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美濃加茂市民ミュージアム「日本ラインの石、岐阜チョウの道」 [美術]

10月28日(日)、みのかも文化の森の
美濃加茂市民ミュージアムへ行きました。

「中村裕太
 日本ラインの石、
 岐阜チョウの道」の最終日。
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NakamuraYuta2.jpg
チラシ裏面の文章によると、
 美濃加茂市民ミュージアムでは毎年「芸術と自然」をテーマに、 現代美術家によるレジデンスプログラムを開催しています。 今年度は京都在住の美術家・中村裕太(1983- )を紹介します。 中村は、日本各地から陶片を拾い集め、その土地の文化や風習を 読み解く《日本陶片地図》(2002-)を制作し、 「あいちトリエンナーレ2016」をはじめとする国内外の国際展で 作品を発表しています。(後略)

あいちトリエンナーレ2016に出てた?
愛知県美術館10階で展示されていました。

大森貝塚の発見で知られるアメリカ人動物学者エドワード・モースの
日本滞在記に注目して、日本陶器をコレクションしていたというモースが
訪れた各地域の陶片や、絵葉書等が展示されていて、

「展示方法は美しいし、興味のある人が見れば面白いんでしょうけど」
って感想書いてました。
あいちトリエンナーレ2016 (1) 愛知芸術文化センター10階
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-09-04

ここ、美濃加茂市民ミュージアムでは、
 本展では、この土地にまつわる2つのストーリーラインが設定されています。 ひとつは、1913年に地理学者の志賀重昴(しが しげたか1863-1927)が 木曽川に来訪し、「木曽川騎士、犬山は全く(ドイツの)ラインの風景そのままなり」 と手紙に記したことをきっかけに「日本ライン」と呼称されたこと、もうひとつは 1883年に昆虫学者の名和靖(なわ やすし1857-1926)が下呂市金山町で新種のチョウを 発見し、後に「岐阜蝶」と命名されたことです。 この2つのエピソードを手がかりに、木曽川流域で「石」と「チョウ」を 観察することから制作を始めました。(チラシ裏面より)

みのかも文化の森
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入口にあったポスター。同じものを4枚並べたのかと見たら、
微妙に違ってますね!!
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美濃加茂市民ミュージアム 展示室入口
入場無料・撮影可でした!
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最初の展示室(写真2つつないだので、不自然になってますが)
なんかカッコイイ!!
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展示されているモノは、
ギフチョウの標本だったり、ギフチョウの食草であるカンアオイの標本だったりと、
博物館の所蔵資料だったりするんですが、展示方法がカッコイイですね。
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これは川底の玉石を拾い上げる「ジョレン」と「マンガ」
玉石は各地に運搬され、石垣などに使われたそう。
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美濃太田の乗船場に掛けられていた日本ライン下りの看板。
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日本ライン下りの絵図など
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日本ライン下り! このあたりの代表的な観光でした。
私も2回ほど乗ったことがあります。結構スリルありました。

最盛期には、美濃太田側と、対岸の可児側に乗船場がありました。
美濃太田の乗船場には「日本ラインシュロス」という
ドイツの城をイメージした洒落た建物があって、
ドイツ料理やビールが飲めるレストランやお土産屋さんで
にぎわっていましたっけ。

湯の花アイランド(スミマセン「湯の華アイランド」が正しいです)
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-11-09
に初めて行った2010年に、眼下の木曽川を
日本ライン下りの舟が下っていくのを見てるんですが、
2012年の木曽川観光の役員会で2013年度の休止が決まったそう。
事実上の廃止ですね。

その前にも存続の危機があったんです。
シュロスがあった頃は、名鉄(の子会社・日本ライン観光株式会社)が
運営していたんですが、不採算で2002年12月で運休になり、
2003年に日本ライン観光は事業廃止となったんですね。
その後に地元資本によって設立された木曽川観光が2003年7月から
ライン下りを継承、再開したそう。
(このあたりのこと、wikiの記事を参照しました)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3

「シュロスは美濃加茂市の公社が2003年に購入し、駐車場はゴミ回収場などとして
活用されていたものの、建物は2009年に取り壊された。」
なかなか豪華なバブリーな建物だったから、モッタイナイ気もするけど。

私が1992年6月7日に乗った頃のリーフレット
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この頃は冬も屋根付きの暖房船で運行していました。
運賃が大人3,400円・小人1,700円と、結構高いですよね。
これに車の回送料金が2,000円かかりましたし。

我が家にホームステイに来た中国の肖さんを案内したんですが、
日本の川は「small and beautiful」だと。

日本ライン下り 乗り場
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船が岸を離れました。日本ライン「シュロス」の建物が見えます。
息子にもこんなカワイイ時があったんだなぁー
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途中の岩の上から、観光土産用の写真を撮ってくれます。
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その前に乗ったのは、1978年7月。
大学の友人が自宅に遊びに来た時でした。
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贅沢にもこんな少人数で船に乗っていますが、これは空いていたのではなく、
船がいっぱいで乗れなかったので、追加で船を出してくれたんです。
ライン下りをしている他の船が見えます。
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急流を下るしぶきがかかるのがスリルありました。
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この頃は、私たちが載った美濃太田の乗船場だけでなく、
可児側にも乗船場があって、2つが競い合っていましたね。
犬山の下船場の対岸から美濃太田の乗船場まで、
船を積んだトラックが走っていましたし。

1980年頃の「日本ライン 名鉄遊船」のリーフレット
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乗船場は「名鉄日本ラインセンター」となってます。
この「日本ライン中の島センター」が「シュロス」に改装されたのが
1991年で、この時に可児側の今渡乗船場は廃止となったそう。
その「シュロス」2002年までですから、わずか11年。栄枯盛衰ですねぇ‥‥

美濃加茂市民ミュージアム 「日本ライン」下りの歴史 を参照しました
http://www.forest.minokamo.gifu.jp/book/pdf/kiyou_10_kani.pdf

日本ラインの絵ハガキ
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大判のハガキが15円、ケースごと35円で郵送できる時代
(昭和41年7月1日~昭和47年1月31日)のものです。

夫婦岩附近を下る遊船
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激流を下る遊船
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冬の屋根付きの暖房船
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犬山城と犬山橋
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「日本ライン」から、つい昔の思い出を書いてしまいましたが
閑話休題

次の部屋の手前のコーナーには、壁に

石錘(せきすい)
 河原の下呂石を割り、川石を磨り切り(切目)、十二例を得た。


と書かれていて、中央にはその12の石錘(と思われるもの)が置いてあり、

河原で石を加工している(と思われる)映像が映されています。
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‥‥うーんこれはアート?? 展示空間はすごくカッコイイけど、
内容は博物館っぽい? それにしては説明とかないので、
よくわからないんですけど‥‥


奥には、蝶の映像が
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壁に書かれた文章は、
モンシロチョウのオスは、白紙の動きに合わせてダンスを踊り、
 アゲハチョウのオスは、緑と黒のストライプモデルに前脚で触った。

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中央には蝶の標本が置いてあります。

緑と黒のストライプモデルとアゲハチョウの映像
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あぁ、チラシに使われている緑のストライプはこれなのね。

