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碧南市藤井達吉現代美術館「佐藤玄々(朝山)展」 [美術]

なーんかブログが書けません。うーーん忙しい?のか??
文章を書くのに時間がかかるのは確かなんですが
ずいぶん前に行ってきた美術展ですが‥‥

2月17日(日)、碧南市藤井達吉現代美術館の

「天才と呼ばれた稀代の彫刻家
 碧南市制70周年記念事業 開館10周年記念
 生誕130年
 佐藤玄々(朝山)展」 に行ってきました。
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実は私、佐藤玄々の代表作《天女(まごころ)像》を知らなかったんですよ。
(まぁ、なんて無知だったんだと恥ずかしいんですが)
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でも知ってたら、かえって見に行かなかったかも。
だって、あまりにキンキラ、ゴテゴテ、キッチュじゃないですか!
ちょっと私の趣味じゃないって思っちゃう。
(実物を見たら違うかもですが)

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佐藤玄々[1888(明治21)-1963(昭和38)年](本名・清蔵、旧号・朝山)は、 我が国が近代化を歩む時代を生き、横山大観らから天才と呼ばれた稀代の彫刻家です。 福島県宇多郡中村町(現・相馬市)の宮彫師の家に生まれた佐藤は、17歳で上京して 山崎朝雲に師事します。 1914(大正3)年に日本美術院が再興されると彫刻部に加わり、平櫛田中、石井鶴三、 戸張孤雁、中原悌二郎らとともに活躍しました。1922(大正11)年にはフランスに留学し、 ブールデルの指導の下、西洋彫刻を研究します。帰国後は、身の回りの小動物や野菜などを テーマにした小品や、我が国の神話に基づくモニュメンタルな肖像や神像を手がけました。
(チラシ裏面より)

私が佐藤玄々(朝山)を知ったのは、
碧南市藤井達吉現代美術館で2011年秋に開催された
「抱きしめたい! 近代日本の木彫展」で、
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-11-12
(碧南市藤井達吉現代美術館では高村光太郎展石黒鏘二展など、
彫刻の展覧会を結構やってますね。)
印象に残ったのが、佐藤朝山《問答》なんですよね。

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今回の展覧会でも出てました(チラシ裏面右上)が、
タイトルが《永遠の道(問答)》1913年 となっていました。
あらためて見て、あら意外と小さかったんだ‥‥と。
いえ、彫刻としてはそんなに小さくないんですけど、
(62.7×33.5×28.5cm)
なんかずいぶん大きな像だったような印象があって。。
座る釈迦と立っている僧との距離がすごく近くて緊張感あります。

山崎朝雲に師事し「朝山」という号をもらって独立、
初めて展覧会(第51回日本美術協会展)に出したデビュー作。
朝雲の弟子時代に、押入に隠れて彫っていたという伝説もあるが、
実際は朝雲も制作を認めていたらしい(かなりうろ覚えです)とか。

《密教徒(婆羅門僧像)》1914年 東京国立博物館蔵 が良かった。

《沙倶牟多羅姫と陁遮牟陀王》1915年 東京国立博物館蔵 は
戦災でアトリエを焼失して、多くの作品が失われてしまった朝山の
現存する数少ない大作(157.0×110.0×86.8cm) だとか。
《密教徒(婆羅門僧像)》が同じインドを題材にしているのに、
リアルで厳しい印象なのに対して、
この大作はふくよかで幸福感が伝わってくるようなカンジ。

そう、この佐藤玄々展、いろんな作風の彫刻が並んでいました。

フランス留学から帰ってからの作品が並んでいるところでは、
チラシのメインビジュアルにも使われている《筍》
――これ、同じようなのが2点あって、私にはどちらの作品か
区別つかなかったんですけど――とか、《白菜》がありましたが、
野菜の存在感はすごくあるけど、木彫だとわかる作り。

《牝猫》はエジプト彫刻のような、シャープで硬質な作りだし、

《鳩》とかはかなり形が簡略化されてるし、

《蜥蜴》はものすごくリアル!! 蜥蜴が乗っている竹も
木でできているとは信じられないほどの質感!!

昭和戦中戦後期の《神狗》は極彩色で装飾的! 迫力あります。

木彫って、彫りすぎたらもうオワリ、って思ってたけど、
佐藤玄々の制作では、木を継ぎ足して形を整えたりすることも
多々あったとか。

皇紀2600年を記念して皇居のお堀端に建てられた《和気清麻呂像》も
佐藤玄々の作ですが、彫刻家の人選で、師である山崎朝雲が佐藤を
推薦しなかったことから、「朝山」の号を返上し、本名の「清蔵」に戻り、
その後「玄々」と名乗るようになったそう。

この展覧会には《和気清麻呂像》の習作が2点と、太刀の原型が
展示されていました。

1階の展示室では、10年かけて制作された代表作《天女(まごころ)像》の
習作や関連の作品が展示されていました。

このあたりの装飾過多の彫刻、好きかって言われると、
うーん? って気もするんだけど、なんかすごい迫力は感じました。

《麝香猫(じゃこうねこ)》(チラシ裏面右下)は派手だけど
優美でいいなって感じました。

1階のもう一つの展示室では、《天女(まごころ)像》を3D撮影した映像が
上映されていました。ものすごく大きな像なので、日本橋三越本店に行くと、
仰ぎ見ることになりますが、正面から見た全体像から、
天女の顔や、周囲に配された鳥の彫刻などのアップも見ることができて
まぁ、なんと細部まで凝って作っているんだなぁと。
(あちこち視点が動くのと、あまりのけばけばしさにクラクラしましたが)

1階ロビーのモニタでは、1960(昭和35)年の日本橋三越本店での除幕式や
京都・妙心寺境内に設けた制作用の小屋で弟子たちと共に制作する様子を
記録したドキュメンタリーを上映していて、とても興味深かった。
この像を初めて見た人の感想ってどんなだったんだろう?

図録は迷ったけど、買いませんでした。

残念だったのが、カフェで玄々の彫刻とコラボした和菓子が
売り切れで食べられなかったこと。
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佐藤玄々(朝山)展、
福島県立美術館で2018年10月27日(土)~12月16日(日)に開催された後、
ここ、碧南市藤井達吉現代美術館に2019年1月12日(土)~2月24日(日)に
巡回してきて、その後、3月6日(水)~12日(火)に
《天女(まごころ)像》のある日本橋三越本店で開催されたそう。
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日本橋三越本店の展示は、入場無料で約40点を展覧するとのことなので、
ここ碧南よりは出品数が少ないのかな。でも佐藤玄々の代表作
《天女(まごころ)像》はここでしか見られませんからね。
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私もこの巨大な像、一度は実際に見なくてはと思いました。

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さて、カフェの和菓子も売り切れていたので、前回来た時に
気になっていたけど営業時間が過ぎていて残念だった
近くの九重味淋にあるカフェ「K庵」へ。
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伝統ある九重味淋がみりんを使った和食やイタリアン、スイーツを
提供するレストラン&カフェ

伝統を感じる門をくぐり
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趣のある庭を通ってお店へ。
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コーヒーを注文すると、
タルトとみりんのアイスクリームが乗ったプレートがサービスで付いてきました!
税込486円
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古民家をリノベーションした店内もいい雰囲気です。
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隣には、みりんを使った商品を販売する「石川八郎治商店」があります。
最近ハマっている甘酒を買ってきちゃいました。972円
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レストラン&カフェ K庵: https://kokonoe.co.jp/k-an


関連ランキング:和食(その他) | 碧南駅



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アーツ・チャレンジ2019 [美術]

2月24日(日)、愛知芸術文化センターへ行きました。
「アーツ・チャレンジ2019」をやっていました。
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ツイッターで流れてきて、あ、そんな時期か! と。
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これまで、2013年と2015年のアーツ・チャレンジを見に行ったことがあります。

過去記事:
アーツ・チャレンジ2013
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-02-04

アーツ・チャレンジ2015
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-03-04

無料で若い方の意欲あふれる作品を見ることができて楽しかったんですよね。
スタンプラリーでオリジナルグッズがもらえるのも嬉しいし。

でもこの日、午前中に用事ができたりしてなかなか出かけられず、
会場の愛知芸術文化センターに着いたのが15時過ぎ(^^;)

最終日は16時までだから、全部は見られないかもと思いつつも、
受付でスタンプラリーの用紙をもらいました。

受付のある地下2階フォーラムに展示されていたのが
【8】進藤 篤《KACHINA》
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モフモフしたものが動いています。踊っているような、
何か生き物? 妖精とかオバケ?のようにも見えてきたり‥‥これ、台はルンバ??

