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豊田市美術館「世界を開くのは誰だ?」展 [美術]

やっと5月に行った「ギュスターヴ・モロー展」の記事が書けました。

6月もいくつか展覧会に行ったし、ダンナの仕事の関係で
東京、それも渋谷(!)まで行ったりと、結構リア充(?)してたんですが、
ブログはおろかツイッターも投稿できてない‥‥

さて、どの展覧会のことを書こうかなぁ‥‥迷いますが

6月23日(日)に行った
豊田市美術館リニューアルオープン記念コレクション展
世界を開くのは誰だ?
WHO OPENS UP THE WORLD?
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昨年7月から今年5月末まで改修工事のため休館していた
豊田市美術館が6月1日(土)リニューアルオープンする記念の展覧会。

チラシの折り方が変わっててセンスいい!
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6月1日(土)、2日(日)は全館無料だとか
(そもそもこの展覧会、観覧料300円という安さ!)
「お庭でマルシェ」というイベントが行われたりと、
ツイッターで楽しそうな様子が流れてきて、
わー楽しそう、行かなくちゃと思ってたんですが、
会期が6月30日(日)までと、1ヶ月しかなくて、
気が付いたら、後1週間しかない!
この日曜日こそ行こうと思ってたのに、
私のことなので、午前中はダラダラしちゃって、
1時過ぎにやっと車で出発。途中PAで休憩して、
豊田市美術館に着いたのは3時過ぎー。

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キャンバスらしき荷物を持った人たちが歩いてくるのに出会いました。
ギャラリーでの展示の搬出だったんでしょうか。

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1階の受付で年間パスポートを見せて、観覧整理券をもらいます。

私、奈良美智展を見に行った時(2017年9月21日)に
3,000円で年間パスポート買ったら、
休館のため期限が今年2019年8月末までと伸びて、
ジャコメッティ展も、ブリューゲル展も見れて、それだけでも
オトクなのに、次回のクリムト展も間に合いそうなんですよ!
なんてオトクなんでしょう!!

1階の展示室に入ると、第1章「身体」を開く
身体をテーマとした作品が並んでいます。
(豊田市美術館のコレクション展、写真撮影可に気が付いて、
これらの写真はもう一度展示室に戻って撮りました)

最初の作品が
塩田 千春《不在との対話》2009年
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白いドレスから下がっている赤い糸が血のようにも見えて、
インパクトあります。

壁にかかっているのは
加藤 泉《無題》2006年
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いきなりスゴくて、嬉しくなっちゃいますが、
次へ進むと、豊田市美術館の名品がズラリ!
テンションあがっちゃいます。
安田 靫彦《波上燄灮》1942年 (左) と
横山 大観《達磨》1907年(左)
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左より(写真ではわかりにくくてスミマセン)
メダルド・ロッソ《門番女》1883-84年
オスカー・ココシュカ《絵筆を持つ自画像》1914年
エゴン・シーレ《カール・グリュンヴァルトの肖像》1917年
梅原 龍三郎《少女アニーン》1908年
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藤田 嗣治《美しいスペイン女》1949年
国吉 康雄《花飾りをつけた女》1932年
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左より
エドヴァルト・ムンク《魅惑》1896年
エドヴァルト・ムンク《接吻》1895年
ジェームズ・アンソール《愛の園》1888年
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熊谷 守一《裸婦》1961年
熊谷 守一《裸婦》1960年(寄託)
岸田劉生《横臥裸婦》1913年
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ミケランジェロ・ピストレット《窃視者 (M・ピストレットとV・ピサーニ)》1962,72年
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二人の人物(右は作者自身の自画像だそう)以外はステンレスの鏡に
なっているので、周囲の空間が写り込んでいます。

絵を見ると、鑑賞する自分が写るので、
絵に描かれている二人に見られているような気になります。

高松 次郎《赤ん坊の影 No.122》1965年
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中央の彫刻が
アルベルト・ジャコメッティ《ディエゴの胸像》1954年
奥左 フランシス・ベーコン《スフィンクス》1953年
奥右に、森 千裕の4枚の絵のうち2枚が写っています
上が《Toothache(サイン)》2012年(寄託)
下が《Headache(ナイン)》2012年(寄託)
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全て白い(グレイ?)の画面に見えるこの4作品、
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手前3点が
ローマン・オパルカ《オパルカ 1965/1-∞》
1965年から黒いキャンバスに白い絵具で1から数字を描いていく絵画を
描き始め、次第にキャンパスの地は白くなっていったと。
数字?かどうか判読しかねるんですが、
一番グレイの濃い手前が 《ディテイル 2601104-2626001》1977年
真ん中が《3395602-3411010》1981年
ほとんど白いキャンバスにしか見えないのが
《ディテイル 4968512-4988005》1994年
数字を描くのは一日も休まなかったそうで、まぁ‥‥飽きもせずというか。
ローマン・オパルカさん、2011年に79歳で亡くなったそう。

その奥が、豊田市美術館が誇る 草間 彌生《No.AB.》1959年
国立新美術館「草間彌生 わが永遠の魂」展 にも出品されてたなー。
豊田市美術館「蜘蛛の糸」展 を見に行った時、
「作品をゆっくり読みとくギャラリートーク」ってイベントで
この作品を取り上げていて、キャンバスを黒で塗りつぶして、
それから薄い白を塗り、無数の白い網目を描いていったと聞きました。

石原 友明《I.S.M.(H)》1989年
表面が継ぎ合わされた革でできているぬいぐるみのような立体作品
人が抱き合っているようにも見えてきます。
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後ろの長谷川 繁の絵《タイトル無し》1998年 と、
なんかシンクロ(?)しているようにも見えてきます。

左奥に、会田誠の《あぜ道》1991年 が見えてます。
その右側にあるのはなんと、
サルバドール・ダリ《皿のない二つの目玉焼きを背に乗せ、
ポルトガルパンのかけらを犯そうとしている平凡なフランスパン》1932年

そのあたりから 第2章「日常」を開く
自然や日常を構成しているモノをテーマとした作品が展示されています。

日高 理恵子《樹を見上げてⅠ》1989年
日高 理恵子《樹を見上げてⅡ》1989年
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樹を下から撮影したモノクロ写真みたいに見えるんですが、
日本画の岩絵具で丹念に描かれているんです。

奥の壁に掛かっているのは、丸山 直文《appear》2008年
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名古屋市美術館「モネ それからの100年」展 で、
モネの絵に影響を受けた現代アートとして丸山直文の絵が
展示されていましたっけ。

右の壁に掛かっている3点は、中村一美
奥から《空木Ⅱ》1984年 《丹沢》1983年
手前が《赤紫鉱》1987年
奥の2点は抽象的表現だけど描かれているものがわかるけど、
手前の《赤紫鉱》は、タイトルも色の名前で‥‥?


左より
菱田 春草《春色》1905年
菱田 春草《鹿》1909年
徳岡 神泉《柳》1953年
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菱田春草の鹿の描き込み、スゴイ!!
徳岡神泉の柳の枝と葉だけで構成された絵もなんかすごくいい雰囲気。

中村 彝《静物》1917年 (左)と、
速水 御舟《果物》1920年 (右)
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日本画で西洋画のような質感を表現している御舟の絵、すごい。


堀 浩哉《池へ-81. 4》1981年
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今回の展覧会で、この絵、すごく涼しげな雰囲気で気に入りました。

隣には、李 禹煥《風と共に》1987年
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こちらもなんか爽やかな風が吹いてくるみたいな雰囲気がいいな。

椅子を展示しているコーナーがありました。
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左側の絨毯の上の3脚には座ることができました。
(私は座りませんでしたが)

1階の展示室8を出て、展示室6・7では、
宮脇晴の油彩や宮脇綾子のアプリケが展示されていました。

その前のスペースで、ミヤギフトシの《花の名前》2015年
というヴィデオが流れていました。
ゴージャスな衣装と金髪の女性が歌っている場面を見ましたが、
20分のヴィデオってことで、全部見るのはあきらめました。
(チラシ中面右下に画像あります)

2階の展示室へ行くと、第3章「歴史・記憶・社会」を開く
日常において打ち捨てられたものや目を向けてこなかった出来事、
時代が抱える問題などを取り上げた
「アルテ・ポーヴェラ(貧しい美術)」
と呼ばれる作品が展示されています。

広い空間にあったのが
マリオ・メルツ《廃棄される新聞、自然、蝸牛の体のうちに、
空間の力として継起する螺旋がある》1979年
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ネオンの数字が1、1、2、3、5、8、13、21、34、55となっていて、
部屋にあった解説によると、これはフィボナッチ数列だそう。
フィボナッチ数は自然界の現象に数多く出現、
螺旋にも関係する数字だそうですね。
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3階から見下ろした作品
布に書かれたメッセージが読めれば、もっと作品が理解できたかな?
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ギリシャ彫刻(?の石膏コピー)とぼろ布が対比しています。
ミケランジェロ・ピストレット《ぼろぎれのヴィーナス》1967年
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1階で展示されていた鏡の絵《窃視者》の作家なんですね。
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“美”の代表ともいえるヴィーナスと、ゴミ‥‥とまではいかないのかな?
猥雑な生活を象徴している? ぼろぎれの対比。
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階段を上がって3階から館内を見下ろす
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小部屋の展示室2には、部屋いっぱいに
木組みの構造物が傾いています。
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側面のスクリーンには、チラシのメインビジュアルにもなっている
加藤 翼《Break it before it’s Broken》2015年
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大きな建造物を大勢で引き倒す様子が映されています。
‥‥うーん、なんかこれ危なくない??なんて印象を持っちゃったんですが。
ビデオの見せ方とかセンスいいなって。

加藤 翼、「蜘蛛の糸」展で見た、東日本大震災の被災地で、
大勢の人がロープをひっぱって巨大な建造物を引き起こす映像作品が
良かった。

ワシントン条約で取引が禁止されている希少動物の皮を使った
ランドセルが壁に並んでいます。
あら、これ、村上隆の作品だったんだ!
村上 隆《R. P. (ランドセル・プロジェクト)》1991年

Chim↑Pom《BLACK OF DEATH 2013》というビデオ、
なんでこのカラスの群れはずっと追ってくるの? って不思議に思って
見ていたら、バイクに乗った人物がカラスの死骸(? 模型?)を持って
走ってるんだ。カラスたちは仲間を助けようとしている?
東日本大震災で壊れた街や大阪万博の太陽の塔などが映り、
カラスの鳴き声が不吉に響いて、心がざわざわしました。

豊田の街が見える通路を通って展示室4へ行くと、
第4章「まだ見ぬ世界」を開く
「具体的な物事を絵画や彫刻よって再現するという、
これまで何世紀にもわたって当たり前のようにおこなわれてきた
制作方法に異議を申し立てるアーティストたち」が、
「まだ見ぬ何か」を求めて制作した作品。

とてもシンプルな絵が並んだ展示室。素敵!
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左より、ピンクの画面に穴が開いてます。
 ルーチョ・フォンターナ《空間概念》1962年
緑色の作品も同じく 
 ルーチョ・フォンターナ《空間概念》1962年(寄託作品だそう)
中央の立体作品も
 ルーチョ・フォンターナ《空間概念 N3》1959-60年
溶けた赤いプラスチックが貼り付けられています
 アルベルト・ブッリ《赤 プラスチック》1964年
写真では何か描かれているようにも見えるんですが、映り込みで、画面は一面の青一色!
 イヴ・クライン《モノクローム IKB 65》1960年
白と赤のストライプ
 ダニエル・ビュレン《無題》1970年


展示室の反対側はモノトーンの世界で、こちら側も素敵!
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左より
画面の中央に襞がよってます
 ピエロ・マンゾーニ《無色》1958/59年
タイトル通り、布と紐で梱包されています。
 クリスト《梱包》1961年
3枚の風合いの違う布が貼られている
 ブリンキー・パレルモ《無題》1970年
黒く塗られた▼と、鏡の▽
 ブリンキー・パレルモ《無題 (セロニアス・モンクに捧げる)》1973年

そして、私これ気に入ったんですが
ギュンター・ユッカー《変動する白の場》1965年
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白い画面に打たれた白い釘が柔らかな陰影を作り出していて、
繊細に表情が変わって素敵。
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諏訪 直樹《THE ALPHA AND THE OMEGA F-1》1978年
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単純な赤・緑・白の色面ではなくて、
それぞれ別の色の上に点描で色がのせられています。
形の分割も、色も、システマチックな法則でできているそうです。

イミ・クネーベル《規格 I B 1-B 4》1994年
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赤・青・白・黄‥‥

佐藤 克久
それぞれにキャプションが2つずつ付けられているので、
聞くと、■の中の〇にカラフルな格子が描かれているのが
《みすます》という作品で、それに
左は《ありあり》という作品が、
右は《ちらほら》という作品が組み合わされているそう。
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隣の壁面に展示された4点も、
佐藤 克久の《空空枠枠》という作品(作家蔵)
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‥‥うーん、なんだろう?? 幼稚園の工作みたいな(失礼^^;>

最後の展示室、暗幕をめくって入ると、暗い部屋の中で
ドラマチックなライティングに照らされていたのが、
ライアン・ガンダー《おかあさんに心配しないでといって(6)》2013年
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タイトルからすると、布をかぶった子どもの彫刻?
昔、石膏デッサンで布とかビニールシートをかぶせたものを
描いたりしたなぁ、なんて思いながら見てました。

階段を降りた下には
佐藤 克久《はあ》2018年(作家蔵)
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‥‥はあ、、

この展覧会、手持ちのスマートフォンで、
音声ガイドを聴くことができるとのことでした。
(私はスマホのイヤホンを持ってないので試しませんでしたが)

豊田市美術館: https://www.museum.toyota.aichi.jp/ の、
ウェブサイト「コレクション」のページで、
https://www.museum.toyota.aichi.jp/collection/
音声ガイドが付けられている作品もあって、
パソコンで聴くことができて、この記事を書くのに
とても参考になりました。素敵な試みですね!