展示は「自然観察の森へ続く」ってことでしたが、その前に
常設展示室も見ました。

以前も見たことがありますが、カニサイの展示は迫力!
センサーで感知するのか、近づくと首や耳が動きますし。
手前の石は、カニサイの足跡が残る化石だそう。
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「カニサイ」って名前は最初に化石が発見された
可児市から付けられたんだー!
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撮影OKの表示があったので、他の展示もいいのかと
写真撮ってましたが、(他に鑑賞者もいませんでしたし)
どうやら撮影可なのはカニサイだけらしいので、
画像はアップしませんが、さっきギフチョウの標本や
モンシロチョウやアゲハチョウの習性について見たところなので、

「美濃加茂に生息するチョウ」の展示が興味深かった。

ギフチョウは開発などでカンアオイの生育する環境が失われ、
美濃加茂市でギフチョウの姿を見ることは稀になってしまったとか、

ツマグロヒョウモンが多く見られるようになったのは、
公園や庭の花壇にスミレの花がたくさん植えられるようになったから、
スミレの葉を食べるツマグロヒョウモンが育つって説明に、

我が家のパンジー(又はビオラ)のプランター、毎年春になると
オレンジと黒の派手な芋虫がたくさん育っていて、
花も終わった後なので、駆除もしなかったんですが、
ツマグロヒョウモンの幼虫なのか!って。
1990年ごろより急激に増え、今ではどこでもふつうに見られるとのこと。
今年6月17日に撮影した我が家のビオラの葉を食べて育った、
または卵を産みに来たツマグロヒョウモンのメス。
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ツマグロヒョウモンはメスの方が大きくて派手なんですね!

日本ラインの展示を見たところなので、イカダの模型に乗って、
木曽川を下る映像を見るのも面白かった。

自然観察の森に展示の続きがあるってことで、
あ、アゲハチョウのオスが触っていくという
緑と黒のストライプモデルが立っている(写真ではトンでしまってますが)
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蝶のように? つられて森の中へ進んでいくと、
メッセージを書いた板などが見つかります。
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名和靖は蝶の鱗粉を紙に写し取り、胴体部を描く鱗粉転写標本を開発した。
と書かれた板と、その向こうに、蝶の鱗粉転写標本(だと思われる)が立っています。
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小山観音は下流に今渡ダムができると、川岸から橋が架けられた。
石の上に橋(?っぽい)オブジェが置いてあります。
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展示室でも見た日本ラインの航路運航基準図の看板
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その看板の重しに石が使われています
玉石は石垣に積まれるだけでなく、ひとつの石でも重しとなる。
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そういえば、実家にあった漬物石、ひいおじいさんだかその前だか、
天秤棒を担いで農作物を売りに行った帰り、空手で帰るのはモッタイナイと、
木曽川の河原の石をぶら下げて持ち帰ったものだと聞いたことがあるなぁー。

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志賀重昴の碑には、ジャガイモみたいなライン河の石が埋め込まれた。

こんな展示もないと、森の中を歩かない私にはちょっとした散歩になりました。

美濃加茂市民ミュージアムの建物
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時間が前後しますが、自然観察の森に行く前に、
文化の森のカフェでランチ食べたんですが、

お腹空いたし、公共施設にあるカフェで手頃な値段だしって、
気軽に入ったら、これが美味しくてびっくり!!

こちら本日のランチ ハンバーグがなくなったとかで、
豚のソテーでした。ソースがすごく美味しかったです!!
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最初にカップのスープが出てます。
パンかライスが選べたのでパンをチョイス。
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サラダの盛り付けもオシャレ!

デザートのシフォンケーキと、コーヒー付けて1,200円(税込)
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cafe ミエル

9月12日に新しくオープンしたばかり。
フレンチのコック経験を生かした店主さんだそうで、納得です!!

サンドイッチかトーストが選べるモーニング400円にぜひ行きたいけど、
ここに11時までに行くのは私にはなかなかハードルが高いなぁ。
営業時間 9:00~17:00
モーニング 9:00~11:00
ランチ 12:00~14:00

みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアムのウェブサイト
http://www.forest.minokamo.gifu.jp/
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バーデンパークSOGI/東屋珈琲 [旅行]

10月21日(日)、瑞浪市市之瀬廣太記念美術館へ
中山尚子さんの個展を夫婦で見に行ったことは前記事に。

私たち夫婦のことですから、美術館の後は
日帰り温泉に寄る計画を立て、地図で見て、
まだ行ったことがないバーデンパークSOGIに決めたんですが、

iPhoneのナビだと、道の曲がる場所を行きすぎちゃったりすると、
新しい道が表示されるんですね、それが結構細い、
わかりにくい道だったりして、ウロウロしちゃいました。
こういう時にダンナは助手席に座っているだけで、
全く役に立ちません! (ダンナは運転免許も持っていない)

昔、「話を聞かない男、地図が読めない女」って本が
ベストセラーになりましたが、我が家では、
地図が読めないのはダンナで、話を聞かないのは私ですww

それでもなんとかたどり着きまして。
帰りに撮影した、道路(国道363号線)からのバーデンパークSOGI全景
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バーデンパークSOGI入口
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建物前には面白そうなオブジェが3点
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第4回 日本ユーモア陶彫展'06 優秀賞
石橋庚和《はっ、はっ、波ぁ~っ。》
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第4回 日本ユーモア陶彫展'06 優秀賞
松浦弘道《虫と遊ぶ》
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第4回 日本ユーモア陶彫展'06 優秀賞
勝野正博《爆笑》
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ここ、プールやトレーニングジムもあるんですね。
総合利用料金は大人1,500円ですが、お風呂だけなら550円。
温泉だけでいいので、1人550円払って入りました。
木のぬくもりのある建物でいい雰囲気。
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まずはレストランで昼食を。チケットを販売機で買うと、
自動的に厨房に注文が入るシステム。
出来上がるとチケットの番号で呼ばれるので取りに行きます。

ダンナは、海老おろし蕎麦1,100円を
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私は、もみじ御膳1,490円を食べました。
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露天風呂には瀬戸黒、黄瀬戸、黒織部の、3種類の壺湯があって、
目玉おやじになった気分。さすが、美濃焼の産地だけあります。
ダンナが入った方には、志野や織部などの3種類があったそう。
(壺湯の種類はうろ覚えなので違っているかも)


バーデンパークSOGI前にあった曾木案内の看板
(クリックで拡大します)
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バーデンパークSOGIの向かいにある曽木公園は、
池に映る「逆さもみじ」が有名な紅葉の名所だそう。
2018年は11月9日(金)~18日(日)に、ライトアップなどの
イベントが予定されています。
この期間は、バーデンパークSOGIも割引料金で、
お風呂大人550円が500円になるそう!!
(1,500円の総合利用料金は1,000円に)

インスタ映えしそうな逆さもみじの画像や、詳細は、
バーデンパークSOGIのホームページに載ってます。
https://www.badenpark.net/lp/momiji/

バーデンパークSOGI: https://www.badenpark.net/


せっかくなので、ちょっと散歩に行ってみました。
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紅葉にはまだだいぶ早かったですね。
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ライトアップの準備をしている人たちがいて、
きれいに掃除されていましたが‥‥ここが
紅葉の名所??ってカンジの場所だったんですが‥‥
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帰る途中、可児の「東屋珈琲」でちょっと休憩。
少し前、多治見からの帰りに見つけた、私好みのカフェ。
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外観もスタイリッシュで好みだし。
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インテリアもいいカンジ。
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私はミックスベリーワッフルとコーヒーを
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ダンナはアップルパイとコーヒーをいただきました。
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関連ランキング:喫茶店 | 可児駅新可児駅日本ライン今渡駅




