよ11月6日(日)まで。4日(金)は休館なので注意。
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『回・転・展』特設サイト: http://www.saruhage.com/kaiten/
刈谷市美術館: http://www.city.kariya.lg.jp/museum/


ついでに私のお宝を披露します。
昭和59年(1984年)4月1日発行の
多摩美術大学漫研OB会の同人誌「とんちブックス」
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1984年、多摩美の芸術祭に行って買ったと思います。
(去年、同級生たちと多摩美芸術祭に行った記事で、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-11-12
多摩美を卒業した翌年に行ったきりって書きましたが、
1984年にも行ってたんですねー)

しりあがり寿が描いた「サザエさん」は衝撃でした!!
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手塚治虫に「この人は実はものすごく絵がうまい人だ」と評されたのもわかります。





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