子どもに大ウケしてました。


どの作品から見てもいいんですが、まずは【1】と【2】のある12階へ。

【1】三瓶 玲奈《Landscape - 絵画の構造についての考察》
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とても気持ちのいい絵画だなって。窓から外の庭の風景が見えるのもいいな。
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現代の印象派?みたいなカンジ??
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隣の部屋では、
【2】大東 忍《震えるおどり》
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部屋に入ると、人のような布(?)の立体が目に飛び込んできます。

作品の解説(?)をもらって見回すと、
壁にモノクロの絵が掛かっています。
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この絵、なんか雰囲気があっていいですね。木炭かな?
寂しい夜の街灯の下で踊っている人が一人。
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二枚目の絵では踊っている人が二人になってます。

この布の立体はその二人?
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反対側の壁の絵には人がいません。
その横に、絵から抜け出たような人の絵が並んでいます。
この他にもう1枚の人の絵がありました。
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いろんな物語が浮かび上がってくるようだと見ました。

まだ改修工事で閉館中の愛知県美術館がある
10階の屋外庭園にあったのが、
【3】ナノメートルアーキテクチャー《鈴でなる鐘》
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ここに作品が設置されたのは初めて見ました。
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なかなかいい音がします。
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‥‥もっと鳴ってもいいように思いましたが。

ついでに、いつもガラス窓越しに見ている
アルナルド・ポモドーロ《飛躍の瞬間》1984年
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近くでじっくり見てきました。


エレベータで地下2階まで降りて、作品はどこ?って歩き出したら、
暗い通路の先に植物の絵がありました。
【7】加藤 真史《I Can't Remember even Forget (Forest)》
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色鉛筆で描いた絵がたくさん合わさって壁を覆っています。
絵の前の空間が狭すぎて、絵全体を正面から見ることはできません。
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この植物の絵、気持ちのいい空間になっているし、
見ていて癒されますが、
たくさんの絵をつなげているのはなぜ?
つなぎ目を特に隠そうとはしていないですよね。
忘れたくても思い出せない記憶」って‥‥???
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通路に元から設置されている展示ケースには、
【6】小林 美波《ego》
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ライフマスクに表情が違う様々なキャラクターを描く事で、二次元キャラクターと 「私」が行う一方的でどこか虚無的なコミュニケーションを視覚化しました。

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この展示ケースをドラマチックに使っていると思いました。
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‥‥私には「様々なキャラクター」ってよくわからなかったんですが。

このドラマチックな地下階段を上がった(今回ここを使った作品ないんですね)
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地下1階南側階段上部踊場には
【5】Yuma Yoshimura《our reconfirmation》

強烈なライト、金属板、黒い壁‥‥雰囲気があります。
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この隠れスペース?って場所によく合ってます。
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金属板の表面のひっかいたマチエールもいいカンジだけど‥‥
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あと一つの作品は、総合受付のある地下2階からエスカレータを
上がったところにスクリーンがありました。
【8】加藤 立《見えない方へ歩いていく》
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名古屋市美術館のある白川公園を歩く男の人‥‥って見てると、
男の人以外は後ろ向きに歩いています!!
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愛知芸術文化センターへ向かって歩いて来ているようですが、
男の人以外は皆、後ろ向きに歩いてます!!‥‥ってことは?!
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鳩も後ろ向きに歩きます(^▽^)
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地下2階の進藤篤さんの作品が見下ろせます。
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スタンプ用紙にラリー全てのスタンプが集まったので、受付で
アンケートを出してオリジナルグッズをゲットしました。
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アンケートにも書いたんですが、今回作品が8つなので、
なんだかちょっと物足りない気分‥‥
(私が見た2013年は10作品、2015年は13作品ありましたので)

日曜美術館で越後妻有アートトリエンナーレを取り上げていた時、
総合ディレクターを務める北川フラムが、こういう芸術祭では
ある程度のアートの数が必要とか言っていた(あくまで私の記憶です)なー。

ま、全部見ないうちに撤収時間にならなくてよかったんですが。

それに‥‥なんか、皆キレイにまとまっているんだけど、
なんだかパワーがイマイチってカンジ。
笑っちゃう程のばかばかしさ?を感じるような作品が見たかったなぁ。

アンケートの良かった作品には、
【1】三瓶玲奈さんと、【2】大東忍さんの作品にチェックをつけました。


愛知芸術文化センター8階で、この日までの
名古屋造形大学卒展がまだ入れたので、せっかくなので覗いてみました。
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中央の彫刻は、近藤かのこ《同調圧力(鉄)》
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大学院 視覚伝達デザイン
王 嘯辰《のぞき》
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窓から覗いてみると!! ハハハ!

やっぱり私はグラフィックデザイン科が興味ありました!!
北川太我《ユニオン劇場のブランディングポスター》
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ピンク映画を上映している映画館の
マナーやイメージ向上を狙ったポスター。上品です!
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植村 葵《パッケージデザインの研究》
一応、私全部正解がわかりました!
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前列だけ見て、あれ?どこが違うの??って見たけど、
後列を見たらわかりました。(正解は前列の一番左)
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これは蚊取り線香の成分が除虫菊だということを知っているとわかりますね。
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土屋朱梨《くだらないピクトグラム》
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右上は「青海波」その下は「幸運」「子どもが描く太陽」とか
(スミマセンうろ覚えです)意味が書いてあるカードをめくりながら
クスッとしてました。
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学生たちのパワーを感じて面白かった!!


アーツ・チャレンジ2019: http://aichi-art.com/arts-challenge/
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京都国立近代美術館「世紀末ウィーンのグラフィック」展 [美術]

2月14日(木)、京都国立近代美術館へ行ってきました。
「世紀末ウィーンのグラフィック
 デザインそして生活の刷新に向けて」をやっています。
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今年は豊田市美術館で開催される「クリムト展」をはじめ、
「ウィーン・モダン」展や「ギュスターヴ・モロー」展
「ラファエル前派の軌跡」展など、私好みの展覧会が
目白押しなんですが、この
「世紀末ウィーンのグラフィック」展もその一つとして
チェックしていたんです。
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京都国立近代美術館での会期が1月12日(土)~2月24日(日)と、
意外と短いので、焦っておりました
(その後、東京の目黒区美術館へ4月13日~6月9日に巡回する
そうですが、我が家からだと余計行きにくくなるので)
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2月14日(木)、シフトでパートが休みだったので、この機会にと。
でも私のことですから、ついつい朝のんびりしていて、
JR西岐阜駅から東海道線の米原行きに乗ったのが11時53分ww
岐阜から京都って意外と近いんですよね。在来線で行けるし。
西岐阜から山科まで1,940円、山科から地下鉄東西線で「東山」駅まで260円
2時20分頃には京都国立近代美術館に着きました。
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観覧料一般当日1,000円でチケットを買い、館内へ。
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コートをロッカーに預けて、エレベータで3階へ。

展示室入口正面には
武蔵野美術大学美術館・図書館所蔵の
リヒャルト・ルクシュ《女性ヌード》1905年頃 の石膏像が
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ウィーン工房が1904年から1905年にかけて建設した
プルカースドルフのサナトリウムのエントランス上部に設置することを
目的に制作された彫像の、原型ではないかと考えられているそう。
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会場の配置はこんなカンジ(置いてあった出品リストより)
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京都国立近代美術館のサイトにpdfで出品リストがあります
http://www.momak.go.jp/img/2018/429/vienna_list.pdf


この展覧会に展示されているのは、ほとんどが
ここ、京都国立近代美術館が2015年に収蔵したコレクションで、
アパレル会社の創業者、平明暘氏が蒐集したものだそう。
(入口の石膏像とアドルフ・ロースの家具のみ武蔵野美術大学所蔵だけど、
それらも平明暘氏が蒐集したものなんだそう)
なので(?)なんと撮影可なんですよ!!!
(アドルフ・ロースの家具コーナーのみ不可)

もう、これ素敵! こっちも素敵!! って、写真撮りまくっちゃいました。

まず最初のコーナー
Ⅰウィーン分離派とクリムト
1867年に、「時代にはその芸術を、芸術にはその自由を」という有名なモットーを掲げて ウィーン分離派(正式名称: オーストリア造形芸術家協会)が結成されました。 芸術・デザインの刷新を求める彼らが重視した活動が、展覧会活動と 機関紙「ヴェル・サクルム(聖なる春)」の刊行です。(チラシ中面より)
ウィーン分離派の中心人物がグスタフ・クリムトです。

1.ウィーン分離派―展覧会と機関紙「ヴェル・サクルム」
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グスタフ・クリムト《ウィーン分離派の蔵書票》1900年頃
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コロマン・モーザー《11月》
「ヴェル・サクルム」(第5年次、1902年、267頁)のためのオリジナル版画
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菊川英山の挿画が使われたウィーン分離派の
第6回美術展のポスター 1900年頃
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カール・モル《ホーエ・ヴァルテの住宅(コロマン・モーザー邸)》
「ヴェル・サクルム」(第6年次、1903年、271頁)のためのオリジナル版画
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フリードリヒ・ケーニヒ《ミューズ礼賛》1901年
墨、カードボード
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フェルナンド・アンドリ《天使と二人の人物(2)》1905年頃
水彩、グアッシュ、紙
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フェルナンド・アンドリ《宗教画展(ウィーン分離派会館、1905年)のための壁画デザイン(1)》
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フェルナンド・アンドリ周辺作家《壁画のためのデザイン》1912年頃
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ミレーヴァ・ロラー《女の隊列》1904年頃
木版、チャイナペーパー
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2.クリムト、シーレ、そしてココシュカ

クリムトやシーレ、ココシュカのスケッチなどもありました!

