So-net無料ブログ作成
前の10件 | -

通称「モネの池」へ行ってきました [旅行]

5月12日(日)、美濃和紙の里会館へ行き、
なんめん よしこ さんの
「すべて新聞紙でつくった動物達のアート展」を見た後で、
通称「モネの池」へ行きました。

近年、岐阜県関市板取の根道神社にある名もなき池が
まるでモネの「睡蓮」の絵のようだと評判になり、
観光客が押し寄せていると聞いていたんですが、
まだ行ったことがなかったんですよ。

写真展やブログ、インスタで美しい写真を見てましたし、
去年5月に行った名古屋市美術館「モネ それからの100年」展では
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-05-25
モネの池(岐阜の貯水池と表示されていましたが)を素材にした
映像作品も出品されていましたし、観光案内もあって、
私も一度行ってみなくてはと思っていたので、
美濃和紙の里会館から20分くらいだし、ついでに行ってみようと。

美濃和紙の里会館にも、通称「モネの池」のチラシ(?)が置いてありました。
monenoike-(1).jpg

道の駅「美濃にわか茶屋」が作った案内チラシのようですね。
美濃にわか茶屋: https://www.mino-niwakachaya.com/
チラシ裏面(表面と続きの写真)
monenoike-(2).jpg

美濃にわか茶屋から「モネの池まで車で35分」だと。
(美濃和紙の里会館はその途中にあります。)
チラシ中面のマップ
monenoikemap.jpg

モネの池へ行く道は、板取川温泉へ行く時に何度か通っていて、
2007年にダンナと板取川温泉まで行ってるんですが、
なりゆきの半日温泉旅行
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2007-12-11
そんな池のことは全く知られていませんでした。

Wikipedia によると、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%8D%E3%81%AE%E6%B1%A0

2015年6月頃、ブログやTwitterやInstagramなどのSNSでこの池が話題に上り始め、同年秋頃に新聞・情報番組で取り上げられたことで情報が一気に拡散、観光客が激増する要因になった
とのこと。

私が行った12日(日)午後4時少し前には、まだ駐車場の案内の方もいました。
GW中は混雑するだろうから避けて、その後の夕方なら、
観光客も一段落しているのではないかと見込んだんですが、

まだ駐車場には車がいっぱい。
(この第一駐車場に入れただけでもいいのかな)
他にも無料駐車場がありますし、トイレも整備されています。
(無料ですが、駐車場整備協力金箱があったので寸志を入れてきました)
2019-5-12-(39).jpg

駐車場横の板取川の景色もきれい。
2019-5-12-(36).jpg

藤の花が咲いています
2019-5-12-(37).jpg

駐車場にあった時計
2019-5-12-(38).jpg

モネの池は、道路を渡って少し行った根道神社の脇にあります。
田植えが済んでいますね。
2019-5-12-(40).jpg

根道神社
2019-5-12-(41).jpg

‥‥実はこの時、ちょっと拍子抜けしてたんです。
なんか、どこにでもあるような小さな神社の池、
これでは「名もなき池」ってのも当然だなと。
2019-5-12-(99).jpg
2019-5-12-(43).jpg

でも写真に撮ると‥‥わっ! なんかすごくイイ感じ!!
2019-5-12-(44).jpg

錦鯉が泳いでいると‥‥これは絵になりますね!
2019-5-12-(46).jpg

皆さん、カメラやスマホで写真撮ってます。
2019-5-12-(51).jpg

うん、ここは目で見るより、写真に撮った方が美しく見えますね!
これらの画像、カラー補正とかしていないんですよ!
2019-5-12-(68).jpg
2019-5-12-(70).jpg
2019-5-12-(81).jpg
2019-5-12-(82).jpg
2019-5-12-(83).jpg
2019-5-12-(84).jpg
2019-5-12-(91).jpg

この橋も、モネの絵に描かれた橋のように見えてきますね。
2019-5-12-(92).jpg
2019-5-12-(97).jpg

金色の鯉もいました
2019-5-12-(90).jpg

コウホネの黄色い花が咲いていました。
2019-5-12-(63).jpg

インスタにアップした画像
この投稿をInstagramで見る

#モネの池 評判のモネの池(通称)へ行ってきました。

しーちゃんさん(@shizukozb)がシェアした投稿 -



根道神社の鳥居
2019-5-12-(56).jpg

拝殿のところまで階段を上がってみました。
どこにでもあるような、小さな神社です。
2019-5-12-(57).jpg
2019-5-12-(60).jpg

根道神社からモネの池を見下ろす
2019-5-12-(61).jpg

モネの池の隣にある「フラワーパーク板取」
2019-5-12-(86).jpg
花苗の栽培と、販売をされています。
ちょうど母の日で、カーネーションの鉢がたくさん並んでましたが、
思わず買っちゃおうかと思ったほどお値打ちな値段でした!
フラワーパーク板取: http://www.itadori-flower.com/home

モネの池の写真もたくさん飾ってありました。
池の水温が低いので、睡蓮が開花するのはお昼頃だとか、
午前中は池に日が入らないので、青白く写るそう。

「フラワーパーク板取」さんのウェブサイトには、
毎日、モネの池の写真がアップされています。
http://www.itadori-flower.com/home/Monet

ソフトクリームをいただきました。
2019-5-12-(85).jpg

お土産にわらび餅を買いました。
モネの池の写真がついているのが嬉しいし、
お値打ちな値段も嬉しい(ソフトクリームとわらび餅で750円だった)
2019-5-12-(105).jpg

山の端に夕日がかかっています。
2019-5-12-(87).jpg

いいところですね。睡蓮が咲いたところや、
午前中の幻想的なモネの池も写してみたくなりました。
何度も撮影に行っている人の気持ちがわかります。
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

美濃和紙の里会館「すべて新聞紙でつくった動物達のアート展」 [美術]

5月12日(日)、岐阜県美濃市の美濃和紙の里会館へ行きました。

「大きな龍と天空にあそべ
 しんぶんし あにまる アーティスト なんめんよしこ
 すべて新聞紙でつくった動物達のアート展」をやっています。
NanmenYoshiko-(1).jpg

タルイピアセンター「長原孝太郎とその時代展」を見に行った時、
このチラシを見つけて、面白そう! と。
NanmenYoshiko-(2).jpg


美濃和紙の里会館へは何度か行ったことがあります。
‥っても、最近は行ってないなーと、このブログ検索したら、
2007年9月に、中国からホームステイに来た柯さんを案内して
行ってた(ブログを続けていると、検索機能は本当に便利)
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2007-09-14-1

新緑も美しい季節、我が家からは小一時間で行けるので、
ドライブもいいだろうと。(そしてもう一つ目的地があったんです)

自動販売機で入館料500円を払ってチケットを買います。

1階奥が企画展示室
2019-5-12-(25).jpg

新聞紙で作られたハシビロコウ
2019-5-12-(24).jpg

大きな龍は迫力!!
2019-5-12-(14).jpg

背中に乗ることができます!
2019-5-12-(5).jpg

ちょうど、作家の なんめんよしこ さんがいらして、
写真を撮ってくださいました。
2019-5-12-(7).jpg

中身もすべて新聞紙。龍のひげも新聞紙を丸めて。
糊ではなく両面テープとガムテープでくっつけているとか。
2019-5-12-(23).jpg

乗ることができるライオン
2019-5-12-(8).jpg

たてがみは新聞紙を細く切って、色は新聞のカラーページを
使っているそう。
2019-5-12-(10).jpg

走っている一瞬が見事にとらえられているチーター
2019-5-12-(11).jpg

豹の斑点も新聞紙なので、ところどころ文字や写真が見えて面白い!
2019-5-12-(12).jpg

2019-5-12-(19).jpg
2019-5-12-(18).jpg
飼っていた犬「スパーキー」をモデルとして作った最初の作品
2019-5-12-(17).jpg

2019-5-12-(16).jpg

フクロウがいっぱい! 自然の中で撮影した写真も素敵
2019-5-12-(13).jpg

奥のモニタで、フクロウを作っている映像が流れていました。

猫のいろんなしぐさもカワイイ!
2019-5-12-(20).jpg

ジャンプしてる猫もいますね。
2019-5-12-(21).jpg

捨てられてしまう新聞紙を使うので、材料費がかからないし、
削ったり、上から貼ったりして加工しやすいところがいいと。

新聞紙という素材で、こんな大きな立体物が作れるんだと
面白かったです。5月27日(月)まで。火曜休館


2階の第1展示室では、
美濃和紙の歴史や工程がジオラマ等で紹介されています。

第2展示室では、和紙で作られたドレスや、
和紙でできた生活用品が、和と洋のインテリアの中に
ディスプレイされていました。

第1展示室と第2展示室をつなぐ廊下から撮影
2019-5-12-(26).jpg
2019-5-12-(27).jpg
地下1階には、紙すき体験ができる工房と、
美濃和紙や紙製品のショップがあります。