展示室5は、閉鎖されていました。
修復記念特別公開「よみがえる織田信長像」の展示は
16日(日)までだったんだ。残念‥‥
教科書で見た織田信長像、豊田市の長興寺が所蔵してるんですね。
「重要文化財 紙本著色織田信長像」
2016年度の修復に合わせて行った調査で明らかになった事実などを展示していたそう。
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しかし、リニューアルっても、私の見た目では
どこが変わったのかよくわかりませんでしたが
素敵な雰囲気が変わってなくて、安心したというか。

ダニエル・ビュレン《色の浮遊│3つの破裂した小屋 》2003年
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高橋節郎館の前庭
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閉館時間(17:30)が迫っていたので、高橋節郎館は入りませんでした。

ヘンリー・ムア《坐る女:細い首》1961年
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さぁ、7月23日(火)からクリムト展が始まります! 楽しみ!!
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豊田市美術館: https://www.museum.toyota.aichi.jp/


--過去記事--
豊田市美術館「ブリューゲル展」
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-06-06

豊田市美術館「コレクション:閉じる、開く、また閉じる。」他
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-06-10

豊田市美術館「蜘蛛の糸」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-01-15
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パナソニック汐留美術館「ギュスターヴ・モロー展」 [美術]

もう1ヶ月も前のことを書いているのもなんだかなーって思いますが‥‥

5月27日(月)、大阪の友人と
国立新美術館「ウィーン・モダン」展を見まして、
予定では美術館の後、六本木の街へ出てランチでも、って
ことだったんですが、予想外に鑑賞に時間がかかりまして‥‥
ものすごい出品数と充実した展示で良かったんですが、
疲れて街へ出る元気がなくなって、国立新美術館の地下で
食べたんですね。で、出たのが3時半頃。
なんか中途半端な時間‥‥
友人は羽田発6時の飛行機で帰るので、どこかへ行くほどの
時間はないし、今食事したばかりでカフェってのも‥‥
ってことで、ここで別れることに。
で、私はこれで帰るのもなんかモッタイナイ(?)気がして、
どっか行こうかなぁ‥‥なんて考えて、

月曜日に開いている美術館を調べていた時、
パナソニック汐留美術館が開いてるってチェックしてて、
(今年2019年4月にパナソニック汐留ミュージアムから改称されたそうですね)

ギュスターヴ・モロー展をやってたので、
ついでに行けたら行きたいとは思ってたんです。

モローは私の好きな画家で、代表作ともいえる
《出現》が見られるってことで、
この展覧会、楽しみにしていました。

パナソニック汐留美術館で4月6日(土)~6月23日(日)で開催された後、
あべのハルカス美術館に7月13日(土)~9月23日(月・祝)
福岡市美術館に10月1日(火)~11月24日(日)と巡回するってことで、
大阪へ見に行くつもりでいたんですが、この機会に見れたらと。

それで、パナソニック汐留美術館の閉館時間をチェックしてみたら、
午後6時まで(入館5時30分)ってことで、
そこから20分程で行けるってことは調べてあったので、
うーーん、4時半までには入れるかな? 1時間半か‥と、
ちょっと迷いましたが、まぁ、ざっと見るだけでもいいかーと。

六本木から都営大江戸線汐留駅へ、
見上げるような高いビル(汐留シティセンター)の横を通って
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パナソニック東京汐留ビル ここの4階にあります。
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ずいぶん前置きが長くなってしまいましたが、

ギュスターヴ・モロー展
サロメと宿命の女たち
Gustave Moreau
Salome and the femme fatale
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ロッカーに荷物を預け、入館料1,000円を払って入ります。
この展覧会、作品が年代順ではなく、テーマ別に展示されていました。

最初に《24歳の自画像》1850年
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Wikipediaのギュスターヴ・モローの自画像に使われている絵ですね。
Wikiからお借りしてきました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%A5%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%AD%E3%83%BC
ギュスターヴ・モロー(Gustave Moreau, 1826年4月6日–1898年4月18日)は、フランスの象徴主義の画家である。パリに生まれパリで亡くなった。聖書や神話に題材をとった幻想的な作風で知られる。

印象派の画家たちとほぼ同時代に活動したモローですが、
印象派の光あふれる風景や日常生活ではなく、
聖書やギリシャ神話をおもな題材として、
想像と幻想の世界を描いたと。

5月5日に放送されたNHK日曜美術館で、この展覧会を取り上げていました。
「ギュスターヴ・モロー ファム・ファタル(魔性の女)に魅せられて」
https://www4.nhk.or.jp/nichibi/x/2019-05-05/31/26926/1902799/

ゲストに『怖い絵』の中野京子さんが出てらして、
晩年のモローの装飾過多の絵を「大金持ちのゴミ屋敷」と
表現されていたのには笑ってしまいましたが。

精神科医で作詞家の きたやまおさむ さんと、モローの解釈が
全く違ってて、それも面白かった。
(私は中野京子さんの解釈を支持するなぁ)

母親に全て面倒見てもらってる、金持ちで、働く必要のない
引きこもりのボンボンが、
自分が想像した世界に閉じこもって描いた絵ではないかと思うんだけど、
‥‥現代日本なら、引きこもりで、二次元の世界で夢想している男、みたいな。
あ、これは非難しているのではなくて、
私は、もしお金があって環境が許せば、
引きこもって自分の空想世界に遊ぶ生活ってのは
ある意味理想ではないかと思う性格なので、
モローのこれらの絵、すごくよくわかる(?)っていうか。

昔、私は世界美術全集など見て、コーフンしていたというか。
ポルノ雑誌に載っている女性のハダカ写真より、
西洋の画家たちが描いたヌード(但し印象派は除く)の方が
ずっとエロティックに見えたんですよね。
そういった絵に描かれているってこともあって、
旧約聖書やギリシャ神話、アーサー王伝説などの物語が好きでした。
私は助け出される姫君で‥‥(笑)

今回の展覧会、サロメを描いた絵がたくさん並んでます。
紙に黒鉛で描いた「習作」ってキャプションがついているのもありますが、、
これらは、より良い作品を創作するための試行錯誤っていうより、
何度も同じような場面を繰り返し空想するので、
それを描いているだけなんじゃない? なんて(^^;)

第1章 モローが愛した女たち で、
母親のスケッチや、母に宛てた手紙があって、
親密な親子関係だったことはわかります。
金持ちで息子が自立しなくても全く困らない、むしろ
ずっと自分の傍にいてくれるのが嬉しい母親と、それに甘える息子。
(現代日本なら「なぜ働かない」って言って家庭内暴力になったりする)

でも、日曜美術館で中野京子さんが言ってたけど、
モローは晩年、美術大学の教授になって、大勢の弟子たち、
マティスやルオーを育てているんですよね。
彼の指導方針は弟子たちの個性を尊重して、才能を自由に伸ばすことだったと。

もし、彼の母親がもっと前に―30代40代の時に―亡くなっていたら、
(母が亡くなったのはモロー58歳の時)
また別の世界へ行ったんじゃないかと。

生涯独身だったモローですが、30年近く親しい関係であったという
恋人アレクサンドリーヌ・デュルー
「私の最後の時には二人きりになって手を握ってほしい」と
手紙に書き送っていたそう。
でも彼女も母親の6年後に亡くなって、彼は深い悲しみに沈みます。

《雲の上を歩く翼のあるアレクサンドリーヌ・デュルーと
ギュスターヴ・モロー》
恋する少年が描いたような、思わず微笑んでしまうような可愛らしい絵

でも現実には彼女とはどうだったのかなぁ?
なーんか、プラトニックだったんじゃないか? なんて私は思うんだけど。


‥‥なんか展覧会以外のことばかり書いちゃいました。
《出現》をはじめ、《一角獣》や、《エウロペの誘拐》とか、
素敵な絵があって良かったけど、わりとあっさり見ちゃったというか。
まぁ、時間があまりないって思い込んでたこともあるけど。

これらの絵、モローの住居を死後、遺言により美術館にしたという
ギュスターヴ・モロー美術館で見たいなって。
(今回展示されている絵は全てモロー美術館所蔵の作品)
モロー美術館の映像がありましたが、
壁一面に飾られた絵には圧倒されますよね。
「大金持ちのゴミ屋敷」状態っていうか、
まぁ、西欧のお城とかって日本人には驚くような
ゴテゴテ装飾がされてますよね。
歴史とか伝統の重み? いろんな幻想が湧き出てくるようにも思えます。

図録は買いませんでしたが、《出現》のクリアファイルを購入。400円
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--オマケ--
メナード美術館がモローの《サロメの舞踏》を持ってるんだ! って驚いたのが、
岐阜県美術館「象徴派」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-07-23
小さな水彩画でしたが、素敵でした。
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メナード美術館のウェブサイトで見られます。
メナード美術館《サロメの舞踏》1876頃 23.0×15.7cm
https://museum.menard.co.jp/collection/european/moreau_gu_01.html

岐阜県美術館はモローの珍しい初期作品《ピエタ》1854年 と、
https://gifu-art.info/details.php?id=3831
《聖セバスティアヌスと天使》1876年頃 を所蔵してます。
https://gifu-art.info/details.php?id=3820

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国立新美術館「ウィーン・モダン」展 [美術]

5月27日(月)、東京・六本木にある国立新美術館の

「ウィーン・モダン
 クリムト、シーレ 世紀末への道」を見てきました。
ViennaModern.jpg

5月26日(日)に大阪の友人が上京するので、横浜の友人たちと
会うことを、LINEグループでやりとりしているのを見て、
私も参加したくなって、ではついでに
国立新美術館の「ウィーン・モダン」展を見て来ようと
計画したんですね。
この展覧会、東京・国立新美術館で4月24日(水)~8月5日(月)に
開催された後、大阪の国立国際美術館へ巡回するので、
大阪で見るつもりだったんですが、この機会に東京で見ようと。
国立新美術館は月曜日に開館してるので(火曜休館)
ViennaModern-3.jpg
(チラシ中面)

1人で見るつもりでいましたが、息子さんのところへ来ている
大阪の友人が、息子さんが月曜日、仕事が休めなくなったので、
一緒に展覧会を見ることになりました。

当日10時半に待ち合わせで、私は国立新美術館には
「ミュシャ展」の時に来てるので、

六本木駅に10:10頃に到着する列車を調べて、
余裕~って思ってたんですが、前回と違う改札から出てしまい、
すっかり迷ってしまいまして‥‥地上に出てみたら、
余計わからなくなって、季節外れの暑さの中、
汗だくになりながら、なんとか到着しました。
(友人はずいぶん前に到着したとLINEがあった)

今回も、展覧会HPから、プリントアウトするオンラインチケット
買っておいたんですよ。https://www.e-tix.jp/wienmodern2019/
「ミュシャ展」で行った時、チケットブースに並ぶ行列を見てるので。
でも今回はチケットブースに誰も並んでいなくて、
ちょっと拍子抜けしました。

無事に友人と会え、展覧会場へ。
展覧会場内はそこそこ混んでいました。
ちょっと迷ったけど、音声ガイド借りました。550円

最初に、古いウィーンを描いた風景画
《ローテントゥルム門側から見たウィーン旧市街》1750年以前
要塞のような市壁に囲まれた街の絵

この市壁が皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の治世に
取り壊され、リンク通りが作られ、沿道には、
帝国の要となる建物が次々と建てられていったってことは、
後で紹介されていました。

そして、マルティン・ファン・メイテンス(1695-1770)
《マリア・テレジア(額の装飾画:幼いヨーゼフ2世)》1744年
見上げるような大きな絵で、額が豪華!! 幼いヨーゼフ2世の肖像が
額の上部中央に付いているので、図録にも額付きで載ってます。
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この絵だけでも、フツー(?)の展覧会なら目玉になりそう!
この展覧会、出品点数もすごかった(出品リストが8ページ分!)し、
絵だけでなく、シューベルトの眼鏡(!)とか、
クリムトのスモック(!!)とか、
メッテルニヒのアタッシュケースとか、
食器や家具、ファッションやアクセサリー
なども展示されていて、
当時のウィーンの様子なども知ることができました。
この膨大な展示物、全てウィーン・ミュージアムのコレクションで
改修工事で閉館している間、まとめて公開するこの展覧会が
実現したとのこと。

おかげで、10時半過ぎに展覧会場に入ったのに、
見終わったのは、1時半頃で、所要約3時間!!