文庫版 話を聞かない男、地図が読めない女

文庫版 話を聞かない男、地図が読めない女

  • 作者: アラン・ピーズ
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2002/11/01
  • メディア: 文庫



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瑞浪市市之瀬廣太記念美術館「中山尚子原画展」 [美術]

なかなかブログが書けませんが‥‥

10月21日(日)瑞浪市市之瀬廣太記念美術館へ行きました。
中山尚子原画展[土神と狐]の最終日。
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中山尚子(なかやま ひさこ)さんは、
岐阜県瑞浪市在住のイラストレーター。
ミステリー小説の装画(北村薫、乃南アサ、夏樹静子、赤川次郎他)や
神戸モロゾフのクリスマスパッケージデザインなども
描いていらっしゃいます。
ダンナが仕事でお世話になったこともあり、
14年前の瑞浪市市之瀬廣太記念美術館での個展や、
美濃加茂市民ミュージアム「中山尚子展 2002-2011」
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-02-01
には夫婦で見に行きました。

今回も、ダンナの休みもとれたので一緒に行きました。

瑞浪市市之瀬廣太記念美術館
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200円の入館料を払って入ると、

ホールには、中日新聞に2008年に掲載された挿絵
アンデルセン童話「幼いマッチ売り」「うぐいす」「赤いくつ」
‥‥アンデルセン童話が中山さんの静謐で幻想的な挿絵によって、
また違ったイメージで感じられて良かったです。

14年前の個展でも展示されていた《満潮》シリーズから3点
‥‥イラストの上に、透明なアクリル板にシルクスクリーンで
プリントしたものをかぶせて、二重のイメージが、生命の神秘さを
いっそう感じられる作品になっています。

そしてポスターも展示されていました。

展示室2では、宮沢賢治の童話「土神と狐」や
「よだかの星」「注文の多い料理店」の挿絵の原画が並んでいました。

「土神と狐」は、自費出版の絵本にもなっていたので、
買わせてもらいました。2,000円
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童話というには、少し哀しい‥‥ちょっと異色の話ですね。
私は初めて読みましたが、
土神の土着っぽさが足りないようにも感じたけど、
繊細に描き込まれた草や虫などがとても素敵で、
草というものは黒い土から出るのだがなぜこう青いもんだろう。
なんてセリフを言う宮沢賢治の土神なら、こんな
キャラクターがピッタリかなぁと思いました。
神という名こそついてはいましたが」という土神の
嫉妬心が哀しい結末になる、心に残る話です。

宮沢賢治「土神と狐」青空文庫で読めます。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/4436_8263.html

この展覧会と同時開催企画として、
絵と音楽と朗読による「土神と狐」が、
会期中の9月29日(土)に瑞浪市総合文化センター3階講堂で
開催されたそうです。

このような絵と音楽と演劇がひとつになった音楽物語として
「土神と狐」は5作目になるそう。

中山尚子さんともお会いすることができました。

展示室1では、今年2月に行った時に、写真撮影OKで狂喜して書いた
過去記事:瑞浪市市之瀬廣太記念美術館の天野裕夫彫刻
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-02-20
で展示されていた天野裕夫氏の巨大空想動物たちの彫刻が
そのままに展示されていました。

中山尚子さんの個展の過去記事:
のかも文化の森(美濃加茂市民ミュージアム)「中山尚子展」
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-02-01

14年前(2004年)の瑞浪市市之瀬廣太記念美術館での個展
見に行ったことは古いホームページに書いてました。
http://www002.upp.so-net.ne.jp/shizuko/2004.10.31.html

瑞浪市市之瀬廣太記念美術館:
http://www.city.mizunami.lg.jp/docs/2014092922636/

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各務原市立中央図書館「柴山豊尚展」 [美術]

10月23日(火)各務原市中央図書館3階で開催されている
「柴山豊尚(しばやま とよひさ)展」を見てきました。
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案内はがきの写真は、昨年、岐阜県美術館で開催された
岐阜県美術館「清流の国ぎふ芸術祭」
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-05-18
ART AWARD IN THE CUBE 2017 で、
大樋長左衛門賞を受賞した作品《ニョッキ(如木)2017》ですね。
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ここでの展示は鏡面が背面だけなので、印象がまた違いますが、
木(杉合板)の素材がより感じられる展示になったのではないかと。
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会場に柴山豊尚さんがいらして、お話を聞くことができました。
手前の球体は動かす(回転させる)ことができるんですね!!

撮影許可もいただいたので‥‥
《ニョッキ(如木)2018 Ⅰ》
《ニョッキ(如木)2018 Ⅱ》
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表面がなだらかになっているのもいいけど、
いかにも板を積んだって形も面白いですね。
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もう一つの展示室 なんか楽しい雰囲気ww
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木が体をくねらせて踊っているみたい
《モッポ(木歩)2012 Ⅰ》
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木たちが行進しています。「モッポ(木歩)」ってタイトルもナイス!
左奥が《モッポ(木歩)2012 Ⅱ<組>》
中央が《モッポ(木歩)2017 Ⅱ》
台に載っているのが《モッポ(木歩)2013 Ⅰ<組>》
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ノッポさんとおデブさんコンビ《モッポ(木歩)2013 Ⅰ<組>》
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左奥の《モッポ(木歩)2012 Ⅱ<組>》は、
2011年の古今伝授の里フィールドミュージアム 「歌となる言葉とかたち展 2011」で、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-11-15
私が一番面白かった造形が柴山豊尚さんの作品でした。
その時の作品?って思ったけど、あれは2011だったから違う?
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一番奥が《モッポ(木歩)2013 Ⅱ<組>》
そして奥から順に
《ニョッキ(如木)2016 Ⅰ》
《ニョッキ(如木)2016 Ⅱ》
《ニョッキ(如木)2016 Ⅲ》
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《モッポ(木歩)2013 Ⅱ<組>》
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左から、
《モクモク(木々)2018 Ⅰ》
《モクモク(木々)2018 Ⅱ》
《モクモク(木々)2018 Ⅲ》
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この作品、面白いー。「モクモク」ってタイトルもいいですね。
雲とか「もくもく」しているようなイメージもあって。
中は空洞になっているのだそう。
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《キリッツ(木立)2014 Ⅱ》
木がキリッと起立しています(タイトルいいですね)
木の割れた形からパワーを感じます。
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この展覧会は、11月4日(日)まで。入場無料

宅配されてくる各務原の無料情報誌「たんとん」の
2017年8月号に、柴山豊尚さんのインタビューが載ってました。
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クリックで拡大します。
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清流の国ぎふ芸術祭 ART AWARD IN THE CUBE 2017 での
柴山豊尚さんのインタビュー

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岐阜県美術館「みる こころみる かえりみる」展 [美術]

10月16日(火)、岐阜県美術館へ行きました。
11月4日(日)からおよそ1年間、改修工事のため休館する
岐阜県美術館の、リニューアル前の最終展
「IAMAS ARTIST FILE #06
 クワクボリョウタ
 会田大也

 みる
 こころみる
 かえりみる」
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「見てジリジリ、試してメキメキの展覧会」って
副題がついています。

今回で第6回目となる情報科学芸術大学院大学[IAMAS]との
連携事業「IAMAS ARTIST FILE」

私は、第3回の「BEACON 2015」と、
第5回の「前林明次 場所をつくる旅」を見たことがあるかな。


会場入口で、後援会員証を提示して入ります。
(観覧料は、一般500円・大学生300円・高校生以下無料)
展覧会の作品解説のリーフレットがもらえました。
IAMASartist#6-(4).jpg
IAMASartist#6-(3).jpg

撮影OK!