美濃和紙の里会館 正面から見た建物はちょっと地味な印象。
(横の芝生広場から見ると、印象的な△のタワー(?)が見えるんですけどね)
2019-5-12-(33).jpg

美濃和紙の里会館:
http://www.city.mino.gifu.jp/minogami/

しんぶんし あにまる アーティスト
なんめん よしこ (AHIRU) さんのウェブサイト:
https://sinbunsifukurou.jimdo.com

4月25日(木) 中日新聞 岐阜・近郊版の記事
chunichi2019-4-25.jpg

朝日新聞デジタルの記事:
https://www.asahi.com/articles/ASM596S1DM59OHGB00S.html
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

岡崎市美術博物館「チェコ・デザイン100年の旅」展 [美術]

5月9日(木)、岡崎市美術博物館へ行ってきました。
「チェコ・デザイン100年の旅」という展覧会をやっています。
CzechDesign-(3).jpg
ペパーミントグリーンがちょっとレトロな雰囲気で素敵なチラシ。

CzechDesign-(4).jpg

アール・ヌーヴォーの旗手ミュシャから始まる
チェコ100年のデザイン史
私の好きな分野! って楽しみにしてたんですが、
4月中はなかなか機会がなく(開催期間:4月6日(土)~5月19日(日)
GWは高速道路が混雑するだろうから‥って行かなかったら、
5月5日(日・祝)朝の日曜美術館アートシーンで取り上げられてて、
行きたくてウズウズしてまして、
パートがシフトで休みになったこの日にやっと出かけました。
(っても私のことなので、昼過ぎにやっと出発したんですが)

岡崎市美術博物館には、2016年11月に、
「ブリューゲルとバロックの巨匠」展を見に行ったことがあります。
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-12-01

岡崎市美術博物館の建物はカッコイイですね!
2019-5-9-(41).jpg
こちらの入口は2階になります。チケット売場は1階ということで、
エスカレーターで降りて受付へ。
チラシと一緒に置いてあった割引券を持っていたので、
観覧料大人1,000円のところ100円引の900円になりました。
岡崎市美術博物館のウェブサイトにも割引券があります。
http://www.city.okazaki.lg.jp/museum/guidance/p023745.html
レストランやショップで使える金券がついたチケットってのも
なかなかおトクで心が動いたけど‥‥。

1階のアトリウムにあったのが、4本の柱に囲まれた椅子。
マリーナ・アブラモヴィッチ《人間と精神のための椅子》
床のプレートに、
椅子にすわって下さい
 目を閉じて下さい
 精神をときはなして下さい

ってあったので、座ってみたけど
‥‥なんか受付前のこんな場所では落ち着かないっていうか。
これ、周囲の4本の柱を見上げると、
はるか上に反対側を向いた椅子があるんですね!
人が座れそうにない高さの椅子が精神のための椅子?

チケットを見せて展示室へ入ると

第1章 1900年:アール・ヌーヴォー 生命力と自然のかたち
最初にアール・ヌーヴォーのガラス花器が3点並び、
ちょっと奥まったところにミュシャの《ジスモンダ》が
1点だけ飾られていて贅沢な雰囲気。足元の絨毯もふかふかだし。
なんだかポスターが大きく見えたのは、環境のせいなのかな?

そして、ミュシャの四連装飾パネルシリーズ《芸術》が続き、
アール・ヌーヴォーのポスター、椅子などが展示されていました。
やっぱり、アール・ヌーヴォー、好きだなぁ!


第2章 1910年‐1914年:チェコ・キュビスム 幾何学的形態からキュビスムへ
幾何学的形態を用いた表紙や、なんとも存在感のある椅子、そして、
チラシのメインビジュアルの一つである
パヴェル・ヤナーク《クリスタル型小物入れ》
幾何学的形態を建築やインテリア等の立体物にまで展開したのは
チェコ独特の芸術様式だそう。

チラシ裏面左上のパヴェル・ヤナーク《テーブルランプ》や
《コーヒーセット》も、なんか愛嬌があるというか、
幾何学形態なんだけど、どこか素朴で温かい雰囲気でいいなぁ!

「ロボット」という言葉を生んだ
ヨゼフ・チャペック(表紙デザイン)
カレル・チャペック著『ロボット(R.U.R.)』初版 も展示されていました。


第3章 1920年代:アール・デコの時代
デザインの歴史ではアール・ヌーヴォーの次にアール・デコって
習ったけど、チェコではその間に「チェコ・キュビスム」って様式が
入るんですね。キュビスムの幾何学的形態に、民族的な装飾模様が
加わったってカンジ。


第4章 1930年代:シンプルなかたちと機能性
バウハウスから始まった、いかにもモダンデザイン! っていう
シンプルで機能的な形の肘掛椅子《シエスタ》や、
ガラスと金属パイプの配膳台!

ラジスラフ・ストナルがデザインした
シンプルでシャープな、でもどこか温かくて、これぞ機能美!っていう
グラスセットや耐熱ガラスのティーセット、食器セットなどは、
とても洗練されていて、時代を感じさせませんね。


第5章 1940年代:有機的フォルムと天然素材
日本も戦争で大変な時代でしたが、チェコでも
1939年にドイツ軍がプラハに侵攻し、
ボヘミア・モラヴィア保護領となり、第二次世界大戦へ。
そんな戦時では適切な材料が手に入らなくなり、
代替として木製品や陶器が作られたとか。

展示品もそんなになかったんですが、なんかちょっと
野暮ったい‥‥みたいな(第4章の食器とかすごくシャープだったので)
印象を持ちました。


第6章 1950‐60年代:日常生活と応用美術の解放
展示室中央にあった《チェゼタ・スクーター「501型」》が
とてもキュート! フロント部分が豚の鼻を思わせる外観から、
「ピッグ」という愛称で呼ばれたとか。

電話機や掃除機など、プラスチックが使われて、色がカラフルに
(っても、けばけばしくない、やわらかな色)なりましたね。
なんか、懐かしい未来、って雰囲気。

ヤロスラフ・イェジェクのコーヒーセット《ダグマル》(チラシ裏面下左)や、
ネコ、ギジ、サギの陶磁器製置物が、すらりとした優美な形で素敵!

「東京オリンピック」の映画ポスターがあって興味深かった。


第7章 1970‐80年代:生活水準の見直しからポストモダンへ
展示室中央に並べられた椅子たちが、シンプルだけど、
遊び心があって面白かった。

《オオサカ》と名付けられたアームチェアは、1970年の
大阪万国博覧会のチェコスロバキア館のために設計された椅子だそう。


第8章 1990年代から現代まで:自由化と機能の再発見
チェコスロヴァキアに自由と民主主義をもたらした
1989年のビロード革命。国営企業が民営化され、
外国からデザイン商品が入ってくるように。

いかにも未来的! って雰囲気の
ジェリー・コザの多機能椅子《でんぐり返し》や、

長靴そっくり! の磁器でできた
マクシム・ヴェルチョフスキーの花器《ウォータープルーフ》
が印象に残りました。


第9章 テーマ展示1:チェコのおもちゃと子どものためのアート
チェコって、素朴なおもちゃとか絵本のイメージがありますね。
木でできた素朴さが魅力のおもちゃもいいけど、
リブシェ・ニクロヴァーのプラスチック製のおもちゃ
《ネコのアコーディオン》《キツネのアコーディオン》
《ライオンのアコーディオン》ファトラ社 が面白かった。


第10章 テーマ展示2:チェコ・アニメーション
今の目で見ると、なんか素朴なアニメーション‥‥
実はセル画はちょっとうーーん?ってカンジで、ほとんど見てません。

上映コーナーで
「月のおとぎ話」「陽の当たる場所」「犬のおとぎ話」
「変な色のニワトリ」「朝の決闘」をやっていました。

チェコ・アニメと言ったら、の
イジー・トゥルンカのパペットアニメーションが見たかったな。

展示室を出たホワイエのモニタで流れていた、
展覧会の紹介が詳しくて(地元ケーブルテレビの番組?)
今見た展覧会をもう一度反芻できました。

オシャレな階段を上って、
2019-5-9-(44).jpg
2019-5-9-(45).jpg
レストラン『YOUR TABLE』へ。

カフェタイムのラストオーダー(16:00)ギリギリだったせいか、
パンケーキが売り切れていて残念。
(5月限定の夏みかんのパンケーキのメニュー写真美味しそうだった)
ケーキセットで、季節のタルトを注文。税込918円

盛り付けもオシャレです! (私のインスタより)