グスタフ・クリムト《右向きの浮遊する男性裸像》
(ウィーン大学大広間天井画《哲学》のための習作) 1897-99年
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クリムトのウィーン大学大広間天井画のための習作が並んでいました
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1918年発行「クリムト作品集」には、
現在、愛知県美術館所蔵の《黄金の騎士》も入ってるんですね。
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100年前とは思えない! 印刷技術ここまで進んでたんですね。

『ヴェンディンゲン:グスタフ・クリムト特集号』
(第3年次2号) 1920年
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クンストシャウ・ウィーン(編)
『クンストシャウ・ウィーン臨時カタログ 1908年』
1908年
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『エゴン・シーレの素描』1917年
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エゴン・シーレ《アルトゥール・レスラーの肖像》
ドライポイント、和紙 1914年
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Ⅱ新しいデザインの探求
カラー印刷技術や写真製版技術の発展を背景に、当時、デザイン刷新の参考とすべく 数多くの図案集が刊行されました。中でもカール・オットー・チェシュカや コロマン・モーザーが製作に参加した『泉(Die Quelle)』シリーズや ベルトルト・レフラーによる『ディ・フレッヒェ(Die Fläche)』で提案された 多彩な図案は、今なお新鮮さを失っていません。(チラシ中面より)

1.図案集の隆盛

カール・オットー・チェシュカ《ワイン》
カール・オットー・チェシュカ/マルティン・ゲルラハ
『ビネット形式のアイデア大全』
(『ディ・クヴェレ(泉)』第1巻)のためのデザイン案] 1901年頃
卵テンペラ、紙
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マックス・ベニルシュケ《書籍装丁と平面模様》
(『ディ・クヴェレ(泉)』第2巻)のためのデザイン案
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いいなぁ! こんな図案集、今出版されてても私買っちゃいます。

コロマン・モーザー(著・画)《平面装飾》
(『ディ・クヴェレ(泉)』第3巻) 1902年]
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ベルトルト・レフラー(編)
『ディ・フレッヒェ(平面)― 装飾デザイン集(新シリーズ)第Ⅱ巻』
1910/11年
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2.デザイン研究のプラットフォーム
―ウィーン工芸学校とウィーン工房を中心に


コロマン・モーザー
《踊り子[ウィーン工房金工作品エンボスのためのデザイン]》
1904年頃
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コロマン・モーザー
《腕を上にあげた少女立像
[ウィーン工房金工作品エンボスのためのデザイン]》1904年頃
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オスカー・ココシュカ
《窓辺の少女[ウィーン工房絵葉書 No. 152]》 1906–08年
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ウィーン工房(編)
『ウィーン・ファッション 1914/15』(1・4・5号)1914/15年
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ウィーン工房では、多くの女性デザイナーが活躍していた。
当時造形芸術アカデミーは女性に門戸を閉ざしていたが、
ウィーン工芸学校は開校時から女子学生の入学を認めており、
ヨーゼフ・ホフマンたちは優秀な女子学生を積極的に
ウィーン工房に招き入れた。
これらのファッション・プレート集は
そういった女性デザイナーによって制作されたそう。


参考出品
フェリーツェ・リックス(フェリーツェ・“リチ”・上野=リックス)
絵本 1915年頃
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上野リチ(フェリーツェ・リックス)も、
ウィーン工芸学校でヨーゼフ・ホフマンに学び、
ウィーン工房で活躍した女性デザイナーで、
京都出身でウィーンに留学し、ホフマンの事務所に入所した
建築家・上野伊三郎と出会って結婚します。
夫妻の作品と関連資料が、2006年に京都国立近代美術館に寄贈され、
2009年に「上野伊三郎+リチ コレクション展」が開催されたそう。


パウル・レス《鳥のいる葉装飾模様》1907年頃 (上)
ヴェンツェル・オズヴァルト《鳥のいる縁飾り》1908年頃 (下)
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ヨーゼフ・ホフマン周辺作家《ダイナミックな装飾》1910年頃
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エリザベート・クーディシュ=ツーバ《十字架墓標》1920年頃
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マリー・フォン・ウヒャティウス《ステンドグラスのデザイン》1905年頃
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3.オットー・ヴァーグナーとヨーゼフ・ホフマン
そしてアドルフ・ロース


撮影不可だった、アドルフ・ロースの重厚な家具が展示されていました。


Ⅲ版画復興とグラフィックの刷新
19世紀における写真の発明は、それまで視覚情報の複製や記録といった 役割を担ってきた版画の存在意義を大きく揺るがし、 芸術としての版画への模索という動きを生み出しました。 その際に積極的に参照されたのが、当時西欧で大きなブームとなっていた 日本の多色木版画です。作品として制作された版画は、 絵画に比して廉価ということもあり、広く人々の生活を彩ることになりました。

1.木版画の復権

ヘーデ・ヤーン
《リーヒテンシュタイン城(モラヴィア地方シュテルンベルク)》
1913年
多色リノカット、カードボード
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ミレーヴァ・ロラー《恋人たち》1904年頃
木版、和紙
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ルートヴィヒ・ハインリヒ・ユンクニッケル
《シェーンブルンのあずまや》1911年
多色木版、和紙
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ルートヴィヒ・ハインリヒ・ユンクニッケル
連作「シェーンブルンの動物たち」より 1909年
多色木版、和紙
《豹》(左) 《禿鸛》(右)
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《フラミンゴ》(左) 《三羽の青い鸚鵡》(右)
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いいなぁ!! 特に《三羽の青い鸚鵡》は日本の浮世絵を思い起こさせますね。

カール・クレネク《森の中の少女》1906年
木版、水彩、紙 (上)と、
カール・クレネク《四季》1906年
木版、和紙/レボレロ(蛇腹折) (下)
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わーー!! モロに私の趣味ですっ!!!

ベルトルト・レフラー《パンフルートを吹くピエロ》1910年頃 (左)
ベルトルト・レフラー《マーキュリー》1910年頃 (右)
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木版の白と黒のバランス、とても素敵!

フランツ・フォン・ツューロウ《豚飼い》1908年頃 (左)
木版、水彩、紙
フランツ・フォン・ツューロウ《庭の垣根》1911年頃 (右)
型刷、水彩、紙
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2.版画の新潮流

レオポルト・シュトルバ《木の下の少女》1906年
カラーリトグラフ、手漉紙
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ベルトルト・レフラー《童子》1910年頃
カラーリトグラフ、紙
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Ⅳ新しい生活へ
グラフィックにおける新たな試みは、当時盛んに刊行された 美術雑誌や挿絵入り雑誌だけではなく、様々な媒体を通して人々の生活へと 浸透していきました。日々新しいグラフィック・デザインに触れること、 それは生活における新たな意識を生み出すことにも繋がりました。

1.日常生活とグラフィック・デザイン

レオポルト・フォルストナー
《案内状〈L. W. アベルスの講話、アルノート画廊於〉》1900年頃 (後左)
エディタ(ディタ)・モーザー《トランプカード》1905年 (前)
『キャバレー〈フレーダーマウス〉上演本』1907年 (後右)
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コロマン・モーザー《月次絵》1899年頃
カラーリトグラフ、カードボード
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ハインリヒ・レフラー、ヨーゼフ・ウルバン(挿画)
『オーストリア月次絵』1900年
印刷: 帝立王立宮廷国営印刷所、ウィーン
カラーリトグラフ、印刷、紙/書籍
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エディタ(ディタ)・モーザー《1908年度版カレンダー》1907年
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エディタ(ディタ)・モーザー《1910年度版カレンダー》1909年
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なんてモダンなカレンダー! 欲しい!!

2. 挿画と装丁

本の装丁や挿画が展示されていました。
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カール・オットー・チェシュカ《三人の騎士》1905年頃
木版、和紙
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写真に背景が映り込んでます(^^;)が、
なんかドラマチックな雰囲気を感じる絵(版画)です。

すごく私好みの展示でした。私は大学でグラフィック・デザインを専攻したので、
(ま、もともとは少女マンガから入ったんですけど)
絵画より、このあたり(アール・ヌーヴォーとか、世紀末)のグラフィックが
ツボなんです。撮影可だったのも嬉しかった。でもさすがに、
300点以上の展示(シリーズも1点として数えてるので、実際はもっと多い)は
ちょっと見るのに疲れました。

写真いっぱい撮りましたが、やっぱり帰ってからも見返したいので、
図録も買いました。2,200円。
表紙が赤いデザインと白いデザインのがあって、白を選択。
分厚い!! 図録が自立します(笑)
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「世紀末ウィーンのグラフィック」展示室を出て、4階のコレクション展へ。

最初に、
ウィリアム・ケントリッジ《俺は俺ではない、あの馬も俺のではない》2008年
という、8面映像インスタレーション
正直、??? ってカンジ。
ゴーゴリの短編小説を原作としたとかって説明と、
古いソ連時代っぽい映像の雰囲気から、てっきりロシアの作家かと思ったら、
1955年、南アフリカ共和国ヨハネスブルグ生まれの方なんですね。

次のコーナーが「冬の日本画
雪や梅の絵が並んでいて、冬のキリッとした清新な雰囲気が
味わえて良かった。

上野伊三郎とインターナショナル建築会
「世紀末ウィーンのグラフィック」展に特別出品されていた
リチ(1893–1967、 Felice "Lizzi" Ueno-Rix)と結婚した
上野伊三郎関係の資料や雑誌が展示されていましたが、
正直あまり興味がなくて見てません。

ルーシー・リーとヨーロッパの陶芸
展示されていたルーチョ・フォンタナの陶版、あれ? これって‥‥
岐阜県現代陶芸美術館「1964」展で見た
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-01-28
1964年に開催された「現代国際陶芸展」に出品された作品だ!
あの時の海外の作品は京都国立近代美術館に収蔵されたんだそうですね。