突き当りの光の中に「みる」の文字
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「みる」クワクボリョウタの作品

丸い台に映像が映されています。
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この映像、近くの装置でゴマ粒が振動しているのを
映しているようです。ゴマ粒の中に、赤と緑に色が付けられた
ゴマが1粒ずつ混じっています。
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同じように振動しているように見えても、赤や緑の粒が
動いていくのを見ていると、群集の中の個人みたいなことを
考えてしまいます。

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壁にデジタル時計が映されています。
時々、数字が明るく光る時があって、見ていると、
法則のようなものがあることに気がつきます。
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予測してカメラ(iPhone)構えて待ってました
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が、iPhoneが反応しなくてシャッターチャンス(?)が過ぎてしまったり。
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あ、この数字の並びでも明るくなるんだ!とか。
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10月10日10時10分10秒ではどうだったんでしょうね?

カーテンがゆっくり回っています。
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その間を歩いていくことができます。
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ゲームセンターにある「メダル落とし」
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メダルではなく現金100円硬貨。それもむき出しっ!!!
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落ちそうで落ちないのを見ているだけでも面白いんだけど、
この作品の意図は、メダルと現金の違いを考えることみたい。
もちろん監視係の人がいるんですが(この作品の監視、気を使うでしょうねー)
見てて、ちょっとざわざわしたかな。

ゆるやかな曲面の白いテーブルの中央に穴があって、
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そこから球体が出て転がっていきます。
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ゆっくりした球体の動き、なんか癒されるカンジ。
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この展覧会には、いろんなイベントが行われています。
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パスタ建築ワークショップ
パスタを素材とした建築物を作るワークショップです。ものづくりをしますが、個人のセンスや造形力は問いません。ルールにしたがって作るだけで、なぜかユニークな形が生まれます。
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自然界にある蟻塚やサンゴの形は、設計者もないのに、
ユニークな形に出来上がっている。その秘密を理解することができると。

モノトーク
身近にあるモノを素材にして、2人で対話しながら一緒に1つのカタチをつくる造形遊びを体験します。そのとき、「言葉を交わさないで作る」というルールを設けます。つまりこのワークショップでは、言葉を使わない共同制作によって、作っているモノを通した対話(=モノトーク)をします。
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観察ねんど
粘土を素材として、モチーフに選んだものをそっくりに作る「模刻」という彫塑作品の作り方を体験します。自分の記憶だけに頼って作る方法と、実際にものを見ながら作る方法の2つの作り方でモチーフを作り、比較します。
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空間まちがいさがし
空間版「まちがいさがし」を通して、身体を使ったものの見かたを体験します。与えられた写真だけを頼りに、参加者全員で撮影された部屋の再現を行い、次に撮影された部屋と再現した部屋を比較します。
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テーブルの天板が傾いています!
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‥‥うーん、これらの展示では内容がよくわからなかったですが。

面白いモノも見られたけど、なんかちょっと物足りないカンジ。
もう所蔵品展示室は閉まっていたし‥‥。

一般展示室では、この日から21日(日)まで、加納高校美術科の第54回卒展が
開催されていました。
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それぞれの自画像と卒業制作が並んでいます。
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若いパワーあふれる作品、良かったです。
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岐阜県美術館: http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/
展覧会Webサイト: https://www.iamas.ac.jp/af/06/

クワクボリョウタさんの作品は、
豊田市美術館「反重力」展で見ました。
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-12-02
IAMAS准教授として、プロジェクト研究発表をIAMASの卒業制作展で
されていたのも見たことがあります。

「IAMAS ARTIST FILE #05 前林明次 場所をつくる旅」
こちらの記事に少しだけ感想を書いています。
岐阜県美術館「日本画の逆襲」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-08-17

「BEACON 2015」のことはこちらの記事に
岐阜県美術館 所蔵品展・BEACON 2015・アートまるケット
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-10-06
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岐阜アートフォーラム「純情動物園」展 [美術]

10月7日(日)、岐阜の上宮寺で開催されている

岐阜市芸術文化奨励賞受賞記念
岐阜アートフォーラム ~時空の住処12~
奥村晃史 望月鮎佳 二人展
『純情動物園』 
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へ、行ってきました。

上宮寺で開催されるアートのイベントには今までも何回か行っていますが、
今年は、奥村晃史さんの絵が展示されるとのことで、楽しみにしていました。

奥村晃史さんは各務原市在住の画家で、
岐阜県美術館「Artのメリーゴーランド」展や、
各務原市中央図書館「すごいどうぶつ」展 等、
とてもおもしろい絵を描く人だなぁって。

『純情動物園』というタイトルは、
チラシ裏面に奥村さんが書いていらっしゃいますが(奥村さん文章も上手い!)
絵画や彫刻は(中略)制作も愚直で地味な作業の連続です。
(中略)私と望月さんは作品の主題に動物を取り入れることが多く、 家畜など身近で実感のある動物を作品にしています。純美術、愚直な 制作姿勢、嘘のない動物達の眼差し、親しみやすさ、そんなところから 『純情動物園』と名付けてみました。

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上宮寺の門をくぐると‥‥
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うわっ!! すごいインパクトです!!
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この彫刻の大きさ!! 実物大なんでしょうか? 迫力!!
これだけの大きさの木彫をつくるのって、すごく大変なんじゃ?!!
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望月鮎佳さんは、1992年各務原市生まれ
中学生の時に奥村晃史絵画教室で油絵を学び、
岐阜県立加納高等学校 美術科(油絵専攻)卒業
岐阜大学教育学部 学校教育教員養成課程 美術教育講座卒業
そして今年2018年、
岐阜大学大学院 教育学研究科 芸術身体表現コース卒業
4月より大垣市内の中学校美術教師として勤務

‥‥って、すごい若い女性の方なんですね!! 驚きました。

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庫裡の前には牛が。
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この大きさの迫力もすごいですが、キャプションに、
モデルになった牛は彫刻の完成前に出荷されたとあり、
‥‥彫刻の存在感に、命とか、そんな想いも感じて、ズシンときました。


庫裡の玄関の正面には、奥村晃史さんの絵画と、望月鮎佳さんの彫刻が
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段ボールのメビウスの輪の中の羊。バックは長良川と金華山ですね!
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彫刻の山羊のように床の鏡を覗くと‥‥
天井絵が写って、引き込まれるようです。
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座敷の床の間には
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望月鮎佳さんの彫刻
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奥村晃史さんの油彩《輪の中のウサギ》2016年
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この絵は盆踊りのイメージから始まりました。
輪にするのはトマトにするかイチゴにするか悩みぬいて
イチゴにしようと決めたのですが、
夏でイチゴ売ってませんでした。
やっぱりトマトがいいなと思い直しました。
今年も暑かったですね。

それぞれの作品にタイトルと簡単な説明が書かれていて、
読んでいくのも面白かったです。
(この作品のキャプションは画像で読めたので紹介します)
絵に背後の窓が写り込んでますが。


部屋の真ん中に置かれた長~い絵、動物園なのにロケット?
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って見たら、てっぺんにヤギがいました。《Astro Goat》2017年
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壁に展示されていた奥村晃史さんの絵
左の絵皿に囲まれた羊が《My Favorite Dishes》2018年
右のイチゴと馬が《Small Horse》2017年
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これは、写仏ならぬ写動物体験ができるコーナー
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写仏とは仏様のお姿、形に願いを込めながら丁寧に写すことで、その功徳をいただきます。今回は、展示中の作品の動物たちを写し描くことで、作家の創作の苦悩をいただきます。
ってことで、トレース台で動物の絵を写す体験ができるコーナー。
皆さん結構楽しまれていたよう。私も時間があったらやってみたかった!