ガラス張りの開放的な建物からは、新緑の山ごしに街を見下ろせます。
2019-5-9-(46).jpg

展示室には鑑賞者がほとんどいなかったのに、
カフェはにぎわっていましたね(^▽^)

カフェを出て撮影
2019-5-9-(50).jpg

池(恩賜池)のそばまで下りてみました。
2019-5-9-(54).jpg
ニセアカシア(しかし失礼な名前だ)の白い花が香っていました。

池にかかる「睡蓮の浮橋」を渡っていくと、
「石の野外ミュージアム恩賜苑」という回遊式の日本庭園になっていて、
四阿や岡崎特産の石製品が配置され、
アート感覚で燈篭などを楽しみながら散策できる とのこと。
次はもっと早い時間に来て、こちらも散策してみたいです。
2019-5-9-(56).jpg

美術館の建物を見上げると
2019-5-9-(59).jpg
2019-5-9-(60).jpg

カッコイイですね!
2019-5-9-(62).jpg

ゼロ・ヒガシダ《メセイア》
2019-5-9-(43).jpg
前回来た時、この大きなイノシシのような彫刻が
なんで救世主??って不思議だったんですが、
見る角度によってキリストの顔のように見える?とか。

青野正《天をめざす街》
2019-5-9-(65).jpg
2019-5-9-(67).jpg


「チェコ・デザイン100年の旅」の図録 2,200円
CzechDesign.jpg
なんか懐かしい雰囲気の表紙‥‥昔、私が大学生だった頃(40年前)の
デザインの教科書のような。

岡崎市美術博物館: http://www.city.okazaki.lg.jp/museum/

「チェコ・デザイン100年の旅」展示構成のページ
http://www.city.okazaki.lg.jp/museum/exhibition/openexhibition/p023746.html

「チェコ・デザイン100年の旅」展は、
岡崎市美術博物館で4月6日(土)~5月19日(日)まで開催された後、
富山県美術館 6月1日(土)~7月28日(日)
世田谷美術館 9月14日(土)~11月10日
京都国立近代美術館 2020年3月6日(金)~4月12日(日)
と、巡回するそうです。
nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

願成寺古墳群美術展2019 [美術]

4月21日(日)、岐阜県揖斐郡池田町の池田山麓にある
願成寺西墳之越古墳群
(がんじょうじ にしつかのこし こふんぐん)
一帯で行われている「願成寺古墳群美術展2019」へ行きました。
ganjojikofungun2019.jpg

豊かな自然の中に点在する岐阜県最大級の群集墳で
開催される野外展覧会。
ganjojikofungun2019-2.jpg

2017年2015年に開催された美術展を見に行って、
とてもよかったので、少し前に出品作家の方の
ツイッターで知って、楽しみにしていたんです。

願成寺古墳群美術展2017:
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-05-09

願成寺古墳群美術展2015:
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-04-28


20日(土)には、出品作家による作品説明会や、交流会、
古墳レクチャーもあるってことで、行きたかったんですが、
土曜は私のパートが休めないので‥‥

21日(日)も、昼過ぎにそれまで書いてたブログ記事
やっとアップして、ついでに見て来ようと計画していた
タルイピアセンターの「長原孝太郎とその時代展」を見て、
大津谷公園キャンプ場の駐車場に停めたのが3時半頃。
2019-4-21-(5).jpg
ソメイヨシノは葉桜になっていましたが、八重桜が咲いていました。
2019-4-21-(73).jpg


古墳群入口に「願成寺古墳群美術展」の看板が立っています。
2019-4-21-(7).jpg

以下、これから見に行かれる方はネタバレになりますので、
大型連休中にピクニックがてら出かけてみようかと思われる方は、
ぜひ見てきてから読んでください。
5月26日(日)まで開催されています。




道を上っていくと、豊かな緑の中に、アートが点在しているのが見えます。
2019-4-21-(72).jpg
2019-4-21-(9).jpg

白い立体は
J:LIFEISLIGHT | ライフィズライト
《呼吸する塔》

塔の中で鏡が回転してキラキラしています。
2019-4-21-(69).jpg
2019-4-21-(68).jpg


ブルーのテントは
F:末松グニエ・モルバン | Morvan SUEMATSU GUENIER
《私たちと空の間に、ドーム。》

2019-4-21-(66).jpg
「建てたい、守りたい、傷めたくない。」
古墳群という制約の中で遊ぶ。
地面に触らないようにものを立てたい思いが、ドームになった。
ドームが古墳を守る。
このドームは地面と空の間にある。そして私たちと空にリンクする。
何のために? それは人間が決めること。

(出品作家の解説より)
2019-4-21-(67).jpg


道祖神のように、周囲の風景に溶け込んでいました。
K:衣斐康弘 | Yasuhiro EBI
《存在》

2019-4-21-(10).jpg
2019-4-21-(70).jpg


自然の中に屋台のお店??
L:福田陽平 | Youhei FUKUTA
《きくずや》

2019-4-21-(12).jpg

木工の仕事をしていると木の端材が出ます。
冬の薪ストーブにくべる時に、つい見とれてしまい
燃やすに燃やせない木屑が工房の隅に鎮座しています。
僕は作品を作りませんが、そんな自分の仕事の破片を
展示してみようと思います。



緑の中で、赤い布が風にはためいています。
O:平良亜弥 | Aya TAIRA
《いにしえの人々と》

2019-4-21-(13).jpg
2019-4-21-(14).jpg

ツツジが咲いていました。
2019-4-21-(20).jpg

願成寺西墳之越古墳群
(がんじょうしにしつかのこしこふんぐん)の説明板
2019-4-21-(16).jpg
 この古墳群は、池田山東麓の扇状地上(標高約120m)に立地する、 県下最大級の群集墳です。現在までに111基もの古墳が確認されています。
(中略)
 古墳群の中で最も古い築造は5世紀後半(36号墳)ですが、 大多数は古墳時代後期の6世紀末から7世紀後半頃にかけて築かれたと 考えられます。追葬は8世紀初頭頃まで行われていました。
(後略)



この作品、最初気が付かずに通り過ぎてしまってました。
M:鳥谷浩祐(Kosuke TORITANI)
《集積と循環》

2019-4-21-(41).jpg
自然物(自然と地面に落ちた木の枝)を使い 自然と自分とを繋ぐような 作品を制作しようと考えています。
2019-4-21-(42).jpg


森の横の開けた場所に3つの建造物が並んでいます。
H:松本幹永 | Mikiei MATSUMOTO
《REPLACE》

2019-4-21-(43).jpg
壱 Replace Night watch 弐 Replace toku-sou-ka(読叢窩) 参 Door
濃尾平野に対面するような形で東向きの方向軸を形成するよう配置される、 3つの建造物。これらは、何かか生成され、生れ落ち、散開する様を暗示する もので、普段は墳丘に覆われ見えない羨道から玄室へ至る構造を、 『現在から未来』へという逆ベクトルの構造として再構成し、 可視化したものである。

2019-4-21-(60).jpg
2019-4-21-(21).jpg
2019-4-21-(17).jpg


願成寺古墳群の中でもいちばん大きい(と思う)1号墳の石室を覗くと
N:酒井稔 | Minoru SAKAI
《タマシヒ》

2019-4-21-(18).jpg
私たちは、どこから来て、どこへ行くのか、、、
この永遠の問いに、誰も答えてはくれない
「一度、自分を葬ってみよう!」
ということで、寝ごごちの良い棺を用意しました
そこで静かに横たわって、
深いところにしまい込んでしまった「魂の聲」に耳を傾けてみてほしい
自分の死と向き合うのが怖いですか?
でもいつか必ずやってくる「最期の旅」は、たった独りで行くのです


薄暗い石室の中で金色に輝く棺‥‥
ちょっと怖くて、これ以上中へ進めませんでした。
(前に来た時は、なんとか石室に入ってみたんですが)
地面に置かれた器に時々水滴が落ちて、音が響いていたのですが、
作品の一部だったんでしょうか??(天井に何かあったような?)
2019-4-21-(19).jpg
昔々‥‥亡くなった人をここに葬ったんですよね。
その人たちはどんな思いだったのか、そして私たちも
葬られる時は必ずやってくるんです。
この古墳という場所ならではのアート作品だと思いました。


石室の天井がない2号墳に、柱が立っています。
S:矢田真之 | Masayuki YATA
《henomenon》

2019-4-21-(25).jpg
以前の姿と現在の姿そしてこれからの姿、残影の中から場所と共に 変わり続ける人々とを天に伸びる一本の柱で繋げる事で様々な世界との 繋がりを想う事が出来ると思い、この史跡の地に現そうと思います。