河井寬次郎作品選

没後30年 水木伸一

長谷川潔の版画:マニエール・ノワール
このあたり、図録を買いたかったので(ショップが閉まってしまわないかと)
ちょっと駆け足です。

追悼 岩倉 壽
2018年10月11日に逝去した日本画家・岩倉 壽氏を追悼して、
岩倉 壽の作品と、画家が尊敬して止まなかった猪原大華の作品が
展示されていました。私はどちらも名前も知らなかったんですが、
すりガラスを通して見たような、もやっとした雰囲気の絵、
正直ふーーん‥‥って感じだったんですが、この作品はいいなって見ました。
岩倉 壽《西の窓》2009年
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(たまたま他の方が撮影していたので、
あ、ここコレクション展、撮影可(一部不可もあり)だったんだ!
って撮影してきました。冬の日本画コーナーも撮ってこれば良かった(;.;)

コレクション展の展示室を出ると、正面に平安神宮の巨大な赤い鳥居が
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エレベータで1階へ降りて、ショップで図録を買いました。

館内入口より(今回、階段は通行止めになっていました)
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ロビー
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館内のカフェも閉まっていたので、隣のみやこメッセ内の
カフェレストラン「浮舟」でぜんざい食べて帰りました。600円
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京都国立近代美術館: http://www.momak.go.jp/

京都国立近代美術館「世紀末ウィーンのグラフィック」展のページ
http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2018/429.html

京都国立近代美術館のコレクション展のページ
http://www.momak.go.jp/Japanese/collectionGalleryArchive/2018/collectionGallery2018No05.html


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今年は、私好みの展覧会が目白押しっ!!
豊田市美術館「クリムト展」 7月23(火)日~10月14日(月・祝)はもちろん!!
(会期前半なら年間パスポートの有効期限内だ!!)
2013年の愛知県美術館「クリムト展」のことはこちら:
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-01-21


国立国際美術館「ウィーン・モダン」展 8月27日(火)~12月8日(日)
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あべのハルカス美術館で
「ギュスターヴ・モロー展」 7月13日(土)~9月23日(月・祝)
「ラファエル前派の軌跡展」 10月5日(土)~12月15日(日)
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と、東京だけでなく大阪にも巡回してくるのが嬉しい!
これに「カラヴァッジョ展」の3展セット券3,400円ってのはおトクだけど、
「カラヴァッジョ展」はあべのハルカスの前に名古屋市美術館に巡回してくるし、
カラヴァッジョはちょっと‥‥なので。
2016年に国立西洋美術館で「カラヴァッジョ展」を見たことはこちらに:
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-04-02


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メディアコスモス新春美術館2019「色即是芸」 [美術]

2月11日(月・祝)、「みんなの森 ぎふメディアコスモス」へ行きました。
「みんなのギャラリー」で
メディアコスモス新春美術館2019~色即是芸~ が開催中
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「ぎふの画廊めぐり」を開催している
「タウンミュージアムぎふ」の7つの画廊がセレクトした
7名の岐阜にゆかりある若手作家の作品が展示されています。
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飯沼由貴 (ギャラリー水無月)
清水温度 (田口美術)
田口由花 (長江洞画廊)
塚田美登里 (画廊 文錦堂)
新里明士 (画廊 光芳堂)
日比野拓史 (後藤紙店)
平野真美 (柳ケ瀬画廊)

入場無料で、立派なパンフレットももらえて、撮影もOK!!
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祝日だったこともあり、様々な方が入ってこられてました。
展示室へ入ると
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わー!! 田口由花さんのロマンティックな絵も素敵だし、
塚田美登里さんのガラス作品も素敵!!
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塚田美登里さんは、1972年 岐阜県生まれ
現在は富山市内で制作活動をされているそう
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塚田美登里《積翠》2019
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塚田美登里《森羅》2019
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塚田美登里《光華》2016
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田口由花さんは1992年 岐阜県可児市生まれ
2015年 愛知県立芸術大学 日本画専攻卒業
2017年 東京藝術大学大学院 日本画専攻修了
現在は美濃加茂市にて制作されているそう

田口由花《花信風》2017
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田口由花《明・蓮》2016
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田口由花《レダと白鳥》
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花や女性がとてもロマンティックに描かれていて素敵!

田口由花《明ける時》2018
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田口由花《彼岸花》2018
小品だけど、写実的でありながら装飾的で素敵!
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金魚を描いた作品が2点並んでました
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田口由花《パンドラ》2015
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清水温度さんの絵には驚きます。
かなり大きな絵ですが、何が描いてあるかわかりますか?
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清水温度《特許絵画_スケートボード》
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清水温度さん、私はかなり前からツイッターやブログで知って、
面白いことをされているなぁ!!って
「モザイコ」って、離れて見ると人の顔が見えてきたりする
「超低解像度絵画」で、Tシャツとか制作されてたんですが、
グラフィックでシャープなところがとても良かった。

展示の紹介文やパンフレットには、

従来「超低解像度絵画」と呼んでいたものの、
進化形でもって一昨年(2017年)秋に特許を取得しました。
ありえない「粗さ」と写実性の共存。
あるところで突然、ものの見え方(世界?)が変わる経験。
人間の目というのか認識能力というのか、つくづく不思議です。


清水温度《特許絵画_リンゴ》2018
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《特許絵画_リンゴ1》
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《特許絵画_リンゴ2》
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近くで見たら、抽象絵画にしか見えませんよね。
私もしばらくわかりませんでした。絵の横に
「何が描かれているかわからない方は、スタッフに尋ねるか、
 スマホをかざすとわかるかも」って書いてあったので
写真を撮るつもりもあってスマホをかざし、画面を見て、
りんご3個が見えた時は、すごく驚いて嬉しかった!
このカンジ‥‥なんか昔流行った、飛び出す3Dで、見えた! って
感覚みたいな‥‥もちろんそれよりは練習もいらずに誰でも見えるんですが、
わからずに過ぎていく人も多かった(無料でたまたま入ってきた人も多い)ので。


さて、順路に従って展示室を出ると、壁に展示されていたのは、
会期中に開催されるワークショップ
「うごく!もぐもぐリスをつくろう!」と「豆皿つくり」を
展覧会の事前研修「サポーター勉強会」で体験した作品たち。
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「うごく!もぐもぐリスをつくろう!」の講師の足立絵美さんは、
3年前の新春美術館の出品作家(日本画家)で、今
加藤栄三・東一記念美術館「ぎふ次世代の作家展」
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2019-01-11
出品していらっしゃる等、ご活躍中です。
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「豆皿つくり」の講師は、陶芸作家の大野裕之さん
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奥の展示室には平野真美さんの作品がありました。
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平野真美さんは2017年春に岐阜県美術館で開催された
清流の国ぎふ芸術祭 ART AWARD IN THE CUBE 2017
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-05-18
に《蘇生するユニコーン》という作品を出されて、
私はその展覧会の中で一番インパクトあっていいと思ったんですが

今回は《ストーリーテラー》という作品
3羽のフクロウが
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近づくと
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目が動いたり、顔をかすかに動かしたりするんですが‥‥
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うーーん??


飯沼由貴さんの展示
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加藤栄三・東一記念美術館「ぎふ次世代の作家展」にも
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2019-01-11
結構大きな絵を出品していらっしゃるんですが、
こちらに展示されていた中央の絵も大きい(F100×3)!!
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飯沼由貴《ながされる》2017
コアラ? 何匹いるんだろう??
まぁ、よくこんなに描いたもんだ!! って。

アライグマとキツネ どちらも《みつめる》というタイトル
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飯沼由貴さんが描く動物はこちらをじっと見つめているんですね。
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猫好きにはたまりません。まといついているネズミたちもカワイイ。
こちらを見つめる猫の目のなんと美しいこと!
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羊がいっぱいー
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こちらの壁にも飯沼由貴さんの作品が並んでます
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展示室中央には新里明士(Niisato Akio)さんの作品が

新里明士さんは1977年 千葉県生まれ
2001年 多治見市陶磁器意匠研究所終了
2011-2012 文化庁新進芸術家海外派遣制度によりアメリカ・マサチューセッツ州にて制作
現在 岐阜県土岐市にて制作 とのこと

新里明士《光器》2015
「蛍手」ですね、光に透ける繊細な器がとても素敵です。
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新里明士《光椀》2018
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新里明士《光盃》2017
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日比野拓史さんの作品
左《深い海を旅する》 右《赤の世界》2017
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これは‥‥日本画?
日比野拓史さんは1981年 岐阜県生まれ
2008 多摩美術大学 博士前期課程美術研究科 日本画領域修了

グラフィックなワニの表現やトリミングされた構図が
とてもクールな感じ!
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日比野拓史《真夏の白昼夢》2017
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日比野拓史《光が降る》2017
麻紙に岩絵の具、金銀箔
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今回、とても私好みの作品がたくさんあって良かった!!
これだけの展覧会が無料!! パンフレット付!!! 撮影可!!!!
2月24日(日)まで


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3年前、ぎふメディコスができて初めての新春に開催された
メディアコスモス新春美術館のことはこちら:
ぎふメディアコスモス「色即是芸」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-02-03