縁側へ出ると、力士の木彫が!! ちょっとギョッとました。
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逆光でうまく写ってませんが、この重量感すごい!!
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渡り廊下を通って書院へ。 廊下には、おぉ!! ブタだww
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キンキラの布の額縁がお寺らしくて素敵。
《Light in the Dark》2017年
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この額縁(?)とクッション等、手作り?
久しぶりにミシンを使ったみたいなキャプションが。

掛け軸に仕立てられた《Green Planet》2018年
絹にアクリル画
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二つの絵に分けて額に入っているのが面白いです。
《White Bird & Toys》2017年
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茶室には 《Fish Tornado》2018年
和紙にアクリルで描かれた無数の魚(じゃないのも入ってるのが面白い)が、
ぐるぐると回っています! 正に魚群!!
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本堂にも作品があるとのことで行くと、
おぉ! お寺の雰囲気と相まってすごく素敵!!
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ブタにニンジンの角とレタスとトマトがついているこの絵のタイトルは、
《復元されたトリケラトプス》2013年
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ハハハ!!

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後光がさしているような額縁の絵

五重塔の角や胴にかかった布など、
お寺の荘厳な雰囲気によく合っています。
銀杏の葉が舞っているのは、ここ上宮寺のシンボルのような
大イチョウ(樹齢約400年。岐阜市の天然記念物に指定されています)を
イメージしているのかな?
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できたばかりという、奥村晃史さんの新しい画集を購入しました。1,500円
(あ、この表紙になっている《色柄物の子羊》展示されていたのに
写真撮るの忘れてる)
缶バッジは300円
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サインもしていただきました。好きな動物は?と聞かれて、
つい「猫」と答えてしまいましたが、
ウサギとか山羊って答えればよかったかな。
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お寺の空間を含めて、とても素敵な展示でした!
10月14日(日)までやっていますので、お近くの方はぜひ!!
入場無料です。

岐阜アートフォーラムのウェブサイト:
https://gifuartforum.wordpress.com/

----
奥村晃史さん展覧会 過去記事

ぎふメディアコスモス「色即是芸」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-02-03

奥村晃史展「すごいどうぶつ
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-02-22

岐阜県美術館「Artのメリーゴーランド」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-01-10


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上宮寺で開催された岐阜アートフォーラムの展覧会 過去記事

岐阜アートフォーラム「命ざわざわ」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-11-26

「絵本 林隆一展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-10-31

インドネシアのバティックとワヤンクリ(影絵芝居)
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-10-10

二村元子「Re∞Birth」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-04-06

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岐阜県美術館後援会バスツアー(3)佐川美術館「田中一村展」 [美術]

9月13日(木)、岐阜県美術館後援会のバスツアーに行ってきました。

京都国立近代美術館「東山魁夷展」を見て、
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-09-20

祇園・花郷にて懐石料理をいただきました。
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-09-24

京の街歩きで迷った人がいて、予定より1時間以上遅れましたが、
バスは琵琶湖大橋を渡って
(琵琶湖周航の歌が流れるメロディーロードがあるんですね!)

佐川美術館に、閉館時間1時間前の4時に着きました。
水に浮かぶような佐川美術館の建物はやっぱりカッコイイです。
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佐川美術館には一度来たことがあります。(1回しか来たことが
なかったんだ。もう一回くらい来てたかと思ってた。)
佐川美術館「セガンティーニ展」
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-08-19
佐川美術館 平山郁夫・佐藤忠良・樂吉左衛門館
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-08-19-1

鑑賞時間が1時間しかないので(もっと前に着いていても、
佐川美術館の鑑賞時間は1時間の予定だったんですけど)
他の展示はあきらめて「田中一村展」だけ見ようと思ってました。

田中一村展のチラシ。2つ折りで素敵!!
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第一章 青少年時代、若き南画家 (1915~1930年:7~22歳)

最初に展示されていたのが、田中一村7歳の作品!!
上手い! 「神童」と呼ばれていたってのも頷けます。
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落款が「米邨」となっているのは、一村と改名する前の雅号で、
(本名は孝) 父が「稲村」という雅号の彫刻家で、
その子どもだから「米邨」だと、つけ(られ)た名前だそう。
(「邨」は「村」の本字)

この作品、落款の下が一部切り取られているんですが、
父親が絵に手を入れたのが気に入らなくて一村が破いたそう。
7歳にしてこのプライド!!

バスの中で、岐阜県美術館の学芸員さんからもお話を聞いたのですが、
多くの人が抱く田中一村のイメージは、
NHK「日曜美術館」などで紹介されて知った、
奄美大島の自然を描いた孤高の画家というものではないかと。

はい、私も「日曜美術館」で知って――今年7月29日に放映された
「奄美の森に抱かれて~日本画家 田中一村~」より以前に放送された
ものを見て――こんな日本画家がいたんだって驚いたんです。
(今年の放送は佐川美術館の展覧会場で撮影されていて、
すごくいい予習になりましたけど)

でも、今回の企画展では、奄美大島の画家というだけでなく、
それ以前の、神童と呼ばれた幼少年期から
東京美術学校へ現役入学するも2ヶ月で退学、
長い模索と不遇の時代を過ごした田中一村の生涯、
創作の軌跡が展示されているので、それを見てほしいと。

私、今回の展覧会では、若い頃の南画の迫力がすごいって感じました。
(まあ展覧会場の後半、かなり時間がなくて、
ゆっくり見てられなかったせいもありますけど)

全長5mの《墨梅長巻》1926年 18歳 の、
まるでアクションペインティングのようだと見た力強い墨の色とか、
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墨彩の《蘭竹図》と、毒々しいような鮮やかな色彩の《富貴図》が
両面に描かれた金地の衝立の迫力!! 1929年 20歳 の作品
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力強い字もいいなぁと。

2曲1双の金屏風に描かれた《椿図屏風》1931年 も素敵!!
‥‥この屏風、片方が何も描かれてない? でももう片方には
金地に濃密に椿が描かれていて、すごく私の好みです。

東京美術学校に現役で優秀な成績で入ったのに、
2ヶ月で退学してしまったのは、家の事情とか、自身の病気とかも
あったろうけど、南画が時代遅れとみなされてきていたことで、
美校での居場所がなかったのではないかと。

第二章 千葉時代、新しい画風の模索 (1931~1946年:23~38歳)
23歳の時に南画と決別し、「本道と信ずる絵」と考える新しい絵画への 挑戦を目指した一村。支援者から賛同を得られないまま寡作の時代が続き、 30歳で母方の親戚を頼って千葉に移住します。千葉では20年間ひたすら 農村の風景、自然の景色、動植物の写生に没頭し(後略) チラシ中面より