3号墳の前に供物のように置かれていたのは
G:木村洋子 | Yoko KIMURA
《鵠 クグヒ》

2019-4-21-(23).jpg
クグヒとは白鳥の古称である。
古墳の入り口、羨道にクグヒが待っている。
クグヒは黄泉の国の使いでありまた、
これからあちらの世界へ行くものの化身である。
水鳥は水先案内人なのだ。
この背中に乗ってあちらの世界へ。
翼や体中に水を携えてあの川も越えてゆくのだ。

2019-4-21-(64).jpg


注意していないと見落としそうになります。
不思議な形の焼き物が地面に置かれています。
E:大野裕之 | Hiroyuki OHNO
《塤 ケン》

2019-4-21-(26).jpg
この作品は、古代の楽器を模しています。土でできた笛です。
なるべく古代と同じように作り、磨き、焼きます。
古代の不思議な響きを奏でることで、生活や祭祀の様子など精神世界に思いを馳せます。



古墳から何かが出てきたようにも見えます
T:三友周太 | Syuta MITOMO
《500 Hundreds Faceds 五百羅顔》

2019-4-21-(27).jpg
フォルムを単純化した手のひら大の顔の形をしたフィギュア500体で構成された 作品を展示します。作品タイトルの基となった五百羅漢は仏教で供養尊敬を受けるに 値する人々のことを指し、釈迦入滅後の第1回と第4回の経典結集に500人の聖者が集まったと いわれています。本作品は古墳に埋葬された方々に供養の敬意を表し展示します。

針金(?)でできた顔たち、古墳に埋葬された人々が
さざめいているようです。
2019-4-21-(38).jpg


森の中に白い鹿。森の精霊が現れたよう
P:弓削英香 | Hideka YUGE
《碧》

2019-4-21-(29).jpg


緑の森のメルヘン
R:古田尚文 | Naofumi FURUTA
《The place where mushroom grows up ~冥利~》

2019-4-21-(30).jpg
椅子やパソコンから赤いキノコが生えてます。
緑の中で、赤いキノコが鮮やかでカワイイ!
2019-4-21-(31).jpg


植木鉢がパイプの先についている??‥‥これは何かの装置??
Q:大川剛 | Tsuyoshi OKAWA
《時琴窟(ときんくつ)》

2019-4-21-(32).jpg
願成寺古墳群は大昔の人々の墓地だ。ここに埋葬された人々は今となっては それが誰であったかもわからず、もちろんそれを知る者も存在しない。 一千年以上もの時間の流れに洗われて、人々の死は循環の彼方に去り、 彼らが眠る墓地は原っぱになった。願成寺古墳群は遠い時間の流れと 人の死を静かに考えさせる大きな装置である。僕はその原っぱの一画に、 時間と死に耳を傾けるための小さめの装置をセットする。
2019-4-21-(34).jpg


43号墳はカラフルな布で巻かれていました
D:末松グニエ・文 | Aya SUEMATSU GUENIER
《手向ける》

2019-4-21-(44).jpg
人が亡くなった後、その方は生きている人たちによって埋葬される。
それは万国共通だが、その方法は国や地域、時代、宗教によって様々だ。
しかし3300年前のツタンカーメン王墓の話を知った時、一つの共通点があると思った。
この古墳に埋葬されている方への畏敬の念と、弔いの気持ちを表現する。

2019-4-21-(56).jpg
亡くなった人へ花を手向ける、国や時代を超えて共通の行為、
この古墳に埋葬されている方へ花を手向けるということで、
花をプリントした布を古墳に巻きつけているそう。

私は池田温泉からふれあい街道を通って来たので、この作品、
車の中からでも目だってました。
2019-4-21-(52).jpg

ふれあい街道側に立てられた願成寺古墳群美術展の看板
2019-4-21-(57).jpg


森の中に現れた動物
A:夏愛華 | Aihua HSIA
《鎮墓獣》

2019-4-21-(46).jpg
鎮墓獣は中国の古代に魂を守るために、お墓の前に置かれた怪獣。
時が過ぎるといつしか墓は人々の記憶から薄れ放置されていく中で、 鎮墓獣もまた自然と一体化していき、その環境と共生していく。 そして鎮墓獣はその環境を守る守護者となる。

2019-4-21-(55).jpg
作者は、國立台湾芸術学院卒業、沖縄県立芸術大学大学院にて 波多野泉先生より乾漆彫刻を学び、古来より伝わる技法を守りながら 新たな乾漆の表現の模索を始める。卒業後は台湾、日本を中心に作家活動。
とのこと。


森の中に張られたロープ(?) 何かの結界のようにも見えます。
B:児玉美咲 | Misaki KODAMA
《Landscape of the story》

2019-4-21-(48).jpg
2019-4-21-(51).jpg


木の下に緑のカバ!
C:陳奕彰 | Yi-Chang CHEN
《新聖像/hippo》

2019-4-21-(50).jpg
陳奕彰さんは、以前の願成寺古墳群美術展でもバルーンの羊などを
展示されていましたね。

ふれあい街道のスグ脇にあるので、何も知らずに通る方は驚かれるかも。
2019-4-21-(58).jpg

今回、20作品が展示されていて、大きな作品もあり、
豊かな自然の中で、古墳群という歴史を感じる場所での
素敵な野外展になっていると思いました。
(完成度がもう少しあれば‥‥って感じた作品もありましたが)

願成寺古墳群美術展コーディネーターとして
水谷篤司 の名前が作品解説にあったんですが、
この方の力も大きいんでしょうか。

2019-4-21-(47).jpg
タンポポもあちこちで咲いていました。

それから室内展示がある土川商店「場所かさじゅう」へ。
以前にも来たことがありますが、今回、土川ガーデンに
この彫刻があってびっくり!
2019-4-21-(74).jpg
あ、これ去年秋に岐阜市の上宮寺で開催された「純情動物園」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-10-11
展示されていた望月鮎佳さんの作品だ!!
2019-4-21-(75).jpg
さわってもいいですが
 エサを与えないで下さい
」と書かれています(^▽^)

望月鮎佳さんの公開制作が、大型連休中にここで行われるとのこと。
詳しい日時が、ブログ「土川ガーデン」 http://blog.norarikurari.moo.jp/
2019池田山麓物語関連企画「木彫公開製作」日程
にあります。(望月さん、この4月から中学校の先生になられたんですよね。)
あ、もう第一日目のことがブログにアップされてる!
2019池田山麓物語関連企画「木彫公開製作」が始まりました

2019-4-21-(84).jpg
「場所かさじゅう」に入ると、正面に掛かっているのは、
平良亜弥さんの作品ですね! 彼女はここで滞在制作をしているとか。
2019-4-21-(82).jpg
テーブルには、チラシと出品作家の作品概説が置いてありました。
2019-4-21-(89).jpg
作品概説を読むと、見てきた作品を深く味わうことができていいですね。
(作品が置かれていた場所でも概説がわかるといいなぁ)
作家の今までの作品のファイルやもっと詳しい解説なども置いてあっていいです。
野外展を見られた後(または前)にこちらへ寄ることをお勧めします

壁に掛かっているのは、児玉美咲さんの絵
あぁ、この絵いいですね。
野外展ではただのロープ? みたいにも見えちゃったんですが、
こういう世界観を表したかったんだと。
2019-4-21-(83).jpg

ユーモラスでかわいい陶の作品は土笛のようですね。
大野裕之さんの作品
2019-4-21-(76).jpg

土団子から縄がぶら下がっている?
酒井稔さんの作品
2019-4-21-(81).jpg

大川剛さんの絵画  野外展とはイメージが違いますが、
こういう絵も描かれるんですね。(こちらがメイン?)
2019-4-21-(80).jpg

人の顔が閉じ込められている?
矢田真之さんの作品
2019-4-21-(79).jpg

ごめんなさい、この絵どなたの作品か忘れちゃいました。
2019-4-21-(77).jpg

2019-4-21-(85).jpg
隣の土川商店の店先に夏みかん5個で200円! だったので、
つい抱えてお店に入ると、
いび茶で作ったという紅茶も売っていて(500円)
買ってしまいました。
2019-4-21-(88).jpg

帰りの信号待ちの車から撮影。田んぼに水が張られています。
2019-4-21-(86).jpg

nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

タルイピアセンター「長原孝太郎とその時代展」 [美術]

4月21日(日)、岐阜県不破郡垂井町にある
タルイピアセンターで開催されている
「長原孝太郎とその時代展」へ行きました。
NagaharaKotaro.jpg

現在、改修工事で休館中の岐阜県美術館の、
館外事業 第44回岐阜県移動美術館

長原孝太郎(1864-1930)は岐阜県垂井町に生まれ、 明治から大正にかけて活躍した洋画家です。 当時は日本人が油彩画を中心とした西洋の絵画技法を 本格的に受け入れていく時代でした。 黒田清輝ら洋画を牽引する画家に学んだ後、 東京美術学校(現・東京藝術大学)教授として、 熊谷守一など、多くの洋画家の育成にあたります。 一方で、古物や動物標本の写生に携わったり、 漫画雑誌《とばゑ》を刊行して社会風刺画を描くなど、 多方面で活躍しました。 本展では、激動の時代を生きた長原孝太郎の画業を 同時代の画家の作品と共に、ゆかりの地 垂井町で紹介します。
(チラシより)