2017年は「熊谷守一展」でした
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「タウンミュージアムぎふ」会長で
熊谷守一の作品を多く扱っていて、
公益財団法人熊谷守一つけち記念館 評議員・学芸員でもある
「柳ヶ瀬画廊」の特別協力で
多くの個人蔵の熊谷守一作品が展示されていました。
柳ヶ瀬画廊: http://www.yanagase-web.com/
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写真家・藤森武が1974年から3年間、熊谷守一を取材した写真の
展示もありました。


2018年のメディアコスモス新春美術館2018「色即是芸」展
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出品作家は
宮野孝司 (後藤紙店)
川合 優 (画廊 光芳堂)
坂本一樹 (田口美術)
池田省吾 (画廊 文錦堂)
二村元子 (柳ケ瀬画廊)
山本真澄 (長江洞画廊)
大竹寛子 (ギャラリー水無月)

二村元子さんの展示
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点字を使ったアート作品《家族私考》2018
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点字が体験できるコーナーもありました。
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近くの長江洞画廊で、この展示にも出品している山本真澄さんと
足立絵美さんの「スプラウト展」をやっているということだったので、
行ってみました。(画廊はなかなか私には敷居が高いんですけど)
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長江洞画廊: http://www.chokodo.com/

みんなの森 ぎふメディアコスモス: https://g-mediacosmos.jp/
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松坂屋美術館「ウィリアム・モリスと英国の壁紙展」 [美術]

1月27日(日)、名古屋市博物館「画僧 月僊」展を見終わって、
松坂屋美術館へ行きました。

「ウィリアム・モリスと英国の壁紙展
   ―美しい生活をもとめて―  」をやっています。
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ウィリアム・モリスの展覧会は、昨年春に、
豊橋市美術博物館「ウィリアム・モリス」展を見てますし、
それまでも愛知県美術館や岐阜県美術館でアーツ&クラフツの
展覧会を見てたりして、モリスは大好きなんですけど、
まぁ、特に見たいってわけでもなかったんですが、
名古屋市博物館を5時に出て、地下鉄乗り放題の「ドニチエコきっぷ」も
持ってたものですから、松坂屋美術館なら7時半までやってるし、
ついでに見て来ようかな‥‥ってくらいで行きました。

松坂屋美術館、観覧料一般当日が、ドニチエコきっぷ提示で、
200円引き! の800円になりましたっ!!

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展示室最初は、
第一章 ウィリアム・モリス以前

フランス製のバラや花を自然主義的に描いた壁紙は
ロココ調で、私はロマンティックで素敵だなぁって見たんですけど
(まぁ、私の家はもちろん、日本の家の壁紙には無理でしょうが)
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こういう「だまし絵」風な壁紙は、1850年代から始まる
英国のリフォーム(デザイン改革)運動で、「まやかし」だと
批判されていくんだそう。
モリスもこういった「本物にみせかけた花や、
本物のように思わせる陰影をつけること」を拒絶していたそう。
なるほど、モリスのデザインは平面的ですね。

これ壁紙なのね! って見たのがこちら
「パノラマ画」、フランスでは「ペイザージュ」として知られる風景画の壁紙
《北アメリカの風景》
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1834年に作られたもので、1690枚もの版木を使って印刷されているそう。
「この壁紙が使われた最も有名な場所は、1962年に米国大統領夫人
ジャクリーン・ケネディが室内装飾をさせたホワイトハウスの外交官応接室である。」

ジャポニスムが流行すると、日本のモチーフを取り入れた壁紙が作られたり、
日本の「金唐革紙」が人気で、横浜の工場と契約を結んで輸入していたそう。
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第二章 ウィリアム・モリスとモリス商会

モリスが新婚の新居「レッド・ハウス」の庭のバラと格子垣から
インスピレーションを得てデザインした《トレリス(格子垣)》をはじめ、
草花や鳥をデザインした壁紙が並んでいました。

展示室の外にあった記念撮影コーナー
《トレリス(格子垣)》のパターンが使われています。
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モリスの壁紙は今までも見てますが、今回は壁紙だけに特化した展覧会。

興味深かったのは、ブロック・プリントで壁紙を作っている映像。
こんな手作業で手間かかってるの?!!!って。
木版なんですね!! 天井から吊るした版木にインクつけて、紙に押し付けて、
長い紙を天井から吊るして乾かして、またプリントを重ねていく!!

それぞれの壁紙のキャプションに「ブロック・プリント〇版」なんて
あるんですけど、チラシに使われている《ピンパーネル(るりはこべ)》は、
11版! そういった手作業のプリントを11回繰り返しているんですよね!!

チラシ裏面左下の《ブラックソーン(スピノサスモモ)》は23版!!

版木も展示されていましたが、これで大きな壁紙をプリントしていくのは
すごい手間のかかる作業ではないかと。

モリスの壁紙を使った室内イメージが展示されていて撮影可でした。
‥‥うーん、ちょっとゴテゴテしすぎなんじゃ??
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最後の方に、現代風イメージのコーナーができてましたが、
‥‥うーーん、使われている壁紙は素敵だけど、なんだかなぁ
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第三章 アーツ・アンド・クラフツ運動

モリスに影響を受けたデザイナーたちの壁紙が展示されていました。

でもまぁ、モリスの壁紙がずらーーっと並んでいる途中から正直
見るのに飽きてきちゃってたし、閉館時間も迫ってたので、
駆け足で見て、図録2,300円買って帰りました。

英国の壁紙デザインに特化した展覧会、私は意外と
ウィリアム・モリス以前が面白かったです。

この展覧会、
2018年7月7日~8月26日 群馬県立近代美術館
2018年10月10日~22日 大阪・阪急うめだ本店
2018年11月17日~12月27日 久留米市美術館
と巡回してきて、
2019年1月2日~2月17日 名古屋・松坂屋美術館
その後、
2019年4月20日~6月2日 横浜・そごう美術館
へと巡回するそうです。
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名古屋市博物館「画僧 月僊」展 [美術]

1月27日(日)、名古屋市博物館へ行ってきました。

特別展「画僧 月僊」の最終日。
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チラシ中面(クリックで拡大します)
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チラシ裏面(クリックで拡大します)
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月僊(げっせん 1741-1809)は、江戸時代の中頃に活躍した浄土宗の画僧です。 名古屋に生まれ、幼少にて仏門に入りました。江戸や京都で修行するかたわら絵を学び、 ユニークな仙人の絵で人気を博します。伊勢国、寂照寺の住職となると、絵を売って 寺の再興に努め、貧民救済にも尽力しました。(チラシ裏面より)

27日(日)、ぽっかり空いたんですよね。
美術展行きたいなぁ、どこにしようか? なんて考えてて、
この展覧会、今日までかー、なんてカンジで。

展覧会始まるまで、名前も聞いたことがなかったんです。
チラシ見て、画力すごいな、こんな画家(画僧)がいたんだ!
とは思ったんですが、まぁ私、日本の古い絵画って、
琳派とか金地に描かれた派手な絵は好きだけど、
こういうあまり色のない絵ってなんかジミな印象で、
それほど行きたいとは思ってなかったんですが。

12月30日放送の日曜美術館アートシーンで紹介されてて
なんか良さそう、月僊の絵がまとまって見られるのも、
今日がラストチャンスかも‥‥って。
でも私のことなので、日曜日ついダラダラしてしまい、
家を出たのが2時(^^;) もうあきらめようかなぁとも思ったんですけど。

名古屋市美術館は、名古屋から地下鉄桜通線で「桜山」下車。徒歩約5分。
片道料金が270円なので、600円で地下鉄乗り放題になる「ドニチエコきっぷ」を
購入。往復で570円だけど、「ドニチエコきっぷ」提示で
入館料が100円引きになるんですよ!

名古屋市博物館に着いたのが3時半頃。
アプローチにあった看板が良かった(帰りにじっくり読んで撮影しました)
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《人物図衝立(鍾離権・呂洞賓)》
中国の仙人、鍾離権(しょうりけん・お団子の髪型)と 呂洞賓(りょどうひん・帽子を被る)を描いた風変わりな作品。 仙術を教える場面のようじゃが、妙に馴れ馴れしいのぉ‥‥。」と。

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《琴棋書画図(松下百老)》
集団や群像の表現も月僊作品の魅力のひとつ。白髪白ひげの老人が たくさん集まって琴や囲碁、書道や絵画を楽しむ様子を描いておる。 一人として同じ顔、同じポーズの人がいないのは流石じゃな。」と
それぞれの老人が本当に楽しそうで、こっちまで笑えてきました。

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龍の病気を治したといわれる伝説的な馬医・馬師皇(ばしこう)を描いた作品。 墨で描いた龍の絵はたくさんあるが、こんな姿は珍しいじゃろ。 口をぽっかり開けて医者に全てを委ねる愛らしい姿を描きとめておる。
この作品、前期(12/15~1/5)展示だったのでこの日は見られませんでした。

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月僊は画僧として多くの涅槃図を描いているそう。
今回の展示では、名古屋市博物館が所蔵する巨大なものをはじめ、
この看板に使われている全体を薄墨で塗り込めたものは、
釈迦の死を悲しむ弟子たちの姿が、法隆寺五重塔の塑像軍とよく似ている
他に2点が出品されていました。

「ドニチエコきっぷ」を提示して、
観覧料一般当日1,300円が100円引きの1,200円になりました。

第1章 画業のはじまり―復古と革新の18世紀
最初に自画像と伝えられる《僧形立像(伝自画像)》があり、
隣に谷文晁(1763-1841)が56歳の月僊と出逢って描いた
小さなスケッチが展示されていました。