途中、え? これでまだ展示半分なの?! なんて驚きました。
なので、展覧会の後、六本木の街へ出てランチをする予定が
(友人が良さそうな店をいくつか調べてたそう)
とても街へ繰り出す元気もなくなって、美術館地下のレストランで
食べることになりましたが、でもすごく充実した展示で良かった!
二人で見ると、自分だけでは気が付かないところを
気付かせてもらったりして楽しかった!

展覧会のタイトル「ウィーン・モダン」
英語だと「VIENNA ON THE PATH TO MODERNISM」
モダニズムへの道

ウィーンの世紀末文化を「近代化(モダニズム)への過程」という視点から 紐解く新しい試みの展覧会です。(チラシ中面より)

ウィーンの「世紀末芸術」は、ドイツ語では「ウィーンの近代(モダン)」を意味する 「Wiener Moderne(英語ではViennese Modernism)」と呼ばれます。(展覧会図録「ごあいさつ」より)

‥‥そうなの?! ワタクシ的には退廃とかお耽美ってイメージだった“世紀末”とは
ちょっと違って、新しい「近代」を模索する時代であったわけですね。

18世紀の女帝マリア・テレジアの時代の啓蒙思想がビーダーマイアー時代に発展し、 ウィーンのモダニズム文化の萌芽となって19世紀末の豪華絢爛な芸術運動へと つながっていった軌跡をたどる本展は、ウィーンの豊穣な文化を知る展覧会の 決定版と言えます。(チラシ中面より)


第一章 啓蒙主義時代のウィーン

1-1 啓蒙主義時代のウィーン
市壁に囲まれたウィーン旧市街を描いた絵と、
豪華な額に入ったマリア・テレジアの大きな肖像画だったのは
前に書きました。
もうこれだけでも私は
「おぉ、マリー・アントワネットの母上ね」と感激して見ましたが、

隣に並んでいたのが、同じく豪華な額に入った
ハインリヒ・フリードリヒ・フューガー(1751-1818)
《鎧姿の皇帝ヨーゼフ2世》1787-88年頃

この二人が、啓蒙専制君主として君臨していたと。

1-2 フリーメイソンの影響
《ウィーンのフリーメイソンのロッジ》1785年頃
右端にモーツアルトも描かれているそう。

世界史がよくわからない私は、フリーメイソンって、
なんか怪しげな結社? みたいなイメージだったんですが、
自由、平等、友愛、寛容、慈愛という理念を掲げ、
知的で社交的な場として、1780年代の皇帝ヨーゼフ2世の
統治時代は、ウィーンのフリーメイソンが最も活動的だったそう。

1-3 皇帝ヨーゼフ2世の改革
啓蒙主義の支持者だったヨーゼフ2世が行った改革で
建設された巨大な総合病院の図(多色刷り銅板画)などがありました。


第二章 ビーダーマイアー時代のウィーン

2-1 ビーダーマイアー時代のウィーン
1814年から1815年にかけて開催されたウィーン会議から
1848年の革命までの間を「ビーダーマイアー」時代と呼び、
牧歌的で私的な領域に人々が閉じこもった時代だったと。

「会議は踊る、されど進まず」と言われたウィーン会議、
《ウィーン会議での各国代表たち》を描いた図や、

ホンモノの時計がはめ込まれた、
カール・ルートヴィヒ・ホフマイスター
《絵画時計 ―王宮書斎での皇帝フランツ1世》1830年
‥‥王室書斎というにはなんか質素な部屋だなぁって印象
とか、

1848年の革命を描いた
アントン・ツィーグラー
《ミヒャエラープラッツのバリケード、1848年5月26-27日深夜》1848年

革命の暴力的なシーン
ヨハン・クリスティアン・シェラー(1782-1851)
《陸軍大臣テオドール・バイレット・フォン・ラトゥールの私刑、1848年10月6日》1848年
世界史に詳しくない私にはへーって。

2-2 シューベルトの時代の都市生活
ビーダーマイアー時代の部屋の絵が並んでいましたが、
ゴテゴテした装飾がなく、簡素とか質素って言ってもいいような部屋で、
現代でも通じるようなシンプルさ。
机や椅子も並んでいましたが、シンプルで素敵だし、

何より、ティーポットなどの銀器がシャープですごく素敵!!
これ、現代のモダンデザインって言っても通じるんじゃない?
200年前のデザインだなんて思えない!
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展示室中央には、ドレスやボンネットが展示されていました。
ハイウエストの白い(っても生成りっぽい)ドレスとか、
シンプルで素敵って見ました。

ヴィルヘルム・アウグスト・リーダー(1796-1880)
《作曲家フランツ・シューベルト》1875年頃
は、中学校の音楽室に飾られていたシューベルトの肖像画の
ようであるけど、シューベルトは1797-1828年なので、
だいぶ後になって描かれた絵のようですね。でも、
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続いて、シーベルトの眼鏡があったのにはへーっ!!って驚きました。

シューベルトを中心とする夜会(シューベルティアーデ)と呼ばれる
集まりがビーダーマイアー時代の、個人の趣味や社交が洗練されていった
最も顕著な例だと。

2-3 ビーダーマイアー時代の絵画

ペーター・フェンディ(1796-1842)
《悲報》1838年
幼い子どもと乳飲み子を抱えた母親のもとに、将校が夫の戦死を
報せに来た場面を描いています。
映画もなかった時代、この絵を見て、人々はそれぞれの物語を想像したのでは?

ロザリア・アモン(1825- ?)
《窓辺の少女》1849年
窓辺でバラとゼラニウムを植木鉢で育てる少女
園芸を手軽に楽しめるような時代になったと。

ビーダーマイアー絵画は早くも1850年代には時代遅れと みなされた。だが、わずか30年後、そのノスタルジックな様式は ウィーン・モダニズムの幕開けと共に再評価を得たのである。(図録より)

2-4 フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー ―自然を描く

フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー(1793-1865年)は、 19世紀のオーストリアでもっとも重要な画家に位置付けられており、今日では とりわけビーダーマイアーの典型的かつ代表的画家として知られている。

《祖父の誕生日祝い》1945年
祖父の誕生日祝いに集まった家族たち。素朴でほほえましい絵。

《バラの季節》1864年
バラが咲く野の道で、荷車の青年とバラを持つ若い女性。
ほほえましい愛のシーンを想像しちゃいます。

2-5 ルドルフ・フォン・アルト ―ウィーンの都市景観画家

ルドルフ・フォン・アルト(1812-1905年)は同時代のオーストリアを1000点以上の 水彩画に描いたが、その多くはウィーンを題材にしていた。アルトが描き出した都市や 建築の立ち並ぶ景観図は、高い芸術性と、風景を地誌的に正しく記録する 卓越した水彩技術の賜物である。アルトの作品を見れば、ウィーンがどのようにして、 ビーダーマイアー時代の要塞都市から、世紀転換期の大都市へと変貌を遂げたかが わかるだろう。

大聖堂とかの描き込みもすごいけど、なんかドラマチックでいいな。


第三章 リンク通りとウィーン 新たな芸術パトロンの登場

3-1 リンク通りとウィーン

皇帝フランツ・ヨーゼフ1世(1830-1916)
治世1848年~1916年という長さ!

ウイーン旧市街をぐるりと囲んでいた市壁の取り壊しを
皇帝が命じたのが1857年。
幅500メートルにおよぶ斜堤(クラン)の跡地に、
環状のリンク通り(リンクシュトラーセ)が1865年に開通、
沿道には国会議事堂やウィーン市庁舎、ウィーン大学など、
帝国の要となる建物が次々と建てられていきました。

映像コーナーもあって、大都市・ウィーンが作られていく様子が
よくわかりました。古き良きウィーンへ旅行した気分。

若き皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と
美貌の皇后エリーザベトの肖像画は、
どちらもフランツ・ルス(父)(1817-1892)の筆
(制作年は1852年と1855年と違う)
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取り壊される旧ブルク劇場の観客席を記録として残すために
ウィーン市議会から依頼されて描いた水彩画
グスタフ・クリムト(1862-1918)
《旧ブルク劇場の観客席》1888年
クリムトの画力のすごさがわかる絵です。
ブルク劇場の観客席に集まった人々100人以上が、
それぞれ小さな肖像画として描かれているそう!
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クリムトの同輩である
フランツ・フォン・マッチュ(1861-1942)が描いた
ブルク劇場の場北側階段のための習作(1886-87年)が2点展示されてました。

ブルク劇場の壁画や天井画はクリムトも一緒に手掛けてるんですよね。

エドゥアルト・レビーツキー(1862-1915)が描いた
国会議事堂柱廊玄関モザイクフリーズのための習作
《正義、寛容、敬虔》と《真実、英知、美》1900年 は、
金地にラファエロが描いたような優美な人物が描かれています。
こういう絵、私好きだなぁ。
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3-2 「画家のプリンス」ハンス・マカルト

 ハンス・マカルト(1840-84年)はザルツブルクに生まれ、ミュンヘンで学んだ。 1869年、マカルトは皇帝フランツ・ヨーゼフ1世によってウィーンへ招聘される。 そして瞬く間にこの時代の大スターへの階段を駆け上がった。グスハウス通りにあった 彼の有名なアトリエは、その豪華な装飾がインテリア・デザインのトレンドとなり、 時代の趣味と流行をつくりだすまでになった。(後略)

1879年1月、ウィーン市議会が皇帝夫妻の銀婚式のために祝賀パレードを
計画したとき、マカルトは芸術監督に任命されて、デザイン画を
描いたそうで、そのうちの3枚が展示されていました。

ルドルフ・フォン・アルト(1812-1905)が描いた
《グスハウス通りのハンス・マカルトのアトリエ》1885年
が展示されていましたが、(マカルトの死後に記録のために描かれたそう)
え~?! なんかゴテゴテと飾り立てられていて、
ビーダーマイアー時代のシンプルな室内と比べたら、
こっちの方が古いように思っちゃうけど‥‥

アトリエの絵に描かれていたマカルトの絵(肖像画)
《ハンナ・クリンコッシュ》1884年以前
も展示されていて興味深かった。

他にも女性の肖像画が2点展示されていましたが、
これは人気あったろろうなと。
(チラシ中面左下の絵が
ハンス・マカルト《ドーラ・フルニエ=ガビロン》1879-80年頃)

3-3 ウィーン万国博覧会(1873年)

1873年、ウィーンのプラーターで開催された第5回万国博覧会

ヨーゼフ・ラングル(1843-1920頃)が描いた俯瞰図で、
その大規模さがわかります。
中央に円形の建物(ロトゥンデ)をもつ産業宮は、その全長が
およそ1キロあったと!