のどかな千葉寺の農村風景や、観音像などもありました。
若い頃の作品と比べて、画題のせいもあるんだろうけど、
穏やかであっさりした感じ‥‥

第三章 一村誕生 (1947~1957年:39~49歳)
1947年に《白い花》で画壇へのデビューを果たすとともに、 米邨から一村へと改名。この頃から日展や院展など画壇への挑戦を 試みるもことごとく落選の憂き目にあった一村は、画壇と決別し、 独自の画道を邁進します。

大きな画面に、ヤマボウシの白い花(正確には総苞)と緑の葉が
描かれた《白い花》 爽やかで気持ちのいい作品だなって見ました。

しかしその翌年、自信作だった《秋晴》は落選。
2曲1隻の金箔屏風に、写実的な農村風景が描かれていて、
木に干した大根の白が目立ってます。
琳派のような装飾性と写実性が合わさって、私はこの作品、
とてもいいなって思うんですが‥‥
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もう一つの出品作《波》は入選したけど、自信作の落選に納得できなくて、
《波》の入選を辞退し、青龍社展を離れます。

1955年、新しい転換を求めて一村は九州へ旅立ちます。
阿蘇山や青島の風景に感動したよう。
阿蘇草千里を描いた《放牧》
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この絵はがきは、添乗員さんが「スケジュールが遅れたお詫びに」と、
参加者に配ってくれました。
下の鶴の絵は、奄美へ渡った後、一時千葉へ帰省した一村が、
支援者に渡した絵《紅梅丹頂図》1960年 とのこと。

第四章 奄美時代、旅立ちと新たなる始まり (1958~1977年:50~69歳)
50歳にして住み慣れた千葉を引き払い、新天地・奄美大島へ渡った一村。 紬工場で染色工として生計を立てながら、69歳で亡くなるまでの19年間、 奄美の大自然の状景や色鮮やかな花鳥画を描きます。

展示後半は、時間を気にして、しっかり見てないんですね。
図録を買いたかったので、ショップが閉店してしまわないか心配だった
こともあって、焦っておりまして‥‥今回の展覧会の図録はなくて、
田中一村の画集が2種類置いてあったので、奮発して大きい方を買いました。

「田中一村作品集 増補改訂版」3,888円
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大きな画面で見る奄美の自然―亜熱帯の濃密な空気感のようなもの?―が
迫力で迫ってきます。

奄美行きの資金のために描いた襖絵の、伝統的(琳派風)な日本画も、
私の好みでとてもよかった。

ひたすらに自分の絵の道を追求した一村。
しかし、生前それらの作品を発表する機会もなく無名のままこの世を去ります。
なんか胸に迫ってくるようなものを感じます。
田中一村が知られるようになって本当に良かった‥‥。

ショップで、奄美大島の黒砂糖が売られていたのでお土産に買いました。350円
(奄美の大島紬美術館のミュージアムグッズらしいです)
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奄美大島へ行って、田中一村が描いた島の自然や、
田中一村美術館を見てみたくなりました。

バスは、閉館時間の5時に佐川美術館を出発、養老SAで休憩して、
岐阜駅に7時過ぎに到着。予定よりだいぶ遅くなったけど、
充実したツアーでした。
(でも、もっと美術館で鑑賞時間とってほしいなぁー)

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岐阜県美術館後援会バスツアー(2)祇園・花郷の懐石料理 [旅行]

9月13日(木)、岐阜県美術館後援会のバスツアーに行ってきました。

京都国立近代美術館「東山魁夷展」を見て、
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-09-20
昼食は祇園「花郷(はなさと)」にて

祇園の小路には観光バスが入れないので、鴨川沿いの道で降りて
旗について行きましたが、結構歩きましたねー

花見小路通り
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「京料理 花郷」(人が通り過ぎるのを待つ時間がなかった)
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2階の座敷で。靴を脱いで上がる畳の部屋でしたが、
席はテーブルで用意されていてよかったです。

豪華な懐石料理!!
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盛り付けもチマチマと(笑)キレイだし、
天ぷらも彩りの変わり衣で手が込んでます。
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温かな椀が2品、途中で配られました。
(海老しんじょは撮るの忘れちゃった)
こちらはウナギが入った蒸し物の椀
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そしてご飯(ゆかりごはんだったかな?)が出ました。

デザートの葡萄も贅沢だけど、
小豆が入った抹茶味のモチモチしたスイーツが美味しかった!
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床の間には風情のある掛け軸とお花が飾られていました。
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この大広間、襖を立てれば3室になるみたいで、
反対側にも床の間があり、掛け軸の鹿の絵カワイイ。
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フツーに使われている由緒ありそうな屏風
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花郷: http://www.gion-hanasato.jp/
舞妓さんの手配もできるようです。

あたりは、さすが祇園で、和風の趣あるお店も多いです。
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草間彌生の展覧会やってる?!
門をくぐったところに草間彌生の巨大カボチャも見えて、
ちょっと気になったんですが。
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祇園甲部歌舞練場内 フォーエバー現代美術館だそう。

塀のむこうの大きな寺は建仁寺とのこと。
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おぉ! レトロな金物屋さん!!
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ランプや暖簾など和の趣、いいですね。
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鴨川
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次は、京の台所・錦市場でお買い物というスケジュールで、
バスは小路に入れないので、烏丸通で降りて、
ここを真っ直ぐ行くと、錦市場ですって案内されましたが

六角堂(帰りに撮影した写真もあります)
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立札によれば、
華道発祥の地で、現在も池坊華道の拠点だそうですね。
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京都らしい建物が並びます。
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ちょっと歩いたんですが、特に買いたいものもなかったし、
疲れたので‥‥行ったら戻ってこないといけないし。
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京都らしい和のスイーツにも魅かれたんですが、
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お腹いっぱいで、コーヒーが飲みたくて、
こちらの「蔦家」という珈琲店に入りました。
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おお! 店内レトロな雰囲気!!
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キリマンジャロ500円を注文。
いろんなカップの中から選んで出してくれます。
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トイレのレトロさもいいカンジだったので、
iPhone持ってもう一度撮影しに行きました。
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バスに戻ったんですが、出発時間を過ぎても3名の方が戻って来られなくて、
添乗員さんが探しに行かれて、心配しましたが、どうも
西へ戻らなくてはいけないところを北へ歩いて行ってしまったみたいで、
バスはぐるりと回って迎えに行き、無事に合流することができました。
添乗員さんお疲れ様でした。

最初の予定より1時間以上遅れたんですが、
バスは次の目的地・佐川美術館へ向かいました。

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岐阜県美術館後援会バスツアー(1)「東山魁夷展」 [美術]

9月13日(木)、岐阜県美術館後援会のバスツアーに行ってきました。
後援会バスツアーに参加するのは3回目です。

今まで行ったバスツアー
2005年 金沢21世紀美術館と石川県立美術館、兼六園
岐阜県美術館後援会旅行(金沢21世紀美術館他)
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2005-10-28-1

2012年 大阪市立美術館と国立国際美術館
岐阜県美術館バス旅行(大阪市立美術館「北斎」展)
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-11-16
国立国際美術館「エル・グレコ」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-11-17
宮永愛子「なかそら―空中空―」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-11-18