岐阜県美術館のHPや、ツイッターで知って、
願成寺古墳群美術展へ行くついでに見て来ようと。

当日は、出かけるのが遅くなって、こちらへ寄っていると、
時間が足りないかなぁ‥‥とは心配しましたけど。

タルイピアセンターには図書館と歴史民俗資料館があって、
「長原孝太郎とその時代展」は、民俗資料館の企画室で
開催されています。(観覧料無料)
2019-4-21-(2).jpg

チラシにも使われている長原孝太郎の油彩画《明星》1930年
岐阜県美術館の所蔵品展にもよく展示されてたんですが、
明星を見上げる哲学者のような修行者のような人物、
いい絵だなぁ、好きだなぁって見てたんですが、
長原孝太郎の亡くなる1930年(昭和5年)の作品なんですね。
晩年は「仙人のような方であった」と言われたそう。

岐阜県美術館の所蔵品展では、漫画チックな風刺画(ポンチ絵?)が
展示されていたこともあって、「え?! これ《明星》と同じ人が
描いたの?」って意外だったんですが、
若い頃の長原孝太郎は「中々の皮肉屋」と言われたそうで、
『当世書生気質』の挿絵を描いたり、
漫画雑誌《とばゑ》を刊行して社会風刺画を描いたりもしてたんですね。

チラシの《明星》の絵のバックに使われているのが、
長原孝太郎が作った(?)色紙掛けの図案。
ケースには水彩で描いた長原孝太郎図案原画が並んでいて、
へー、こういうデザイン的なこともやっていたんだと
興味深かったです。(どちらもタルイピアセンター所蔵)

そして、長原が油彩画を学び始めた頃の洋画家の集まり
「明治美術会」会員による画集
《明治美術会通常会員画帳『小宴記念』》1895年 より
8点が展示されていました。

山本芳翠《金州(錦州)》や、浅井 忠《王師入遼東》
三宅克己《蓋平城東門図》の絵は、
日清戦争に従軍画家として参加した時の作品かな。
原田直次郎《風景》もありました。

明治31(1898)年、東京美術学校助教授に就任した長原は、
デッサンの授業を担当し、その教え子には岐阜県出身の
熊谷守一(1880-1977)や窪田喜作(1874-1941)らもいたということで、
熊谷守一《母の像》1910年頃
窪田喜作《水汲み》1900年頃 が展示されていました。

当時の油彩画を描く画家にとって、裸体画(ヌード)は 西洋におけるひとつの美の理想像でした。(出品リストより)
ってことで、岐阜県美術館の所蔵品展でもよく見る
藤島武二《浴室の女》1906-07年頃 や、
中村不折《男子立像》《裸婦立像》1903年 が出てました。

そして長原孝太郎の《辛夷》1914、
《白壁の家》1918頃、《信州風景》1918などの油彩画が並びます。
1896(明治29)年、黒田清輝らは白馬会を結成します。 白馬会の画家たちは光の描写に注目し、明るい色彩で描きました。 長原の風景画にもその影響が見られます。
(出品リストより)とのこと。

《古松図》1919 が展示されてて、この墨画いいなーって見ました。
晩年は仏教に興味を持ち、墨画でも観音菩薩を多く描きました。

1室だけのこじんまりした展示ですが、郷土出身の画家について
良く知ることができました。岐阜県美術館の所蔵作品が
無料で見られますし、ついでがありましたらどうぞ。
5月12日(日)まで

垂井町では、毎年5月2日~4日に垂井曳やま(ひきやま)まつりが行われ、
豪華な「やま(車へんに山)」の上で、子供歌舞伎が演じられます。
(まだ女人禁制を守っているみたいですね)
tarui-matsuri.jpg

タルイピアセンター近くの相川水辺公園では
多くの鯉のぼりが遊泳していました(5月10日までだそう)

垂井観光協会: http://www.tarui-kanko.jp/

岐阜県美術館: http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/
「長原孝太郎とその時代展」のページ:
http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/page5638.php
所蔵品検索では、長原孝太郎の作品、画像付きで
見ることができます。
nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

愛知県美術館「アイチアートクロニクル展」その2 [美術]

4月4日(木)に行ってきた
愛知県美術館「アイチアートクロニクル展」
AAC201903-2.jpg
愛知芸術文化センター情報誌「AAC vol.99」の記事

前半の展示のことがやっと記事にできましたが、
続きを書きます。

実は、4月16日(火)名古屋市美術館へ行った後、
もう一度行ってきたんです。ブログ書いてて、
やっぱりもう一度見たくなって。
会場マップができてました。
これわかりやすくていいですね。
aichiartchronicle-3.jpg
aichiartchronicle-4.jpg

後半の展示室入口でチケット半券を見せて入ります。

まず山口勝弘《港 no.2》1967年 うす暗い展示室に
ブルーと透明なアクリルでできた立体に回転灯が光っています。
‥‥回転灯って、名古屋人には飲食店のやってますサインに
見えちゃうんですけどね(^^;)

次の展示室へ進むと、中央に
戸谷成雄《13のかたまりⅡ》1989-90
タイトルどおり、木を削った立体が13個置かれています。

「デトロイト美術館展」を見に豊田市美術館へ行った時に
同時開催されていた「山本富章|斑粒・ドット・拍動」で
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-06-28
知った山本富章の《Six Cadenzas-Aul-no.5》1993年
鮮やかな色彩に金色を含む装飾的な作品はインパクトあります。

原裕治《アポクリファ No.1》1994年
「デュフィ展」で愛知県美術館に来た時に、
コレクション展で原裕治の作品がいくつか並んでいて、
(この作品も含まれてました)
宗教的な荘厳な印象で良かったんですよね。

味岡伸太郎《本坂地質調査16-1》1994年
あいちトリエンナーレ2016 で、愛知芸術文化センター8階
広い展示室の壁一面に土が貼り付けられた布が展示されていて
迫力だったなぁと。
あいちトリエンナーレ2016 (2) 愛知芸術文化センター8階
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-05

吉本作次《中断された眠りⅡ》1985年 は、
コレクション展で何回か見てるんですが、
(今回のチラシ裏面にも使われてますし)
どうもこの漫画チックな顔と、暗く深刻そうな画面との
ギャップ‥‥面白いのかな?

辰野登恵子《Untitles 95-1》1995年
この作品良かった! ブルーの十字のような形から
いろんなイメージがわき上がってくるようで。
この3月31日まで、名古屋市美術館で「辰野登恵子」展
やってたんですよね。私、知らない画家だし
ふーんってくらいで見に行ってないんですが、
行っとけばよかったかなぁと。
TatsunoToeko.jpg
名古屋市美術館「辰野登美子」展チラシ

次の展示室にも、今までコレクション展で見たことの
ある作品が並んでました。

杉戸洋の大きな作品《the Second Lounge》2002年
やっぱり私この人の作品どこがいいのかよくわからない‥‥

森北伸は、あいちトリエンナーレ2016
ちょっとユーモラスな立体が印象に残ってるんですが、
この《a colony》2004年 という絵は、
なんかごちゃごちゃしてよくわからないなぁ‥‥

栗木義夫《glove stand》2008年 は、
なんかユーモラスな立体作品だけど、
これはいったいどう見ればいいんだろう??

奈良美智《Girl from the North Country》2014年
あぁ、奈良美智の少女だなぁと。
aichi-youga.jpg
「日本で洋画、どこまで洋画?」展のチラシに使われてました。

「アイチのチカラ!」展「あなたのリアル、わたしのリアル。」展
そして、「日本で洋画、どこまで洋画?」展 でも見た
小林孝亘《Stairs》2008年
単純化された風景に降り注ぐ光が素敵。

「アイチのチカラ!」展のチラシに使われていた
aichinochikara.jpg
安藤正子《おへその庭》2010年
ツルツルの画面に精緻な描写、素敵です。

でもそれからは、なんか大きいばかりで???なんて絵が続き、

次のコーナーの中央に置かれていた
加藤マンヤ《二重否定》2000年
真ん中に家があり、ぐるりとレールに囲まれて、その上を
模型の列車が走っています。
真ん中の家がぐるぐる回っているのに、列車は(ほぼ)同じ位置
レールも家と一緒に回っているので、列車は‥‥反対向きに
同じ速度で走っていることになるのかな??