日本の明治政府が初めて参加した万国博覧会で、
神社のような建物の日本館の写真とかあって興味深かった。

3-4 「ワルツの王」ヨハン・シュトラウス
ウィーンと言ったら、ウインナ・ワルツですよね。

ヴィルヘルム・ガウゼ(1853-1916)が描いた
《宮廷舞踏会》1900年
着飾った紳士淑女の中央に、フランツ・ヨーゼフ1世が立っています。
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ヴィクトル・ティルクナー1844-1896)の
ヨハンシュトラウス(子)の大理石の彫刻(1894年)がありました。
イヤホンガイドでは、「美しく青きドナウ」が聴けました。

今も、社交界デビューの華やかな舞踏会が行われているんですよね。


第四章 1900年―世紀末のウィーン ―近代(モダン)都市ウィーンの誕生

4-1 1900年 ―世紀末のウィーン

フランツ・フォン・マッチュが描いた
《シェーンブルン宮殿書斎での皇帝フランツ・ヨーゼフ1世》1916年
壁には皇后エリーザベトの肖像画がかかってます。
1898年にエリーザベトが暗殺された後の、
寂しそうにも見える皇帝と部屋です。

ヴィルヘルム・ガウゼがが描いた
《ウィーン市庁舎の舞踏会》1904年
ウィーンの華やかな時代!

オットー・ヴァーグナー(1841-1918)
《カール・ルエーガー市長の椅子》1904年
チラシ中面にも使われていますが、
ルエーガー市長の60歳の誕生日を祝う言葉が
真珠母貝の象嵌で華やかに装飾されていますが、
ちゃんと機能的で座っても快適そうです。

4-2 オットー・ヴァーグナー ―近代建築の先駆者
私は建築はイマイチわからないんですけど、
(でも素敵な建物を見るのは好き)

近代建築の先駆者
オットー・ヴァーグナー(1841-1918)

美術アカデミー記念ホールの模型 1898年 は、
キラキラの装飾が素敵だなぁーと。

近代建築の代表作とされる郵便貯金局
メインホールの写真がありました。

郵便貯金局のアームチェアやスツールも
デザインしてるんですね。スタイリッシュな椅子です。

聖レオポルト教会(シュタインホーフ)の模型や、
立面図なども展示されていました。

まぁ、私にはイマイチこれらの建築計画図、よくわからないんですが、
マジョリカ・ハウスの陶器製ファサード
(リンケ・ヴィーンツァイレ40番地)1898年
の、壁の装飾(アール・ヌーヴォーっぽい?)とか、素敵って見ました。

でも、オットー・ヴァーグナーがすごい建築家だってのは
この展覧会でよくわかりました。

4-3-1 グスタフ・クリムトの初期作品 ―寓意画
いよいよクリムトの絵が並びます
(旧ブルク劇場の観客席の絵が3-1にありましたが)

『アレゴリーとエンブレム』のための原画が並んでいるのは、
ゲルラハ&シェンク社は1882年から1884年にかけて、
『アレゴリーとエンブレム』と題された、
画家たちが寓意画を描くための図案集を出版して、
その原画をクリムトも描いているから。

ルネサンスなど古い絵を参考にしたことがわかる古典的な絵です。

ゲルラハ&シェンク社が後に作品をウィーン市へ売却したので、
これらの作品がウィーン・ミュージアムに所蔵されることになったそう。

《愛(『アレゴリー:新連作』のための原画No.46)》1895年
画面が三分割されて、両側が金色でバラの花が描かれているのが、
日本の金箔地の絵のようにも見えます。額縁が独特ですよね。
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私、この絵は、図書館で、装丁に魅かれて手に取った
久世光彦『聖なる春』で知ったんですよ。
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発表誌「ハイファッション」(文化出版局)
1994年2月号~1995年11月号 の単行本
蔵にこもってクリムトの贋作を描いている中(高?)年男と、
キキという若い娘との話。

聖なる春

聖なる春

  • 作者: 久世 光彦
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1996/10/01
  • メディア: 単行本


へー、クリムトの絵なんだって。でも両側の金地は
装丁のデザイン処理なのかなって思ったんです。
(確かにデザイン処理もしてありますが)

本の中に《愛》の図版も使われていますし、
今回の展覧会に来てた《牧歌(『アレゴリーとエンブレム』のための原画 No.75)》1884年 も載ってます。
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6月(ユノ)(『アレゴリー:新連作』のため
の原画 No. 53)
1895年から1900年まで『アレゴリー:新連作』として続けられた
シリーズのクリムトの作品は、モロに私の趣味で素敵!
(ロマンティックで少女マンガのよう!!)
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ってとこで、やっと休憩室への入口!
え~?!! まだ半分あるの??? って。

休憩室には
《エミーリエ・フレーゲの肖像》に描かれた青のドレスを再現したものと、
インスピレーションを受けて制作された黄金色のドレスが展示されていました。
(しまった、撮影禁止かと思って写真撮ってこなかった)

豪華なドレスを眺めながら一休みして、さて、後半へ

4-3-2 ウィーン分離派の創設
クリムトがデザインした
《第1回ウィーン分離派展ポスター》
ギリシャ神話の女神アテナと、
ミノタウロスを退治するテセウスが描かれていますが、
風紀に反すると判断されて、テセウスの下半身を隠すために
木の幹が追加されたんですよね。

今までも、愛知県美術館「クリムト展」とかで見てますが、
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-01-21
検閲前と後のポスターが並んでいました。

チラシ中面に使われているのは、検閲後のものですね。

そして、クリムトの油彩画《パラス・アテナ》1898年
(チラシ中面左上)
これ、私、2003年に松坂屋美術館で開催された
「クリムト 1900年ウィーンの美神展」で見てるんですが、
今回、音声ガイドを聞いて、アテナの金色の胸当ては、
分離派を批判する人をあざ笑うように舌を出すメドゥーサの顔だとか、
左下の小さい女性は裸のヌーダ・ヴェリタス、「裸の真実」で、
背景には海の怪物トリトンと戦っているヘラクレスが描かれていて、
分離派の反対勢力への高らかな宣戦布告だろうと知りました。
愛知県美術館が所蔵する
クリムト《人生は戦いなり(黄金の騎士)》1903年も、
そんな意図で描かれたと聞いてます。

そして、ウィーン分離派っていうとこの写真が出てきますよね。
モーリツ・ネーア(1859-1945)
《ウィーン分離派メンバー》1902年
他のメンバーがちゃんと(?)スーツ着てるのに、クリムトはスモックで、
後ろから顔を出している労働者風の2人は、メンバーとは関係なく、
たまたま写ってしまったようだとか。
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今年2月に行った京都国立近代美術館 「世紀末ウィーンのグラフィック」展 でも使われています。
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2019-02-23
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4-3-3 素描家グスタフ・クリムト
クリムトの素描が並んでいます。かなりきわどい
エロティックなものもあります。
クリムトのアトリエには何人もの女性がモデルとしていたと。

「世紀末ウィーンのグラフィック」展 でもクリムトの素描が
展示されていました。

4-3-4 ウィーン分離派の画家たち
チラシ中面にも使われている、黄色いドレスが鮮やかな
マクシミリアン・クルツヴァイル(1867-1916)
《黄色いドレスの女性(画家の妻)》1899年

4-3-5 ウィーン分離派のグラフィック
「世紀末ウィーンのグラフィック」展で見た(写真撮影もOKだった!)
《第6回ウィーン分離派展ポスター(日本美術展)》1900年
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とか(世紀末ウィーン-で撮影したもの)
ウィーン分離派展のポスターが並んでました。

4-4 エミーリエ・フレーゲとグスタフ・クリムト
いよいよこの展覧会の目玉!
《エミーリエ・フレーゲの肖像》1902年

なんとこの作品だけ撮影可でした!!
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当然、この絵の前は撮影会のようになってました。
ほぼ等身大のエミーリエの肖像画。
顔や手こそ写実的だけど、あとは装飾模様がちりばめられています。

アッター湖でボートに乗るエミーリエとクリムトの写真、
いいな。

そして、え?! これホントにクリムトが着てたモノなの?! って
驚いたクリムトのスモックも展示されていました。
クリムト、結構大きい人だったみたいですね。

エミーリエ・フレーゲのドレスは再製作だそう。

4-5-1 ウィーン工房の応用芸術
ヨーゼフ・ホフマン(1870-1956)や、
コロマン・モーザー(1868-1918)の椅子や家具、花瓶などが
展示されていました。

コロマン・モーザー
《ヘルマン・ヴィトゲンシュタインのための装飾プレート》1904年頃

「世紀末ウィーンのグラフィック」展
デザイン画が展示されてたものの完成品だー!!
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京都国立近代美術館の図録に、参考写真として
ウィーン・ミュージアム蔵って載ってるけど、
ここで現物が見られるとは!

ウィーン工房のアクセサリーや、
コロマン・モーザーの改良服(再製作)もありました。

4-5-2 ウィーン工房のグラフィック

「世紀末ウィーンのグラフィック」展で見た
コロマン・モーザーの図案集
『ディー・クヴェレ[ 泉 ―文様パターン集]』や、
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『ディー・フレッヒェ[平面]』、ポストカードなど、
このあたり、私のツボです!!
ショップで図録はもちろん買ったけど、
加えてポストカードも買ってしまいました。

メラ・ケーラー(1885-1960)
《子どもの遊び ウィーン工房ポストカードNo.113》1908年
(あれ、これは国立新美術館では展示されてなかったみたい)
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ルドルフ・カルヴァハ(1883-1932)
《ユーモラスなグリーティング・カード ウィーン工房ポストカード No.29》1907年
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4-6-1 エゴン・シーレ ―ユーゲントシュティールの先へ
クリムトの《エミーリエ・フレーゲの肖像》と共に、
この展覧会の目玉ともなっている(チラシ裏面に部分が使われています)
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エゴン・シーレ(1890-1918)
《自画像》1911年

そんなに大きくない絵なのに、なんかすごくいい!
絵具のマチエールが透明感があって輝いているみたい!

音声ガイドで髪の毛と一体になったような花瓶が横顔のように
なっているって指摘で、自身の二面性を描いているのかなと。

隣の黒い《ひまわり》1909-10年(チラシ中面に使われてます)の絵も、
《ノイレングバッハの画家の部屋》1911年 も、
ゴッホに影響をうけていることがわかる絵だけど、
ゴッホよりさらに孤独感が増していますね。

シーレの支援者であるアルトゥール・レスラーの肖像が
1910年に油彩で描かれたもの(チラシ中面 上左から2番目)と、
1914年に鉛筆で描かれたものが展示されていました。

この鉛筆のスケッチ、「世紀末ウィーンのグラフィック」展
ドライポイントの作品の原画かと思ったら、ちょっと違うみたい。
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でもシーレの素描、いいなぁ!

4-6-2 表現主義 ―新世代のスタイル
このあたりになると見るのもかなり疲れてきてたせいなのか‥‥
オスカー・ココシュカ(1886-1980)
《「クンストシャウ、サマーシアター」の演目、
『殺人者、女たちの希望 』のポスター》

音声ガイドで、構図がピエタだとか説明があったけど、
なんだかグロテスクで怖い絵だな‥‥くらいにしか。

グラフィックなポストカードや
『 夢見る少年たち』という物語付のカラーリトグラフの連作も
ありました。(その《8.少女リーと私》がチラシ中面に載ってます)

マックス・オッペンハイマー(1885-1954)が描いた
《エゴン・シーレの肖像》1910年以降 に、
さっき見たシーレの自画像を思い浮かべました。
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4-6-3 芸術批評と革新
リヒャルト・ゲルストル(1883-1908)が描いた
《作曲家アルノルト・シェーンベルクの肖像》1907年頃 があり、

その作曲家アルノルト・シェーンベルクが描いた絵もいくつかあって、
とりわけ《グスタフ・マーラーの葬儀》1911年 は、
興味深く見ました。
オーギュスト・ロダン(1840-1917)による
《作曲家グスタフ・マーラーの肖像》1909年 の彫刻もありました。

彼らが活躍して音楽の世界でも革新的だったのが
ウィーン世紀末なんですね。
音声ガイドの《エミーリエ・フレーゲの肖像》の音楽に、
マーラーの交響曲第5番第4楽章アダージェット
(「ベニスに死す」の曲)が使われていました。

そして出口近くにあった建築模型
アドルフ・ロース(1870-1933)による
《ゴールドマン&ザラチュのオフィスビル
(ミヒャエラープラッツ3 番地、1909‐11年建設》
音声ガイドで、これが簡素すぎると大反発を受けて、
窓辺に花を飾ることで折り合いをつけたとか知りました。
現代の、そして日本の私の目から見ると、
いたって普通(?)の建物に見えるんですけど。

いやー、すごい出品数の展覧会でした。疲れたけどすごく良かった!