バスツアー(県外美術館日帰り研修旅行)は、毎年恒例の企画で、
ちょっと遠めの美術館に行けて、豪華なランチも付いて、
お値打ちなんですけど、パートが休めそうになかったり、
やっぱりバスツアーは鑑賞時間が短いので、
これなら自分で行こうって思ったりして。

今年は、
京都国立近代美術館「生誕110年 東山魁夷展」と、
佐川美術館開館20周年記念「生誕110年 田中一村展」
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とのことで、東山魁夷はともかく、佐川美術館の田中一村展が
見たかったんですよね。佐川美術館はちょっと不便なところにあるし。
で、この2つの美術展のチケット付き、
京都・祇園での豪華な懐石料理も付いて13,500円ってのはオトク!
パートも木曜なら休めそうだとは思ったんですが、実はグズグズ迷ってて、
申込締切直前に「まだ空きありますか?」と。

当日は、7:45にJR岐阜駅北口・十六プラザ前観光バス乗場に集合。
バス1台で、8:00に出発。(しかし、私が最初に参加した2005年はバス3台で、
2回目の2012年はバス2台、だんだん参加人数が減ってるし、高齢化がww)

バスの中では、岐阜県美術館の学芸員さんから、
東山魁夷と田中一村についての解説を聞きました。

東山魁夷と田中一村、画風の全く違う日本画家だが、
二人の共通点は?

どちらも展覧会に「生誕110年記念」ってついているとおり、
同じ1908年生まれ。

そして、東京美術学校日本画科に同じ1926年(大正15年)に入学
同期には、橋本明治・加藤栄三・山田申吾らがいて、
彼らの卒業の昭和6年(1931年)から「花の六年組」と呼ばれたそう。
しかし、田中一村はわずか2か月で退学してしまいます。

また、どちらにも共通の信頼できる友人が、岐阜市に生まれ、
岐阜公園のロープウェー乗場横に「加藤栄三・東一記念美術館」もある
加藤栄三だそう。
東京美術学校の同期生であった東山魁夷と加藤栄三
真面目な東山魁夷と、明るい加藤栄三は、ずっと親友だったそう。

田中一村はすぐに東京美術学校を退学してしまいますが、
加藤栄三は信頼している友人で、自分の作品を加藤栄三に見せて
批評してもらってほしいという手紙が残っているそう。

バスの中では、東山魁夷や加藤栄三が写っている東京美術学校時代の写真が
載っている図録(市川市東山魁夷記念館のものだったと思う)も
回覧で見せてもらいました。岐阜県美術館所蔵の加藤栄三《空》も
展覧会に貸し出されたようです。
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「岐阜県美術館名作50選」より 加藤栄三《空》1958年

などというお話を聞いている間に、休憩の多賀サービスエリアに到着。
再出発して10時20分頃には予定通り京都国立近代美術館に到着。

平安神宮の巨大な大鳥居が見えます。
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京都国立近代美術館の前の看板(?)‥‥帰りに撮影しました。
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この看板(?)、立体になっているんです。
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障壁画の間を通り抜けることができます!
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私、京都国立近代美術館に入るのは初めてです。

京都国立近代美術館「東山魁夷展」チラシ
真ん中で開くようになっている豪華チラシです!
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1階の階段入口でチケットを見せて、階段で3階まで上ると、
「第1章 国民的風景画家」として、
《残照》1947年 や、《道》1950年 といった初期の代表作が並びます。
それぞれの額に展示台が設けられている程の大作

チラシ裏面は《道》がドーンと使われています。
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チラシを開くと
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これだけの東山魁夷の代表作が一度に見られるってのは、
すごく贅沢なんだろうなーと思いつつ‥‥
鑑賞者は結構入ってたけど(バスの中で「混んでないそうです」
って聞いたけど、岐阜県美術館と比べてはいけませんねww)
作品が大きいので、鑑賞には支障ないんですが‥‥
なんか、あまりに絵がキレイすぎるというか‥‥
カレンダーや画集でよく目にするので、見慣れちゃったのか?
途中から飽きちゃった、というと言い過ぎだけど‥‥

なので本画より、かえって京洛四季習作やスケッチの方が
いいなって思ったり。

ここでチラっと時間を見たら、え!?もう時間の半分近く過ぎてる!!
大作ばかりだから、鑑賞にそんなに時間かかってないって思ってたのに!
なので、《唐招提寺御影堂障壁画》は去年豊田市美術館で見たので、
駆け足で通り過ぎて、階段を上がって4階へ。

「第6章 心を写す風景画」も急いで見ましたが、
雪の枝に鳥(鳩?)が一羽だけとまっている《白い朝》1980年
こっちまで、雪の寒さが伝わってくるような絵で、心に沁みました。

絶筆となった《夕星》1999年
画家の眠る墓所から見える風景によく似ているといわれる絵が
最後に展示してありました。

あまりに人気があって、通俗的すぎるんじゃ??なんて
思ってた時もあったけど、これだけの仕事、やっぱりすごいです。

それに、バスの中で学芸員さんから聞いたけど、
それまでの日本画は余白があって、
《道》のように隅々まで絵具が塗られた絵というのは、
当時としては新しかったそう。

東山魁夷展に続いて、コレクション展として、
「水に映る影、水の戯れ」というテーマでの展示がありました。
ちょっと「モネ それからの100年」展 を思い出してしまうような。
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-05-25
モネ《春、エプト川の柳》1885年 やルノワール並んでました。

岡田謙三《入江》1973年 って抽象画のようにも見える風景画が
気に入りました。

そして、民藝運動の作家たち、バーナード・リーチや富本憲吉の陶磁器が
展示されていましたが、駆け足で。

「バウハウスへの応答」という企画展もやっていたんですが、
解説とか読む時間もないので、あきらめてエレベータで1階に降りて、
グッズ売場は最初から行かないつもりだったけど、
美術館前の看板を写してバスへ戻りました。

東山魁夷‥‥国民的風景画家って言われてますが、人気ありましたねー。
唐招提寺御影堂障壁画を描く東山魁夷のドキュメンタリーがテレビで
放映されていましたし。

1976年に「現代日本の美術<愛蔵普及版>」全14巻が集英社から出版されて、
第1回配本が、第7巻「東山魁夷」で、
発刊記念特価で、定価1300円のところ980円で売り出されて、
私をはじめ、多くの友人も買いました。(そして私も含めほとんどが、
その後に発行された巻は買ってないですー)
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展覧会のことは覚えてないんですが、
「東山魁夷 第二期 唐招提寺障壁画展―水墨による中国山水―」
図録があるので(表紙が傷んでますが)、私、行ったみたいなんです。
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制作中の画伯の写真
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全国4か所を巡回し、
東京会場 三越美術館 1980年2月26日~3月16日
名古屋会場 オリエンタル中村 栄本店 1980年3月22日~4月2日
大阪会場 三越大阪支店 1980年4月8日~4月20日
神戸会場 大丸神戸店 1980年4月24日~5月6日

‥‥オリエンタル中村!! 懐かしいww 1980年にはまだ存在してたんだ。
1980年10月に名古屋三越になったんですね(Wikiはすごい)

ブログに感想書けてないですが、2017年6月1日(木)に、
豊田市美術館「東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展」行きました。
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唐招提寺御影堂が現在修理中なので、この障壁画の展覧会、
各地を巡回しているようですね。(それで今は京都国立近代美術館に)