‥‥ちょっとうーーん?なんて絵が続いて、いつもの
20世紀の名画は展示してないのかな、なんて思ってたので、
以前は新進アーティストの展示をしていた展示室6に、
クリムトの《人生は戦いなり(黄金の騎士)》1903年が
展示されていたのは嬉しかったし、この部屋、撮影OK!!
2019-4-4-(10).jpg
なんだか黄金の騎士がすごく輝いて美しく見えたのは、
改修工事で照明がLEDになったせいなのかな?

でも、東京都美術館「クリムト展」(4/23~7/10)には行かなくていいの?
「アイチアートクロニクル展」が終わる6月23日(日)までは
黄金の騎士さま、ここにいらっしゃるのよね?
豊田市美術館の「クリムト展」(7/23~10/14)には行かれるのかな?

黄金の騎士さまの隣には、馬つながり(?)で、
バルテュス《白馬の上の女性曲馬師》が
20119-4-16-(34).jpg

展示室6のテーマ(?)は、
「愛知県美術館の名品 寄附・寄贈作品を中心に」だそうですが、

ピカソ《青い肩掛けの女》1902年 (右)も、
20119-4-16-(35).jpg

フェルナン・レジェ《緑の背景のコンポジション(葉のあるコンポジション)》1931年 (左)
藤田嗣治《青衣の少女》1925年
20119-4-16-(36).jpg

ジャーコモ・マンズー(と愛知県美術館の出品リストにはあったんですが)
《踊りのステップ》1953年
2019-4-4-(11).jpg

ジャコモ・マンズーは、岐阜県美術館に《大きな枢機卿》って作品が
ホールを見下ろしているので知ったんですが、
国立国際美術館に行った時に枢機卿の彫刻があるのを見て、
「岐阜県美術館の方が大きい!」って、ちょっと誇らしくなったのを
覚えてます。

こんな名品の部屋を独り占め(監視員さんはいましたが)状態。
とっても贅沢です!!

展示室7は「愛知のやきもの」ということで、
木村定三コレクションと藤井達吉コレクションから展示されていました。
この部屋も撮影OK!!

加藤孝一《コーラス》1956年 には自然に笑顔になっちゃぃます。
2019-4-4-(12).jpg

同じく加藤孝一《太郎・花子》1960年頃 は、
反対側から見ると異なる表情が見える作品。
どちらが「太郎」でどちらが「花子」なのか?
2019-4-4-(15).jpg

河本五郎《色絵渦文飾瓶》1980年頃 (左)と
加藤舜陶《黄瀬戸灰釉大皿》(右)
2019-4-4-(13).jpg

加藤春宇《長石釉兎形手焙》江戸時代(19世紀初)
2019-4-4-(14).jpg
かわいい!

通路と展示室8は「アイチアートクロニクル」の続き
斉と公平太《オカザえもん》がいました!

通路正面の出窓にでかでかと、マンガのキャラクターのような
山下拓也《D(e)M(ado)ちゃん》2019年

山下拓也はあいちトリエンナーレ2013の長者町エリア他で
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-09-29
展示していて知りました。

その隣の丸いパネルの花の絵は、今村文《無題》2016年
愛知県美術館の「芸術植物園」展や、
あいちトリエンナーレ2016の長者町で展示されていた方ですね。
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-19

展示室8に入ると
木村充伯《あ、犬がいる!》ってキャプションがあって、
え?作品はどこ? って見上げたら、「あ、犬がいる!」と。

《祖先は眠る(2匹の猿)》2015年 も木村充伯の作品。
あ、この油絵具の塑像で、彫刻から出るシミが印象的な
作品は、アーツ・チャレンジ2013で見た人だ!
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-02-04

渡辺英司は、第一回目のあいちトリエンナーレ2010で、
愛知芸術文化センターの展望回廊いっぱいに
図鑑から切り抜いた蝶などがずらりと並んでいて
インパクトあったんですよね。
切り抜いた蝶がびっしりと並ぶ《蝶瞰図》2012年 と、
全天恒星図本を加工(?)した《言の種》が展示されていました。

会場を出て、ビデオルーム(?)では、
山本高之《動物たちの1週間(愛知)》2009年 が流れていて、
あ、これ、あいちトリエンナーレ2010でやってたやつだ!と。
子供たちのヤル気のなさそうな♪チュラチュラ‥‥という
歌がご愛嬌で笑えたので印象に残ってます!

2010年からは、あいちトリエンナーレの影響って大きいですね。
今年、第4回目となるあいちトリエンナーレ2019が、
8月1日(木)~10月14日(月・祝)まで行われます。
今回は芸術監督にジャーナリストの津田大介氏を迎え、
テーマは「情の時代」だそう。
参加アーティストの男女比を同じにすると発表して、
話題になっていますよね。どんな展示が見られるか、
今回も楽しみです。

メイン会場の一つとなる愛知芸術文化センター地下2階では
津田大介芸術監督のメッセージ映像が流れていました。
2019-4-4-(6).jpg


愛知県美術館: https://www-art.aac.pref.aichi.jp/
アイチアートクロニクル: https://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/000016.html

愛知県美術館の所蔵作品を中心とした企画展の過去記事
「日本で洋画、どこまで洋画?」展: https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-12-22
「あなたのリアル、わたしのリアル。」展: https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-07-09
「アイチのチカラ!」展: https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-02-03
nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

愛知県美術館「アイチアートクロニクル展」その1 [美術]

改修工事で長期休館していた愛知県美術館が、
4月2日(火)リニューアルオープンしたとのことで、
バートが休みだった4月4日(木)、早速行ってきました。

リニューアルオープン記念の展覧会は、
「全館コレクション企画
 アイチアートクロニクル展
 1919-2019」
aichiartchronicle.jpg
展覧会のチラシのビジュアルも一風変わってます。
(イラスト: 鷲尾友公)

100年前の1919年、東京の洋画グループ「草土社」に触発されて、 愛知に暮らす10代20代の若者たちが一つの展覧会を開催しました。 「愛美社」と名付けられたこのグループは、中央から 強い影響を受けながらも、ここ愛知に軸足を置いて活動を展開します。 本展は、この1919年を起点として、20-30年代の洋画壇や アヴァンギャルドの活発な活動、40-50年代の混乱と復興、 60-70年代の反芸術やオフ・ミュージアムの傾向、 80-90年代の現代美術を扱うギャラリーの増加、 そして2000-10年代の官主導の公募展や芸術祭の隆盛にいたるまでの 100年のあいだに、愛知の前衛的なアートシーンを様々なかたちで 揺り動かしてきたムーブメントや事件を辿る企画です。
(チラシ裏面より)
aichiartchronicle-2.jpg

‥‥うーん、リニューアル・オープン記念としては
なんかジミな展覧会だなぁ、なんて思いつつ。

ほとんどが愛知県美術館の所蔵作品で構成されているので、
観覧料も一般当日500円という安さ! なんですが、
平日だったせいか、チケット売場前も閑散としておりまして。
(私は愛知県美術館友の会会員なので、
会場入口で会員証を見せて入ります)

リニューアルっても、見た目、どこが変わったの?って
私にはあまり変化かわからなかったんですが、
愛知芸術文化センター情報誌「AAC」の記事によれば、
ロビー・展示室天井耐震改修、スカイライト改修、ラウンジ屋根改修、 床改修、可動壁駆動装置修繕など」で、いろいろ苦労があったそう。
AAC201903-4.jpg

最初の展示室には、
野崎華年《武具》1895年 や、
2780.jpg

浅井忠《八王子付近の街》1887年
13719.jpg

黒田清輝《花と猫》1906年 など、
2342.jpg

今までも所蔵品展でよく見た古めかしい絵が並んでいます。

愛知県美術館ウェブサイト
コレクション検索で公開しているデジタル画像のうち、 「Public Domain」(パブリックドメイン)の表示があるものは、 当館に申請することなくダウンロードし、自由に複製、 再配布することができます。
なんだそうですっ!!
(今のところあまり画像付きがなくて残念なんですけど)

そして次の展示室(コーナー?)には、
草土社の中心・岸田劉生の《高須光治君之肖像》1915年
13726.jpg
デューラー等の影響を受けた重厚な肖像画です。

同じく草土社に参加していた河野通勢《自画像》1917
13727.jpg

「草土社」に触発されて結成された「愛美社」

大沢鉦一郎(1893-1973)を中心とする洋画グループ「愛美社」が1919年に開催した第1回展は、愛知における作家の自主的なグループ展の先駆けと言えます。
(愛知県美術館のウェブサイト「アイチアートクロニクル」のページより)
https://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/000016.html

大沢鉦一郎の絵、所蔵品展でもよく見ましたけど、
力強い描写力がすごい、好きだなぁって。
今回は、《自画像》1919 《大曾根風景》1919
《ジンベを着た少女》1920 が展示されていました。