チラシ中面左上に2つが並んでいますが、だいぶ印象が違うのは、
描かれた年齢の違いと、自画像と他人が描いた絵の違いなんでしょうか。

次に、月僊の江戸での修行の師・桜井雪館(1715-1790)の絵が展示されていました。
ギザギザの墨の線が、私には奇想の系譜の曽我蕭白とかを思わせたんですが、
祖父が雪舟九世を名乗る等禅なる画僧に師事したことから、自らを雪舟十二世と位置づけ、 雪舟の様式を意識的に再現していく。粉本主義によって形式化していた御用絵師・狩野派の 様式を批判し、漢画の伝統に回帰することを提唱、新たな絵画潮流の起点ともいうべき役割を 果たした。」(図録より)

それから京都へ出て、円山応挙(1733-1795)の影響を受けます。
名古屋市博物館が所蔵する円山応挙の絵が展示されていましたが、
こちらはなんとも柔和な仙人の絵《列子御風図》と
お腹の体毛がリアル(?)な《布袋図》

そして、初期の月僊の絵
1768年、月僊28歳の作《加知章騎馬図》
私には絵の見方、よくわからないんですが、すごく上手いなぁって見ました。

《東方朔図》西王母の仙桃を盗もうとする東方朔を描いた絵
背景の桃の樹とか、すごいなーって見ました。

第2章 信仰―清新な近世仏画の世界
名古屋市博物館が所蔵する巨大(342.0×273.0cm)な《仏涅槃図》1786年
他、3点の涅槃図が展示されていました。
四天王や達磨、そして僧侶の肖像画はとてもリアル!
私は、このデザイン的(?)な《十六羅漢図》が気に入りました。
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(図録より)

第3章 神仙―ユニークな神様、仙人、英雄たち
1784年に出版された《列仙図賛》は、個性的な仙人たちが話題となって
大人気だったそう。
モニタでそれぞれのページを見られるようになっていたのが良かった。

第4章 山水と花鳥―人気絵師の多様な題材
月僊、山水画もいいなぁ。

木曽の山中で木こりたちが伐採した木材を運搬するために
崖下の川に投げ込む様子を描いた《木曽路図》は、へぇーって
興味深く見ました。

第5章 寂照寺の月僊―豊かな交流と温かなまなざし
月僊愛用と伝わる硯や乳鉢、手紙なども展示されていました。

最後に、目の不自由な人々の行進を描いた《百盲図巻》
一見茶化しているようだけど、迷いながら生きている私たちの姿を
描いているのだと。巻末には目の不自由な人が持つ才能を讃える文も
書かれているそう。月僊は絵を売って貯めたお金で、寺の復興や
貧しい人々の救済事業を行ったそうで、そんな優しいまなざしも
窺うことができます。

閉館時間が迫っていて、図録も買いたかったので、最後はかなり
駆け足になってしまいました。こんな名古屋出身の画僧がいたんだなぁと。

図録 2,300円 丁寧な解説がついていて、とてもいいです。
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ついでにこちらの本も買っちゃいました。
マンガでわかる「日本絵画」の見かた 
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絵もたくさん収録されているし、マンガも楽しくてわかりやすいです。


マンガでわかる「日本絵画」の見かた: 美術展がもっと愉しくなる!

マンガでわかる「日本絵画」の見かた: 美術展がもっと愉しくなる!

  • 作者: 唐木 みゆ
  • 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
  • 発売日: 2017/04/03
  • メディア: 単行本




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岐阜県現代陶芸美術館「マリメッコ・スピリッツ」展」 [美術]

1月13日(日)、多治見の岐阜県現代陶芸美術館へ行きました。
ギャラリーⅠでやっていた
「フィンランド陶芸 芸術家たちのユートピア」展を見て、
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2019-01-24

ギャラリーⅡへ
「マリメッコ・スピリッツ
 フィンランド・ミーツ・ジャパン」展をやっています。
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フィンランドを代表するテキスタイルメーカー「マリメッコ」

2017年に愛知県美術館で開催された「フィンランドデザイン展」でも
色鮮やかで大胆なデザインが多く展示されていました。
ホールの記念撮影コーナー
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1964年にマイヤ・イソラがデザインした《ウニッコ(ケシの花)》
マリメッコの代名詞のようになったロングセラー
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「マリメッコ・スピリッツ」展の入口 会場内写真撮影可です!
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 本展は、現在のマリメッコを牽引する3名の作家の代表作と共に、 彼らが日本をイメージして制作した新作“JAPAN”を初披露するものです。 さらに、マリメッコデザイン監修による茶室「真理庵」が会場に彩を添えます。 日本の伝統的な茶室とマリメッコの革新的なテキスタイルデザインの融合は、 これまでにない空間を創出することでしょう。 フィンランドと日本の文化が出会い、触発し合う場を体感ください。
(チラシより)

最初の展示室には、3名の作家
Paavo Halonen パーヴォ・ハロネン(1974- )
Maija Louekari マイヤ・ロウエカリ(1982- )
Aino-Maija Metsola アイノ=マイヤ・メッツォラ(1983- )の
作品やアイデアスケッチなどが展示されています。

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アイノ=マイヤ・メッツォラ
「シトルーナプー」アイデアスケッチ(複製原画)
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パーヴォ・ハロネンは、型紙を使った制作方法なども
しているんですね。日本美術にも造詣が深いそう。
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階段から展示室が見下ろせます。
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階段を上がった展示室では、3名の作家が
日本をイメージして制作した新作“JAPAN”が展示されています。

パーヴォ・ハロネン 《光の輪》 2017年 マリメッコ・スピリッツ展のためのデザイン
“Aureoli” Designed by Paavo Halonen 2017 for Marimekko Spirit Exhibition
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インスパイアされた日本の鶴の文様なども展示されています。
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マイヤ・ロウエカリ 《桜の花の雨》 2017年 マリメッコ・スピリッツ展のためのデザイン
“Kirsikankukkasade” Designed by Maija Louekari 2017 for Marimekko Spirit Exhibition
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チラシのメインビジュアルにも使われていますね。
東京の雑踏と桜の花びらがモチーフなのだとか。

アイデアラフもたくさん展示されていました。
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映像で制作風景も見ることができましたが、
マイヤ・ロウエカリは、自宅で仕事をしているので、
子供たちが身近にいる環境で制作しているそう。
子どもたちの絵や普段使いのアイデアノートなど。
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アイノ=マイヤ・メッツォラ 《苔寺》 2017年 マリメッコ・スピリッツ展のためのデザイン
“Kokadera” Designed by Aino-Maija Metsola 2017 for Marimekko Spirit Exhibition
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制作に使われた水彩絵の具や筆など。
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いくつかのアイデアラフを経て
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決定された原画
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通路にはたくさんのテキスタイルが並び
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最後の展示室には、
マリメッコのデザインを使った茶室「真理庵」が
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茶室に上がることもできました。
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モダンで面白ーい!!
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1月19日(土)には、ここでマリメッコ茶会も行われたそう。

マリメッコの掛け軸 日本の茶室になじんでます。
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マリメッコのテキスタイルを使った掛け軸やお道具たち
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ソファにはマリメッコのクッションが置かれていました。
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展示室の窓から外を見ると、夕暮れの空がきれい。
岐阜県現代陶芸美術館は夕方6時までやっててくれるので、
朝寝坊の私にはありがたいです。
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階段を降りたコーナーの壁のパネル展示
「マリメッコ・スピリッツ」とは(クリックで拡大します)
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こんな記念撮影コーナーや、
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フィンランドって言えば、ムーミン! の私には、
ムーミンの椅子たちが並んでいる撮影コーナーも楽しかった。
(椅子には座れません)
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でもムーミンがいないww スナフキンの椅子はないのかな??
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写真撮影可で、とても楽しい展覧会でした。
北欧好きの方、フィンランド好きの方、マリメッコ好きの方、ぜひどうぞ!!
2月24日(日)まで。

岐阜県現代陶芸美術館は車がないとちょっと不便なんですけどねー
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岐阜県現代陶芸美術館: http://www.cpm-gifu.jp/museum/

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岐阜県現代陶芸美術館「フィンランド陶芸」展 [美術]

1月13日(日)、多治見の岐阜県現代陶芸美術館へ行きました。
「フィンランド陶芸
 芸術家たちのユートピア」展と、
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「マリメッコ・スピリッツ」展をやっています。
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昨年11月17日(土)からやっているこの展覧会、
私は岐阜県美術館の後援会員なので、岐阜県現代陶芸美術館の
展覧会も無料で見ることができるんです。
(岐阜県美術館は現在休館中で、その間は年会費を払っていない
―有効期限が延長されている―んですが、
岐阜県現代陶芸美術館の展覧会が無料で見られる特典は
有効とのことで、ちょっと申し訳ないですが嬉しいです。)

でも、フィンランド陶芸ねぇ‥‥なんてカンジで、
それほど見たいとも思わず、まぁ無料だし、そろそろ行こうか、
1月13日(日)14:00からギャラリートークがあるので、
どうせならその時間に‥‥なんてと思ってたんですが、
私のことなので、つい出かけるのが遅くなってしまい、
岐阜県現代陶芸美術館のあるセラミックパークMINOに着いたのが
14:10頃。駐車場がわりと混んでたのは、何か別のイベントを
やっている時にはよくあることなんですが、
岐阜県現代陶芸美術館がいつになく賑わっていて意外でした(失礼)
岐阜県美術館後援会会員証を提示して、チケットをもらい展覧会場へ。
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観覧料一般1,000円が無料!