ショップで図録買いました。2,900円(税込)
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分厚い!! 図録が自立します(^▽^)
(世紀末ウィーンのグラフィック展の図録も自立します)
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豪華な表紙や、章の扉のキラキラページも素敵。
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シーレ《自画像》のクリアファイルも購入。400円
クリアファイルの印刷はとても鮮やかなのが
原画に近いイメージでいいなと。
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ポストカードも買ったことは前に書きました。各150円

最初にも書いたけど、疲れて六本木の街へ繰り出す元気もなく、
思ったより時間かかってお腹も空いたので、
地下のカフェテリア カレ へ。

ウィーン・モダン展特別メニュー
「ウィーン風牛肉と野菜のシチュー“グーラッシュ”バターライス添え」
1,200円(税別)とジャスミンティー420円(税別)をいただきました。
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国立新美術館の建物はスタイリッシュですね。
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外には5月25日(土)・26日(日)に開催された
六本木アートナイトで展示された作品がまだありました。
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外にあったこの作品は、チェ・ジョンファですね!

2017年秋に京都・二条城で開催された 「アジア回廊 現代美術展」で、チェ・ジョンファの
いろんな作品が展示されていて楽しく見ました。
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-09-27

チェ・ジョンファ《みんなで集めよう》
プラスチック製のカゴ、お皿、鍋を寄付してもらい、 ワークショップの参加者が、それらを土台に設置された坊に通して積み重ね、 抽象的な彫刻や寺院の柱のように見える作品を制作しました。(設置してあったキャプションより)
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そして、吉岡徳仁《ガラスの茶室―光庵》がありました。
これは六本木アートナイトではなく、国立新美術館のHPによると
2019年4月17日(水)~2021年5月10日(月)の間、特別公開されているのだそう。
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夏は暑そうだなー(^^;
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はーー、見に行ってから3週間も経って、やっとブログを書くことが
できました。書いているうちにずるずると長くなってしまうんですよねー。
もし読んでくださった方がいらっしゃいましたら、お疲れ様でした。
どうもありがとうございました。
(この後のこと、まだ続く予定ですが‥‥)

しかしすごい展示でした。大阪へ巡回しますが、出品数がかなり
少なくなるみたいなので、東京へ見に行って良かったかも。
京都国立近代美術館「世紀末ウィーンのグラフィック」展
見たものもあって、関連づけられてよかったです。
豊田市美術館「クリムト展」が楽しみです。
今は東京都美術館でやってるんですよね。
6月9日放送されたNHK「日曜美術館」では、
「クリムト展」と「ウィーン・モダン」展を合わせて紹介していましたね。


「ウィーン・モダン」展覧会HP: https://artexhibition.jp/wienmodern2019/
国立新美術館: http://www.nact.jp/


愛知県美術館「クリムト展」
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-01-21

京都国立近代美術館「世紀末ウィーンのグラフィック」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2019-02-23





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横浜のバラと散策・えの木てい [旅行]

5月26日(日)、大学の同級生たちと戸塚で会い、ランチをして、
横浜の港の見える丘公園の大佛次郎記念館へ行ったことは前記事に。

大佛次郎記念館の前の庭は周囲より一段下がった地形になっています
(沈床花壇) 周囲を大きなカイズカイブキに囲まれ、香りが溜まりやすい
ということから、平成27年度の改修工事で、「香り」をテーマとした
庭がつくられたそう。
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噴水を中心に4つに分かれた花壇には、それぞれに異なるバラの香りのテーマ (「ダマスク」「フルーツ」「ティー」「ミルラ」)を決めて、テーマに合わせた 香りのバラを集めています。」(公園にあった看板より)
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ちょっと盛りを過ぎていたのが残念だったけど、素敵!!
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(以下、写真でバラのネームプレートが読めるものは紹介していきます)
「フラゴナール 2014 フランス」
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「ラ ローズ ドゥ モリナール 2008 フランス」
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「ピンク パンサー 1981 フランス」
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沈床花壇の中心にある噴水
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あふれるばかりにバラが咲いています
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4つの花壇それぞれに、こんなロマンチックなベンチがあります。
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名札は確認していませんが、この一重のかわいいバラ、
「バレリーナ」(?)
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沈床花壇へのアーチに使われている赤いバラは「キングローズ」
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沈床花壇を見下ろす。
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マスコットキャラクターのガーデンベア
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「港の見える丘公園」なので、海が見下ろせます。
写真では上手く写ってませんが。
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港の見える丘公園で友人が撮ってくれた写真
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バラをプリントしたTシャツを着てったのが、我ながら良かった。
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友人が「しーちゃんのバラ」と撮影してLINEしてくれました。
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「ブラッシング・ノック・アウト」
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2019年5月3日(金)~6月2日(日)は、
「横浜ローズウィーク」として、横浜の街が
“市の花 バラ”でいっぱいになるイベントが
開催されているそう。(公園入口にあった看板)
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洋館にからまるバラ! ロマンチックです!!
岩崎博物館(ゲーテ座記念)
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もう閉まっていて残念でしたが、庭のバラがきれい。
山手資料館
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中世のお城のような塔が素敵
横浜山手聖公会
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山手234番館
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えの木てい 本店
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洋館が素敵な、横浜では有名なカフェとスイーツショップだそう。
いつも人がいっぱいでなかなか入れないんだよと。
18時過ぎのせいか(LO18:30 19:00閉店)席に着くことができましたが、
ケーキセットのケーキは売り切れていたものも多かったです。

私はクリームチーズケーキとミルクティーを
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友人はいちじくのタルトとホットコーヒーをいただきました。
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どちらも税込み1,198円
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暖炉があっていい雰囲気
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関連ランキング:喫茶店 | 元町・中華街駅石川町駅



山手本通りの素敵な建物
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友人の案内で元町公園を下っていきました。
関東大震災で壊れたという山手80番館の遺構があったり、

木々に囲まれたプールがあったり
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元町公園より街を見下ろす
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あ、猫がいる
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なかなか貫禄のある猫さまです。
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あ、こっちにも猫がいる!
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元町公園を見上げる
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「ジェラール水屋敷下部貯水槽」
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鯉が泳いでいました。
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元町通りには、バラのアーチがあちこちに設置されていました。
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バラは「レオナルドダビンチ」
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バラのアーチの下のベンチはたいていカップル等が座ってましたが、
空いているベンチを見つけたので、当然写真の撮り合いっこを。
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それから中華街へ
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キラキラ・ゴテゴテ・ハデハデの中華街の門
エキゾチックで素敵

橫濱媽祖廟
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街の活気もいいですね。
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ケーキセットを食べたばかりで、お腹空いてなかったので、
夕食というか、おやつみたいなのを買ってホテルへ。

見た目の可愛さについ買ってしまった「ハリネズミまん」
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今回もホテルは、ホテルルートイン横浜馬車道

前回は、ミュシャ展で上京した2017年4月16日(日)
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-05-07
最初に泊まったのが、2015年1月18日(日)
単身上京(ルートイン横浜馬車道と周辺観光)
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-01-26

私、ルートインホテルの割引券が手に入るんです。
宿泊代が、日曜日は安くて、今回ツインの部屋が【2人で】8,500円
この場所で、この値段は安いですよね。ここからさらに割引されます!

ホテルの公式サイトから予約すると、専用の自販機で好きなドリンクが
選べるコインがもらえました。

ホテルルートイン横浜馬車道 公式サイト:
https://www.route-inn.co.jp/hotel_list/kanagawa/index_hotel_id_530/

今回、今までで一番混んでました。特に大浴場(っても、女湯は洗い場が
6人分ある程度の広さなんですけど)
部屋のテレビで大浴場と食堂の混雑状況が見れるようになってました。
(私たちは見て行かなかったけど)

ルートインホテルの“ウリ”は大浴場と無料バイキング朝食
今回もしっかりいただきました。
(この後にデザートのヨーグルトとゼリーを取りに行った)
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月曜、会社へ出勤する友人と別れて、私は国立新美術館へ。

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戸塚のランチと横浜の大佛次郎記念館 [旅行]

5月26日(日)、27日(月)と、横浜・東京へ行ってきました。

去年秋、奈良・吉野を旅行した大学の同級生たちのグループLINEで
大阪の友人が、この日あたりに東京へ行くから、
横浜の友人たちと都合ついたら会いましょうって会話が
飛び交っていたんですよね。で、私も参加したくなって、
日曜日に友人たちと会って、月曜は国立新美術館へ行こうって
計画を立てたんです。

昨年の同窓会旅行のこと
奈良同窓会旅行(1) 鹿の舟ランチと空気ケーキ
奈良同窓会旅行(2) 今井町の町家民宿・嘉雲亭
奈良同窓会旅行(3) 今井町散策
奈良同窓会旅行(4) 金峯山寺蔵王堂秘仏ご開帳夜間拝観
奈良同窓会旅行(5) 再びならまち散策

26日(日)は、横浜の友人たちは戸塚で骨董市をやっているから、
そこで会い、昼過ぎには撤収するので、ランチをしましょうって
ことになりました。

骨董市は、戸塚駅から直結の「トツカーナ」の7階駐車場で
毎月第4日曜日に開催されているとのこと。
友人の一人が、古物商の免許を取得しているんだそう。

フリーマーケットみたいな雰囲気で、
古い陶磁器や、中古品、手作り品などが並んでいて、
あちこち見てると楽しかった。

古い着物をリメイクした服やバッグなどもあって、
素敵って見たのはいくつかあったけど、やはり手作りなので、
そこそこの値段はして、私は買わなかったけど、
大阪の友人は帽子とコートを買ってました。
(あ、骨董市の写真撮るの忘れちゃった。私としたことが!)

2時頃に撤収、戸塚駅前の「うお三昧きじま」でランチ
(ここでも写真あんまり撮ってないww)

友人たちはビール(ランチ用グラス)で販売
(私はそんなことをしたらこの後何もできないのでアルコールなし)
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私は本日の魚河岸にぎり(お椀・茶碗蒸し付)を
ネタは仕入れた魚によって違うそう
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友人は煮魚御膳
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他の友人は(写真ないけど)海老穴子天丼と、
アジのタタキが尾頭ごと付いてた磯の華膳

どれもボリュームたっぷりでした!
地元のお二人におごってもらいました。ご馳走様!



関連ランキング:居酒屋 | 戸塚駅



ここで、明日から海外旅行だという友人一人と別れて、
私たちは横浜・港の見える丘公園内にある大佛次郎記念館へ。

横浜からみなとみらい線で終点の「元町・中華街駅」から
フランス山(ってのは後で知ったんですが)の階段を上っていきました。
(運動不足の身には結構キツかった)
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実は私、大佛次郎(おさらぎ じろう)の著書を読んだことはおろか、
名前も読めなかったんですが、こんなテーマ展示をやってるよってことで。

「大和和紀『ヨコハマ物語』×大佛次郎の横濱」
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『はいからさんが通る』や『あさきゆめみし』の大和和紀が
1981年~83年に「週刊少女フレンド」に連載した作品『ヨコハマ物語』

私は『ヨコハマ物語』は読んだことがないんですが、
『はいからさんが通る』や『あさきゆめみし』の、
これぞ少女マンガ!って、流麗な絵と繊細でロマンチックな
大和和紀の世界は大好きです。

大佛次郎記念館(帰りに撮影)
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入館料200円(安っ!!)を払って入ります。
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入口にあった猫の置物
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大佛次郎は生涯に500匹以上の猫と暮らした愛猫家だったそうで、
この記念館、猫好きにはたまらない場所でした!!

そして、建物も素敵!!
設計は、倉敷出身で大原美術館分館を設計したことでも知られる 浦辺鎮太郎(うらべ しずたろう)によるもので、青いステンドグラス、 白い大理石の床、レンガタイルの赤は、フランスの国旗の 三色をイメージしています。(もらったリーフレットより)

展示室以外の館内は撮影可
1階ロビー
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床のモザイクタイルも凝ってます。
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階段
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階段の上から撮影
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照明器具の上にそれぞれ猫の置物が乗ってます!
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テーマ展示室には、大和和紀『ヨコハマ物語』の
カラーやモノクロの原画などが展示されていました。
セリフの写植がはがれていたりしているのが年代を感じさせます。

私、『ヨコハマ物語』読んだことなかったですが、
読んでみたくなりました!