同じく「愛美社」のメンバー宮脇晴の描写力もすごいですよね。
《自画像》1920 と、鉛筆画の《樹》1922 が展示されていました。

『草土社名古屋展覧会目録』1917年
『愛美社油絵素描展覧会目録』1919年
『第三回愛美社絵画展覧会』1921年 の印刷物も展示されていて
興味深かったです。

愛美社の活動は長くは続かず、続いて登場した鬼頭鍋三郎(1899-1982)らの洋画グループ「サンサシオン」は、 むしろ官展系のアカデミックな表現を愛知に引き込むことを目指し、1923年から33年まで10回の展覧会を開催しました。

鬼頭鍋三郎《手をかざす女》1934 や

松下春雄《子供と女》1932 が展示されていました。
2185.jpg

次の展示室で印象的だったのが、チラシ裏面にも使われている
尾沢辰夫《鴨》1938
2383.jpg
尾沢辰夫(1904-1941)という画家、初めて知りましたが、
左手だけで独自の世界を築き上げたが、若くして亡くなり、
作品はほとんど失われてしまったが、この作品は、
古道具屋で発見された貴重な一枚だそう。

1930年代の名古屋はシュルレアリスムの一大拠点だったと

名古屋市美術館「画家たちと戦争」展で見た
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-09-24
鳥と猫で顔になっている北脇昇《鳥獣曼陀羅》1938 も
(名古屋市美術館所蔵)展示されていましたし、

名古屋市美術館「真島直子 地ごく楽」
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-03-29
所蔵品展で真島直子の父・眞島建三の作品が展示されてましたが、
この展覧会にも眞島建三《ミノタウロス》1948年
(名古屋市美術館所蔵)が来てました。

1930年代の名古屋をシュルレアリスムの一大拠点へと変貌せしめたのは、詩人・山中散生(1905-1977)と画家・下郷羊雄(1907-1981)によるいち早い海外の動向の紹介でした。 (中略)海外の美術雑誌を豊富に取り揃える下郷のアトリエを溜まり場としていた若い美術家たちは、この展覧会に触発されて一致団結、「ナゴヤアバンガルドクラブ」を結成します。

名古屋のシュルレアリスムの中心だったという下郷羊雄
初めて知りましたが‥‥私にはその絵、うーーん??ってカンジ。

下郷羊雄は多肉植物が好きで
『メセム属:超現実主義写真集』という書籍も出していると
展示してありました。(名古屋市美術館所蔵)

でも日本のシュルレアリスムは1940年代の
特別高等警察による思想弾圧と戦災で多くの作品が失われてしまうんですね。

そして、戦時下では
多くの美術家たちが体制への協力を余儀なくされました。

鬼頭鍋三郎《機銃分隊習作》1942 などが展示されていました。

そして戦後、
東松照明の《覚王山の軍人墓地・名古屋》1955 とか、
伊勢湾台風やその前の水害を記録した写真、興味深かったです。

杉本健吉の《名古屋城再建基金ポスター原画》1956 があって、
東松照明の《再建・名古屋城》1958 の写真があり、

東郷青児《女(丸栄ポスター原画)》1953 (個人蔵)や、
《果物籠を持つ女》ca.1952-55 からは、
日本の高度経済成長期の雰囲気を感じます。
隣に去年(2018年)閉店した丸栄の
東郷青児デザインのエレベータ扉の写真があるのは、
そんな時代がずいぶん前のことだったんだと
気付かされるんですが。

愛知県文化会館講堂扉が展示されていて、私、最初
すごく素敵な作品がある! って見ちゃった。
ガラスに施された金色のロゴマークが素敵。

■日本画と前衛:1950~1960年代
「中部日本美術協会」の日本画部は、第3回展以降、出品規定から画材の制限を外します。この異例の措置は、星野真吾(1923-1997)や堀尾実(1910-1973)らの多様な画材を用いた実験的な日本画をも許容するものでした。


いろんな材質を使った作品が並ぶようになります。

名古屋大学大学院人文学研究科美学美術史研究室の壁に
水谷勇夫が描いた《神と獣》1965 が展示されていました。
真ん中が出っ張っているのは、部屋の柱だったのかな?
なんか大きくて、とてもいい雰囲気。

久野真《鋼鉄による作品 #272》1975 ステンレスの
シャープな形がいいなと見ました。

「桜画廊」という、名古屋を代表する現代美術の画廊があり、
久野真や浅野弥衛、庄司達らが集まっていたそうですね。

■美術家たちの集団行動:1960~70年代
愛知の前衛として知られるゼロ次元やぷろだくしょん我S の
資料が展示されていました。

中日新聞2019年3月29日夕刊の記事
chunichi2019-3-29.jpg

私、ぷろだくしょん我S については、
名古屋市美術館「ポーラ美術館コレクション展」
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-01-23
行った時、常設展示室3でやっていた名古屋市美術館常設企画展
「ぷろだくしょん我S」を見て知ったんですが、
この時代に、名古屋でこんな前衛アートをやっていたんだ!!
と、ビックリしました。

その時も、展示室に空気人形が並んでいて、異様な雰囲気に
驚いたんですが、こういう空気人形を白川公園の
グラウンドに立たせて《人形参院選》1974
をしたって、スゴイなぁって驚きます。

ハプニング集団・ゼロ次元は、道をはいずって行進したり、
街なかでパフォーマンスを繰り広げたそう。

岩田信市《ウォーキングマン》1969 という映像には、
名古屋・栄の街をただ歩く岩田信市の背景に写っている
当時の街並みや人々の様子が興味深かったです。

ここで、一旦展示室を出て、
庄司達《黄色い布による空間(糸の柱)'98》が展示されている
横を通り、チケット半券を見せて後半の展示室へ入ります。

長くなってしまったので、ここまでをブログにアップします。

まー、なかなかブログも書けませんが、書き出すとついダラダラと
長くなってしまいます。読んでくださった方がいらしたら、
本当にありがとうございます。お疲れさまでした。
しかし、今回の展覧会、ジミだの、
なんか私好みの作品が少ないなぁーって見たんですが、
今まで所蔵品展で見た作品が、こういう時代背景の中で制作
されたんだなってことがわかりましたし、初めて見る作品も多くて、
愛知県美術館のコレクションの膨大さにあらためて驚いたり、
各作品に付けられた説明が丁寧で(なので鑑賞に時間かかるんですが)
勉強になりました。(ちょっと疲れましたが)
愛知県美術館として、とても頑張った意義のある展覧会だなと。


愛知県美術館: https://www-art.aac.pref.aichi.jp/
アイチアートクロニクル: https://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/000016.html
愛知県美術館 コレクション検索: https://jmapps.ne.jp/apmoa/
nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

ギャラリークロッキー「それぞれの空間表現」展 [美術]

3月16日(土)、ギャラリー小さい家「手でみるアート展」
行った後、柳ヶ瀬の「ギャラリークロッキー」へ。
ツイッターやインスタでフォローしている足立絵美さんの
グループ展「それぞれの空間表現」展が、
ここで開催されていると知ったからです。
View this post on Instagram

明日から始まります。 パンタン(操り人形)を4点展示します。 ぜひご覧ください☆ . . 【それぞれの空間表現】 〇2019. 3.15(金)~26(火) 20(水)21(木)休廊 〇12時-18時(最終日16時まで) 〇ギャラリークロッキー 岐阜市神室町1丁目11 柳ヶ瀬商店街 2階がギャラリーです (販売は旧作1点のみです。画像2枚目右端の作品) #instaart#painting #artistoninstagram #art#japaneseart #japan #mineralpigment#contemporaryart #artwork #arttoday #アート#現代アート#足立絵美#adachiemi#展覧会#exhibition#人形#doll#創作人形#craft#岐阜市#岐阜#柳ヶ瀬

足立 絵美emi adachiさん(@emiadachi_kamikirimushi)がシェアした投稿 -



毎年この時期に岐阜県美術館の一般展示室で開催されているそうですが、
今年は岐阜県美術館が改修工事で閉館中なので、
こちらで開催されることになったそうです。

去年の「それぞれの空間表現展」のことはこちらに:
岐阜県美術館一般展示室「それぞれの空間表現展」2018
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-03-19

2017年のこと:
岐阜県美術館一般展示室「それぞれの空間表現展」
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-03-11

ギャラリークロッキー、初めて聞きました。
岐阜市営の金公園地下駐車場に車を停めて柳ヶ瀬へ。
2019-3-16-(21).jpg

スマホの地図をたよりにウロウロ‥‥

実は最初気が付かずに行きすぎちゃってました。
こちらの2階でした。
2019-3-16-(37).jpg

場所は狭いですが、なんとも味のある空間です!
2019-3-16-(24).jpg
2019-3-16-(25).jpg
2019-3-16-(26).jpg
2019-3-16-(27).jpg