少し先で学芸員の山口敦子さんの解説が聞こえていたので、
まずはそちらへ向かいました。


ギャラリートーク後に戻って見た
Chapter1 フィンランド陶芸の萌芽―ナショナル・ロマンティシズム

イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動を受けた、
フィンランドの赤土で焼かれた器に
アール・ヌーヴォー様式の絵付けがされた、
アルフレッド・ウィリアム・フィンチ(1854-1930)の花瓶たち、
素朴な雰囲気でいいなって見ました。

この絵付け、暮にヤマザキマザック美術館で見た
「アール・ヌーヴォーの伝道師 浅井忠と近代デザイン」の
(とても私の好みで良かったんですが、感想書けておりません)
雰囲気に似ていて、やっぱりアール・ヌーヴォー好きだなぁと。


Chapter2 近隣諸国の影響を受けて―アール・デコ
(このあたりからギャラリートークを聞きながら鑑賞しました)

1917年、ロシアから独立したフィンランド
アール・デコ様式の陶磁器はスウェーデンの影響を受けていると

アラビア製陶所が、フィンランドの名窯だというのは、
岐阜県現代陶芸美術館などに通うようになって知りましたが、

Arabia 1873-

スウェーデンのロールストランド製陶所の子会社として、1873年に ヘルシンキのアラビア地区で創業し、初期にはロシア市場へ向けて 親会社のデザインを流用した陶磁器や衛生陶器を生産した。 1890年代より芸術家を招聘したことで、1900年前後には独自の デザインを生み出すようになる。(中略)1920年代から1930年代にかけて、 ヨーロッパ最大の規模にまで成長すると、芸術性の向上に対する気運が 高まりをみせ、1932年にクルト・エクホルムのもと美術部門が設立された。
同部門の作家たちには創作の自由が約束され、彼らの作品は 1937年のパリ万国博覧会を皮切りに広く知られていく。
(後略・図録より)

所属作家たちは、製陶所の提供する設備や材料の使用が可能で、 そのうえ給料も受け取っていた。このユートピアともいえる環境こそが フィンランド陶芸の特質を決定づけたのである。(図録より)

‥‥これが展覧会のサブタイトル「芸術家たちのユートピア」なんですね。
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ミハエル・シルキン(1900-1962)も、クルト・エクホルムによって
1936年にアラビア製陶所での制作を許可され、没するまで
美術部門に在籍して、プロダクト製作にも従事したそう。
動物をモチーフにした彫像がいくつか展示されていましたが、
とても素敵!!

チラシにも使われている《梟》や、
猫好きとしてはたまらない《猫》、うさぎ好きの友人に見せたい《兎》
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(図録より)
轆轤(ろくろ)を使って成形されているそうで、その丸い形がとてもいい!!

対して轆轤を使っていない《熊》や《オオヤマネコ》の
いかにもこの動物って重量感もいいし、

丸い膨らみの中から顔をのぞかせている《狐》の愛らしさ!

チケットに使われている《駱駝》の頭部のリアル(に見える)さ!
彼は陶芸の専門教育を受けてないので、かえって造形的に自由なことが
できたのではないかとのことでした。

《若い女性と悪魔》も好きだなぁ!


Chapter3 フィンランド陶芸の確立―オーガニック・モダニズム

トイニ・ムオナ(1904-1987) の、細く伸びた《筒花瓶》たちの
シャープな形が素敵だなと見ました。

キュッリッキ・サルメンハーラ(1915-1981)
チラシにも使われている《壺》とかの、整っているんだけど、
なんとも言えない独特で不思議なフォルム、いいなぁ!

アウネ・シーメス(1909-1964)
光を透過する磁器の特性を活かして、厚みの違いで模様が
浮かび上がる繊細なカップやボウルが素敵でした。

フリードル・ホルツァー=シャルバリ(1905-1993)
《ライス・ポーセリン》‥‥中国で発達した「蛍手」の技法を
研究して、アラビア製陶所で量産化できるようにしたそう。


Chapter4 フィンランド陶芸の展開―ビクトリアリズム

陶芸の技術とかあまりわからない私には、
やっぱりここが一番ユニークでインパクトありました。

ビルゲル・カイピアイネン(1915-1988)
チラシ表面に使われている《飾皿(テーブルのある部屋)》とかは、
ちょっとゴテゴテしてて、うーーん?って感じてたんですよ。
展覧会場でも、彫像《フラワーツリー》はちょっとグロテスクな
印象で、インパクトはあるんだけど‥‥って感じたんですが、
陶製のビーズをつないで作られた《ビーズバード》は
面白いなぁ!!って。時計のモチーフは、鳥は体内に正確な時計を
持っているからとか。すべて3時を指しているのも面白い。
私が気に入ったのが彫像《天使》
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妻と母を亡くした翌年に作られたとかで、ガラスなども使われて、
とても素敵でした。

そして、ルート・ブリュック(1916-1999) の陶板がとても素敵!!!

陶板ならではの、釉薬のガラスのような深い色と艶!!
輪郭線が盛り上がっていたり、削られていたりと質感も素敵。

特にこの展覧会の目玉《陶板「聖体祭」》は圧巻!!
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ホールに設置された記念撮影パネル

この作品が気に入って、ショップでクリアファイル400円も
買ってしまいました。
図録は2,300円(書店で買うと、プラス税金)
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ルート・ブリュック、初めて知ったって思ってたけど、
去年春に、岐阜県現代陶芸美術館「コレクション×キュレーター」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-04-13
に来た時、最初の新収蔵品の展示で、
ルート・ブルック(と出品リストには表記されていた)の
陶板付きデスクや、鉢などがあったんですね!!

素朴な詩情を感じる作風だなぁくらいにしか見てなかったんですが。

ルート・ブリュックの展覧会が2020年春に、ここ
岐阜県現代陶芸美術館に巡回してくるそうで、とても楽しみです!


Chapter5 プロダクト・デザイン―フィンランドと日本

フィンランドの陶器というと、シンプルでモダンな食器など、
シャープなプロダクト・デザインのイメージですね。

感想が書けてませんが、
2017年の愛知県美術館の「フィンランド・デザイン」展
鑑賞ガイドの表紙に使われていたのが
カイ・フランク《ティーマ》シリーズ
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この基になったのが1953年にカイ・フランクがデザインした
《キルタ》シリーズなんですね。

白に青いラインが入っただけの
いかにもモダンデザインって《シニヴァルコ》
(フィンランド国旗の色でもある“青と白”という意味だそう)
デザイン: クルト・エクホルム
あまりに革新的であったので、売り上げには結びつかなかったとか。

果物などが描かれて“楽園”という意味の《パラティッシ》は、
あの《ビーズバード》のカイピアイネンがデザインしてるんですね!
皿が、手間がかかる楕円形になっているのがカイピアイネンのこだわりだとか。

このあたりのプロダクト製品は岐阜県現代陶芸美術館の所蔵品でした。

Chapter4までのほとんどはフィンランド東部の
ムロンニエミに住むコレクター、キュオスティ・カッコネン氏の
「コレクション・カッコネン」所蔵


この展覧会、ギャラリートークがあったせいもあるんでしょうが、
岐阜県現代陶芸美術館では今までにないような鑑賞者の多さ、
それも子ども連れの若いカップルとかも多くて、ちょっと驚きました。
ギャラリーⅡで開催されている「マリメッコ・スピリッツ」展の
せいもあるんでしょうが。

近年は北欧のデザインが人気みたいですね。
ジェイアール名古屋タカシマヤで開催される北欧展は
すごい人出だそうですし。

昨年6月に開催された岐阜県現代陶芸美術館「デンマーク・デザイン」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-07-02

岐阜県現代陶芸美術館: http://www.cpm-gifu.jp/museum/


この「フィンランド陶芸」展、
茨城県陶芸美術館: 2018年4月21日(土)~7月1日(日)
目黒区美術館: 2018年7月14日(土)~9月6日(木)
と巡回してきて、
岐阜県現代陶芸美術館:2018年11月17日(土)~2019年2月24日(日)
その後、
山口県立萩美術館・浦上記念館:2019年4月20日(土)~6月30日(日)
大阪市立東洋陶磁美術館:2019年7月13日(土)~10月14日(日)
へ巡回するそうです。
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加藤栄三・東一記念美術館「ぎふ次世代の作家展」 [美術]

1月6日(日)、岐阜公園内にある
岐阜市歴史博物館分館
加藤栄三・東一記念美術館へ行ってきました。
第二展示室で「ぎふ次世代の作家展」が
1月5日(土)から開催されていたからです。
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フォローしている足立絵美さんのツイッターで、
作品が展示されると知りました。
(チラシ表面左上が足立絵美さんの作品)