文明開化期の横浜で、万里子とお卯野の二人の少女が夢を抱き、 恋とともに成長していく姿が繊細なタッチで描かれています。 漫画文庫全4巻で、好評発売中。(チラシ裏面の文より)

ヨコハマ物語(1) (講談社漫画文庫) ヨコハマ物語(2) (講談社漫画文庫) ヨコハマ物語(3) (講談社漫画文庫) ヨコハマ物語(4) (講談社漫画文庫)


記念館のサロンでも読むことができました。
(もちろん時間が足りなかったですが)
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『ヨコハマ物語』に描かれた「レースの半襟」着物と、
万里子が考案したという設定の臙脂の袴の再現展示もありました。(撮影可)
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レースの半襟も素敵だけど、胸元のブローチや帯留めも粋!
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大佛次郎の著書が並ぶ本棚もすごい。(愛読者からの寄贈みたい!)
『鞍馬天狗』をはじめ『赤穂浪士』――四十七士を従来の「義士」では無く
「浪士」としてとらえたところが新しかったと――などの歴史小説、
横浜を舞台にした『霧笛』や『幻燈』などの現代小説、
ノンフィクション『パリ燃ゆ』、最後の大作『天皇の世紀』、
随筆、戯曲など幅広い著書があるんですね。
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本棚の著書は読むことができませんが、随筆などが
テーブルのクリアブックに入っていて読むことができました。
旅や猫について書かれた随筆、いいな。今度図書館で探してみよう。

何よりここのサロンの雰囲気が素敵。
アンティークの椅子が寛ぐ。ずっと座っていられそう。
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窓からは公園と港が見下ろせます!
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そして、大佛次郎の書斎を再現した記念室が良かった!
壁には佐分真(さぶり まこと)の大きな油彩画『室内』がかかり、
中央に大きなベッド、どっしりした机や書棚、
あちこちに積み上げられた本や猫の置物!!
こんな部屋、私の理想だ!!って見ました。

時間なくて入らなかったですが、1階の和室。
お茶会などに借りることもできるようです。
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閉館の17:30に出て、大阪の友人は泊まっている息子さんの家へ
帰るので、ここで別れ、私たちはもう少しバラ園を散策することに。

バラ園のことなど、まだまだ長くなりそうなので、
まずはここまでアップします。

大佛次郎記念館: http://osaragi.yafjp.org/








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通称「モネの池」へ行ってきました [旅行]

5月12日(日)、美濃和紙の里会館へ行き、
なんめん よしこ さんの
「すべて新聞紙でつくった動物達のアート展」を見た後で、
通称「モネの池」へ行きました。

近年、岐阜県関市板取の根道神社にある名もなき池が
まるでモネの「睡蓮」の絵のようだと評判になり、
観光客が押し寄せていると聞いていたんですが、
まだ行ったことがなかったんですよ。

写真展やブログ、インスタで美しい写真を見てましたし、
去年5月に行った名古屋市美術館「モネ それからの100年」展では
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-05-25
モネの池(岐阜の貯水池と表示されていましたが)を素材にした
映像作品も出品されていましたし、観光案内もあって、
私も一度行ってみなくてはと思っていたので、
美濃和紙の里会館から20分くらいだし、ついでに行ってみようと。

美濃和紙の里会館にも、通称「モネの池」のチラシ(?)が置いてありました。
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道の駅「美濃にわか茶屋」が作った案内チラシのようですね。
美濃にわか茶屋: https://www.mino-niwakachaya.com/
チラシ裏面(表面と続きの写真)
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美濃にわか茶屋から「モネの池まで車で35分」だと。
(美濃和紙の里会館はその途中にあります。)
チラシ中面のマップ
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モネの池へ行く道は、板取川温泉へ行く時に何度か通っていて、
2007年にダンナと板取川温泉まで行ってるんですが、
なりゆきの半日温泉旅行
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2007-12-11
そんな池のことは全く知られていませんでした。

Wikipedia によると、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%8D%E3%81%AE%E6%B1%A0

2015年6月頃、ブログやTwitterやInstagramなどのSNSでこの池が話題に上り始め、同年秋頃に新聞・情報番組で取り上げられたことで情報が一気に拡散、観光客が激増する要因になった
とのこと。

私が行った12日(日)午後4時少し前には、まだ駐車場の案内の方もいました。
GW中は混雑するだろうから避けて、その後の夕方なら、
観光客も一段落しているのではないかと見込んだんですが、

まだ駐車場には車がいっぱい。
(この第一駐車場に入れただけでもいいのかな)
他にも無料駐車場がありますし、トイレも整備されています。
(無料ですが、駐車場整備協力金箱があったので寸志を入れてきました)
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駐車場横の板取川の景色もきれい。
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藤の花が咲いています
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駐車場にあった時計
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モネの池は、道路を渡って少し行った根道神社の脇にあります。
田植えが済んでいますね。
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根道神社
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‥‥実はこの時、ちょっと拍子抜けしてたんです。
なんか、どこにでもあるような小さな神社の池、
これでは「名もなき池」ってのも当然だなと。
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でも写真に撮ると‥‥わっ! なんかすごくイイ感じ!!
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錦鯉が泳いでいると‥‥これは絵になりますね!
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皆さん、カメラやスマホで写真撮ってます。
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うん、ここは目で見るより、写真に撮った方が美しく見えますね!
これらの画像、カラー補正とかしていないんですよ!
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この橋も、モネの絵に描かれた橋のように見えてきますね。
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金色の鯉もいました
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コウホネの黄色い花が咲いていました。
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インスタにアップした画像
この投稿をInstagramで見る

#モネの池 評判のモネの池(通称)へ行ってきました。

しーちゃんさん(@shizukozb)がシェアした投稿 -



根道神社の鳥居
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拝殿のところまで階段を上がってみました。
どこにでもあるような、小さな神社です。
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根道神社からモネの池を見下ろす
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モネの池の隣にある「フラワーパーク板取」
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花苗の栽培と、販売をされています。
ちょうど母の日で、カーネーションの鉢がたくさん並んでましたが、
思わず買っちゃおうかと思ったほどお値打ちな値段でした!
フラワーパーク板取: http://www.itadori-flower.com/home

モネの池の写真もたくさん飾ってありました。
池の水温が低いので、睡蓮が開花するのはお昼頃だとか、
午前中は池に日が入らないので、青白く写るそう。

「フラワーパーク板取」さんのウェブサイトには、
毎日、モネの池の写真がアップされています。
http://www.itadori-flower.com/home/Monet

ソフトクリームをいただきました。
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お土産にわらび餅を買いました。
モネの池の写真がついているのが嬉しいし、
お値打ちな値段も嬉しい(ソフトクリームとわらび餅で750円だった)
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山の端に夕日がかかっています。
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いいところですね。睡蓮が咲いたところや、
午前中の幻想的なモネの池も写してみたくなりました。
何度も撮影に行っている人の気持ちがわかります。
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美濃和紙の里会館「すべて新聞紙でつくった動物達のアート展」 [美術]

5月12日(日)、岐阜県美濃市の美濃和紙の里会館へ行きました。

「大きな龍と天空にあそべ
 しんぶんし あにまる アーティスト なんめんよしこ
 すべて新聞紙でつくった動物達のアート展」をやっています。
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タルイピアセンター「長原孝太郎とその時代展」を見に行った時、
このチラシを見つけて、面白そう! と。
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美濃和紙の里会館へは何度か行ったことがあります。
‥っても、最近は行ってないなーと、このブログ検索したら、
2007年9月に、中国からホームステイに来た柯さんを案内して
行ってた(ブログを続けていると、検索機能は本当に便利)
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2007-09-14-1

新緑も美しい季節、我が家からは小一時間で行けるので、
ドライブもいいだろうと。(そしてもう一つ目的地があったんです)

自動販売機で入館料500円を払ってチケットを買います。

1階奥が企画展示室
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新聞紙で作られたハシビロコウ
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大きな龍は迫力!!
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背中に乗ることができます!
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ちょうど、作家の なんめんよしこ さんがいらして、
写真を撮ってくださいました。
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中身もすべて新聞紙。龍のひげも新聞紙を丸めて。
糊ではなく両面テープとガムテープでくっつけているとか。
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乗ることができるライオン
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たてがみは新聞紙を細く切って、色は新聞のカラーページを
使っているそう。
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走っている一瞬が見事にとらえられているチーター
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豹の斑点も新聞紙なので、ところどころ文字や写真が見えて面白い!
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飼っていた犬「スパーキー」をモデルとして作った最初の作品
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フクロウがいっぱい! 自然の中で撮影した写真も素敵
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奥のモニタで、フクロウを作っている映像が流れていました。

猫のいろんなしぐさもカワイイ!
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ジャンプしてる猫もいますね。
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捨てられてしまう新聞紙を使うので、材料費がかからないし、
削ったり、上から貼ったりして加工しやすいところがいいと。

新聞紙という素材で、こんな大きな立体物が作れるんだと
面白かったです。5月27日(月)まで。火曜休館


2階の第1展示室では、
美濃和紙の歴史や工程がジオラマ等で紹介されています。

第2展示室では、和紙で作られたドレスや、
和紙でできた生活用品が、和と洋のインテリアの中に
ディスプレイされていました。

第1展示室と第2展示室をつなぐ廊下から撮影
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地下1階には、紙すき体験ができる工房と、
美濃和紙や紙製品のショップがあります。

美濃和紙の里会館 正面から見た建物はちょっと地味な印象。
(横の芝生広場から見ると、印象的な△のタワー(?)が見えるんですけどね)
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美濃和紙の里会館:
http://www.city.mino.gifu.jp/minogami/

しんぶんし あにまる アーティスト
なんめん よしこ (AHIRU) さんのウェブサイト:
https://sinbunsifukurou.jimdo.com

4月25日(木) 中日新聞 岐阜・近郊版の記事
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朝日新聞デジタルの記事:
https://www.asahi.com/articles/ASM596S1DM59OHGB00S.html
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岡崎市美術博物館「チェコ・デザイン100年の旅」展 [美術]

5月9日(木)、岡崎市美術博物館へ行ってきました。
「チェコ・デザイン100年の旅」という展覧会をやっています。
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ペパーミントグリーンがちょっとレトロな雰囲気で素敵なチラシ。

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アール・ヌーヴォーの旗手ミュシャから始まる
チェコ100年のデザイン史
私の好きな分野! って楽しみにしてたんですが、
4月中はなかなか機会がなく(開催期間:4月6日(土)~5月19日(日)
GWは高速道路が混雑するだろうから‥って行かなかったら、
5月5日(日・祝)朝の日曜美術館アートシーンで取り上げられてて、
行きたくてウズウズしてまして、
パートがシフトで休みになったこの日にやっと出かけました。
(っても私のことなので、昼過ぎにやっと出発したんですが)

岡崎市美術博物館には、2016年11月に、
「ブリューゲルとバロックの巨匠」展を見に行ったことがあります。
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-12-01

岡崎市美術博物館の建物はカッコイイですね!
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こちらの入口は2階になります。チケット売場は1階ということで、
エスカレーターで降りて受付へ。
チラシと一緒に置いてあった割引券を持っていたので、
観覧料大人1,000円のところ100円引の900円になりました。
岡崎市美術博物館のウェブサイトにも割引券があります。
http://www.city.okazaki.lg.jp/museum/guidance/p023745.html
レストランやショップで使える金券がついたチケットってのも
なかなかおトクで心が動いたけど‥‥。

1階のアトリウムにあったのが、4本の柱に囲まれた椅子。
マリーナ・アブラモヴィッチ《人間と精神のための椅子》
床のプレートに、
椅子にすわって下さい
 目を閉じて下さい
 精神をときはなして下さい

ってあったので、座ってみたけど
‥‥なんか受付前のこんな場所では落ち着かないっていうか。
これ、周囲の4本の柱を見上げると、
はるか上に反対側を向いた椅子があるんですね!
人が座れそうにない高さの椅子が精神のための椅子?

チケットを見せて展示室へ入ると

第1章 1900年:アール・ヌーヴォー 生命力と自然のかたち
最初にアール・ヌーヴォーのガラス花器が3点並び、
ちょっと奥まったところにミュシャの《ジスモンダ》が
1点だけ飾られていて贅沢な雰囲気。足元の絨毯もふかふかだし。
なんだかポスターが大きく見えたのは、環境のせいなのかな?