足立絵美さんはパンタン(操り人形)4点を出品
2019-3-16-(23).jpg

オシミタダシさんの作品《DRAW FLOWERS》
2019-3-16-(28).jpg

佐藤仁美さんの作品
2019-3-16-(29).jpg

長縄功太郎さんの作品
2019-3-16-(34).jpg
2019-3-16-(30).jpg

2019-3-16-(35).jpg
2019-3-16-(31).jpg

松永賢さんの作品
2019-3-16-(32).jpg

奥田祐子さんの作品
2019-3-16-(33).jpg

戸部善晴さんの作品
2019-3-16-(22).jpg

ギャラリークロッキーの1階は、いろんな雑貨や
手作り品やらが所狭しと並ぶ不思議で面白い空間でした。
手相占いまでやってます!!
2019-3-16-(36).jpg

ギャラリークロッキー前の通り(レンガ通り)のアーケードを
見上げたら、なんともいいカンジのステンドグラスが!
2019-3-16-(38).jpg
2019-3-16-(39).jpg
2019-3-16-(40).jpg


劇場通りの道にはモザイクが
2019-3-16-(42).jpg
2019-3-16-(43).jpg

今ではすっかり寂れた柳ヶ瀬ですが、
かつて岐阜一の歓楽街として栄えた華やかな時代の雰囲気が
残っていて素敵です。


nice!(8)  コメント(2) 
共通テーマ:アート

手でみるアート展 in 小さい家 [美術]

3月16日(土)「ギャラリー小さい家」へ行ってきました。
「手でみるアート展」をやっています。
tedemiruart2019.jpg

3月1日(金)~5日(火)に、じゅうろくてつめいギャラリーで
開催された「手でみるアート展10」の巡回展
tedemiruart10.jpg

2017年、初めて じゅうろくてつめいギャラリーへ
手でみるアート展8」を見に行ったことはこちらに:
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-02-17

去年の「手でみるアート展9」のことはこちらに:
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-02-24

今年は、じゅうろくてつめいギャラリーでの会期中には
行けなかったのですが、小さい家に巡回してもらって良かったです。

階段を上がったところにはダンボールでできた
岐阜盲学校の少しは見えるという生徒さんの大きな作品
2019-3-16-(4).jpg

岐阜盲学校の生徒さんの作品が並んでいます。
2019-3-16-(5).jpg

二村元子さんの作品
2019-3-16-(6).jpg
肌のところには薄い布が貼り付けられています。

この作品、昨年のメディアコスモス新春美術館2018
「色即是芸」展に出品されてましたね。
二村元子さんはそこで、点字を使ったアート作品も
展示していらっしゃいました。

なんだか不安定で触るのがためらわれるような作品と、
印象的な表情の彫刻作品。
2019-3-16-(7).jpg

質感の表現がすごくて、とても存在感のある《コモドドラゴン》
岐阜盲学校の生徒さんの作だそう!!
2019-3-16-(8).jpg

右は石岡弘子さんの作品
左は岐阜盲学校の生徒さんの作品
2019-3-16-(9).jpg

カラフルな色と、釘の足(?)が面白い。
2019-3-16-(10).jpg


1階の水屋の棚に置かれていた作品
大野裕之《棘》
2019-3-16-(11).jpg
トゲトゲのお椀。持たせてもらいましたが、
手の感触が衝撃!!

1階和室の床に置かれていた作品
タイトルにクスッとします
丹羽修《はなのあなのはな》
2019-3-16-(12).jpg

床の間に置かれていた作品は
菅原光則《湖底の遺跡 2018》
2019-3-16-(13).jpg
なめらかな上面とザラザラした側面や床(?)面の
質感の違いも面白い。
2019-3-16-(14).jpg

壺の口を手前に置いてあるラケットのようなもので叩いて
音を出すことができます。
壺の形や、表面の装飾もちょっと不思議で面白い。
服部牧子《sound object》
2019-3-16-(16).jpg

中庭に置かれていた小澤喜代美さんの立体
アルミの存在感があります。
2019-3-16-(17).jpg

小さい家のショップで売っていたクッキーを買って帰りました。
いつもの「岐阜大仏クッキー」に桜や蝶の形のクッキーが
入ってカワイイ!
2019-3-16-(45).jpg

点字を打つ道具(点字盤)を使って打った紙で作った
袋に入れてくれました。(点字はでたらめに打ってあるそう)
2019-3-16-(44).jpg

今回も展示室の一角に点字の体験コーナーがあったのですが、
これを指でなぞって読めるってのが私には信じられません。
視覚に頼りがちな現代社会、
美術鑑賞においては触ることは禁じられている場合がほとんどですが、
触覚を使ったアート鑑賞、新鮮で面白い試みだと思います。

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

ぎふメディアコスモス「見たい見せたい展」 [美術]


なかなかブログが書けませんが‥‥

3月13日(水)に、ぎふメディアコスモスで開催されていた
「岐阜県芸術文化会議 芸術祭 見たい見せたい展」を見てきたことを。
mitaimisetai2019.jpg
この展覧会をやっていることを知ったのは、土日も過ぎた頃。
会期が短いので、あきらめようかなとも思ったのですが、
この日、近くまで行く用事ができたので、ついでに寄って見てくることができました。

岐阜では結構活躍もされている作家の方々の作品が、
メディコス1階、ドキドキテラスという、ホールのコーナーのような場所に、
タイトルもなく並んでいました。
2019-3-13-(5).jpg

土屋明之さんの立体 この黄色い塊は、蜜蝋だとか。
2019-3-13-(20).jpg

メディコスの南では、岐阜市役所新庁舎の建設工事を行っています。
2019-3-13-(3).jpg

窓の前に置かれた彫刻は、大野裕之さんの作品
トゲトゲの皮にくるまれた卵型‥‥
2019-3-13-(4).jpg

この彫刻、面白~い!! 酒井稔さんの作品
2019-3-13-(15).jpg
2019-3-13-(16).jpg

酒井稔さん「願成寺古墳群美術展2017」で、
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-05-09
三つの泥だんごを木に吊るしていた人だ。
酒井稔《土のオリオン》
2017-5-7-(30).jpg

今年、4月20日(土)より「2019願成寺古墳群美術展」が
開催されるそうで、酒井稔さんも出品作家に入ってます。
新緑の茶畑に囲まれた古墳群での野外アート展、とても楽しみです。

二村元子さんの立体
鳥の巣箱の中にハートの形が?
2019-3-13-(2).jpg

村上典子さんの立体
美濃和紙等を使った作品を作られている方ですね。
2019-3-13-(6).jpg

降旗一成さんの作品
2019-3-13-(7).jpg

渡辺成人さんの日本画
立体的な金の装飾的なところが素敵!
2019-3-13-(8).jpg

長縄佳代子さんの日本画
2019-3-13-(9).jpg

柳原綾子さんの日本画
2019-3-13-(10).jpg

今尾さち子さんの作品 水彩画かな?
2019-3-13-(11).jpg

林隆一さんの作品 
2019-3-13-(12).jpg
ボールペンを使って描かれている方ですね。
上宮寺での「絵本 林隆一展」迫力でした。
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-10-31

左が下牧穂積さんの写真
右が山田真己さんのドローイング
2019-3-13-(13).jpg

菅原光則さんの彫刻
2019-3-13-(17).jpg

額のガラスにいろんなものが写り込んでしまってますが、
奥村晃史さんの油彩画
2019-3-13-(19).jpg

作品の下の台には、ギャラリー水無月「奥村晃史個展」の
案内ハガキが置いてありました。
4月13日(土)~21日(日)11:00-19:00
ギャラリー水無月: http://gallery-minazuki.com/
OkumuraAkifumi.jpg

キラキラのハガキが豪華!!
OkumuraAkifumi-2.jpg

上宮寺での奥村晃史・望月鮎佳 二人展「純情動物園」良かった!
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-10-11


「見たい見せたい展」それぞれの作品のレベルは高いのに、
展示にもう少し工夫があるといいなとも思いましたが‥‥


2014年に岐阜シティ・タワー43 1階アトリウムでやっていた
「岐阜県芸術文化会議 芸術祭
 第23回 見たい見せたい美術展」を見てたことはこちらに:
見たい見せたい美術展: https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-02-10

この日、メディコスの「みんなのギャラリー」では、
「第4回 輪の会展」が開催されていました。
wanokai.jpg
バレリーナの絵や人物画、風景画、静物画、模写など、
絵を楽しんで描かれている様子が伝わってきました。


みんなの森 ぎふメディアコスモス: https://g-mediacosmos.jp/
nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:アート
前の10件 | -