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豊田市美術館の展示室は大きいので、今回より御影堂の再現度(?)が
高かったような印象。豊田市美術館で見ておいてよかったー。
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もちろんスケールの大きな障壁画、迫力ありましたが、
膨大なスケッチや試作がすごいと思いました。

この「生誕110年 東山魁夷展」
京都国立近代美術館で8月29日(水)~10月8日(月・祝)まで開催された後、
東京の国立新美術館へ巡回します。会期は10月24日(水)~12月3日(月)
国立新美術館のチラシ
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京都国立近代美術館: http://www.momak.go.jp/
生誕110年 東山魁夷展特設サイト: http://kaii2018.exhn.jp/
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岐阜県美術館所蔵名品展「さよなら、再会をこころに。」 [美術]

台風21号、北海道の大地震と災害続きの日本。
被災された方には心よりお見舞い申し上げます。

なかなかブログ記事が書けないので(もっと簡潔に書けるといいけど)
ずいぶん前のことを思い出しながら、少しずつコツコツ
書いて(メモ帳で下書きして)ます。
展覧会、他にも見ているし、新しい記事も書きたいんだけど‥‥

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8月30日(木)岐阜県美術館の一般展示室で「源流展」を見たことは
前記事に:https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-09-06

この日、岐阜県美術館の企画展・所蔵品展示室は本来なら
閉まっていたんです。
「さよなら、再会をこころに。」という所蔵名品展が8月26日(日)まで
だったので。
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しかしっ! この展示室の一部が、9月17日(月・祝)まで
無料開放しているというツイートが流れてきてまして!

私は、8月21日(火)に見てきてはいたんですが、
岐阜県美術館の名品、特に川合玉堂の名品がズラリと並んだ展示室が
もう一度見られるということで、(無料でしたし)入りました。

わざわざ入場券も切って渡してもらえました。
いつも会員証で入っているので、この変形のチケット嬉しいなぁ!
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ルドンの、蜘蛛くんと並ぶキャラクター(?)人間の顔をした魚の半券

川合玉堂(1873-1957)の1891年、つまり18歳の作品《老松図》と、
1928年45歳の《老松蒼鷹》の2つの金屏風を見比べられて、とても贅沢!
今までもこれらの屏風を見る機会はあったけど、こうやって
見比べられるように展示されていると、玉堂18歳の力強い筆致と
45歳の円熟した精緻な筆致と、それぞれすごいと感心します。
この展示がもう一度見られて良かったー。

もちろん、《深林宿雪》1936年 も展示してありました。
他に《駒ヶ嶽》1914年 と、《柳蔭閑話図》1922年が。

この日はもう見られませんでしたが、
《日光裏見瀧》1903年頃(チラシ裏面下中)も別の展示室にありました。
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そして前田青邨の、古事記に題材をとった《大久米命》1907年
南都焼討を行い多数の僧侶を死なせた平重衡が囚われ、
僧侶たちに囲まれている《囚われたる重衡》1908年 が並んでいます。
どちらも大きな掛軸の歴史画で見ごたえありますし、
子ども向けの解説文が丁寧でよかったです。

前田青邨《烟雲古塔》1924年 霧の中の西欧の古城が詩情あふれる雰囲気で
水墨で描かれていて、あれ?この作品この間見たっけ? と思ったら、
玉舎春輝《貴妃追夢》1926年 がなかった。

「岐阜県美術館名作50選」より、左ページが玉舎春輝《貴妃追夢》
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この日は見られませんでしたが、右ページの
伊東深水《鏡》1947年 も別の展示室にありました。

「岐阜県美術館名作50選」の表紙にもなっている、
山本芳翠《浦島図》1893-95年頃
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熊谷守一《蝋燭》1909年 と、岸田劉生《自画像》1914年 が並んでました。
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「岐阜県美術館名作50選」より
熊谷守一初期の代表作、ロウソクに照らされているのは熊谷守一本人だそう。

長原孝太郎《明星》1930年(チラシ裏面下右)も好きな絵です。

そして、次の工芸の部屋も見ることができました。
荒川豊蔵の茶碗、土屋順紀の着物、各務鑛三のガラスなどがありました。

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ここからは8月21日(火)に見てきたことです。
熊谷守一《萬の像》1950年 《ヤキバノカエリ》1956年(チラシ裏面3段目)
《朝のはぢまり》1969年
前田青邨《ラ・プランセス》1957年 《出を待つ》1955年(チラシ表面上)

そして、岐阜県美術館といえば!のルドンが、
黒い壁面パネルのコーナーに並んでいました。
チラシ表面下に使われているルドン《まなざし》1889-94年頃 素敵!

ロドルフ・ブレスダンのリトグラフは見たことがありましたが、
ドラクロワのリトグラフもあったんだ、とか

モローらしくない、初期の珍しい油彩《ピエタ》1854年 や、
いかにもルノワールって《泉》1910年 なども、
しばらく見られないんだと目に焼き付けてきました。

ムンクのリトグラフ《罪》1901年 には、子供向けの解説で、
このちょっと恐そうな赤い髪の女の人の絵のタイトルが《罪》と
つけられているのはなぜなんだろう? みたいなことが書いてあって、
(答えは書いてなかった) あらためて、絵を見直してみました。

この絵、ホールの顔出し看板にもなってて楽しかった。
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山本芳翠《浦島図》の顔出しもできました。
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藤田嗣治が西洋画の中に並んでいて、
猫好きにはフジタの《猫》1949年 たまりません!!
フジタらしい乳白色の女性や象、虎が描かれた大作《夢》1925年
フジタの絵って、私にはなんか気持ち悪い‥‥って
感じるのもあるんですけど、この絵、ちょっとそんな雰囲気も感じつつ、
夢の幻想的な雰囲気がいいなって感じます。

パスキン《マリエッタの肖像》1928-29年
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岐阜県美術館のパスキンの展覧会でこの画家の経歴等を知り、
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-07-13
名古屋市美術館やメナード美術館、ヤマザキマザック美術館も
パスキンの作品持ってることに気が付いたけど、やっぱり、
この《マリエッタの肖像》が一番名作だと思う。

そして現代美術(?)へ

「現代美術はわからん」って友人が「巨大風呂敷」と評した(笑)
クロード・ヴィアラ《反復》1970年 とか、

へー、岐阜県美術館、フランシス・ベーコンも持ってたんだーとか、
《闘牛のための習作 No.1》1978年
‥‥でも私はあまり良さがわからないんですが。

でもジョアン・ミロ《人と月》1950年 はいいなって思う。

矢橋六郎《ミコノス夕照》1979年 はいいなって思うけど、

「岐阜県美術館名作50選」にも載っている
山口薫《画室の森》1949年 は、‥‥うーーん??ってカンジ。
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李禹煥《線より》1977年 はいいなって思う。見慣れた?のかな。
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今回の展示で、私としては
真っ黒な、遠藤利克《天使のためのプラン》1989年 と、
真っ青な東正之《青釉壺》2014年 が気に入りました。
(今まで見てないというか、覚えてなくて新鮮だったせいもある)

今回、コレクションから選りすぐりの約130点ってことで、
やっぱり、岐阜県美術館の所蔵品すごいって感じました。

リニューアル後にまた再会できることを楽しみにしてます。
(って、この後に「みる こころみる かえりみる」って企画展が
11月3日(土・祝)まであって、休館はそれから約1年なんですけど)

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