そして、ミュシャの四連装飾パネルシリーズ《芸術》が続き、
アール・ヌーヴォーのポスター、椅子などが展示されていました。
やっぱり、アール・ヌーヴォー、好きだなぁ!


第2章 1910年‐1914年:チェコ・キュビスム 幾何学的形態からキュビスムへ
幾何学的形態を用いた表紙や、なんとも存在感のある椅子、そして、
チラシのメインビジュアルの一つである
パヴェル・ヤナーク《クリスタル型小物入れ》
幾何学的形態を建築やインテリア等の立体物にまで展開したのは
チェコ独特の芸術様式だそう。

チラシ裏面左上のパヴェル・ヤナーク《テーブルランプ》や
《コーヒーセット》も、なんか愛嬌があるというか、
幾何学形態なんだけど、どこか素朴で温かい雰囲気でいいなぁ!

「ロボット」という言葉を生んだ
ヨゼフ・チャペック(表紙デザイン)
カレル・チャペック著『ロボット(R.U.R.)』初版 も展示されていました。


第3章 1920年代:アール・デコの時代
デザインの歴史ではアール・ヌーヴォーの次にアール・デコって
習ったけど、チェコではその間に「チェコ・キュビスム」って様式が
入るんですね。キュビスムの幾何学的形態に、民族的な装飾模様が
加わったってカンジ。


第4章 1930年代:シンプルなかたちと機能性
バウハウスから始まった、いかにもモダンデザイン! っていう
シンプルで機能的な形の肘掛椅子《シエスタ》や、
ガラスと金属パイプの配膳台!

ラジスラフ・ストナルがデザインした
シンプルでシャープな、でもどこか温かくて、これぞ機能美!っていう
グラスセットや耐熱ガラスのティーセット、食器セットなどは、
とても洗練されていて、時代を感じさせませんね。


第5章 1940年代:有機的フォルムと天然素材
日本も戦争で大変な時代でしたが、チェコでも
1939年にドイツ軍がプラハに侵攻し、
ボヘミア・モラヴィア保護領となり、第二次世界大戦へ。
そんな戦時では適切な材料が手に入らなくなり、
代替として木製品や陶器が作られたとか。

展示品もそんなになかったんですが、なんかちょっと
野暮ったい‥‥みたいな(第4章の食器とかすごくシャープだったので)
印象を持ちました。


第6章 1950‐60年代:日常生活と応用美術の解放
展示室中央にあった《チェゼタ・スクーター「501型」》が
とてもキュート! フロント部分が豚の鼻を思わせる外観から、
「ピッグ」という愛称で呼ばれたとか。

電話機や掃除機など、プラスチックが使われて、色がカラフルに
(っても、けばけばしくない、やわらかな色)なりましたね。
なんか、懐かしい未来、って雰囲気。

ヤロスラフ・イェジェクのコーヒーセット《ダグマル》(チラシ裏面下左)や、
ネコ、ギジ、サギの陶磁器製置物が、すらりとした優美な形で素敵!

「東京オリンピック」の映画ポスターがあって興味深かった。


第7章 1970‐80年代:生活水準の見直しからポストモダンへ
展示室中央に並べられた椅子たちが、シンプルだけど、
遊び心があって面白かった。

《オオサカ》と名付けられたアームチェアは、1970年の
大阪万国博覧会のチェコスロバキア館のために設計された椅子だそう。


第8章 1990年代から現代まで:自由化と機能の再発見
チェコスロヴァキアに自由と民主主義をもたらした
1989年のビロード革命。国営企業が民営化され、
外国からデザイン商品が入ってくるように。

いかにも未来的! って雰囲気の
ジェリー・コザの多機能椅子《でんぐり返し》や、

長靴そっくり! の磁器でできた
マクシム・ヴェルチョフスキーの花器《ウォータープルーフ》
が印象に残りました。


第9章 テーマ展示1:チェコのおもちゃと子どものためのアート
チェコって、素朴なおもちゃとか絵本のイメージがありますね。
木でできた素朴さが魅力のおもちゃもいいけど、
リブシェ・ニクロヴァーのプラスチック製のおもちゃ
《ネコのアコーディオン》《キツネのアコーディオン》
《ライオンのアコーディオン》ファトラ社 が面白かった。


第10章 テーマ展示2:チェコ・アニメーション
今の目で見ると、なんか素朴なアニメーション‥‥
実はセル画はちょっとうーーん?ってカンジで、ほとんど見てません。

上映コーナーで
「月のおとぎ話」「陽の当たる場所」「犬のおとぎ話」
「変な色のニワトリ」「朝の決闘」をやっていました。

チェコ・アニメと言ったら、の
イジー・トゥルンカのパペットアニメーションが見たかったな。

展示室を出たホワイエのモニタで流れていた、
展覧会の紹介が詳しくて(地元ケーブルテレビの番組?)
今見た展覧会をもう一度反芻できました。

オシャレな階段を上って、
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レストラン『YOUR TABLE』へ。

カフェタイムのラストオーダー(16:00)ギリギリだったせいか、
パンケーキが売り切れていて残念。
(5月限定の夏みかんのパンケーキのメニュー写真美味しそうだった)
ケーキセットで、季節のタルトを注文。税込918円

盛り付けもオシャレです! (私のインスタより)

ガラス張りの開放的な建物からは、新緑の山ごしに街を見下ろせます。
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展示室には鑑賞者がほとんどいなかったのに、
カフェはにぎわっていましたね(^▽^)

カフェを出て撮影
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池(恩賜池)のそばまで下りてみました。
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ニセアカシア(しかし失礼な名前だ)の白い花が香っていました。

池にかかる「睡蓮の浮橋」を渡っていくと、
「石の野外ミュージアム恩賜苑」という回遊式の日本庭園になっていて、
四阿や岡崎特産の石製品が配置され、
アート感覚で燈篭などを楽しみながら散策できる とのこと。
次はもっと早い時間に来て、こちらも散策してみたいです。
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美術館の建物を見上げると
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カッコイイですね!
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ゼロ・ヒガシダ《メセイア》
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前回来た時、この大きなイノシシのような彫刻が
なんで救世主??って不思議だったんですが、
見る角度によってキリストの顔のように見える?とか。

青野正《天をめざす街》
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「チェコ・デザイン100年の旅」の図録 2,200円
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なんか懐かしい雰囲気の表紙‥‥昔、私が大学生だった頃(40年前)の
デザインの教科書のような。

岡崎市美術博物館: http://www.city.okazaki.lg.jp/museum/

「チェコ・デザイン100年の旅」展示構成のページ
http://www.city.okazaki.lg.jp/museum/exhibition/openexhibition/p023746.html

「チェコ・デザイン100年の旅」展は、
岡崎市美術博物館で4月6日(土)~5月19日(日)まで開催された後、
富山県美術館 6月1日(土)~7月28日(日)
世田谷美術館 9月14日(土)~11月10日
京都国立近代美術館 2020年3月6日(金)~4月12日(日)
と、巡回するそうです。
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願成寺古墳群美術展2019 [美術]

4月21日(日)、岐阜県揖斐郡池田町の池田山麓にある
願成寺西墳之越古墳群
(がんじょうじ にしつかのこし こふんぐん)
一帯で行われている「願成寺古墳群美術展2019」へ行きました。
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豊かな自然の中に点在する岐阜県最大級の群集墳で
開催される野外展覧会。
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2017年2015年に開催された美術展を見に行って、
とてもよかったので、少し前に出品作家の方の
ツイッターで知って、楽しみにしていたんです。

願成寺古墳群美術展2017:
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-05-09

願成寺古墳群美術展2015:
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-04-28


20日(土)には、出品作家による作品説明会や、交流会、
古墳レクチャーもあるってことで、行きたかったんですが、
土曜は私のパートが休めないので‥‥

21日(日)も、昼過ぎにそれまで書いてたブログ記事
やっとアップして、ついでに見て来ようと計画していた
タルイピアセンターの「長原孝太郎とその時代展」を見て、
大津谷公園キャンプ場の駐車場に停めたのが3時半頃。
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ソメイヨシノは葉桜になっていましたが、八重桜が咲いていました。
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古墳群入口に「願成寺古墳群美術展」の看板が立っています。
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以下、これから見に行かれる方はネタバレになりますので、
大型連休中にピクニックがてら出かけてみようかと思われる方は、
ぜひ見てきてから読んでください。
5月26日(日)まで開催されています。




道を上っていくと、豊かな緑の中に、アートが点在しているのが見えます。
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白い立体は
J:LIFEISLIGHT | ライフィズライト
《呼吸する塔》

塔の中で鏡が回転してキラキラしています。
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ブルーのテントは
F:末松グニエ・モルバン | Morvan SUEMATSU GUENIER
《私たちと空の間に、ドーム。》

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「建てたい、守りたい、傷めたくない。」
古墳群という制約の中で遊ぶ。
地面に触らないようにものを立てたい思いが、ドームになった。
ドームが古墳を守る。
このドームは地面と空の間にある。そして私たちと空にリンクする。
何のために? それは人間が決めること。

(出品作家の解説より)
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道祖神のように、周囲の風景に溶け込んでいました。
K:衣斐康弘 | Yasuhiro EBI
《存在》

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自然の中に屋台のお店??
L:福田陽平 | Youhei FUKUTA
《きくずや》

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木工の仕事をしていると木の端材が出ます。
冬の薪ストーブにくべる時に、つい見とれてしまい
燃やすに燃やせない木屑が工房の隅に鎮座しています。
僕は作品を作りませんが、そんな自分の仕事の破片を
展示してみようと思います。



緑の中で、赤い布が風にはためいています。
O:平良亜弥 | Aya TAIRA
《いにしえの人々と》

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ツツジが咲いていました。
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願成寺西墳之越古墳群
(がんじょうしにしつかのこしこふんぐん)の説明板
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 この古墳群は、池田山東麓の扇状地上(標高約120m)に立地する、 県下最大級の群集墳です。現在までに111基もの古墳が確認されています。
(中略)
 古墳群の中で最も古い築造は5世紀後半(36号墳)ですが、 大多数は古墳時代後期の6世紀末から7世紀後半頃にかけて築かれたと 考えられます。追葬は8世紀初頭頃まで行われていました。
(後略)



この作品、最初気が付かずに通り過ぎてしまってました。
M:鳥谷浩祐(Kosuke TORITANI)
《集積と循環》

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自然物(自然と地面に落ちた木の枝)を使い 自然と自分とを繋ぐような 作品を制作しようと考えています。
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森の横の開けた場所に3つの建造物が並んでいます。
H:松本幹永 | Mikiei MATSUMOTO
《REPLACE》

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壱 Replace Night watch 弐 Replace toku-sou-ka(読叢窩) 参 Door
濃尾平野に対面するような形で東向きの方向軸を形成するよう配置される、 3つの建造物。これらは、何かか生成され、生れ落ち、散開する様を暗示する もので、普段は墳丘に覆われ見えない羨道から玄室へ至る構造を、 『現在から未来』へという逆ベクトルの構造として再構成し、 可視化したものである。

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願成寺古墳群の中でもいちばん大きい(と思う)1号墳の石室を覗くと
N:酒井稔 | Minoru SAKAI
《タマシヒ》

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私たちは、どこから来て、どこへ行くのか、、、
この永遠の問いに、誰も答えてはくれない
「一度、自分を葬ってみよう!」
ということで、寝ごごちの良い棺を用意しました
そこで静かに横たわって、
深いところにしまい込んでしまった「魂の聲」に耳を傾けてみてほしい
自分の死と向き合うのが怖いですか?
でもいつか必ずやってくる「最期の旅」は、たった独りで行くのです


薄暗い石室の中で金色に輝く棺‥‥
ちょっと怖くて、これ以上中へ進めませんでした。
(前に来た時は、なんとか石室に入ってみたんですが)
地面に置かれた器に時々水滴が落ちて、音が響いていたのですが、
作品の一部だったんでしょうか??(天井に何かあったような?)
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昔々‥‥亡くなった人をここに葬ったんですよね。
その人たちはどんな思いだったのか、そして私たちも
葬られる時は必ずやってくるんです。
この古墳という場所ならではのアート作品だと思いました。