岐阜ゆかりの若い(20~40代)作家6名が選ばれています。

足立 絵美(日本画)
飯沼 由貴(洋画)
鈴木 一太郎(彫刻)
水野 加奈子(日本画)
髙木 智広(洋画)
山崎 有美(日本画)
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金華山のふもと、ロープウェー乗り場の横にあるこじんまりした美術館
観覧料300円を払って入ります。
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第1展示室と第2展示室があり、
第1展示室は、美術館の名称にもなっている岐阜市出身の
加藤栄三・東一兄弟の作品が展示されています。

今回は「日展出品作と下絵」というテーマで、
下絵と出品作を見比べられるように展示されていた作品も興味深かったけど、

加藤栄三が描いた《雷神》の下絵と、
兄・栄三が生きていたら風神も描いただろうと、
対となる《風神》を東一が描いた作品が並んでいました。

そして、加藤東一の《蒼》と《離》が迫力だった!
どちらも馬と人を描いているんだけど、
《蒼》の馬は死んでいる?? 黒を基調にした画面に赤で彩色されて‥‥
兄・栄三の死から半年後の日展で発表された作品だそうで、
死を悼む哀しみのような情念を感じました。
《離》は、その翌年の日展に出品された作品だそうで、
青を基調にした画面で、死を悼む人の上を、
馬が冥界へと力強く駆けていくような大迫力の絵でした。

第1展示室と第2展示室の間にあるガラス越しに中庭が見える部屋(?)には、
この建物の建築時に発見された戦国時代のかまどが復元されています。

第2展示室が「ぎふ次世代の作家展」

水野加奈子さんの日本画は、蛙の武将と清洲城の絵が面白かったなぁ!
ちょっと山岸涼子のマンガ(って言うと不満かな?)に通じるような
お耽美な若武者(役者?)がなんとも色っぽい(^∇~)

山崎有美さんの日本画は、藤の花と女性を描いた大作が幻想的で素敵。
小さい額の絵は、最初見た時に、え?! って、老眼鏡を取り出して、
まじまじと見直しちゃいました。絵の上に絹が少し浮いてかかっている
二重構造になっていて不思議な雰囲気。

足立絵美さんの日本画は、今までも見たことがある大作ですが、
これだけ並んでいると見ごたえあります。
乙女チックな甘い可愛らしさと、ちょっとの不気味さと、
凝ったマチエールの装飾的なところがとても素敵です。

足立絵美さんのインスタグラムより
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『ぎふ次世代の作家展』 本日が初日でした。 ご来場下さった皆様に心よりお礼申し上げます。 照明のおかげで素晴らしく良い状態で観て頂けますので、ぜひご来場頂けたらと存じます[☆]? . . 『 #ぎふ次世代の作家展 』 . [新月]?3月3日(日)まで [新月]?加藤栄三・東一記念美術館 岐阜公園内 [新月]?9時~17時(入場16時半迄) . . 【出品作家】 #飯沼由貴(洋画) #鈴木一太郎(彫刻) #水野加奈子(日本画) #髙木智広(洋画) #山崎有美(日本画) #足立絵美(日本画) #instaart#painting #artistoninstagram #art #artwork #japanesepainting#japaneseart #japan #illustration #mineralpigment#イラスト#絵 #日本画 #アート#足立絵美#adachiemi#加藤栄三東一記念美術館 #岐阜公園#岐阜市#美術館#artmuseumby

足立 絵美emi adachiさん(@emiadachi_kamikirimushi)がシェアした投稿 -



髙木智広さんの洋画は、正直ちょっと不気味で、私の趣味ではないんですけど、
この描写力はすごいんでしょうね。

飯沼由貴さんの洋画は、とにかく猫やリス(?)がカワイイ!!
猫やリスのリアルさ、特に猫の目のガラスのような美しさとか、
リスの黒くツヤツヤした目の描写が魅力的。でも、
それぞれはリアルなのに、こんなに並んでいて不思議というか、
まぁよくこんなに描いたもんだ! なんて感心しちゃいます。

鈴木一太郎さんの彫刻は、ダヴィデ像がドットならぬ直方体が
積み上げられてできていて、不思議な空間ができていました。
こんな彫刻(?)ってユニークですよね。

岐阜で頑張っている若手作家の意欲ある作品が見られて
良かったです。3月3日(日)まで。
(第1展示室の展示は4月29日(月・祝)まで)

ロープウェー乗り場の新春の飾りつけ
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「ルドルフとイッパイアッテナ」の
ルドルフのふるさとが岐阜なんですね。
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修復整備工事が完了した三重塔が夕日に照らされて、
朱色が一層鮮やかです。
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岐阜公園の駐車場、1時間以内だったので無料でした。
(それ以上は、1回300円)


--過去記事--

足立絵美さんのことはは、2016年の「色即是芸」展で知りました。
ぎふメディアコスモス「色即是芸」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-02-03

岐阜県美術館の一般展示室「それぞれの空間表現展」に
出していらっしゃるのを見に行きました。

2017年
岐阜県美術館一般展示室「それぞれの空間表現展」
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-03-11

2018年
岐阜県美術館一般展示室「それぞれの空間表現展」2018
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-03-19


飯沼由貴さんのギャラリー水無月の個展を見に行ったこと
ギャラリー水無月「飯沼由貴 作品展」
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-04-16


鈴木一太郎さんは、岐阜県美術館の 「ながれミながら」と所蔵品展に行った時に、
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-08-04
AR技術を使って、バーチャル館長が作品の説明をするアプリを
作られていて、実習棟でアーティスト・イン・ミュージアムを
されていたんですね。

それから各務原市中央図書館で個展「dis⇔play」を
開催されて、私、2016年10月25日(火)に見に行ったんですが、
ブログ書けてなかったので、その時に撮らせてもらった写真、
今更ですがアップします。
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バーチャルリアリティーも体験させてもらって面白かったです。
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2019年あけましておめでとうございます [年賀状]

いよいよ「平成最後」の新年も明けました。

我が家は相変わらずの‥‥昨年1月3日に書いたブログ
2018年あけましておめでとうございます
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-01-03
を見たら、全く同じようなお正月でして‥‥まぁ、
この変化の無さは喜ぶべきことなんでしょうね。

はい、恒例の、私の年賀状を加工して遊んでみたもの。
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今年の(って言うの?)喪中欠礼ハガキの多かったこと!!
そして「還暦を機に年賀状止めます」なんて友人もあって、
出す年賀状の枚数も減りました。

毎年、今年こそは早めに年賀状出すぞ! って誓うんですが、
やっぱり今回も投函したのは30日も夕方(^^;;
なので、まだ届いてない方もいるかも??

もう年末の大掃除はやらなくなって数年になりますが、
今年はフツーの掃除もできていないような状態です。
(だいたい、大晦日にブログ書いてたしー)

年賀状止めるって友人は「大掃除・おせち・年賀状」を
「年末三大作業」と呼び、還暦を機に止めるそう。

ウチはまだ年賀状と、おせちは簡単だけど、一応
「作った」というか「詰めた」
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作ったのは煮〆(というか筑前煮)と紅白なますくらい。
鶏の巻いたのは出来合いのものが値引きされてたので、
買っちゃいました。

夕方近くなって、氏神様に初詣に。
お正月くらいは母がいろいろ持たせてくれた着物を着ようかと。
まだしつけ糸がついたままの着物がありましたー
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ダイエットしたダンナは近頃オシャレに凝ってます。
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毎年恒例の干支の作り物
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今年のおみくじは「中吉」だけど、
思いもかけぬ嬉しいことがあるとか、わりといいことが書いてある。
何より旅行がいい!! 「旅立ちよく 楽しみあり」

毎年恒例の破魔矢と干支守りをいただいてきました。
(土鈴は年賀状の予約でもらったもの)
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そして夜はダンナの実家へ。
二人の姪たち夫婦とそれぞれ二人の子どもたち、我が家3人、
義兄夫婦と義母の14人でテーブルを囲みました。

101歳の義母はほとんどベッドで横になっておられますが、
それでも祝いの膳にはつかれて、おかゆや茶碗蒸しなども
食べておられました。

2日は、昨年も行ったちょっと離れた金弊社へ。
参拝の長い行列ができていました。
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ここは境内に出店が出ているのが嬉しい。
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昨年より時間が早いので、岐阜の伊奈波神社へ行こうとしたんですが、
さすが、岐阜県で一番初詣参拝客が多い神社だけあり、周辺は交通規制が
行われて車の通行はできず、駐車場も民間有料駐車場に停めてください
って表示があって、軟弱な私たちは早々にあきらめて、
お気に入りの喫茶店でお茶することに。

敷島珈琲店(本店)

私は期間限定の「苺のパフェ」とコーヒーを。


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ダンナはここの定番、名物メニューの「ホットケーキ」とコーヒーを。

鉄板で出てくるここのホットケーキは絶品です!!
ダイエット中のダンナは1枚だけ食べて、残りは私がいただきました。

店内では「丈園 美人画展」が開催されていました。
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30年ほど、三代敏美先生に日本画(美人画)の師事を受けているという
小森久美子さん(雅号 丈園)の作品
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丁寧に描かれた美人画、お正月らしくて素敵でした。
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3日は、昨年は母と海津温泉「ふくしの湯」へ行ったんですが、
今年はデイケアが新年3日から始まるそうなんですよ。
なので、お風呂の間隔も空かないので、行かなくていいってことで‥‥

どっか行こうかなって思いながら、このブログ書いたりして
結局ダラダラと過ごしています。

新しい年が素晴らしい年になりますように!
今年もよろしくお願いいたします。
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