石室の天井がない2号墳に、柱が立っています。
S:矢田真之 | Masayuki YATA
《henomenon》

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以前の姿と現在の姿そしてこれからの姿、残影の中から場所と共に 変わり続ける人々とを天に伸びる一本の柱で繋げる事で様々な世界との 繋がりを想う事が出来ると思い、この史跡の地に現そうと思います。


3号墳の前に供物のように置かれていたのは
G:木村洋子 | Yoko KIMURA
《鵠 クグヒ》

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クグヒとは白鳥の古称である。
古墳の入り口、羨道にクグヒが待っている。
クグヒは黄泉の国の使いでありまた、
これからあちらの世界へ行くものの化身である。
水鳥は水先案内人なのだ。
この背中に乗ってあちらの世界へ。
翼や体中に水を携えてあの川も越えてゆくのだ。

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注意していないと見落としそうになります。
不思議な形の焼き物が地面に置かれています。
E:大野裕之 | Hiroyuki OHNO
《塤 ケン》

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この作品は、古代の楽器を模しています。土でできた笛です。
なるべく古代と同じように作り、磨き、焼きます。
古代の不思議な響きを奏でることで、生活や祭祀の様子など精神世界に思いを馳せます。



古墳から何かが出てきたようにも見えます
T:三友周太 | Syuta MITOMO
《500 Hundreds Faceds 五百羅顔》

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フォルムを単純化した手のひら大の顔の形をしたフィギュア500体で構成された 作品を展示します。作品タイトルの基となった五百羅漢は仏教で供養尊敬を受けるに 値する人々のことを指し、釈迦入滅後の第1回と第4回の経典結集に500人の聖者が集まったと いわれています。本作品は古墳に埋葬された方々に供養の敬意を表し展示します。

針金(?)でできた顔たち、古墳に埋葬された人々が
さざめいているようです。
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森の中に白い鹿。森の精霊が現れたよう
P:弓削英香 | Hideka YUGE
《碧》

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緑の森のメルヘン
R:古田尚文 | Naofumi FURUTA
《The place where mushroom grows up ~冥利~》

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椅子やパソコンから赤いキノコが生えてます。
緑の中で、赤いキノコが鮮やかでカワイイ!
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植木鉢がパイプの先についている??‥‥これは何かの装置??
Q:大川剛 | Tsuyoshi OKAWA
《時琴窟(ときんくつ)》

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願成寺古墳群は大昔の人々の墓地だ。ここに埋葬された人々は今となっては それが誰であったかもわからず、もちろんそれを知る者も存在しない。 一千年以上もの時間の流れに洗われて、人々の死は循環の彼方に去り、 彼らが眠る墓地は原っぱになった。願成寺古墳群は遠い時間の流れと 人の死を静かに考えさせる大きな装置である。僕はその原っぱの一画に、 時間と死に耳を傾けるための小さめの装置をセットする。
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43号墳はカラフルな布で巻かれていました
D:末松グニエ・文 | Aya SUEMATSU GUENIER
《手向ける》

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人が亡くなった後、その方は生きている人たちによって埋葬される。
それは万国共通だが、その方法は国や地域、時代、宗教によって様々だ。
しかし3300年前のツタンカーメン王墓の話を知った時、一つの共通点があると思った。
この古墳に埋葬されている方への畏敬の念と、弔いの気持ちを表現する。

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亡くなった人へ花を手向ける、国や時代を超えて共通の行為、
この古墳に埋葬されている方へ花を手向けるということで、
花をプリントした布を古墳に巻きつけているそう。

私は池田温泉からふれあい街道を通って来たので、この作品、
車の中からでも目だってました。
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ふれあい街道側に立てられた願成寺古墳群美術展の看板
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森の中に現れた動物
A:夏愛華 | Aihua HSIA
《鎮墓獣》

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鎮墓獣は中国の古代に魂を守るために、お墓の前に置かれた怪獣。
時が過ぎるといつしか墓は人々の記憶から薄れ放置されていく中で、 鎮墓獣もまた自然と一体化していき、その環境と共生していく。 そして鎮墓獣はその環境を守る守護者となる。

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作者は、國立台湾芸術学院卒業、沖縄県立芸術大学大学院にて 波多野泉先生より乾漆彫刻を学び、古来より伝わる技法を守りながら 新たな乾漆の表現の模索を始める。卒業後は台湾、日本を中心に作家活動。
とのこと。


森の中に張られたロープ(?) 何かの結界のようにも見えます。
B:児玉美咲 | Misaki KODAMA
《Landscape of the story》

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木の下に緑のカバ!
C:陳奕彰 | Yi-Chang CHEN
《新聖像/hippo》

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陳奕彰さんは、以前の願成寺古墳群美術展でもバルーンの羊などを
展示されていましたね。

ふれあい街道のスグ脇にあるので、何も知らずに通る方は驚かれるかも。
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今回、20作品が展示されていて、大きな作品もあり、
豊かな自然の中で、古墳群という歴史を感じる場所での
素敵な野外展になっていると思いました。
(完成度がもう少しあれば‥‥って感じた作品もありましたが)

願成寺古墳群美術展コーディネーターとして
水谷篤司 の名前が作品解説にあったんですが、
この方の力も大きいんでしょうか。

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タンポポもあちこちで咲いていました。

それから室内展示がある土川商店「場所かさじゅう」へ。
以前にも来たことがありますが、今回、土川ガーデンに
この彫刻があってびっくり!
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あ、これ去年秋に岐阜市の上宮寺で開催された「純情動物園」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-10-11
展示されていた望月鮎佳さんの作品だ!!
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さわってもいいですが
 エサを与えないで下さい
」と書かれています(^▽^)

望月鮎佳さんの公開制作が、大型連休中にここで行われるとのこと。
詳しい日時が、ブログ「土川ガーデン」 http://blog.norarikurari.moo.jp/
2019池田山麓物語関連企画「木彫公開製作」日程
にあります。(望月さん、この4月から中学校の先生になられたんですよね。)
あ、もう第一日目のことがブログにアップされてる!
2019池田山麓物語関連企画「木彫公開製作」が始まりました

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「場所かさじゅう」に入ると、正面に掛かっているのは、
平良亜弥さんの作品ですね! 彼女はここで滞在制作をしているとか。
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テーブルには、チラシと出品作家の作品概説が置いてありました。
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作品概説を読むと、見てきた作品を深く味わうことができていいですね。
(作品が置かれていた場所でも概説がわかるといいなぁ)
作家の今までの作品のファイルやもっと詳しい解説なども置いてあっていいです。
野外展を見られた後(または前)にこちらへ寄ることをお勧めします

壁に掛かっているのは、児玉美咲さんの絵
あぁ、この絵いいですね。
野外展ではただのロープ? みたいにも見えちゃったんですが、
こういう世界観を表したかったんだと。
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ユーモラスでかわいい陶の作品は土笛のようですね。
大野裕之さんの作品
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土団子から縄がぶら下がっている?
酒井稔さんの作品
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大川剛さんの絵画  野外展とはイメージが違いますが、
こういう絵も描かれるんですね。(こちらがメイン?)
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人の顔が閉じ込められている?
矢田真之さんの作品
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ごめんなさい、この絵どなたの作品か忘れちゃいました。
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隣の土川商店の店先に夏みかん5個で200円! だったので、
つい抱えてお店に入ると、
いび茶で作ったという紅茶も売っていて(500円)
買ってしまいました。
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帰りの信号待ちの車から撮影。田んぼに水が張られています。
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タルイピアセンター「長原孝太郎とその時代展」 [美術]

4月21日(日)、岐阜県不破郡垂井町にある
タルイピアセンターで開催されている
「長原孝太郎とその時代展」へ行きました。
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現在、改修工事で休館中の岐阜県美術館の、
館外事業 第44回岐阜県移動美術館

長原孝太郎(1864-1930)は岐阜県垂井町に生まれ、 明治から大正にかけて活躍した洋画家です。 当時は日本人が油彩画を中心とした西洋の絵画技法を 本格的に受け入れていく時代でした。 黒田清輝ら洋画を牽引する画家に学んだ後、 東京美術学校(現・東京藝術大学)教授として、 熊谷守一など、多くの洋画家の育成にあたります。 一方で、古物や動物標本の写生に携わったり、 漫画雑誌《とばゑ》を刊行して社会風刺画を描くなど、 多方面で活躍しました。 本展では、激動の時代を生きた長原孝太郎の画業を 同時代の画家の作品と共に、ゆかりの地 垂井町で紹介します。
(チラシより)

岐阜県美術館のHPや、ツイッターで知って、
願成寺古墳群美術展へ行くついでに見て来ようと。

当日は、出かけるのが遅くなって、こちらへ寄っていると、
時間が足りないかなぁ‥‥とは心配しましたけど。

タルイピアセンターには図書館と歴史民俗資料館があって、
「長原孝太郎とその時代展」は、民俗資料館の企画室で
開催されています。(観覧料無料)
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チラシにも使われている長原孝太郎の油彩画《明星》1930年
岐阜県美術館の所蔵品展にもよく展示されてたんですが、
明星を見上げる哲学者のような修行者のような人物、
いい絵だなぁ、好きだなぁって見てたんですが、
長原孝太郎の亡くなる1930年(昭和5年)の作品なんですね。
晩年は「仙人のような方であった」と言われたそう。

岐阜県美術館の所蔵品展では、漫画チックな風刺画(ポンチ絵?)が
展示されていたこともあって、「え?! これ《明星》と同じ人が
描いたの?」って意外だったんですが、
若い頃の長原孝太郎は「中々の皮肉屋」と言われたそうで、
『当世書生気質』の挿絵を描いたり、
漫画雑誌《とばゑ》を刊行して社会風刺画を描いたりもしてたんですね。

チラシの《明星》の絵のバックに使われているのが、
長原孝太郎が作った(?)色紙掛けの図案。
ケースには水彩で描いた長原孝太郎図案原画が並んでいて、
へー、こういうデザイン的なこともやっていたんだと
興味深かったです。(どちらもタルイピアセンター所蔵)

そして、長原が油彩画を学び始めた頃の洋画家の集まり
「明治美術会」会員による画集
《明治美術会通常会員画帳『小宴記念』》1895年 より
8点が展示されていました。

山本芳翠《金州(錦州)》や、浅井 忠《王師入遼東》
三宅克己《蓋平城東門図》の絵は、
日清戦争に従軍画家として参加した時の作品かな。
原田直次郎《風景》もありました。

明治31(1898)年、東京美術学校助教授に就任した長原は、
デッサンの授業を担当し、その教え子には岐阜県出身の
熊谷守一(1880-1977)や窪田喜作(1874-1941)らもいたということで、
熊谷守一《母の像》1910年頃
窪田喜作《水汲み》1900年頃 が展示されていました。

当時の油彩画を描く画家にとって、裸体画(ヌード)は 西洋におけるひとつの美の理想像でした。(出品リストより)
ってことで、岐阜県美術館の所蔵品展でもよく見る
藤島武二《浴室の女》1906-07年頃 や、
中村不折《男子立像》《裸婦立像》1903年 が出てました。

そして長原孝太郎の《辛夷》1914、
《白壁の家》1918頃、《信州風景》1918などの油彩画が並びます。
1896(明治29)年、黒田清輝らは白馬会を結成します。 白馬会の画家たちは光の描写に注目し、明るい色彩で描きました。 長原の風景画にもその影響が見られます。
(出品リストより)とのこと。

《古松図》1919 が展示されてて、この墨画いいなーって見ました。
晩年は仏教に興味を持ち、墨画でも観音菩薩を多く描きました。

1室だけのこじんまりした展示ですが、郷土出身の画家について
良く知ることができました。岐阜県美術館の所蔵作品が
無料で見られますし、ついでがありましたらどうぞ。
5月12日(日)まで

垂井町では、毎年5月2日~4日に垂井曳やま(ひきやま)まつりが行われ、
豪華な「やま(車へんに山)」の上で、子供歌舞伎が演じられます。
(まだ女人禁制を守っているみたいですね)
tarui-matsuri.jpg

タルイピアセンター近くの相川水辺公園では
多くの鯉のぼりが遊泳していました(5月10日までだそう)

垂井観光協会: http://www.tarui-kanko.jp/

岐阜県美術館: http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/
「長原孝太郎とその時代展」のページ:
http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/page5638.php
所蔵品検索では、長原孝太郎の作品、画像付きで
見ることができます。
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